あなたのお子さんは、おしゃぶりを使っていますか?
おしゃぶりを使うと、すぐに泣きやんだり、寝かしつけがスムーズになるなどのメリットがあるため、子どもに愛用させているママパパも多いと思います。
一方で、おしゃぶりを長期に渡って習慣化してしまうと、様々なデメリットがあるのも事実です。
「おしゃぶりを長い間続けると、歯並びなどに影響が出るらしい!」という情報を知り、不安になって検索された方もいるでしょう。
そんなママパパのために、ここでは、おしゃぶりと出っ歯の関係性について詳しくご紹介します!
この記事を読んで、おしゃぶりに関する正しい知識と対処法を知れば、おしゃぶりとの上手な付き合い方が分かります。
おしゃぶりの良い点を活かしながら、親子でハッピーな幼児期を過ごしましょう!
目次
1、簡単に泣き止む!よく寝る!おしゃぶりは魔法のアイテム
なかなか泣き止まない子どもでも、おしゃぶりを咥えさせるとあら不思議!ピタッと泣きやんでくれた経験はありませんか?
おしゃぶりは、忙しいママパパのお助けアイテムの一つです!
そんな頼りになるおしゃぶりについて、詳しく見ていきましょう!
(1)子どもはなぜおしゃぶりを好むのか
赤ちゃんの「吸啜(きゅうてつ)反射」をご存知でしょうか?
赤ちゃんが、自分の親指や口元に近づいてきた物を吸う反射を、吸啜反射といいます。
この吸啜反射とは、赤ちゃんに生まれながらに備わっている「原始反射」の一つで、生後すぐに母乳を飲み、栄養をとって生命を維持するために必要不可欠な力と言われています。
通常、吸啜反射は生後5~6ヶ月頃には消失することが多いですが、3歳頃まではその名残があり、何かを吸うことで気持ちが安心し、リラックスする子ども少なくありません。
そのため3歳頃までの子どもは、叱られた時や慣れない場所に行った時、安心感を得るために、おしゃぶりや自分の指を吸うことを好むのです。
(2)おしゃぶりのメリット・デメリット
おしゃぶりには良い面もありますが、長期間に渡る使用は、子どもに良くない影響を与えることがあります。
①おしゃぶりのメリット
- 子どもが、安心感や落ち着き、リラックス効果を得ることができる
- 寝かしつけがスムーズになるため、ママパパの負担が軽減される
- すぐに泣きやんでくれるため、公共の施設・交通機関で便利
- 乳幼児突然死症候群の予防に繋がるという説もある
②おしゃぶりのデメリット
- 長期間に渡る使用は、歯並びや噛み合わせの乱れ、顎の発育が遅れる、口呼吸になりやすいなど、口元のトラブルに繋がる可能性がある
- おしゃぶりが習慣化してしまうと、ないと落ち着くことができなくなってしまう
- 長い時間おしゃぶりを咥えていると、発語の機会が失われる可能性がある
- 「泣けば即おしゃぶり」が癖になると、子どもをあやす機会が少なくなってしまう
このように、おしゃぶりにはメリットとデメリットの両方の側面があります。
この中でも、今回は子どもの将来に影響を及ぼす口元のトラブル、特に「出っ歯」に焦点を当て、解説していきたいと思います。
2、おしゃぶり・指しゃぶりは出っ歯になる?
なぜおしゃぶりをすると歯並びが乱れ、どの程度のおしゃぶりが子どもの口元に影響を及ぼすのでしょうか?
詳しく見ていましょう!
(1)おしゃぶり続けてしまうと出る影響
おしゃぶりのデメリットでもお伝えしたように、おしゃぶりや指しゃぶりは、子どもの歯並びに影響を及ぼすということが分かっています。
たかがおしゃぶりで子どもの歯並びが乱れるなんて、大げさでは?と感じるママパパもいるかもしれませんが、乳歯が生え揃った後の長期間に渡るおしゃぶりは、私達が想像する以上に力が積み重なり、顎や歯へ付加がかかっています!
そのため、子どもの口元に様々な影響が出てくると言われているのです。
常に前歯が押されている状態になるため、前歯が突き出る「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」いわゆる「出っ歯」になりやすく、その他にも、上の歯と下の歯の間に隙間が生じる「交叉咬合(こうさこうごう)」、顎の発育の遅れ、口呼吸などの影響が出ることが分かっています。
(2)3歳を過ぎたおしゃぶりはかかりつけ医などに相談を
長期間に渡るおしゃぶりは、子どもの口元に様々な影響を及ぼすことがありますが、「おしゃぶり=即辞めさせる必要がある!」というわけではありません。
お伝えしたように、子どもの精神安定やリラックス効果、ママパパの育児の助けになるなど、おしゃぶりには良い面も沢山あるのです。
おしゃぶりを辞めさせるべき一つの基準になる年齢は、「2歳頃」だと言われています。
- 2歳半頃には乳歯が生え揃うため、おしゃぶりが歯並びに影響を及ぼす可能性が高くなる
- 吸啜反射が消滅した後のおしゃぶりは、精神的な安定を得るためのただの癖になっている可能性が高い
この2点を考慮すると、2歳以降のおしゃぶりはメリットよりもデメリットの方が大きくなると考えられているのです。
「うちの子は3歳が近いのに辞められない!」と不安に思うママパパもいるかもしれませんが、おしゃぶりは病気ではありません。
一人一人の個性もあるため、神経質にならず、子どものペースに合わせて徐々にやめる方向にもっていきましょう。後ほど、おしゃぶりをやめる時のポイントも詳しくご紹介するので、参考にして下さい。
どうしても気になる場合は、小児歯科医や小児科医に相談してみるのも一つの方法です。
3、おしゃぶりを使わせたいママパパへ!出っ歯になりにくいおしゃぶり3選
メリットとデメリット、両方の側面があるおしゃぶりですが、育児の強い味方になってくれるのも確かです!
どんなおしゃぶりなら、安心して子供に使うことができるのでしょうか?
(1)おしゃぶりを選ぶポイント
おしゃぶりを選ぶ時、大切にしたいポイントがいくつかあるためご紹介します。
- 子どもの月齢に合ったものを選ぶ
- 口呼吸や出っ歯を防ぐ機能が付いているものを選ぶ
- 衛生面を考慮し、手入れがしやすいものを選ぶ
- 慣れた哺乳瓶と同じメーカーのおしゃぶりなら、赤ちゃんがスムーズに受け入れやすい
どんなおしゃぶりを選べばよいか悩んでいる場合は、これらのポイントを参考にしてみて下さい。
(2)我が子に使わせたい!おすすめのおしゃぶり
口元の正常な発達を妨げにくい、高機能なおしゃぶりをご紹介します!
①0ヶ月~6ヶ月頃対象 チュチュベビー おしゃぶり 出っ歯になりにくい 価格:¥853
参考:Amazon
「出っ歯になりにくい」おしゃぶりです!咥える部分の厚みが薄いため、前歯や上顎への圧力を減少させてくれます。新生児から生後6ヶ月頃までが対象なので、歯が生えるまでの長い期間使えるのも魅力的。暗闇で光る便利な機能付き!
②6ヶ月~1歳頃対象 チュチュベビー おしゃぶり 出っ歯になりにくい 価格:¥697
参考:Amazon
チュチュベビーの、出っ歯になりにくいシリーズの離乳期用おしゃぶりです!乳歯が生えてくることを考慮した構造で、正常な乳歯の歯並び形成をサポートしてくれます。
③8ヶ月~1歳半頃対象 コンビ テテオ おしゃぶり スマイルナビ Lサイズ 価格:¥592
参考:Amazon
小児歯科専門医監修のおしゃぶり。こちらのLサイズは1歳半まで使えます。乳首の中まで洗える構造で、衛生面もバッチリ。もちろん、前歯に配慮した薄い付け根で安心です!
4、おしゃぶりをやめる時に参考にしたいポイント
おしゃぶりをやめる時は、子どもがおしゃぶりなしの状況に慣れるのはもちろん、私達親も、おしゃぶりに頼らない育児に慣れていく必要があります。
おしゃぶりをスムーズに卒業するには、どんな方法があるのでしょうか?
先輩ママパパの口コミも参考に、見ていきましょう!
(1)おしゃぶりから気をそらしてしまう
まだ物心がつく前の、1歳頃までの赤ちゃんに特に有効な方法です。
おしゃぶりを欲しがったら、とにかくおしゃぶりから気をそらしましょう!
気に入っているおもちゃを与えたり、外へ散歩に行くなどして気をそらすのも有効です。
乳歯が生え始めているなら、おしゃぶりの代りに歯固めを与えるのもいいでしょう。
そうしているうちに、赤ちゃん自身もおしゃぶりの存在を段々と忘れ、おしゃぶりがない日常が普通になってきます。
また、この方法はその他のおしゃぶりをやめる方法と、組み合わせて使うのもおすすめです!
使った物は 天井に映し出される 「アンパンマンシアター」です
おしゃぶりが無い!と泣いた所に シアターを点けると 天井を見入って おしゃぶりどころではなくなり すんなり眠りました
暫く シアターで気をそらせて おしゃぶりの事は忘れてしまいました
言いきかせても通じない頃は 気をそらすのが良いと思います。(原文まま)
(参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
寝る前のシアターなど、子どもにとって非日常的なワクワクするおもちゃを利用するのは、気をそらすのに大変有効な方法です!子どもも楽しくおしゃぶりを卒業できそうですね。
(2)おしゃぶりを隠す
1歳を過ぎると、周りの状況やママパパの言葉を大分理解できるようになってきます。
そのため、「おしゃぶりから気をそらす」という単純な方法では、上手くいかないことも多いようです。
そんな時は、物理的におしゃぶりが見えないよう、隠してしまいましょう!
おしゃぶりが視界に入らなければ、使いたくなる欲求も抑えられますし、使いたい衝動に駆られた時も、おしゃぶりがないため吸うことはできません。
少々手荒な気もする方法ですが、子どもがスムーズ受け入れられる「言葉かけ」を併せてしてあげれば、意外とうまくいくものです。
例えば、
「あれ?!おしゃぶりさん、いなくなっちゃったねぇ。○○くんがお兄ちゃんになったから、おしゃぶりさんはおうちに帰っちゃったのかもね!」
「おしゃぶりさんいないねぇ。どこに行ったのかなぁ?パパが帰ったら聞いてみよう!」(おしゃぶりから気をそらす方法との併用)
など、子どもに分かりやすい表現で、おしゃぶりがないことを、やんわりと伝えていくのがポイントです。
うちの場合は、歯科検診に行った夜だったので子供にはお医者さんがおしゃぶり持って行っちゃったんだ・・・と言って言い聞かせました。
何かのきっかけで本当にここにはおしゃぶりがないことを少しでも理解できればお子さんも我慢すると思います。(原文まま)
(参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
歯医者さんに行った夜に、歯医者さんが持って行ったというストーリーは、説得力がありますね!子どもも納得して、スムーズにやめることができたようです。
(3)捨てる理由をつけてしまう
例えば、おしゃぶりが壊れてしまったらどうでしょう?
「使えないから、捨てようね!」と、自然な流れでおしゃぶりから離れることができますね。
おしゃぶりが壊れていなければ、おしゃぶりに穴を開けたり、切ったりして、上手く吸えない状況を作りましょう。
子どもは、実際に体験して上手く吸えないことが分かれば、「おしゃぶりが壊れている!」と自ら認識し、そして捨てることを納得してくれます。
強制的におしゃぶりを目の前で取り上げられるのと、自分で納得して捨てるのとでは、子どもの心理は大きく変わってきます。
わざと壊すのは心が痛いですが、子どものために、厳しい対応も時には必要なのかもしれません。
きっかけは、くわえながらカミカミして先端が切れたことから。
その日に、寝るとき『チュッチュ!』と言われましたが『壊れたからもうないよ』と言うと、もちろん泣き出す……けども、切れたものあげられないので、しばらくは寝付かないだろうなぁ、と覚悟しましたが、その日はとても眠たかったのか意外とすぐ諦め、寝てしまいました。(原文まま)
(参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
偶然おしゃぶりが壊れたタイミングを上手く利用して、おしゃぶりの卒業を急遽決意したようです。まさに、機を逃さない英断です!
(4)幼稚園に入るタイミングで辞めどきなんだと気づかせる。
幼稚園や保育園では、おしゃぶりは持ち込まないよう指導されることも多いようです。
このタイミングを上手く利用し、幼稚園にはおしゃぶりを持っていけないことを、子どもが納得するまで説明してあげましょう。
「おしゃぶりは幼稚園には持っていけないから、おしゃぶりとバイバイしようね!」
「幼稚園におしゃぶりを持ってきている子は、誰もいないよ。○○ちゃんもお姉ちゃんだから、おしゃぶりさんとバイバイしようね!」
など、子どもが理解しやすいよう、表現を工夫しましょう。
生後七ヶ月から保育園へ預けるためおしゃぶりは卒業しました。
保育園では「おしゃぶりは不要です」と言われましたがそれでも落ち着くし私が不安だったので保育園の個人棚に一応入れたりしてました。
一時的にタオルをチュッチュと握りしめることもありましたがおしゃぶりは歯並びにも影響しますのでちょうど良い時期に卒業できたかなと思っています。(原文まま)
(参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
保育園のタイミングでおしゃぶりを卒業できた良い例です。誰もおしゃぶりを使っていないことを認識すれば、子どもは案外すんなりとやめることができるようですね!
(5)どの方法でも、子供が納得するやり方を!
おしゃぶりの卒業で一番大切なことは、子どもに無理強いをさせないことです。
ママパパが、無理におしゃぶりをやめさせようとしていることを感じると、反対に子どもはおしゃぶりに固執してしまい、なかなかやめることができなくなります。
年齢が上がれば理解力も上がるため、その傾向は尚更強くなるようです。
さらに、それを強引に取り上げると、おしゃぶりの代りに自分の指を吸うようになってしまいます。
指は取り上げることができないため、こうなるとなかなかやめることができません!
どんな方法を試す時でも、子どもが納得し、自然におしゃぶりを卒業できるよう導いてあげるのが、私達親の役目です!
まとめ
おしゃぶりは、子どもの口元のトラブルに繋がる可能性がある一方、情緒の安定やリラックス効果などの良い面があるのも確かです。
そのため、早くやめさせなければ!と、神経質になる必要はありません。
子どものペースに合わせ、徐々におしゃぶりから卒業できることを願っています。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。