ピアノにバレエに水泳と、今どきの子どもは習い事に大忙し!意欲的に取り組む子がいる反面、「行きたくない…。」、「やめたい!」と弱音を吐く子もいますよね。
そんな時、叱咤激励をするべきか?やめさせるべきか?判断に悩んでしまいませんか?
今回は、お子様の「習い事辞めたい!」にどう対処するか?について、詳しくご紹介していきます。
- 子どもの習い事をやめさせるべきか悩んでいる
- 習い事に全くやる気がないようだ。どうすればいい?
- 子どもが意欲的に習い事に取り組む方法は?
- 多すぎる習い事…。いくつかやめさせるべき?
このような悩みがある方は、是非続きをご覧ください。
目次
1、幼児や小学生はどれくらい習い事をしているの?
幼児や小学生が、一体いくつ習い事をしているのか?皆さんは見当がつきますか?
株式会社イオレが2017年に行った、「子どもの習い事に関するアンケート調査」によると、小学校入学までに6割以上の子が習い事を始めています。
また、習い事を始めた年齢と、習い事の数をクロス集計した結果は次のようになっています。
こちらの表を見てみると、
- 0~2歳で習い事始めた子は、2~3つの習い事をしている子が過半数を占めている。
- 3~5歳で習い事を始めた子も、2~3つの習い事をしている子が過半数を占めている
- 6~12歳で習い事を始めた子は、1つしか習い事をしていない子が過半数を占めている
ということが分かりますね。
つまり、意外にも小学生から習い事を始めた子より、幼児から習い事をしている子の方が、沢山の数をこなしていることが分かります!
小学生は学校の宿題等があるため、習い事の数を制限しているのかもしれませんね。
2、意外に多い!習い事に振り回されている親子
先に示したデータからも分かるように、子どもにはできる限り色々なことを経験させてあげたい!という想いから、幼少期に習い事を掛け持ちしている子は少なくありません。
中には、
- 一週間習い事がビッシリ詰まっている!
- 同じ日に2個以上の習い事を掛け持ちしている。
- 平日は両親が仕事なので、土日にまとめて習い事をしている。
という家庭もあるようです。
その一方で、
- 子どもは疲れきっていてやる気喪失…。
- 練習や宿題に追われて遊ぶ時間が全くない。
- 親自身も送迎で疲弊しイライラしている。
など、親子共に疲れ切っている様子も見受けられます。
果たしてこのような状況は、本当に子どもにとってプラスになるのでしょうか?
教育熱心なママパパほど、習い事をやめることに罪悪感を抱いてしまいがちですが、一度立ち止まって習い事を整理するのは悪いことではありません!
習い事を整理する勇気がない!という人のために、次では習い事を整理すべきタイミングを現役ママのリアルな声と共にお伝えします。
3、【現役ママの実録!】子どもの習い事を整理したタイミング
「習い事を整理した方が良いかも…。」現役ママ達はどんなタイミングでそう感じたのか?リアルな体験談をご紹介していきます。
(1)明らかに疲れた様子にハッとして…。
5歳の長女は習い事を3つしていました。「行きたくないー!」と言うことはよくありましたが、週に4日は何もない日があるので、無理のない範囲で習い事ができている!と思っていました。
ところが、親の考えとは裏腹に、娘は習い事が苦痛でたまらなかった様子。ある日を境に、習い事の前に必ず体調不良を起こすようになりました…。最初は仮病だと思い叱っていましたが、泣きながら訴えるので話をじっくり聞いてみることに。
すると、「家でゆっくりしたい。」「スイミングの先生は怖い。」「行きたくない。」という気持ちを、ポツリポツリと言ってくれました。
どうやら習い事の中でも特にスイミングが嫌だったようなので、まずは1ヶ月休会することに。夏休みだったため、その間は家族で積極的にプールに行っていたら、何と息継ぎをして25メートル泳げるようになったんです!
無理に習い事を続けるより、楽しみながらした方が子どもは伸びる!と実感しましたよ。(30代後半・5歳女の子のママ)
ポイント!:体調不良や疲れた様子がある時には、子どもの話をじっくり聞こう!
(2)コロナ禍で本当に必要な習い事が見えてきた!
コロナによる緊急事態宣言で、2ヶ月間ほど全ての習い事がお休みになりました。今まで、サッカー・水泳・算盤の3つの習い事をしていましたが、一気に暇に…。
でも、この余暇で色々なことを考えられました!
- 水泳は、既に上手に泳げている。まだ続ける必要ある!?
- そう言えば、サッカーは好きでも嫌いでもなく、友達に誘われて始めただけだった…。
- 算盤は、週2回計3時間するより、毎日家で20分する方が断然習熟度が高いことが判明!
など、沢山の「気付き」があったんです。
そこで、算盤は週1回に変更。水泳とサッカーは一気に退会することに決めました!試合の予定も無くなり、ホッとしたというのが正直な感想です。
その代わり、年齢的にもそろそろ塾に通わせたいと考えていたので、学習系の習い事を模索していますよ!(40代前半・6歳男の子のママ)
ポイント!:じっくり考えると意外な気付きがある!習い事をやめるか悩んでいる人は、一度休会して立ち止まるのもおすすめ。
(3)生活リズムに支障が出た
私はフルタイムで仕事をしているため、習い事は土日に3つまとめて詰め込んでいました。
平日は慌ただしいですが、土日なら余裕をもって習い事ができそうだ!と考えた結果でした。
でも、実際にやってみると1週間のスケジュールがパンパン!平日は習い事の宿題や練習に追われてしまい、子どもの寝る時間がどんどん遅くなってしまったんです…。
子どもも次第に疲れが出てきて、ついに朝起きられなくなってしまい…。これでは本末転倒だと思い、週末の習い事は1つにしました。
ちなみに残したのはピアノですが、時間に余裕が生まれたため練習も好調。先日あったコンクールでは、見事入賞することができました。(30代前半・5歳女の子のママ)
ポイント!:生活リズムは全ての基盤!それが狂うようなら、習い事を見直すべき。
現役ママ達の意見は、非常に参考になりましたね。
- 練習が苦痛になっていいないか?
- スケジュールに無理がないか?
- そもそも本当に必要な習い事か?
このようなポイントに留意し、勇気をもって一度習い事を整理してみましょう!
4、即やめるのはもったいない!?習い事に意欲的に取り組める4つの方法
お伝えしたように、習い事を整理することは決して悪いことではありません。
しかし、やめる前にママパパがサポートすることで、習い事に意欲的に取り組める場合もあるようです。
「子どもが習い事にやる気がないみたい…。」そんな悩みをもつママパパは、次でご紹介する方法を試してみましょう。
(1)家庭でのサポート体制を見直そう!
どんな習い事でも、先生に任せっぱなしでは上達しません!
特に、楽器や学習系の習い事は、家庭でのサポート具合が大きな影響を及ぼします。日々の練習や宿題の解説、採点など、ママパパの力なくして上達する子は稀でしょう。
自分に経験がない習い事は、どんな風に教えればいいか分からない…。という人もいるかもしれませんが、技術や知識を教えるよりも大切なことがあります。
それは、「叱らず褒めること」です!
子どもは、「これ、できる!」と感じたら自ら進んで取り組むものです。この「できる!」という状態にもっていくためは、叱らず褒めることが大切なのです。
特に幼児は、例えできていなくても「〇〇くんなら、絶対大丈夫!」、「上手だよ!」と褒めて認めてあげることで、自信が芽生え、グングン上達することが望めます。
子どもができない時(スランプ)こそ、親の踏ん張り時です!【できない➡褒める➡自信をつける➡できるようになる】の繰り返しで、子どもは大きく成長しますよ。
先輩ママの声!:うちの子もいくつか習い事をしていますが、実際、子ども自身が「できない」という認識があるうちはかなり嫌がっていました。でも、練習して「できる!」という手応えが出てくると、不思議と積極的に取り組むようになりましたよ。今では褒めるのに慣れてきましたが、最初のうちは私も叱っていました…。でも、叱っても泣きわめくだけで本当に逆効果なんですよね!
(2)回数を減らすのも有効
家庭のサポートが大切だと分かっていても、毎日忙しくて十分なフォローができない!という人もいるでしょう。
サポート不足が原因で子どもが習い事嫌いになっている気がする…。でもやめたらそこで終わりだし…。どうすればいいの!?というジレンマを抱えているママパパも多いようです。
そんな時は、習い事をやめるのではなく【回数を減らす】のがおすすめです!
週2回あるものは週1回に。月4回あるものは月2、3回に減らしてみましょう!次の習い事までに余裕があるので、効率良く練習や宿題が進みますよ。
先輩ママの声!:月4回のピアノのレッスンを、月2回にしています。月2回なら家庭での練習時間に余裕があるので、練習不足で先生の前で弾けなかった…。という事態も防げますよ。個人の先生なので、月謝も半分で良いと言われました!ちなみに、「中学受験塾が忙しくなってきたため、発表会も出られない。」と相談したところ、快く受け入れて頂けました。
(3)先生に相談する
先生は、相談すると親身になってくれることが多いです。
各家庭の状況や子どもの性格、将来の展望などを先生に伝え、それに合う指導が受けられるように交渉してみましょう。
例えば、
- 音楽は教養レベルでいいので、楽しさを重視してほしい
- 今のレベルは難しいようなので、宿題を減らしてほしい、進度を遅くしてほしい
など、細かな要望を失礼のない範囲で相談するのがおすすめです。子どもの性格や家庭環境を伝えた方が、先生側も指導しやすい!という声もあるようですよ。
先輩ママの声!:就園と同時に公文に通い始めたものの、あまり集中していないように見えました。思いきって先生に相談したところ、「ちょっと疲れているように見えます。集中すれば絶対できる子なので、幼稚園に慣れてから始めても遅くないのでは?」と、アドバイスを頂きました。親身になって悩みを聞いて下さり、私も楽になりました。
(4)思い切って先生を変える
とは言え、相談してもかみ合わない!という先生もいるでしょう。
先生も人間です。子どもや親との相性が良い人もいれば、良くない人もいます。どうしてもうまくいかない時には、思い切って先生(教室)を変えるのも有効ですよ!
先輩ママの声!:有名な先生にピアノを習っていましたが、自分の機嫌次第でヒステリックに怒る人でした。コンクールで門下生が頻繁に入賞するような教室だったので、何とか食らいついて頑張っていましたが…。親子共に限界になり、思い切って教室を変えました!楽しさ重視の教室にして以来、子どももイキイキ練習に励んでいます。変えて本当に良かったです。
まとめ
子どもの習い事をやめさせるか否かで、思い悩むママパパは少なくありません。
真面目な親ほど「何とか続けさせるべき!」と考えがちですが、お子様の「習い事辞めたい!」は、もしかすると心のSOSかもしれません。
続けることにこだわらず、子どもの声に耳を傾け、臨機応変に対処することが大切です。
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。