お子様と一緒に、正月遊びを楽しんだ経験はありますか?
自分が子どもの頃は家族で遊んでいたけれど…最近では全く!というママパパも多いのではないでしょうか?
事実、近年正月遊びを楽しむ子どもが減っており、何となく古臭い!という感覚を持つ人も多いようです。しかし、実際に遊んでみると、子ども達はその楽しさに夢中になります。
今回は、現代人にとって「食わず嫌い」になりつつある、お正月遊びに大注目!お正月遊びの由来や意味にも迫りながら、その楽しさや素晴らしさをたっぷりとお伝えしていきます。
さらに、実はお正月遊びは知育効果も抜群!どんな効果が望めるのか?についても、詳しくご紹介していきますよ。
2020年の年始は、お正月遊びで楽しい一年を迎えてみませんか?
目次
1、お正月遊びの由来
羽子板・凧揚げ・福笑い!お正月遊びにはユニークなものが沢山ありますが、実は遊びの一つ一つに意味や由来があることをご存知でしょうか?
お正月遊びの意味や由来は、その多くが「人々の幸せ」や「子どもの健やかな成長」を願うもの。
まだ科学技術が発達していなかった時代、病気や災が現代とは比べものにならないほど人々を脅かしていたことでしょう。
そんな時代を生きた人々の「災いを遠ざけ幸せな暮らしを送りたい!」という強い願いが、お正月遊びには込められているのです。
この記事では、お正月遊びそれぞれの由来・意味・遊び方のポイントを、最後に詳しくご紹介しています。お楽しみに!
2、お正月遊びは【知育】にも効果抜群
昔の人の願いが込められたお正月遊びは、実は知育効果も満載です!
(1)記憶力や反射神経が鍛えられる
「かるた」や「百人一首」は、読まれた札を覚えて瞬時に判断!素早く取る必要がありますよね。そのため、子どもの「記憶力」や「反射神経」に大変良い影響があると言われています。
実際にかるたや百人一首を楽しむ子どもの姿を見ていると、その表情は真剣そのもの!絶対に聞き逃さまいと耳をそばだて、集中して札を取っているのがよく分かりますよ。
(2)バランス
お正月遊びには、子どもの感覚を刺激してくれるものが沢山あります!
- けん玉・達磨落とし…手先や全身でバランスをとる
- 福笑い…指先の感覚が刺激される
- 凧揚げ…自然と触れ合いながら風を読む
このような遊びは、手先や全身のバランス感覚に良い刺激を与えることができますよ。
特に凧揚げは、「風を読む」という日常ではなかなかできない経験をすることができます。遊ぶには広く安全な場所が必要ですが、子どもに一度は経験させてあげたい遊びですね!
(3)コミュニケーション能力が育つ
「すごろく」「かるた」「百人一子」「福笑い」など、お正月遊びの中は大勢で楽しむものが沢山ありますよね。
そのため、一人遊びでは学べない「コミュニケーション能力」を育むことが期待できます。
- ジャンケンのルールを守る
- 順番を守る
- ズルをしない
- 負けを認め勝者を称える
など、人として基盤になる能力を育むことができますよ。
特に、負けを認め勝者を称えるのは子どもにとって至難の業。私の小学一年生の子も、なかなかこれができず…。負けると泣いて不機嫌になり大変ですが、回数を重ねるごとに、勝った人に「凄い!」と言えることが増えてきましたよ。
(4)文字を楽しく覚えられる
「かるた」や「すごろく」は、平仮名と数字を覚えるのにもってこい!楽しみながら文字に触れることができるため、子どもが「勉強させられている」と感じることもありません。
特に、平仮名の覚え始めに「かるた」をすると、覚えた文字の確認ができてGOOD!子ども自身も、「あ!この平仮名は知っている!」というワクワクした状態で取り組めるので、ストレスなく楽しむことができますよ。
また、「サイコロ」を使うすごろくは、数字を覚えるのに最適です。ただ単に数字を呪文のように「1・2・3…」と数えるのではなく、「量」として数字を捉えることができるのがサイコロの良いところ!すごろくで遊べば、サイコロのドッツを見ただけで、パッと数を認識できるようになりますよ。
3、伝統的な正月遊びを守ろう
テレビゲームやスマホの台頭と共に、失われつつある正月遊び。しかし、その意味や由来は素晴らしく、知育効果も満載です。
そんな正月遊びを守るべく、最近では小学校の授業でも伝統的な遊びが取り入れられていることをご存知でしょうか?
私の子が通う小学校でも、先日地域のお年寄りを招いて伝統遊びを習う授業がありました。その感想を子どもに聞いてみると、「楽しかった!」「またしたい!」というプラスの感想ばかり。
子ども達は伝統的な遊びを知らないだけで、実際に遊んでみると実はかなり楽しめることが分かりました。
正月遊びは、普段できない貴重な経験を子ども達にもたらしてくれます。私達大人が正月遊びを子どもに伝承し、守っていきたいものですね。
4、お正月遊び10選
(1)凧揚げ
①凧揚げの由来や意味
お正月に凧揚げをする由来は諸説ありますが、その一つに「男の子の誕生を祝った」という説があります。昔は「男子=その家の跡取り」という感覚が根強く残っていたため、凧揚げをしてお祝いしたのかもしれませんね。
子どもの誕生を祝う気持ちは、今も昔も変わりません。子どもの健やかな成長を願い、新年の空に高く凧をあげてみましょう!
②凧揚げのポイント
凧揚げで一番大切なのは「安全で広い場所」を選ぶこと。上空に電線などがない、河川敷や広場がおすすめです。
晴れて少し風が強い日は、絶好の凧揚げ日和。風下から走り、一気に凧を上げましょう。子どもが上手にできない場合は、凧が上がってから手渡してあげるのがおすすめです。
③おすすめの凧
- アンパンマンカイト 価格:¥1,280(税込)
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子ども達が大好きなアンパンマンの凧。簡単に上げられるとの口コミが多数寄せられています!折りたためるので持ち運びにも便利です。
(2)羽根付き
①羽根付きの由来や意味
羽根付きの羽根の先には「黒い球」が付いていますが、この球は「ムクロジの実」でできています。昔からムクロジの実は、「子どもの魔除け」に効果があると信じられており、子どもが元気に成長するように!との願いが込められているようです。
②羽根付きのポイント
羽根付きは、バドミントンのような要領で行うシンプルな遊び。厳格なルールはありませんが、先に羽根を落とした方が負け、グループに分かれどちらが沢山打ち合えるか競うなど、思い思いのやり方で楽しみましょう。
③おすすめの羽子板
- 羽子板(はごいた)2枚(羽根付き) 価格:¥1,160(税込)
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余計な装飾がないシンプルな羽子板。羽根が2個ついているので、無くしてしまった時にも安心です。自分で絵を描いてデコレーションすれば、世界にただ一つの羽子板が出来上がります!
(3)かるた
①かるたの由来や意味
よく目にする「ことわざかるた」は、「花より団子」など様々なことわざで構成されていますよね。別名「いろはかるた」とも言われ、江戸時代後期に子どもに文字やことわざを覚えさせる目的で作られたものが、お正月遊びとして定着したと言われています。
江戸時代の人々も、私達と同じように子どもへの知育を考えていたのですね。
②かるたのポイント
幼児がかるたを楽しむコツは以下の通り!
- すぐに取らず手加減してあげる(こどもは平仮名を探すのに時間がかかる)
- 平仮名をある程度覚えてから遊ぶと効果的(分かる!という感覚が味わえる)
- 読み手を任せる時は最初の一行だけ読んでもらうなど、ストレスなく遊べる工夫を。
3歳児でも、かるたで遊ぶうちにみるみる平仮名を覚えますよ!
③おすすめのかるた
- 日本のことわざかるた 価格:¥1,045(税込)
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昔から親しまれている「ことわざかるた」を、いもとようこ氏の可愛らしい絵でアレンジしたかるた。平仮名はもちろん、美しい日本のことわざを覚えるのにもピッタリです。私の子ども達も使っています!
(4)百人一首
①百人一首の由来や意味
百人一首は、鎌倉時代に藤原定家が収集した「小倉百人一首」を元に作られています。宮中だけの遊びだった百人一首が江戸時代に庶民に広まり、かるたと共にお正月の遊びとして定着したと言われています。
②百人一首のポイント
幼児には難しいかな?と思われがちな百人一首ですが、子どもは右脳が優位なためあっという間に覚えます!まだ札と和歌が一致しない場合は、CDや絵カードなどを活用するのもおすすめです。
- 百人一首カード(上巻) 価格:¥1,650(税込)
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公文の百人一首カード。美しい絵と共に、百人一首に触れ合うことができますよ。
③おすすめの百人一首
- みんなの百人一首 価格:¥2,139(税込)
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百人一首は昔ながらの挿絵が多い中、こちらの札は可愛らしい絵で子どもうけも抜群。100首のポスターが付属されているのも、嬉しいポイントです!
(5)福笑い
①福笑いの由来や意味
その名前からして、お正月にピッタリな「福笑い」。その歴史は意外に浅く、明治時代以降からお正月遊びとして人々に根付いたと言われています。
「笑う門には福来る」ということわざもあるように、一年の始めに福笑いで縁起の良いスタートを切ろう!という意味が込められているようです。
②福笑いのポイント
福笑いを幼児が楽しむには、まずはパーツの一つ一つを見ながら触らせてあげましょう。予めパーツの形を把握することで、目隠しした時に探しやすいというメリットがありますよ。
1歳前後のお子様には、「これは目だね!」などサポートの声掛けをしながら、目隠し無しで楽しむのもおすすめ。顔のパーツを覚える練習にもなりますよ。
③おすすめの福笑い
- どうぶつふくわらいパンダ 価格:¥767(税込)
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伝統的なお多福の福笑いも楽しいですが、お子様にはこんな可愛らしいパンダの福笑いもおすすめ!顔のパーツをママパパが手作りすれば、何通りもの表情が楽しめますよ。
(6)こま回し
①こま回しの由来や意味
お正月の歌の歌詞にもあるように、こま回しは新年の風物詩!その歴史は古く、日本では奈良時代から貴族を中心とした遊びとして存在していたようです。
江戸時代頃には庶民へ広まり、「物事がスムーズに回りますように。」「お金回りが良くなりますように!」との願いをこめ、縁起物としてお正月に遊ばれるようになったと言われています。
②こま回しのポイント
こま回しは、コツさえ掴めば園児でもできる遊び!紐をしっかりと巻いたら、床を平行になるように投げましょう。
上手に紐を巻く方が幼児にとっては難しい場合も多いため、手伝ってあげるのがおすすめです。
こちらの動画は、こま回しのやり方が詳しく紹介されています。参考にしてみましょう。
③おすすめのこま回し
- 日本こままわし協会認定こま ツバメ3個セット 価格:¥2,683(税込)
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「日本こままわし協会」のお墨付き!回しやすくしっかりとした構造で、口コミも上々。解説も付いているため、初心者ママパパでも安心ですね。
(7)すごろく
①すごろくの由来や意味
すごろくが順調に進むかは、サイコロの出方次第。つまり「運」に掛かっていますよね!そのため、お正月にすごろくをするのは、新年の「運試し」の要素が強いと言われています。
誰が一番先にゴールするか?家族みんなで新年を占ってみるのも楽しそうですね!
②すごろくのポイント
小さな子がすごろくを楽しむには、「ルール」を守ることがポイントです。「みんなで楽しむために約束を守ろうね!」など、優しく教えてあげましょう。
③おすすめのすごろく
おすすめのすごろくは「幼児から遊ぶすごろくの知育効果!一人遊びを卒業するおすすめ11選」で沢山ご紹介しています!併せてご覧ください。
(8)書初め
①書初めの由来や意味
一年の抱負などを書にしたためる書初め。その起源は平安時代まで遡り、元旦の朝に汲んだ水で、墨をすって書いたことが始まりと言われています。
庶民にも文字が普及すると同時に書初めも広まり、現在では一年間の目標や決意を書くことで、気持ちを新たにする意味が込められています!
ちなみに、書初めは1月2日に行うのが一般的と言われていますよ。
②書初めのポイント
小さなお子様が書き初めに挑戦するなら、水彩絵の具などを用い自由に描いてみましょう!野菜の切れ端でスタンプを楽しむのもおすすめです。
③おすすめの書道道具一式
- モリベクリエーション 書道セット MS-12-GL 価格:¥2,317(税込)
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(9)けん玉
①けん玉の由来や意味
けん玉は、実は欧州から伝わったというのが有力な説!日本では大正時代から広く庶民に親しまれるようになりました。
今では競技にもなり、世界的にも人気の遊びに成長。お正月以外にも、多くの人々に親しまれています!
②けん玉のポイント
けん玉では、大皿に球をのせる技が最もベーシックで簡単です!まずは玉を手に取り、ポンポンと投げてキャッチする練習から始めてみましょう。球を受け止める感覚を確かめることができますよ。
③おすすめのけん玉
- 日本けん玉協会認定品 オフィシャルけん玉 価格:¥1,147(税込)
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日本けん玉協会の認定品!年長や小学校低学年の子でも、無理なく遊べるサイズです!こちらのけん玉なら、公式大会や球・段位の検定を受けることもできますよ。
(10)達磨落とし
①達磨落としの由来や意味
「七転び八起」ということわざがあるように、達磨は一度転んでも起き上がる縁起物。しかし、達磨落としのてっぺんにある達磨は、起き上がることができない構造ですよね?
これでは反対に縁起が悪いのでは!?と思われがちですが、そんなことはありません。最後まで「転ばせずに」達磨を残すことができれば、一年間転ぶこと(失敗)がなく安泰に過ごせるという意味が込められているのです。
②達磨落としのポイント
最後まで達磨が落ちないようにするには、バランスよく下の積み木を払う必要があります!ハンマーで、水平方向に勢いよく払うのがポイントです。周囲の人に当たらないよう気を付けて下さいね。
③おすすめの達磨落
- だるま落とし 中7寸 価格:¥1,096(税込)
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昔ながらの達磨落とし。比較的大きいサイズのため難易度が少々あがりますが、その分練習のしがいがありそうです!
まとめ
お正月遊びの魅力をお分かり頂けたでしょうか?
子どもの健やかな成長や人々の幸せを願うお正月遊びは、守るべき大切な伝統です。古臭いイメージがありますが、チャレンジしてみると子ども達はたちまち虜になりますよ!
是非来年のお正月は、家族みんなでお正月遊びに挑戦してみましょう。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。