日本のお正月の恒例行事と言えば、そう!お年玉ですよね。
- 子どもがもらったお年玉。どう管理するのがベスト?
- 年齢別のお年玉の相場が知りたい。
- 赤ちゃんにもお年玉は渡すべき?
- 年始に上司の子どもに会う予定だけど…お年玉を渡すと失礼?
など、今回は、お年玉にまつわる疑問を徹底解明していきます。
お年玉の常識やマナーをマスターし、アレコレ悩む年末とおさらばしましょう!
目次
1、子どもに伝えたいお年玉の由来
そもそも、お年玉には一体どんな由来があるのでしょうか?
お年玉のルーツは、実は「お餅」!かつては【神様から新年の魂を分けてもらう】という意味を込めて、餅を「年魂」と呼んでいたのです。
そして、この餅を食べるのが正月料理の「お雑煮」です!お雑煮を食べることで、体に魂を入れるという習わしがあったのです。
やがて時は経ち、いつしか餅ではなく「物」や「お金」を渡すように変化し、年始の贈り物全般を「お年玉」と呼ぶようになりました。
そして、ついにお年玉が今の形になったのが、高度経済成長期です!この頃になると、都市部でお金を目下の子どもに渡す文化ができ、現在のお年玉が生まれたと言われています。
このように、お年玉はもともと「魂」で、新しい年を健やかに、そして幸せに過ごせるようにとの想いが込められていました。
今では餅からお金に変化していますが、子どもの健やかな成長と素晴らしい一年になることを願いながら、お年玉を渡したいものですね。
2、子どもへのお年玉は何歳から何歳まであげるべき?
- 姪っ子が生まれたけど、まだ赤ちゃん。お年玉を渡す必要はある?
- 甥っ子はもう大学生!お年玉を渡し続けるのは、失礼なのかも…?
など、お年玉の「辞め時」や「渡しはじめ」の判断に困っている人はいませんか?
このような人に是非おすすめしたいのが、「辞め時」や「渡しはじめ」の【判断基準】を決めておくことです!
お年玉の「渡しはじめ」の判断基準は、【お金の意味が分かるかどうか?】ということです!幼稚園や保育園に入園する頃には、お金とは何なのか?少しずつ理解できるようになるため、「3歳頃」からお年玉を渡しはじめるのがベストと言えるでしょう。
また、お年玉の「辞め時」は、【自立の度合い】をみて判断するのがおすすめです。「社会人になってお給料をもらうようになった。」など、金銭的自立がある状態なら、お年玉をやめても何ら問題ないでしょう。
この時、「お給料を頂くような、立派な大人になったね!」、「お年玉はこれで終わりだけど、ずっと幸せを願っているよ。」など、一言声を掛けると気持ちが伝わり喜ばれます。
3、【年齢別】子どもお年玉の相場
続いて、気になる「お年玉の相場」をみていきましょう。
住信SBIネット銀行「2020年・お年玉に関する意識調査」によると、お年玉の相場は小学校低学年3,000円、小学校高学年5,000円、中学生は5,000円または10,000円に二分化していることが分かりました。
私達が子どもの頃と同様に、年齢によってお年玉の額には差があることが分かりましたが、ここで気になるのが「未就学児には何円あげればいいの!?」ということですよね!
本調査によると、未就学児は1,000円以下が相場のようですが、ママ達の中には面白い渡し方をしている人もいるようです!
ママたちの面白い渡し方
■35歳ママさん・4歳の甥っ子へのお年玉
お年玉はお金の価値を学ぶ良い機会だと思い、1円玉10枚、5円玉2枚、10円玉10枚、100円玉5枚、500円玉1枚の、計1,120円を渡しました!「1円玉10枚と10円玉1枚の価値は同じ!」など、金銭教育ができる良い機会だと親族にも喜ばれました。
■29歳ママさん・3歳の姪っ子へのお年玉
3歳の姪へ、お年玉の代わりに「おもちゃのお金」を渡しました。1万円札など大きいお金のおもちゃも入っているため、その本格的さに大喜びしてくれました!おままごとなどの、ごっこ遊びで使っています。
いかがでしょうか?未就学児に対しては、ユニークなお年玉も喜ばれるようですね。
ただし、ここで紹介したのはあくまでも「相場」で、各家庭に適応したものではありません。
家庭によっては、「未就学児にお年玉は必要ない。」という考えや、「未就学児であっても、他の兄弟同様の金額をあげるべき!」という考えをもつ家庭もあるため、お年玉を渡す者同士よく話し合い、差が出ないよう気を付けることも大切です。
4、ママ達の体験談!子どものお年玉の使い道&管理方法
さて、お年玉をもらったら、次に気になるのが「管理の仕方」ではないでしょうか?
親戚が多いと、お年玉の合計が数万円まで膨れ上がる子もいるため、子どもに管理させて良いものか?悩んでいる人もいるでしょう。
ここでは、先輩ママ達がどうやってお年玉を管理しているのか?貴重な意見をお伺いしました!
(1)子どものお年玉は親が管理する派
まずは、親がお年玉を管理している!というママ達の意見をみていきましょう!
■49歳・21歳大学生のママさん
子どもが幼稚園~大学生になるまで、お年玉は親が預かって貯金していました。塵も積もれば山となるで、十数年間のお年玉の合計は50万円以上に登りました。
この貯金は子どものために使おうと決めていましたが、つい先日その時が訪れました!子どもが「大学の卒業旅行に行く。」と言い出したので、これまでのお年玉貯金を全て渡したところ、大喜びしていましたよ。
■28歳・3歳の女の子ママさん
小出しに使うのも悪くないと思いますが、貯金していざという時に使うのもおすすめです。
児童手当が振り込まれる口座に、お年玉も毎年預け入れしています。使い道は未定ですが、将来、学費など子どものために使えればいいなぁと考えています。(28歳・3歳の女の子ママ)
■40歳・3歳の男の子ママさん
お年玉は、ズバリ「ジュニアNISA」で投資しています。日本人は金融リテラシーが低すぎると思うので、我が子にはそうなってほしくないという想いがあります。
貯金より投資で増やすという思考を持って欲しい!
いかがでしょうか?最もポピュラーなのは貯金ですが、中には投資の原資にしているママもいましたね!
お年玉を親が管理していると「金銭教育」がしにくいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、投資や貯金について子どもと話す機会は作れるはずです!
また、子どもが無駄使いする心配もないため、お年玉を有効活用できるメリットもありそうですね。
ポイント!:親が管理しておけば、お年玉を子どものために無駄なく使用できる!投資や貯金について、子どもに教える機会も設けよう!
(2)子どものお年玉は子どもに管理を任せる派
続いて、お年玉の管理を完全に子どもに任せている!というママ達の意見をみていきましょう。
■39歳・8歳男の子のママさん
お年玉は子どもがもらったものだから、管理も子どもにさせるのが筋だと思っています。欲しい物がある時には、お年玉から考えて使うよう教えていますよ。とは言え、失敗も多々あります!子どもがお年玉をどこかにしまい込んで、その年にもらった全額を無くしたこともありました…。
■43歳・10歳男の子のママさん
去年までお年玉は子どもに管理させていました。ところが、ポケモンカードを友達間で売買してしまい、学年を巻き込んだ騒動を起こしてしまいました…。
今年は絶対に親が管理しよう!と固く心に誓っていますよ!
■37歳・9歳男の子のママさん
小学生から、お年玉の管理はずっと子どもがしています。最近ではお小遣い帳をつけているようで、「あと〇円あるから、△△を買おう!」など、金銭管理をしている様子がうかがえます。
お年玉の管理を子どもに任せると、時に「紛失」や「無駄使い」などの失敗もあるでしょう。
しかし、子ども自身がお金の勘定をして使うことは、決して悪いことではなく、「金銭教育」として大変良い経験になります。
- お小遣い帳を渡し、使い方を親が予めレクチャーする
- お金を計画的に使うことの大切さを教える
など、お年玉の管理を子どもに「丸投げ」するのではなく、【管理方法を教える➡管理を任せる】というステップを踏むことが大切です!
ポイント!:お年玉の管理を子どもに任せると、失敗もある反面、金融教育にも役立つ!
(3)お年玉は親子一緒に管理する派
最後に、親子一緒にお年玉を管理している!というママ達の意見をみていきましょう。
■37歳・7歳女の子のママさん
まだ小学校低学年なので、お年玉は基本的に私が持っています。でも、子どもから「〇〇が欲しいから、お年玉出して欲しい!」と言われたら、余程のことがない限り渡すようにしています。その際、「あと〇円あるから、考えて使おうね。」など、金銭感覚を養う声掛けをしています!
■45歳・12歳男の子のママさん
お年玉は貯金していますが、子どもと一緒にATMに行き、操作方法を教えました。
もう小学校6年生なので、貯金とは何なのか?自分のお年玉貯金はいくらあるのか?を把握して欲しいです。
お年玉を親子一緒に管理するのは、「親が管理する」&「子どもが管理する」のいいとこどり!ママパパも安心感を持ちつつ、子どもの金融教育にも役立ちそうですね!
ポイント!:親子で管理すれば、安心&金融教育の両方が手に入る!
5、あなたは大丈夫?子どもにお年玉を渡す時のマナー
最後に、意外と知らない!?お年玉を渡す時のマナーをご紹介していきます。
(1)包まずに現金を渡すのはNG!
お年玉を渡す時には「ポチ袋」を利用しますが、お正月の急な来客時に、つい現金をむき出しの状態で渡してしまったことはありませんか?
これではとても上品とは言えないため、ポチ袋がない時にはティッシュで包むなどして渡しましょう!
- ポチ袋は多めに準備しておく
- お正月に親戚の家を訪ねる際には予備のポチ袋を持参する
など、急なお年玉に備えて、ポチ袋を準備しておくことも大人のマナーです!
(2)お金はきれいなものを用意しよう!
結婚祝いや出産祝いなどの慶事には、「新札」を準備するのが常識ですが、「お年玉も新札で渡すべきか迷う…。」という人もいるでしょう。
そもそも慶事で新札を渡すのは、【新たな門出をまっさらな気持ちで清々しく祝う】という想いが込められた慣習です。
その観点で考えると、新年を祝うお年玉も新札の方が相応しいと言えるのですが、最近では結婚式や出産祝いほど、お年玉に新札を求める風潮は少なくなっているという声もあるようです。
できればお年玉にも新札を包み、どうしても準備できない場合は極力きれいなお金を用意するなどの配慮を行いましょう。
(3)目上の人にお年玉をあげるのはマナー違反!
先にお伝えしたように、お年玉は目上の物から目下の者に渡す風習です。
「それなら、子どもなら誰でも分け隔てなく渡して良いのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、【先輩や上司の子にお年玉を渡すのはマナー違反】という考え方もあるのです。
しかし、子どもの立場になって考えれば、もちろんお年玉をもらえる方が嬉しいに決まっています!
もし判断に迷う場合は、「お年賀」としてお菓子を渡したり、図書券やギフト券などを渡すことを考えましょう。
まとめ
お年玉に関するマナーや常識をお伝えしました。
お年玉は、新年を祝う気持ちや子どもの健やかな成長を願う、日本のお正月の伝統行事です!
金額の相場や「渡しはじめ」、「辞め時」も気になるところですが、気持ちを込めることも忘れないで下さいね。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。