育児の悩み・体験談

負けず嫌いは長所です!潜在能力を引き出す効果的な親の接し方とは

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お子様の「負けず嫌い」が強すぎて、困り果てているママパパはいませんか?

  • ゲームに負けると怒り出して大変!
  • 騒ぐと大変なので、わざと負けてあげているけど大丈夫…?
  • ジャンケンの負けを認めないから、勝負にならない。

など、子どもの「負けを認めない行動」に、つい大声で怒鳴ってしまう人もいるでしょう。

しかし、子どもの負けず嫌いは長所です!

今回は、子どもの潜在能力を引き出す【負けず嫌いの正しい対処法】をご紹介!負けず嫌いの原因を知り、4つの効果的な対処法を学んでいきましょう。

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1、【実録】負けず嫌いで困っている親は多い!

子どもの負けず嫌いに悩んでいる親は、実は少なくありません。まずは、負けず嫌いに悩んでいる4人のママ達の声を聞いてみましょう!

(1)負けた後の激高に悩んでいます…。

私の息子は、とにかく負けるのが嫌いです。

かるた、トランプ、オセロなど、どんなゲームでも負けると腹を立てて激高!みんなを鋭い目つきで睨み、トランプをバラバラにしたり、オセロを投げ散らかしたり、怒って部屋の外へ出たりします。

最初はなだめていたのですが、あまり効果がなく…。怒り出すと大変なので、最近では家族みんながわざと負けてあげています。

本当にこの対処法で良いのか?負けず嫌いと言うより「ただの我儘」なのでは?など、頭を悩ませています…。(9歳女の子・5歳男の子のママ)

(2)負けず嫌いが原因で勉強が進みません…!

私の娘は、教えられることを極度に嫌います。

ゲームならまだしも、勉強では本当に困ります!つまずいているから教えてあげたいのに、「ママはあっちに行って!」と受け入れてもらえず、結局泣き出す始末です…。

教えを受け入れて新たな知識を吸収して欲しいのに、そこにたどり着くまでに時間が掛かるので、勉強が一向に進みません!(8歳女の子のママ)

(3)ひっそりと泣く娘が心配に…。

うちの娘はおとなしい性格。負けず嫌いの兆候は見られなかったのですが、縄跳び大会があった日に、「沢山練習したのに1位になれなかった…。」と、部屋にこもって泣いていました。

練習をしていたことは知っていましたが、1位を目指していたことや、こんなにも悔しがることに驚きました。と同時に、子どものことを全く分かっていなかった自分を反省。激しい表現でなくても、負けず嫌いの気持ちがある子もいるんですね。(7歳女の子のママ)

(4)負けて難癖をつける息子にイライラ!

うちの4歳児は、ジャンケンで負けても難癖をつけて認めないので困っています!

常に自分の望む方向にゴリ押しするので、ジャンケンの意味がありません。トランプやオセロ、将棋などのゲームでも負けると怒り、「もう一回!」とキリがありません…。

わざと負けてあげていた時期もありますが、夫から「もっと厳しくすべき!」と言われ、最近では叱って押さえつけています…。これが正しい対応なのか、さっぱり分からず困っています。(4歳男の子のママ)

皆さん、お子様の負けず嫌いに困惑しているようですね。

親にとって頭の痛い負けず嫌いは、一体なぜ起こるのでしょうか?負けず嫌いの原因を、次でみていきましょう。

2、負けず嫌いはなぜ起こる?

目からウロコ!?子どもの負けず嫌いが起こる原因を、詳しくみていきましょう。

(1)「できるようになりたい!」という気持ちが強い

「できるようになりたい!」「負けたくない!」という気持ちが強い子は、それが様々な形で表へ出ます。

  • 負けると暴れる
  • 回りに攻撃的になる
  • 自分の勝ちをゴリ押しする

このような行動は、子どもの「できるようになりたい!」という欲求の表れです。そのため、わざと負けてあげると「欲求=勝ち」が満たされ、落ち着く子も多いでしょう。

しかし、この方法は万能ではありません!子どもが成長すると、「わざと負けるな!」と腹を立てるケースもあるため、対応に悩む親も多い様です。

(2)「負け=✖」が付くことが嫌でたまらない

「負け=✖」のレッテルをはられることを、極端に嫌う子もいます。負けることを、あたかも自分が否定されているように感じてしまうのです。

しかし、裏を返せば「自分はまだまだやれる!できる!」という気持ちを持っている証拠とも言えます。

そのガッツをうまく活かす方法は、後ほどご紹介するのでお楽しみに!

(3)持って生まれた性格

子どもの負けず嫌いは、持って生まれた性格も関係しています。

そのため負けて嫌な気持ちを思いきり表現(癇癪や駄々)する子もいれば、ひっそりと涙する子、内に秘めて闘志を燃やす子など、様々なタイプの子がいます!

「うちの子は負けてもケロッとしてる…。もっとガッツがあればいいのに。」と思っていても、実は、悔しい気持ちを秘めている場合があるのです。性格がおとなしく手が掛からない子ほど、この傾向が強いとも言われています。

「激しい負けず嫌い」も「おとなしい負けず嫌い」も、それがその子の気質であり個性です! 子どもの様子をよく観察し、適切な声掛けをしてあげたいものですね。

3、負けず嫌いは長所!決して悪いことではない

ここまでお読み頂いて分かるように、負けず嫌いな子は「できるようになりたい!」という気持ちが強いため、物事に頑張って取り組む子が多いです。

言い換えれば、負けず嫌いな子は頑張り屋さん!社会に大きく羽ばたく力を持っています。

しかし同時に、「もう嫌!」と放り出してしまうリスクが高いのも事実。実際、負けが分かると途中で勝負を放棄する、負けると腹を立てて部屋を出る、そんな態度に困っている親もいるでしょう。

せっかく頑張り屋さんの素質があるのに、それを活かしきれないのは勿体ないこと!負けず嫌いを逆手にとって、子どもも頑張り屋さんの部分を引き出すにはどうすればいいのでしょうか?次で詳しくみていきましょう。

4、負けず嫌いな子の潜在能力を引き出す!4つの効果的な対処法

負けず嫌いを逆手にとり、お子様の潜在能力を引き出す!負けず嫌いな子の、正しい対処法をお伝えしていきます。

(1)「わざと勝たせる」より「勝ち方」を教える!

負けず嫌いの子には、「わざと勝たせる」より「勝ち方」を教える方が得策です!

わざと負けてあげるのは悪いことではありませんが、その場しのぎで本質的ではありません。

しかも、わざと勝たせる方法は子どもの成長に従って見抜かれてしまい、徐々に通用しなくなります。「わざと負けてくれた」と分かっていても最初は満足していたのに、途中から「馬鹿にされた!」と感じ出す子もいるようです。

その点、勝ち方を教えてあげれば「自分で勝てた!」という自信がうまれ、何に対しても「できるようになるにはどうすればいいか?」を考える癖がつきます。

ゲームなら一緒に作戦を練る。スポーツなら試合動画をみたりして一緒に研究する。など、子どもが勝てるように「協力」することがポイントです。

先輩ママさん体験談
トランプの七並べは絶対的に夫が強く、子ども達では歯が立ちませんでした。そのため、勝てるコツが詳しく書かれた「トランプ本」を購入!子どもに分かりやすいよう、七並べのコツを伝えました。子どもが夫に勝てた時には大喜び!「自分の力で勝った!」という、大きな自信がついたようです。ちなみに、夫にはこっそりトランプ本のことを話し、ちょっと手加減してもらいました!

(2)負けず嫌いによる癇癪は体で受け止める!

負けず嫌いの中でも、「癇癪を起こし暴れるタイプの子」に頭を悩ませている人もいるでしょう。

一旦癇癪を起こすと大変!いくら諭しても収拾がつかないため、ゲームやトランプなどの勝負事はできない!という人もいるようです。

しかし、子どもが癇癪を起している時に「諭す」のはあまり意味がありません。

癇癪を起している時の子どもは、目の前にある「負けた事実」にしか目がいっていません。「嫌!」という感情が癇癪として出ているのは、「体の反応」なのです。そのため、いくら言葉で説明しても子どもには伝わりません。

負けて癇癪を起している時には、

  • 手を握る
  • 抱っこしてその場を離れる
  • 抱きしめてあげる

など、スキンシップを取る方が伝わります。全身で包み込んであげながら、「今度またチャレンジしようね!」など、プラスの声掛けをしてあげましょう。

ただし、この時頭をなでるのはNGです。子どもは「自分が下に見られた!」「馬鹿にされた!」と感じ、益々腹を立ててしまうことがあるからです。

先輩ママさんの体験談
将棋に負けると、必ず泣きながら部屋から飛び出す息子。最初は追いかけて色々説明していましたが、泣きじゃくるだけで逆効果。そこで、ギュッと抱きしめて「悔しかったね…。ママも悔しいよ。一緒にまた頑張ろう!」というと急に泣き止み、「もう一回する!」と力強く言っていました。

(3)暴力行為はきちんと叱る!

負けず嫌いがエスカレートし、暴力がでる子もいるようです。

  • 負けた悔しさから物に当たる
  • 勝った子を叩く
  • 親に突進して悔しさをぶつける

このような行動は、いくら負けが悔しくても許されることではありません。

容認してしまえば、家庭内だけでなく幼稚園や保育園、小学校でも同じような行動をとってしまうでしょう。そうなれば、誰も「あの子は負けず嫌いだから仕方ないよね!」と思ってくれるはずもなく、「我儘で暴力的な子」というレッテルを貼られてしまいます。

また、暴力の連鎖は続きやすく、結婚すればパートナーを、子どもが誕生すれば子どもに暴力をふるってしまうケースも見受けられます。

このような事態に発展しないためにも、暴力は決して許されることではないことを小さい頃から教え、暴力の芽が小さいうちに摘み取ることが大切です。

  • 子どもの暴力に対し、決して暴力で返さない
  • 暴力は「痛くて悲しい」ことを厳しく伝える
  • 暴力はいけないことを、諦めず根気強く教える

など、毅然とした態度で子どもに伝えましょう。

先輩ママの体験談
息子は、ゲームに負けると床を叩いたり物を投げたりしていました。このままではいつか人を叩くかも!?と心配になり、勝ち負けそっちのけで「とにかく叩いてはいけない!」ということを何度も説明。最近では落ち着いています。

(4)「おとなしいタイプの負けず嫌い」にも目を向けてあげよう!

一見すると悔しがっている素振りがないのに、実は心の中で「負けて悔しい!」と強く思っている子もいます。

  • 小さい頃から何でもそつなくこなす
  • 育てやすく親の言うことをよく聞く
  • 何でも器用にこなすため、「すごいね!」「賢いね!」と言われることが多い

このような、いわゆる「いい子」のモチベーションは、「他人よりも自分は優れている!」という気持ちです。

そのため、癇癪などのリアクションがなくても、負け」に対し強い劣等感や挫折を感じ、立ち直りに時間が掛かってしまう場合もあるのです。

このような子に対しては、「負けてもいいよ!大丈夫!」という声掛けは逆効果!プライドが傷つき、負けた土俵には二度と立たないケースもあるようです。

やはり「勝ち方」をママパパが丁寧に教え、成功体験を着実に積み上げるのが近道です。苦手が得意になれば、一気に飛躍しますよ!

先輩ママの体験談
なんでも器用にやる娘ですが、自転車だけは苦手。何度も練習するしかないのですが、乗れないところを見られたくないのか?練習を嫌がっていました。自転車を嫌いになっては大変だと思い、友達に会う可能性が少ない、家から離れた場所で練習を決行!今思えば、褒められることが当たり前になってしまい、プライドが高くなっていたのかな…。

まとめ

子どもによって「負けず嫌い」の表現に違いはありますが、皆「できるようになりたい!」という強い気持ちがあることは確かです。

この記事を参考に、是非「正しい負けず嫌いの対処法」を実践してみて下さいね。

負けず嫌いな気持ちをプラスに変え、お子様の潜在能力を伸ばしてあげましょう!

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