育児の悩み・体験談

このままで大丈夫?子どもの爪噛み、鼻ほじりなどの癖をなおす方法

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爪噛みや指しゃぶり、鼻ほじりなど、何度言っても治らない「癖」がある子は、意外に多くいるようです。

私の3歳の子どもも鼻に異物を入れる癖があり、何度耳鼻科に駆け込んだか分かりません。

そこで今回は、子どもの気になる「癖」について徹底調査!癖の原因を探りながら、正しい対処法をお伝えしていきます。

子どもの癖は、「愛情不足が原因」と思う人もいるようですが、決してそうとは限りません!

この記事を参考に、焦らずゆっくり子どもの癖をなおしていきましょう。

1、子どもによくある「癖」とは

鼻ほじり、チック、指しゃぶり、爪噛み、指の皮剥き、貧乏ゆすり、髪の毛を抜くなど、ママパパが思わず「やめなさい!」と言いたくなるような癖をもつ子は、意外に少なくありません。

  • 精神的に満たされていないからだ!
  • 情緒が不安定なのでは?
  • ストレスが溜まっていてかわいそう…。
  • 親の愛情不足だ!

など、巷には様々な声があり、深刻に悩んでいるママパパもいるでしょう。しかし、このような「癖の原因」は決して正しいとは言い切れません!

子どもの癖はなぜ起きるのでしょうか?その原因を次で詳しくいていきましょう。

2、子どもの癖は何らかの「シグナル」!

子どもの癖は、「愛情不足」というより何らかの「シグナル」と言われています!

考えてみて下さい。私達大人でも、考えがまとまらない時に「貧乏ゆすり」をする人がいますよね。口さみしい時には、つい食べ物に手が伸びる人もいるでしょう。

実は、子どもの癖もこれと同じ!鼻ほじりや爪噛み、指しゃぶりなど、気になる癖の多くは「子どもの気持ち」を表していると言われているのです。

  • 暇を持て余している
  • 手持無沙汰
  • 早く動きたい
  • 考えがまとまらない

など、子どもの気持ちや状況が、「癖」になって表れていることがあるのです。

また、このような「子どもの気持ち」の中に、もしかすると「もっと構って欲しい!」という、親の愛情を求めるものもあるかもしれません。

つまり、子どもの癖の原因は、親の愛情不足や精神的な不安「だけ」ではなく、その時の気持ち次第という部分が大きいのです。

癖を克服する第一歩は、「子どもの気持ちを理解すること」です!子どもの癖を闇雲に心配したり、「自分の責任だ…。」と自らを責めたりしても、なおるわけではありません。

このことを意識して、次でご紹介する「子どもの癖の対処法」を、読んでみて下さいね。

3、子どもの癖をなおす6つの方法

子どもの癖をなおすための、6つの方法をご紹介していきます。

(1)子どもの様子をよく観察する

まずは、癖が出ている時の「子どもの様子」を観察してみましょう。

  • 決まってテレビを見ている時に癖が出る
  • 寝ようとする時にだけ癖が出る
  • 下の子が生まれてから癖が始まった
  • 入園をきっかけに癖が始まった

もし下の子がきっかけなら、構って欲しさで癖が出ているのかもしれません。寝る時だけ癖が出るなら、その癖は「精神安定剤」なのかもしれません。入園してから癖が出始めたなら、慣れない環境に不安を感じていることも考えられます。

このように、子どもを観察することで、子どもの今の「気持ち」や「状況」が見えてきます!子ども癖の「原因」がハッキリ分かる場合は、それを取り除くことでピタッとおさまることもあるようです。

(2)叱るはNG!どんな癖も優しく対処する

原因がハッキリ分からない癖は、対処に困ってしまいますよね。あの手この手を尽くしても全くおさまる気配がない癖に、つい「やめなさい!」と強く叱ってしまうこともあるでしょう。

しかし、頭ごなしに叱っても子どもの癖はなおりません。

癖を目撃する度にしつこく注意している!という人もいるかもしれませんが、強く叱りつけることで子どもがプレッシャーを感じてしまい、癖が益々酷くなった!という事例も発生しています。

また、叱ることを続けると、ママパパ自身も次第に疲弊してきますよね…。

  • 癖を見かけても強く叱らない。
  • 注意する時は優しい口調でやんわりと伝える。
  • ママパパ自身が神経質になり過ぎないようにする。
  • 「〇〇ちゃんなら、絶対なおせるよ!」など、励ましの言葉かけを心掛ける。

など、厳しく叱りつけるのではなく、優しく包み込むような対処を心掛けましょう。

子どもの癖をなおすには、ある程度「時」が必要です。すぐになおる「魔法」はありません!ママパパが「いつかなおるさ!」と、ゆとりを持つ方が親子双方にとってメリットがありますよ。

(3)癖がいけない理由を子どもに伝える

「優しく包み込む対処が良い」と頭では分かっていても、いざ子どもの癖を目の当たりにするとそれが難しい…。

その気持ち、痛いほど良く分かります!私もそうです!特に、吸いダコが酷い指しゃぶりや爪を剥がすなどの癖は、傷や痛みを伴うためママパパも心穏やかではいられませんよね。

このような場合は、なぜ癖がいけないのか?その「理由」を子どもに伝えることを意識しましょう。

  • 傷や痛みを伴う場合は、子どもが痛がった時がチャンス。「やめた方がいいよ。」と諭す。
  • 「小学生になったら、恥ずかしいからやめようね。」など、具体的な「理由+時期」を伝える。
  • 癖がなおらないとどうなるのか?写真や絵を見せるのもGood!

など、「なぜ癖がいけないのか?」理由を分かりやすい表現で伝えてあげましょう。例えば、子どもが「癖をなおさないと大変なことになる!」と認識できるよう、指しゃぶりを続けた子の「歯並びの写真」などを見せるのも効果的です。

私の子どもも、油断すると豆・小さなブロック・ゴミなどを、すぐに鼻に入れる癖があり、鼻血が出たことが何度もあります!その度に「痛いし血が出るからやめようね。」と諭していましたが、あまり効果がなく悩んでいました…。ところが!3歳になった途端、「鼻に入れると痛いからしない!」と突然言い出し、以来鼻に物を入れる癖は消えました。

このように、「癖がいけない理由」を伝えても即効性がないことが多々あります。しかし、理由を理解できる年齢になると途端に癖がなおることもあるため、根気強く伝え続けてあげましょう。

(4)楽しみながら癖をなおす

癖がなおるまでの道のりは辛いと思われがちですが、ママパパの工夫次第で楽しむこともできます!

吸いダコができる程の指しゃぶりに悩んでいた女の子のママは、ふとした思い付きで、可愛らしい子ども用マニュキアを施してあげたそうです。すると、「指をしゃぶるとマニュキアが取れる!」と思い、指しゃぶりがピタリとなおった!と言っていました。

男の子なら、好きなキャラクターなどを活用し、ママパパだけのオリジナルの対処法を工夫してみてはいかがでしょうか?

(5)専用グッズを活用する?

最近では、様々な「癖の対策グッズ」が登場しています。

①ビターネイル 10ml 日本製爪噛み防止トップコート

②武内製薬 Babymo 指しゃぶり防止マニキュア バイバイチュッチュ

③子供の爪噛み・指しゃぶり防止マニキュア つめまもり

このような、爪噛みや指しゃぶりを防ぐ「苦いマニキュア」のようなタイプや、指を動かせないよう固定するタイプの商品もあるようです。

このような商品に効果があるか否かは、正直なところ使ってみなければ分かりません。対策グッズに過度な期待をするのではなく、「ちょっと試してみようかな?」という気持ちで使用してみるのもありかもしれませんね。

(6)癖がエスカレートする場合は専門家へ相談を

貧乏ゆすりや爪噛み、髪を触る、手足をかくなど、ごく普通の癖の裏に「発達障害」が隠れていることもあるようです。

なかなか改善しない癖が全て発達障害の兆候というわけではありませんが、発達障害の見極めは素人には難しいため、癖がどんどんエスカレートするなど、気になる時には小児科を受診することも視野に入れましょう。

また、爪噛みが治らず傷ができている、指の皮を剥き過ぎて血が滲んでいる、髪を抜き過ぎて頭皮が見えているなど、日常生活に支障が出ている場合も、かかりつけの小児科医に相談することをおすすめします。

4、子どもの癖はこれでなおった!先輩ママの体験談をご紹介

(1)「気長に待つ作戦」で解決!

①癖が出ている時の子どもの状況は?

娘は、4歳になっても指しゃぶりが続いていました。吸いダコはもちろん、他人の目も気になるため、何とかやめさせようと注意したり諭したり、時にはグッズも使いましたが効果はイマイチ…。私も段々イライラしてしまい、娘に辛く当たることが増えていました。

②解決の決め手は何でしたか?

当時、私が悩んでいるのを見て、夫が「大人になって指しゃぶりしている人なんていないんだから、もっと気楽に考えよう!」と提案してくれたのがきっかけです!良い意味で諦めがついた私は、「気長に待つ作戦」に切り替えて、「年長になったら小学生になる準備をしないといけないから、指しゃぶりもやめようね!」と、それとなく何度も伝えました。

③子どもの様子はどのように変化しましたか?

癖を見かける度に、「年長さんになったらやめようね!」「年長さんまでは指しゃぶりしてもいいからね!」という声掛けを続けていました。すると、年長になった途端、「今日から指しゃぶりはもうしないよ。」と、自分で言い出しました!これには夫婦で本当に驚きました。「気長に待つ作戦」に切り替えたことで、親子共にストレスがなくなった結果だと思います。

(2)毎日沢山抱きしめることで解決!

①癖が出ている時の子どもの状況は?

年中の頃、親指の皮を剥く癖が現れました。最初は気にしていなかったのですが、どんどんエスカレートして血が滲むほど酷い状態に…。どうして急に癖が出たんだろう?と不思議に思っていたのですが、「下の子の誕生」がきっかけだ!とピンときました。子どもを観察してみると、私が下の子の世話に追われ、手持無沙汰になったタイミングで指の皮を剥いていました。

②解決の決め手は何でしたか?

「もっと構ってあげなきゃ!」と気付いてから、毎日「大好きだよ。」と抱きしめることを続けたのが良かったと思います。産後すぐは私の感情の波が激しく、上の子を抱きしめる余裕がない時もありました。でも、子どもを抱きしめるのは「ほんの1分」あれば十分!と思い直し、数か月続けました。

③子どもの様子はどのように変化しましたか?

抱きしめられることで気持ちが安定したのか、次第に皮を剥くことも減り、私が下の子の世話をしていると、「お手伝いするよ!」と声を掛けてくれるまでに成長してくれました!今では、あれは何だったの?という程、癖が全くでていません。

(3)「恥ずかしい」という気持ちが癖をなおす後押しに!

①癖が出ている時の子どもの状況は?

3歳の男の子なんですが、自分の性器を触る癖がありました。ばい菌が入るのも怖いですし、何より他人の目も気になるため、見かける度に注意していましたがなおらず…。暇な時に触っているように見えたため、家で時間を持て余さないように一緒に遊ぶなど工夫をしましたが、時間が空くとダメで…。パパからも男同士で話をしてもらったのですが、効果がなく困り果てていました。

②解決の決め手は何でしたか?

幼稚園に入園し、「〇〇くん、変なのー!」「わぁ、恥ずかしい!」など、お友達にからかわれたのがきっかけです!当時の様子は、連絡帳を通して先生からうかがったのですが、数人の友達から一斉にからかわれたようです。

③子どもの様子はどのように変化しましたか?

余程ショックだったのか、その日を境にピタッと癖が治りました。ちょっと可哀そうな気もしましたが、「家庭」から「幼稚園」という社会に出て、「性器を触るのは恥ずかしいこと」という概念を学べたようです。他者を意識する気持ちが芽生えた証拠ね!と、夫婦で成長を喜びました。

いかがでしたか?癖がなおるきっかけは本当に様々!押しても引いてもダメだった癖が、意外なきっかけでなおった事例もありましたね。

ママパパが必死になるより、自然に身を任せることで解決する癖も多いです。深刻に受け止め過ぎず、「いつかなおるさ!」という気持ちでお子様の癖と向き合っていきましょう。

まとめ

癖をなおす第一歩は、子どもの様子をよく観察すること!

癖の原因がハッキリしている場合はそれに合った対策を講じ、癖の原因がよく分からない場合は優しく励ますつもりで癖と向き合うことが大切です。

癖をなおす「魔法」はありません!ママパパは考え込み過ぎず、上手に付き合っていくことを心掛けましょう。

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