幼児教育

子どもが日本の武道「空手」を習うことのメリット5つと教室の選び方

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「威勢の良い掛け声と共に、見事な動きで型を演じる。」空手には、このようなイメージがありますよね!

  • 強い人間になって欲しい
  • 礼儀を学んで欲しい

そんな想いから我が子に空手を習わせたい!と考えている人も多いと思います。しかしその反面、空手のルールや必要な道具などがさっぱり分からず、二の足を踏んでいる人もいるでは?

そこで今回は、日本武道の「空手」に大注目!全くの初心者ママパパでも、空手のことがよく分かる情報をお伝えしていきます。

「空手っていいな。」と何となく思っていた方も、この記事を読んで頂ければ具体的な行動に移すことができますよ!

それでは、空手の世界を覗いていきましょう。

1、日本発祥、今や世界的に人気の空手

空手は2020年開催の「東京オリンピック」の追加競技にも決定した、今最も熱いスポーツ!

子どもにも人気の習い事の一つで、町ではたくさんの空手教室を見かけることができますよね。

その一方で、空手の発祥やルールについてはあまり知られていないのが現状です。

空手は、沖縄伝統の武術「ティー」と中国の「拳法」が融合したのがルーツと言われています。昭和初期には日本の武道として正式に承認され、日本の空手人口は今や300万人!第二次世界大戦後には世界中に広まり、7000万人もの人々から愛される武道に成長しています。ロシアのプーチン大統領が8段の有段者なのは有名な話ですよね!

空手は外敵から身を守る護身術であると共に、勝敗を競い合うスポーツでもあります。特に拳足による打撃技は特徴的で、見るものを魅了する美しさも兼ね備えています。

空手がどんなものかイマイチ想像できない方は、実際に空手の型を見てみましょう。その迫力と美しさに圧倒されること間違いありません!

こちらの動画は、子ども達が真剣に取り組む姿に胸が熱くなりますよ。

2、日本空手は大きく分けて3種類

空手には主に3つの種類があるのをご存知でしょうか?これを知らずに空手を習い始めると「こんなはずじゃなかった!」ということにもなりかねないため、注意して下さいね。

(1)伝統派空手

「伝統派空手」とは、型の練習を重視する空手!空手特有の体の使い方・呼吸法・間合いを学び、護身術を身に付けます。

伝統派空手では、相手に怪我をさせるのはご法度!そのため試合では「寸止め」のルールが存在しています。

その他の細かなルールは「流派」によって異なり、伝統派空手の四大流派言われる「剛柔流・糸東流・松濤館流・和道流」や「全日本空手道連盟」は、「世界空手連盟」のルールを取り入れているようです。

  • 護身術を習いたい
  • 大会に出場するほど熱心に習いたいわけではない
  • 極力怪我をせずに戦いたい

このようなお子様は、伝統派空手が向いていると言えるでしょう!

ただし、伝統派空手でも護身術をやらない道場もあります。そのような道場は大会出場を重視し「組手」や「型」の練習のみを行う場合もあるため、お子様が入門する際に確認することをおすすめします。

(2)フルコンタクト空手

「伝統派空手」とは対照的に、防具なしで直接相手に打撃を与えるルールが採用されているのが「フルコンタクト空手」です!

フルコンタクト空手は「実戦空手」とも呼ばれており、怪我をすることも珍しくありません。空手の素人でも一度は聞き覚えのある「極真空手」も、フルコンタクト空手の一つです。

ただし、どこでも攻撃していいというわけではありません!流派によって違いはありますが、安全に試合をするためのルールがきちんと整備されています。

手や肘で頭や首へ攻撃することや、頭突き、倒れた相手への攻撃などは禁止されているため、命に関わるような大けがをすることはほとんどないようです。

  • 思いきり戦って勝負の厳しさを経験したい
  • 少々の怪我はいとわず、空手を極めたい
  • 瞬時の判断力や洞察力を身に付けたい

このようなお子様は、フルコンタクト空手が向いていると言えるでしょう!

(3)防具付き空手

フルコンタクト空手の一種とも言われるのが「防具付き空手」。

フルコンタクト空手同様に、相手への直接打撃を行うため怪我のリスクはありますが、防具を付けているため安全性は高まります!

子どもがフルコンタクト空手を習う場合はほとんどの場合「防具」を装着するため、安全性を保ちながら戦いの極意を実感することができますよ。

3、空手を始めるのはいつぐらい?頻度や費用は?

空手を習い始めたい!と思った時に、ママパパが気になる項目をまとめました!

(1)5・6歳が初め時

空手を始めるのにベストな年齢は、5・6歳!ある程度体力がつき、正座して先生の話を聞くなどの礼儀作法ができるようになった頃がおすすめです。

道場によっては3歳から始められところもありますが、本格的に空手を習うというより、体操教室の延長のような感覚という声も聞こえてきます。

いずれにせよ、道場によって雰囲気が全く違うこともよくあるため、一度見学や体験に行ってお子様の様子を観察することをおすすめします!

(2)空手にまつわるお金の話

続いては、空手にまつわるお金の話!月謝はもちろん、その他の諸経費も分かりやすくご紹介していきます。

①月謝・年会費・入会金

空手の月謝は、その他の習い事と同程度!¥5,000~¥8,000が相場です。

その他に、入会金や年会費がそれぞれ¥1,0000前後掛かる場合もあり、特に大きな流派になると、年会費などの諸経費が必要なケースが多いようです。流派が大きければその分会報誌や管理費などの維持費がかかるため、仕方がない事かもしれませんね。

春や夏に入会金・年会費無料キャンペーンなどを行っている道場もあるため、そこをめがけて入会するのもおすすめです!

②道具代

空手には以下の道具が必要です。

  • 道着:¥10,000程
  • 防具:¥10,000程
  • 手足サポーター:¥5,000程

思いのほか高い!と感じたママパパもいるかもしれませんが、サッカーや野球に比べると割安な方だという意見もあるようです。

と言うのも、空手の道着や防具はとても丈夫!すぐに破れる心配もなく、道着自体にゆとりがあるため少々成長しても買い替える必要がないのです。

③大会費

大会に積極的に参加する道場では、参加費・遠征費などが掛かります。大会によって異なりますが、参加費およそ¥5,000前後、遠征費は会場まで各自負担することが大半です。

④その他の費用

見落としがちですが、空手には「昇級審査」があります!級によって帯の色が違うのを見たことがある人もいるでしょう。

昇級試験を受けるのにもお金が掛かり、新しい帯代や賞状などの費用を含め¥1,0000前後が相場のようです。

いかがでしたか?一つ一つ掛かるお金を洗い出してみると、意外とお金が必要な印象を受けた方もいるでしょう。しかし、その他のスポーツも道具が必要なのは同じ!空手のみが特別高いわけではなく、むしろリーズナブルな方かもしれません

道場の方針によって必要な金額も変わるため、入会の際に尋ねてみることをおすすめします。

4、空手をやるメリット

空手にはメリットがたくさん!お子様の「心・技・体」をバランスよく鍛えることができますよ。

(1)礼儀作法が身に付く

空手に礼儀正しいイメージをお持ちのママパパも多いと思いますが、それは本当!

特に全ての基本である「挨拶」は、厳しく指導する道場が大半です。道場に入る時や先生に対し「オス!」と元気よく挨拶することが習慣になるため、初対面の人へも抵抗なく挨拶できるようになりますよ。

また、規律を重んじて目上の人に「敬語」を使うのも空手の特徴。学校ではため口で話す上級生でも、一歩道場に入れば敬語を使わなければならないケースもあるほど、空手は年上の人を敬う傾向にあるのです。

ひと昔前まで学校の先生と敬語で話すのは当然でしたが、最近の子ども達はどうでしょうか?時代の流れもあるでしょうが、「敬語」や「挨拶」がきちんとできない子どもが増えている印象がありますよね。

挨拶をする、目上の人を敬う言葉遣いをする、このような礼儀の基本を学べる環境を提供するのも親の努めです。是非空手で、社会に出てからの基本とも言える礼儀作法を学ばせてあげましょう!

(2)体が鍛えられる

空手で体が鍛えられるのは、想像に難くありませんよね。空手は全身運動!そのため続けることで全身が鍛えられるのはもちろん、手技や足技もあるため「体幹」も強化されると言われています!

また、いざ試合となれば最後まで戦い抜く「体力」や「反射神経」、「瞬発力」も必要になります。

このように全身の能力を向上させ、強い身体づくりができるのも空手の醍醐味の一つです!

(3)護身に役立つ

先にもご紹介したように、空手(特に伝統派空手)では護身術を学びます。悲しいことですが物騒なニュースが多い世の中、子どもが自分で身を守れることは大切なことかもしれません。

いじめ防止の目的で空手を習う人もいるようです!

(4)精神が鍛えられる

空手の稽古は決して生易しいものではありません。年齢が進むにつれ道場での稽古もハードなものとなり、体力作りのために自主練をしている子ども達も大勢います!

しかし、勝負の世界は残酷。一生懸命練習をしたからと言って必ず勝てるわけではないのです。負けを受け入れ悔しさをバネにまた頑張ることを繰り返すうちに、強い精神力を身についていきますよ!

(5)暴力が絶対にいけないことを学べる

空手(特にフルコンタクト空手)を習うと、暴力的な子どもになるのでは?と、心配になるママパパもいるでしょう。

しかし、空手を通し攻撃された時の痛みを知っているため、暴力が絶対にいけないことを子ども達は理解します。

また、道場には「道場訓」なるものがあることをご存知でしょうか?例えば日本空手協会での道場訓の一つに「血気の勇を戒むること」という一文があります。

これは、「カッとなってケンカをする心を自ら抑え、常に平常心でいることを心がけよ。」と解釈することができるのです。

このような教えを授けてくれる空手は、暴力ではなく心の強さが大切だと言うことを、子ども達に教えてくれる数少ないスポーツだと言えるでしょう。

5、空手教室を選ぶポイント

我が子に合う道場を見極めるためには、以下のポイントを参考にしてみて下さいね。

  • 空手の系統(フルコンタクト空手・伝統派空手・防具空手)を確認する
  • 道場の規模(会員数や指導者の人数)を確認する
  • 会員の年齢層から、我が子の年齢に無理がないか見極める
  • 指導者(道場)の実績や経験を確認する
  • 月謝以外の諸経費も確認する
  • 通っている人の口コミも参考にする
  • 継続率を参考に、続けて通うことができそうか判断する

以上のようなポイントをおさえれば、道場の大体の雰囲気はつかめるでしょう。

入会した後に「思っていたのと違う!」何てことがないよう、体験や見学に伺った際は、分からないことを全て聞くつもりで挑みましょう。

6、近くの空手道場が探せるサイト

たくさんの道場が存在する空手。一体どこに見学にいけばいいか分からない!というママパパも安心して下さい。自宅近くの道場が探せるサイトがありますよ!

こちらの3つのサイトは、簡単にお近くの空手道場を検索することができる大変便利なサイトです。

思い立ったが吉日!是非お近くの道場に、見学や体験の申し込みをしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

空手の世界を少しはお分かり頂けたでしょうか?

空手を習えば、日常生活では感じることができない貴重な体験を味わうことが可能です。

お子様にとって多くのメリットがある空手を、是非習い事の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?きっと、今までにない程真剣な姿を目にすることができますよ。

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