育児の悩み・体験談

一人っ子の子育てで親がすべき4つのこと!「兄弟なし」はメリット?

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世間では、一人っ子に対してマイナスイメージを持つ人がいますよね。

  • きょうだいがいないなんて可哀相…。
  • 我儘に育つんじゃない?

など、心無い言葉に傷ついたママパパもいるでしょう。

しかし、本当に一人っ子は「可哀相で我儘な子」なのでしょうか?

今回は、「一人っ子育児」のメリット・デメリットに着目!一人っ子のメリットを最大限に活かすために、親が気をつけるべき4つのことをご紹介していきます

一人っ子が可哀相なんて時代錯誤!一人っ子でも立派に育つ!この記事を読み終わる頃には、きっと一人っ子のプラスの面に目を向けることができますよ。

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1、年々増え続ける一人っ子

最近では一人っ子の世帯が多くなった印象がありますが、それはデータにも如実に表れています!

こちらのグラフは、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査」をもとに、1986年と2019年の1世帯当たりの児童数の変化を表したものです。

1986年(昭和61年)は、児童のいる世帯のうち、児童が「1人」いる世帯は35.2%、「2人」いる世帯は48.2%、「3人以上」いる世帯は16.6%となっており、児童が「2人」いる世帯が半数程度を占めていました。

ところが、2019年(令和元年)になると状況が一変!児童がいる世帯のうち、児童が「1人」いる世帯は46.8%、「2人」いる世帯は40.3%、「3人以上」いる世帯は12.9%になり、一人っ子の世帯が最も多い結果となりました。

一人っ子の世帯が、この30年余りで約12%も増えたことには驚きですね!

一人っ子が増えたのは、

  • 母親の社会進出
  • 教育費の高騰
  • 核家族化の加速
  • 晩婚・晩産化

などが主な原因と言われています。

このように、今や一人っ子はマイナーな存在ではありません!

昔から語られている「一人っ子=可哀相」というイメージは、令和の時代にはミスマッチ。それどころか、一人っ子だからこそ感じられるメリットが今注目を集めているのです

2、一人っ子のメリット

令和の時代だからこそ活きる!一人っ子のメリットの数々をお伝えします。

(1)金銭的余裕が生まれる

突然ですが、子ども1人を大学まで進学させるのに、どのくらいのお金が必要かご存知ですか?

多くの人が通る「メジャーな進学ルート」は【私立幼稚園➡公立小学校➡公立中学校➡公立高校➡私立大学】だと言われており、これにはおよそ1,100万円もの費用がかかると言われているのです。

当然、子どもが2人、3人いれば教育費も2倍、3倍と膨れ上がりますよね…。

でも、子どもが1人なら金銭面の負担が少なくて済みます!余ったお金で、子どもに「特別な体験」をさせてあげることもできそうですね。旅行や習い事はもちろん、私立小学校・中学校も視野に入れることができるかもしれません。

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(2)腰を据えて子どもと向き合える

一人っ子は、勉強、習い事、子どもの様子など、全てにおいて細かくみてあげることができますが、きょうだいが多いとそうはいきません!

  • 一番上の子は沢山習い事をしていたのに、下の子は少ない…。
  • 上の子の写真は沢山あるのに、下の子の写真はほとんどない!
  • しつけに関しても、下の子になるにつれいい加減になる。

など、子育てに対する親の熱意が冷めてしまうことも。

親が神経質に何でも手を出すのは考え物ですが、子どもに目が行き届きやすいのは一人っ子の大きなメリット!子どもの些細な変化にもすぐ気づき、丁寧な子育てができるのは一人っ子ならではの特権なのです

(3)気持ちが優しい子に育つ

きょうだいが多いと、「お兄ちゃんを見習いなさい!」など、つい比較してしまうこともあるでしょう。

しかし、一人っ子ならそれが皆無!きょうだい間で優劣をつけられる経験がないため、愛されている自信自己肯定感が育ちやすく、穏やかな性格に育つ子が多いようです。

世間では、きょうだい間の優劣がコンプレックスになり、それを長年引きずって生きている大人も少なくありません。親の愛情を一身に受け、自らを大切に思うことができるのは、一人っ子の素晴らしい魅力と言えるでしょう。

(4)子育てが早く終わる

子どもが複数いると、上の子が中学生でも下の子が幼稚園!ということもあり得ます。中には子育てが終わるのに30年以上かかり、次は孫育てでヘトヘト…。という人もいるようです。

その点、一人っ子は子育てが早く終了するため、ママパパ自身の人生を謳歌しやすいと言われています

もちろん子育ては素晴らしいことですが、その分我慢や苦労が付きもの。ママパパの仕事や趣味を極めたい人には、一人っ子は大きなメリットになるでしょう。

また、子どもが小学生になればかなり楽になるため、外食や旅行を思いっきり楽しむこともできますよ。

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3、一人っ子のデメリット

沢山のメリットがある一人っ子ですが、対応を誤るとデメリットが生じることもあるようです。

(1)親の目を気にする

一人っ子は、親の目を気にする傾向があると言われています。

子どもが1人だと、親はその子に全身全霊を掛けてしまいがち…。「もう宿題終わったの!?」「友達と仲良く遊べてる!?」など、子どもの全てが気になります。時には、「こうしなさい!」という親の理想を押し付けてしまうこともあるでしょう

このような環境で育った子は、知らず知らずのうちに親の期待に応えようと、「イイ子」に徹するようになってしまいます

小さい頃はいいとしても、大人になっても自分一人で何も決められず、いつまでも親離れ」、「子離れができない親子になってしまうこともあるようです。

(2)社会性や自主性が伸びにくい

一人っ子は、きょうだいがいる子に比べて「社会性」や「自主性」が育ちにくいと言われています。

その大きな要因を締めるのは、ズバリきょうだい喧嘩です!一人っ子はきょうだい喧嘩が全くないため、子ども同士のやり取りから「世渡りの方法」や「コミュニケーション術」を学ぶチャンスがありません

また、親が手を出し過ぎてしまうため自分でやる!という意識も芽生えにくい傾向にあるようです。

(3)叱られることに慣れていない

一人っ子は、強く叱られる経験が少なくなりがち。きょうだいがいなければ順番の取り合いなども起こらないため、そもそも親に叱られるようなトラブルが起きにくいと言われています。

そのため、保育園や幼稚園で、自分が叱られることに腹を立てる子もいるようです

(4)一人っ子は本当に我儘なの?

子どもを甘やかしてばかりいると、まるで子どもが王様のようになってしまいます。中には、ママパパが召使のように子どもの機嫌を伺っている家庭もあり、子どもの我儘を増幅させる原因になっています。

しかし、これは一人っ子に限ったことではありません!

子どもが複数人いたとしても、「下の子だけ甘やかす」などきょうだい間で差をつけていては、子どもが我儘になってしまうのは当然です。

つまり、我儘の原因は「一人っ子」ではなく「親の対応」なのです!

もうお気付きかもしれませんが、ここに紹介した一人っ子のデメリットは、親の心がけ次第で無くすことができます!

次では、一人っ子のデメリットを0にするために、ママパパがすべきことをお伝えしていきます。

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4、一人っ子のデメリットはゼロにできる!親がすべき4つのこと

一人っ子のデメリットを0にして、メリットを最大限に活かそう!私達ママパパが、子どものためにできることをみていきましょう。

(1)過度な期待を掛けない

先にお伝えしたように、一人っ子は親の目を気にして、親の期待に応えようと無理をしがちです。

親からすると、子どもがいつも素直に言うことを聞いてくれるため、つい「こうすべき!」、「これはダメ!」と指示ばかり出してしまうのです。

しかし、これは子どものためになりません。

  • 何でも自分で判断させる
  • 子どもの意思を尊重する
  • 自分が好きなものを、自分で選ばせる
  • 指示ばかり出さない
  • 結論を先走らない

など、一人っ子育児では「レール」を敷き過ぎないように注意しましょう。そうすれば、子ども自らが人生を切り開く力が育ちますよ!

(2)神経質にならない

子どもに目が行き届きやすいのは、一人っ子の大きなメリットです。しかし、子どもに対して必要以上に神経質になり過ぎるのは考え物

「汚いから触っちゃダメ!」「転ぶから走らないで!」など、ママパパが心配して次々に防御策を打ち出すと、いつもビクビクした敏感な子どもになってしまいます

また、「寒いからお家で遊ぼう。」「自転車はまだ○○くんには早いからダメだよ。」など、自分の気持ちだけを考え、子どもの意思を無視するのもよくありません

  • きちんと見守りつつ、ある程度子どもの自由にさせる
  • 子どもが転んだ時などに、大袈裟に心配して反応しない
  • 自分の気持ちを優先せず、子どもの気持ちを考える

など、予防や保護をしつつ、子どもがやりたいようにさせてあげることが大切です。

(3)理不尽な経験も大切!

一人っ子は、きょうだいから玩具を取られたり、自分は悪くないのに意地悪をされたり、理不尽な経験をする機会がありません

子どもが理不尽な経験をするのは可哀相に思いますが、理不尽な経験や「もまれる経験が、子どもを強くたくましくするという考え方もあるようです。

一人っ子が「理不尽」な体験をした時、ママパパは慌てて解決してあげたくなるかもしれませんが、そこはグッと我慢!友達間のトラブルなどは子ども同士で解決させ、親は極力介入しないようにしましょう

そうすれば、簡単にめげない!折れない!諦めない!そんなたのもしい子に育ってくれるはずですよ。

(4)他の子と触れ合う機会をもつ

きょうだいがいない分、他の子と積極的に関わりを持ち、社会性を学ぶチャンスを広げましょう

入園すると、「うちの子、あまり友達と関われてないかも…。」と心配になることもあるかもしれません。でも、それは最初だけ!きょうだいがいる子に比べ、同年代の子と出会うのがちょっと遅いだけなので安心して下さいね

公園や児童館などでは、未就園児の子が沢山遊んでいます。もし、お子様が子ども達の輪に入れず困っていたら、ママパパが「何してるの~?」「いーれーてー!」など、声を掛けてみましょう。

どうすれば仲間に入れるか、ママパパがお手本になって見せてあげて下さいね

いかがでしょうか?

一人っ子のデメリットは、ママパパの心がけ次第でいくらでも補うことができます!是非お伝えした方法を実践し、一人っ子のメリットを最大限に引き出す子育てをしてみましょう。

5、一人っ子ママが語る!一人っ子で良かった!と思った瞬間

  • 子ども達数人で遊んでいた時、みんながおやつを巡って争う中、娘はその様子を見て自分のお菓子を差し出していました。良い意味で我が強くなく、気持ちが優しい子に育っていることが嬉しかったです。(39歳・6歳女の子のママ)
  • よく「一人っ子は我儘になる!」と言われますが、実際そうは感じません。それより、「マイペース」で自分の興味があることをとことん突き詰める様子が見られます。たぶん誰にも邪魔されずに、好きなことに熱中する時間があるからだと思います。(34歳・5歳女の子のママ)
  • 金銭面に余裕があります。教育費はもちろんですが、子どもが興味を示したことにお金を掛けています。「経験」や「体験」を充実させた子育てができていますが、子どもが2人いたら無理でした…。(35歳・8歳男の子のママ)
  • 一人っ子の息子は、もう27歳。今頃になって「きょうだい欲しかった?」と聞くと、「全く。」との答えが!「小さい頃から、一人っ子で羨ましいっていつも言われてたよ?」と言っていました。(51歳・27歳の息子さんのママ)

皆さんの意見を見てみると、一人っ子には本当に多くの魅力があることが分かりますね!

一人っ子は可哀相なんて、まさに時代錯誤!様々なことに「余裕」があるからこそ、素直にすくすく育てることができそうですね!

まとめ

「一人っ子って可哀相なのかな…。」と悩んでいたママパパも、全くそうではないことがお分かり頂けたと思います。

一人っ子でも複数子どもがいても、どちらもメリット・デメリットがあります。

「一人っ子だから…。」と思い悩むのではなく、デメリットを補いメリットを最大限に活かす子育てをしてみて下さいね。

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