赤ちゃんが、離乳・卒乳する頃までにストローを使うことができれば、スムーズに水分補給もでき離乳食やお出かけにもとても便利です。
ストローは便利なだけでなく、食べ物を飲み込む際に使う舌の動かし方の練習やその後の発音など言葉の発達にも役立つと言われています。
そこで今回は、メリットいっぱい「赤ちゃんがストローで飲み物を飲む!」ことをスムーズにマスターできるコツをご紹介します。
赤ちゃんにとって、ストローとの初めて出会いがその後の成功の鍵を握っています。パパやママがしっかり準備して、華麗に赤ちゃんのストローデビューを飾リましょう!
目次
1、ストロー練習を離乳開始時の6ヶ月頃〜1歳までにスタートしたい理由
(1)離乳食を進める際にとても便利!
生後6カ月~1歳の赤ちゃんは、ちょうど離乳開始~完了の時期です。
しっかりと離乳食を食べることができていれば、母乳や粉ミルクから栄養補給する必要がなくなり、麦茶やお水で水分補給することが可能になります。そのため、この時期からストロー練習を始めることが、おすすめされています。
では、なぜストローなのでしょうか?
もちろん、コップから直接飲む方法もあります。しかし手先が未熟な赤ちゃんは、ストローを使った方が飲みこぼしも少なく、スムーズに水分補給することができます。
(2)便利だけでなく、「脳」も育つ!
実はストローで「吸う」という行為は、赤ちゃんの脳科学の面からも良いところが沢山あります。ストローを使うことで、舌や唇の動きが良くなり、発声や発音の上達に繋がると言われているのです。
ちょうど、発語し始めてパパやママとしても赤ちゃんのおしゃべりが楽しい時期。この時期にストロー練習を始めるメリットはこんなところもにもあるのです。
2、効果的な赤ちゃんのストロー練習方法とコツとは
赤ちゃんにストローでの飲み方を覚えてもらうには、いくつかのコツがあります。ここでは、ストロー練習方法とそのコツを、分かりやすくご紹介します!
(1)ストロー完了への道その1!まずはスパウトやプレ哺乳瓶で練習しよう
母乳や粉ミルクしか飲んだことのない赤ちゃんは、ママの乳房や哺乳瓶以外から、飲み物が出てくることを知りません。そこで最初に、ストローから飲み物が出てくるということを、教えてあげる必要があります。
まずはストローを使うための準備段階として「スパウト」や「プレ哺乳瓶」を使ってみましょう。
スパウトとは、ストローよりも大きな吸い口が付いており、吸う力が少なくても、傾けるだけで飲み物が出てくるマグのことです。乳房や哺乳瓶以外でも、自分で飲み物が飲めることを、赤ちゃんに教えるのに適しています。
口が細いものや太いもの、ストローに付け替えられるものなど、様々な種類があるのでいくつかご紹介しましょう。
①ピジョン マグマグ スパウト 価格:¥764
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp)
こちらの商品は飲み口のサイズが、赤ちゃんにちょうどよい大きさで、赤ちゃんに抵抗なく受け入れられることが多く人気です。
別売りで様々なタイプの飲み口が販売されており、ストローの練習段階に応じて飲み口を変えることができます。
赤ちゃんが、自分で飲み物を飲む喜びを知るのにピッタリである一方、スパウトは我が子には合わなかったという先輩ママの声もあります。
- スパウトに慣れてしまいストローを嫌がる
- スパウトを噛みながら飲む癖が取れず、ストローに移行してからも噛み癖が直らない
- 飲み物が比簡単に出てくるため、倒した時にこぼれやすい
など、様々な意見があります。
スパウトのメリット・デメリット、家庭での生活環境や赤ちゃんの個性をよく見て、スパウトを使用するかどうか判断しましょう。
次に紹介する、ストローボトルに初めから挑戦するのも一つの方法です。
(2)ストロー完了への道その2!ストローボトルでの練習
ストローボトルは、赤ちゃんが水やお茶を飲む時に多く使われています。
親が手伝わなくても赤ちゃんが、自分で持って水分補給できるので、ストローが使えるようになるとママにとっても赤ちゃんにとっても大変便利です。是非赤ちゃんに覚えてもらいたいですよね。
使いやすいストローボトルを選ぶ際のポイントをご紹介します。
- 赤ちゃんがストローの練習をしやすそうなもの
- ストローを噛んで壊れた時に、交換できるもの
- 漏れにくく持ち運びできるもの
- 全体をくまなく洗うことができるもの
- ある程度の衝撃に耐えられるもの
- 赤ちゃんが負担なく持てる量とサイズ(360ml程度)
中でも、漏れにくいというのは大事なポイント。
お出掛けの時に、かばんの中で中身が漏れて、持ち物がビショビショなんてことにもなりかねません!
①サーモス ベビーストローマグ NPA-340 価格:¥1,245
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
こちらの商品は、シリコーン製ボディグリップ付きなので、子どもが扱いやすいのが特徴です。カチッと閉まって、お出掛けでも漏れる心配がありません! 丸洗いもできて、はじめからスペアストローも付いています!
使いやすいストローボトルの条件が、満たされていますね!
ストローボトルが準備できたら、実際に使ってストローの練習をしてみましょう!
まずママがストローボトルを持ち、吸う真似をしてみましょう!この時、「あ~美味しい!」など、声を掛けながら使い方を見せるとより効果的です。
ママが楽しく美味しそうにストローボトルを使っている姿を見て、赤ちゃんは興味津々!ストローボトルを使ってみたくなります!
赤ちゃんが興味を持ったら、ストローボトルを赤ちゃんの口元にそっと持って行ってあげましょう。もしかすると、すぐに要領を覚え飲める赤ちゃんもいるかもしれませんが、多くの赤ちゃんはストローを噛んだりして上手には飲めません。しばらく様子を見ながら、赤ちゃんの好きなように使わせてみましょう。
これを繰り返しているうちに、気付いたら飲めるようになっているというパターンが多いようですが、飲めなくても焦らず頑張って!
次にご紹介する方法を試してみてください。
(3)ストロー完了への道その2.5!ストローボトルで上手く行かなかった時の紙パックでの練習
ストローの練習に、意外なものが役に立ちます。それは、紙パック飲料です!
紙パック飲料は、紙パックの真ん中あたりを押さえると、中の飲み物がピュッと飛び出てきます。実は、これが大きなポイント!赤ちゃんが「ストローから飲み物が出てきた!」と、実感することができるのです。
まず紙パック飲料をママが持って、赤ちゃんの口元にストローを近付けましょう。そして紙パックを押して飲料を少量出し、赤ちゃんに飲ませてあげましょう。
これを繰り返すことで、赤ちゃんはストローから飲み物が出ることを認識し、ストローを吸えるようになります!
①ピジョン ベビー麦茶(125ml×3個)×4個 価格:¥763
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
こちらの商品のようなベビー麦茶は、赤ちゃん用に薄い濃度で作られているためおすすめです。
(4)ストロー完了への道その3!紙パックで上手く行ったらもう一度チャレンジ!
(5)ストロー完了への道!(番外編)オールインワンの「コップでマグ」などもおすすめ?
押すと中身が出てくる紙パック飲料が、ストローの練習におすすめと紹介しましたが、これと同じような役割を果たしてくれるマグがあります!
①リッチェル コップでマグ ストロータイプ 価格:¥970
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
こちらの商品は蓋の部分に弁がついていて、そこを指で押すと中の飲料がピュッっと飛び出てくる仕組みになっています。まさに、紙パック飲料でストローを覚える方法と同じですね!
持ち運びには対応していませんが、パーツが少ないため洗いやすいです。また、倒してもこぼれにくい蓋もついているため、ストローの練習完了後は、日々の食卓での水分補給に使うことができます!
3、ストロー練習に使用する飲み物
ストローの練習は、基本的には赤ちゃん用のお茶やお水で行うのがベストです。
しかし、どうしてもストローを嫌がる場合などは、赤ちゃんの好きな果汁などを入れてあげるのも一つの方法です。赤ちゃんが慣れている母乳や粉ミルクと同じように、甘味のある飲料でストローを試したところ、成功した!という声もあります。
しかし、甘い飲料の与えすぎは虫歯の原因にもなるので、注意が必要です。
歯が生え始めている場合は、甘い飲み物を飲んだ後、軽くガーゼなどで歯を拭いてあげると良いでしょう。
4、ストロー練習を手助けできるおすすめグッズのご紹介
最近では、赤ちゃんのストロー練習の助けになる、便利な商品が沢山販売されています。赤ちゃんの様子をよく観察し、必要なグッズを利用すれば、よりスムーズにストローを覚えることができるかもしれません!
①コンビ テテオ マグスパウト バルーンNeo 価格:¥972
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
ストロー完了への道その1では、ピジョンの「マグマグスパウト」をおすすめしましたが、コンビの「テテオマグスパウト」も同様におすすめです。
この商品は、ピタッと閉まって漏れにくい「ラクピタ構造」が採用されているので、ピタッとしまり漏れを防ぎます。
また、飲み口とハンドルが斜めになっているため、赤ちゃんが顔を上に向けて飲む必要がありません。赤ちゃんにとって、とても使いやすい構造です。
②ピジョン ぷちストローボトル 150ml 価格:¥564
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
コストパフォーマンスが大変良い商品です。
構造もシンプルで、洗浄と組み立ても簡単。容量は少なめですが、そのぶん軽いので赤ちゃんが持ちやすいようです。
ストローデビューに、おすすめです。
③ピジョン マグマグ セット 価格:¥1,905
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp )
こちらの商品は4通りの飲み方ができるマグセットです。
乳首、スパウト、ストロー、コップの飲み口がセットになっていて、赤ちゃんの成長にあわせて「飲む」行為を楽しくサポートしてくれます。
また、産まれる前に購入しておけば、ストローやコップ飲みまで長く愛用できるのも特徴です。
5、ストロー練習がうまくいかない時の対処法と注意点
赤ちゃんがストロー練習がうまくいかない時には、いくつかのパターンがあります。それぞれの正しい対処法と注意点をご紹介します。
(1)ストローをよく噛んでしまう
赤ちゃんストローに限らず、様々なものを噛みます。特に歯の生え始めなどは歯茎がむず痒いため、タオルやスタイなど、噛み心地の良いものを噛むことが多いです。
ストロー部分は、シリコーンゴムでできている事が多く、赤ちゃんにとって、とても噛み心地のよいものです。そのため、赤ちゃんはストローを吸うことより噛むことに夢中になることがあるのです。
そんな時は赤ちゃんの気が済むまで噛ませてあげて、ストローが痛んだ時のスペアをいくつか準備しておくことで対応しましょう。
ストローボトルの中には、替えストロー自体の販売がないものもあるようです。ストローボトルを購入する際は、替えストローがあるかどうかも確認して選ぶと安心ですね。
①ピジョン マグストロー用 替ストロー 2セット 価格:¥309
(出典:Amazon|https://www.amazon.co.jp)
こちらの商品は、ピジョンのストローボトルの替ストローです。ほとんどのストローボトルで、替ストローが別売りされています。
(2)なかなか吸ってくれない
乳房や哺乳瓶は吸ってくれるのに、ストローになると途端に吸わなくなり、困ってしまうママもいると思います。
産まれたばかりの赤ちゃんは、誰も教えてないのに乳首や哺乳瓶を吸うことができますね。これは、生まれ持った生きるための本能のおかげです。しかし、ストローで吸うという行為は、赤ちゃんが自然にできるものではなく、「慣れ」が必要なのです。
赤ちゃんがストローを吸ってくれない原因としては、以下のようなことが考えられます。
- ストローの気分ではない
- 喉が渇いていない
- そもそもストローで吸うことになれていない
- 入っている飲み物が嫌い
- 入れ物が嫌い
赤ちゃんは、ストローから飲み物が出てくることを理解し始めたら、段々とストローにも慣れ、やがて飲めるようになってきます。
子供の成長は反復練習で進みます。
ママは焦らず、ゆっくりと赤ちゃんを見守ってあげましょう。
(3)ストローを嫌がってしまう
赤ちゃんが、ストローを何らかの原因で嫌なものだと認識してしまい、一切受け付けなくなる場合もあります。
そんな時、無理にストロー練習を進めることは逆効果です。一旦ストローの練習は保留し、赤ちゃんが忘れたことに仕切り直しましょう。
仕切り直す場合は、最初が肝心。
赤ちゃんにストローを見せるとき、ママが楽しそうに、そしておいしそうにストローを使っているところを見せましょう!
(4)練習を始めるにはまだ早かった?
赤ちゃんの成長には個人差があるように、ストローをうまく使えるようになるタイミングにも個人差があります。
離乳食の始まる6カ月ごろから、ストローの練習を始めるのが目安と言われていますが、月齢にとらわれず、赤ちゃんの様子をよく観察してみましょう。
例えば、哺乳瓶や乳房を嫌がるようになったり、他の子が飲んでいるストローを欲しがったりするような仕草が見られた時に、練習を始めるのも良いでしょう。
焦らず、「卒乳できる頃までにストローをマスターできればいいな。」という気持ちで練習しましょう。
(5)ストローボトルを投げてしまう
赤ちゃんは目新しいものが大好き!今までに見たことのないストローボトルを目の前にして、好奇心から投げたり、テーブルに叩きつけたりすることもあると思います。
ある程度は仕方のないことですが、ずっと続けられると、ストローの練習ができませんね。
そんな時は、丁寧に身振り手振りで、投げたり叩きつけたりしてはいけないことを教えてあげる、大人がストローは飲むものだと実践して見せる、また、投げても支障のない他のものを渡してみましょう。
(6)ストローで吸った飲料を吐き出してしまう
せっかくストローで上手に吸えたのに、ブーッと勢いよく吐き出してしまう赤ちゃんもいると思います。
吐き出されると、服やテーブルもビショビショになってしまうため、できれば吐き出して欲しくないのが本音です。
吐き出す原因はいくつか考えられます。
- 中身の飲料の味が好きではない
- 吸う時の力加減がよく分からず、勢いよく吸い過ぎて飲みきれない
- 親の反応を見て、楽しんでいる
中身の飲料が好きではなさそうな場合は、別のものに変えることも考えましょう。しかし、赤ちゃんが好むからと言って、甘い飲料ばかり与えるのは健康面でも心配ですよね。麦茶はその苦みが苦手な場合もあるので、水も試してみましょう。
また、吸う力加減が分からないのは、赤ちゃんにとっては仕方のないことです。何度か練習しているうちに、段々と上手に飲めるようになるため、掃除が大変ですが、そっと見守りましょう。
親の反応を見て吐き出している場合は、吐き出すことに過剰に反応しないのが効果的です。ママが相手をしなくなると、そのうち赤ちゃんも飽きて吐き出さなくなることがほとんどです。
また、叱りすぎることも、ストロー練習には逆効果。吐き出すことを厳しく叱責すると、赤ちゃんが怖がりストロー自体を嫌いになる恐れもあります。
6、まとめ
いかがでしたか?赤ちゃんと一緒に、ストローの練習をすることができそうでしょうか?
赤ちゃんも、ママも練習のコツさえ掴めば、きっと上手に飲めるようになります!
焦らず我が子の成長をゆっくり見守りながら、練習しましょう。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。