育児の悩み・体験談

上の子の赤ちゃん返りはどうする?心の土台を育む正しい対処法4つ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

赤ちゃんの誕生と同時に、「上の子が赤ちゃん返りをしてしまった!」というのはよくある話ですよね。

  • もう〇歳なのに、こんなにワガママで本当に大丈夫!?
  • 赤ちゃんの世話で寝不足の毎日。上の子の赤ちゃん返りは正直しんどい…。
  • 時々「いい加減にして!」と怒鳴りたくなる。

など、頭を悩ませている人もいるでしょう。

しかし、赤ちゃん返りは上の子が成長する大きなきっかけ!ママパパの対処法次第では、生きるうえで大切な心の土台を育むこともできるのです。

今回は、上の子を一回り成長させる赤ちゃん返りへの正しい対処法を徹底調査!

赤ちゃん返りでお悩みのママパパは、是非続きをお読み下さい。

あわせて読みたい!
あわせて読みたい!

1、赤ちゃん返りは千差万別!

赤ちゃん返りで見られる行動は、子どもによって千差万別!

  • 急に甘えん坊になる
  • 「こうしたい!」という要求がエスカレートする
  • 要求が通らないと激しく泣いたり暴れたりする
  • 親に反抗的な態度をとる
  • 度を越したワガママを言う
  • 赤ちゃんに意地悪をする
  • 指しゃぶりをする
  • 夜泣きをする
  • おねしょをする
  • チックが起きる

など、気になる行動が見られます。

しかも、これらの行動は「ママに対して」で、パパではダメなことがほとんど!ただでさえ大変な産後に、上の子まで手が掛かるのはママにとって大きな負担ですよね。

しかし、赤ちゃん返りの原因を知れば知るほど、上の子を抱きしめてあげたくなるはずです!

赤ちゃん返りはなぜ起こるのか?そのメカニズムをみていきましょう。

2、赤ちゃん返りはなぜ起こる?上の子の心理とは

上の子を抱きしめたくなる!赤ちゃん返りをしている子の心理に迫ります。

(1)愛情を独り占めできないことへの「不安」や「嫉妬」

これまで親の愛情を独り占めしていた上の子ですが、赤ちゃんがやってきたその日から親の愛情が半減したように感じます

  • 今まで自分がいたママの腕の中には、小さくてか弱い赤ちゃんがいる…。
  • ママは赤ちゃんのことばかり気にかけて、自分には見向きもしなくなった!
  • もっと自分を見て欲しい!可愛がって欲しい!

このような不安嫉妬心が上の子に芽生え、それが「赤ちゃん返り」という形で現れてしまうのです。

ママを困らせる言動や行動で注目や関心を集めたりするのは、その典型聞き分けが良い子は不安や嫉妬を我慢してしまい、無意識のうちに指しゃぶりやチック、夜泣きやおもらしをしてしまうケースもあるようです。

しかも、このような嫉妬は「ママとの関係が良好だった子」ほど強く表れると言われています!

実は、「嫉妬」と「共感」は表裏一体。ママとの関係が良好な時には「共感」となり、ひとたび関係が崩れると「嫉妬」となって表れるのです

子どもの赤ちゃん返りが酷いと、「もういい加減にして!」と上の子を叱りたくなりますよね。でも、お子様の強い赤ちゃん返りは「ママとの関係がうまくいっていた証拠」です!

そう考えるとママの心にも余裕が生まれ、上の子への愛おしさが溢れてきますね。

(参考|著:汐見稔幸0~3歳能力を育てる 好奇心を引き出す)

(2)環境の変化

赤ちゃんが誕生すると、これまでの生活環境がガラリと一変します。それは大人だけでなく、上の子にとっても同じです。

  • 里帰り出産で、上の子と共に実家で過ごした
  • ママが入院中は、上の子をおじいちゃん・おばあちゃんに任せた
  • ママが入院中は、上の子の世話や家事をパパに任せた

など、出産に伴い、上の子がママ以外の人と過ごすケースも少なくありません。

おじいちゃん・おばあちゃんと楽しそうにしていても、子どもは無意識のうちにママを恋しく思っているものです。

出産は、家族全員に環境の変化が伴うもの。ママパパは「子どもが増えて大変だ!」と自分のことで精一杯になりがちですが、上の子にも影響があることを忘れないようにしましょう

(3)自分が愛されているか?の確認

赤ちゃん返りは、「自分が愛されているかどうか」の確認作業でもあります。

  • 1人では何もできない赤ちゃんのような行動をとっても、ママは受け入れてくれるか?
  • ワガママな自分でも、ママにとっては大事な存在なのか?

ということを、無意識のうちに確かめているとも言われています。

そして、ママに拒否されず受け入れてもらえることで、子どもに大きな「自己肯定感」が生まれます!自分はありのままで大切な存在なんだ!という意識は、子どもが生きていくうえでの、心の土台になるのです。

では、この「心の土台」を育むためには、赤ちゃん返りに対してどのように接したらよいのでしょうか?正しい対処法を次でご紹介していきます。

あわせて読みたい!

3、これが正解!赤ちゃん返りの正しい対処法

「心の土台」を育む!赤ちゃん返りへの正しい接し方をお伝えします。

あわせて読みたい!

(1)正しく対処すれば赤ちゃん返りは目立たない!?

まず初めにお伝えしたいのは、ママパパが正しい接し方をすれば、赤ちゃん返りはおさまるということです中には、赤ちゃん返りがほとんど目立たずに済むこともあります!

言い換えれば、ママパパの対応次第で、赤ちゃん返りが改善することもあれば、酷くなることもあるのです

産後の大変な時期ではありますが、是非家族一丸となり、これからご紹介する方法を試してみましょう!

(2)正しい対処法①:愛ある言葉を沢山伝える

先にお伝えしたように、赤ちゃん返りはママの愛情を求めている証拠です。

そのため、まずは上の子に対し「愛ある言葉」を沢山掛けてあげましょう!

  • ○○くんがいてくれて本当に良かった。
  • 生まれて来てくれてありがとう。
  • 大好きだよ。
  • ○○ちゃんがいなくなると悲しいよ。ずっと一緒にいようね。

など、ちょっと気恥ずかしい言葉でも、積極的に声に出して伝えましょう!

ママにとっては、上の子も赤ちゃんも両方大切なのは当たり前の事実。でも、今この瞬間赤ちゃん返りをしている子は、それを疑わしいと感じています

是非、沢山の愛ある言葉で、子どもの愛情タンクを満タンにしてあげて下さいね。

(3)正しい対処法②:スキンシップを取る

愛ある言葉と同様に、スキンシップもお子様の心を満たします。

特に、泣いて癇癪を起こすなど、情緒が不安定な時にはスキンシップが有効です

人はスキンシップをとることで、愛情ホルモン=オキシトシンが分泌されると言われており、このオキシトシンは親子の愛着を形成するのに重要な役割を担います!

そのため、上の子にとってはもちろん、「産後、何となく上の子に優しくできない…。」そんな悩みを持つママにもおすすめです

(4)正しい対処法③:下の子への「共感」を芽生えさせる

赤ちゃんにママを取られた!と感じてしまい、赤ちゃんに対して意地悪をしてしまう子もいるでしょう

  • 赤ちゃんを叩く、つねる
  • ふざけて赤ちゃんの上に馬乗りになる
  • 赤ちゃんなんて可愛くない!と言う

など、行動パターンは様々です。

このような意地悪をやめてもらうには、「赤ちゃんへの共感」を芽生えさせるのが効果的!ママと上の子に共感関係があるように、きょうだい間でも共感関係ができるよう、サポートしてあげましょう

  • 赤ちゃん可愛いね!ミルクあげてみる?
  • 上手にミルクをあげてるね!ママが飲ませるより気持ちよさそう!
  • オムツも変えられるの!?赤ちゃんも喜んでいるね!
  • 赤ちゃんが泣いてる!どうして泣いてるか分かる?

など、積極的に子ども同士の間を取りもつのがポイントです

「もうお兄ちゃんなんだから!」、「いじめないで可愛がりなさい!」などと叱咤するよりも、余程効果がありますよ!

(5)正しい対処法④:上の子と二人の時間を確保する

時には下の子をパパや祖父母に任せ、上の子と二人の時間をもちましょう。

二人でスーパーに出掛ける、散歩に行く、公園で少し遊ぶ、そんなちょっとした時間でも大きな満足感が得られます。

赤ちゃん返りがない子でも、ママと二人っきりで過ごす時間は何にも代えがたい幸せな時間です!

上の子と過ごす穏やかな時間は、ママのリフレッシュにもなりますよ。

4、やってはいけない!赤ちゃん返りの間違った対処法

赤ちゃん返りの対応は、心身共に疲れることも。時には「いい加減にして!」と叫びたくもなりますが、以下のような態度はやめましょう。

(1)間違った対処法①:強く叱る

度重なるワガママや赤ちゃんへの執拗な意地悪に、上の子を叱りたくなることもあるでしょう。

しかし、叱っても赤ちゃん返りは良くなりません!むしろ、益々酷くなることがほとんどです!イライラしてしまう気持ちは分かりますが、感情的な言葉で上の子を傷付けるのはやめましょう。

ただし、何もかも言いなりになるのは間違いですルールを破ったり、人を傷つけたりした時には、毅然とした態度をとりましょう。

(2)間違った対処法②:拒絶する

赤ちゃん返りが酷いと、上の子が嫌になってしまうこともありますよね。ママだって人間です。か弱い赤ちゃんを守らなければ!という意識が働きます。

しかし、だからと言って上の子を拒絶して良いわけではありません。

  • あっち行って!
  • そんなワガママな子はもう知らない!
  • パパのところに行きなさい!
  • 悪いことばかりしていたら、○○くんのこと嫌いになるからね!

など、強い拒絶脅しは子どもの心を深く傷つけ、「自分は無条件に愛されている」という「心の土台」を崩すことに繋がります

拒絶や脅しは、どんなにイライラしていても絶対にやめましょう。

(3)間違った対処法③:お姉ちゃん・お兄ちゃんを意識させる

「もうお姉ちゃんなんだから!」、「お兄ちゃんだから甘えないよ!」など、必要以上にお姉ちゃん・お兄ちゃんを意識させることは、上の子に無理をさせてしまいます

  • 本当はママに甘えたいけど我慢しなきゃ
  • お姉ちゃん・お兄ちゃんらしくしないと、ママから嫌われる

など、聞き分けが良い子ほど、自分を押し殺して我慢してしまう傾向があるようです。

祖父母や親戚に会うと、「もうお兄ちゃんだね!しっかりしているね!」と声を掛けられることもありますが、気になる場合は、事前にNGワードとして申し出ておくのもおすすめです。

(4)間違った対処法④:「パパがいい!」を真に受けない

赤ちゃんが生まれた途端、ママではなく「パパがいい!」と言い出す子も中にはいます。

でも、その言葉を真に受けてはいけません!ほとんどの子は、「パパがいい!」と言いながらママの様子を試しているのです。

「パパを頼ってくれて助かる。」ではなく、「そんなこと言わないで!ママは○○ちゃんと一緒がいいよ。」など、上の子を求めていることをアピールしましょう。

5、ママ自身のケアも忘れずに

赤ちゃん返りへの対処は、産後のママにとって簡単なことではありません。

身も心も安定しない時期に、赤ちゃんと自分以外のケアをするのは並大抵なことではないのです。

頑張り過ぎは、深刻な産後鬱を招くこともあります。時には子ども達を祖父母やパパに託し、自分だけの時間を持ちましょう。

あわせて読みたい!

まとめ

赤ちゃん返りは、ママが上の子から愛されている証拠です!

時には感情的になることもあるかもしれませんが、「この子は、こんなにも私のことを愛してくれているんだ…。」と思うと、上の子への愛おしさが溢れてきますね。

是非、赤ちゃん返りの正しい対処法を実践し、お子様の「心の土台」を育んであげて下さいね!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*

PAGE TOP