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テレビはマイナス要素だけじゃない!子どもを健全に育む付き合い方3選

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皆さんは、お子様にテレビを見せていますか?

最近では「テレビ=子どもに悪影響」というイメージが広まっており「〇歳まではテレビを見せないで育てる!」という、教育熱心なママパパもいるようです。

しかし、テレビは本当にマイナスの影響を及ぼすのか?プラスの影響は全くないのか?実際のところよく分からず、悩んでいる人もいるでしょう。

そこで今回は、【子どもとテレビ】について徹底調査!

  • テレビは子どもに見せない方がいいの?
  • どの程度なら見せていいの?
  • 子どもに良い影響をもたらすテレビ視聴のコツは?

など、子どもとテレビの上手な付き合い方をご紹介していきます。

テレビの良さを活かした育児がしたい!そんな方は、是非続きをご覧下さい。

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1、テレビの弊害は本当にあるの?

私達ママパパは、なぜ子どもには、なるべくテレビを見せない方が良い!と考えるのでしょうか?

それは、

①視力が悪くなる

②子どもに適さない番組(暴力的なもの等)を見せてしまう可能性がある

③子どもの健全な発達に良くない影響を及ぼす

など、「テレビ=悪影響」という考えが広く認識されているからでしょう。

実際に日本小児科学会の調査によると、

  • テレビを1日に4時間以上見る子は、4時間未満しか見ない子に比べて、意味ある言葉の出現が遅い傾向がある。
  • テレビを長く視聴し続ける家庭(8時間以上つけっぱなし)の子どもは、意味のある言葉の出現が遅い傾向がある。

という結果もあるようです。

しかし、これはテレビを長時間連続的に視聴し続けた場合に起こり得ることであり、常識の範囲内の視聴でも悪影響を及ぼす!という確たる証拠はありません

むしろ、テレビが及ぼす直接的な影響より、テレビを無制限に見せる家庭の、「教育環境」や「生活環境」に問題があるのでは?という考えもあるようです

つまり、必ずしも「テレビ=悪影響」なのではなく、テレビ視聴を親がコントロールせず、長時間見せっぱなしにすることが問題とも言えそうですね。

2、テレビを見るのは1日に何時間まで?

親のコントロールが必要!と聞くと、1日に何時間までなら大丈夫なの?という疑問が浮かんできますよね。

テレビはどの程度ならOKなのか?NHK放送文化研究所のデータをもとに、探っていきましょう!

(1)1日のテレビ視聴時間の「理想と実態」

①【理想】WHOの指針では0~2歳児は0分が望ましい!

WHOが2019年に公表した指針によると、テレビは0~2歳児は0分、3~4歳は60分にとどめることが推奨されています。(運動不足を防ぐために設けられた指針。時間を過ぎるとただちに悪影響が及ぶわけではない。)

「2歳までテレビなしは難しい!」「ワンオペ育児だから、テレビなしでは家事ができない…。」そんな風に感じる人も多いでしょう。実際、赤ちゃんにテレビを見せている間に家事を済ませる経験は、誰にでもあることですよね。

そこで次では、日本のママがどの程度テレビを見せているのか?より現実的な実態をご紹介していきます。

②【現実】日本のママ達は1日に1時間半程度テレビを見せている

こちらのグラフは、NHK放送文化研究所「0-5歳の子どもとテレビ」より抜粋した、「テレビ接触時間の縦断的変化」を表したものです。

こちらのグラフを見てみると。

  • 1歳時点をピークに子どもの1日のテレビ視聴時間は短くなる
  • 「ついているだけ」の状態は、0歳以降減少している
  • 「専念視聴」と「ながら視聴」を合わせると、どの年齢も1日に1時間半程度テレビを視聴している

ということが分かります。

多くの人が「1日1時間半程度」子どもに集中してテレビを見せているものの、「つけているだけ」の状態は子どもの成長と共に短くする傾向があるようです。

これを踏まえ、子どもにどの程度テレビを見せても良いのか?クリエイティブキッズ独自の目線でご紹介していきます

(2)3歳までは番組単位で見せよう!

子どもが3歳頃までは、番組単位で見せる時間を区切りましょう!

幼児向け番組の多くは十数分程度。それを2~3つほど見せると、ちょうど1時間前後になりますね

最近の幼児向け番組の内容は、大変充実しています!子どもに学びや刺激、楽しさを与えてくれるものが大半なため、見せることに罪悪感を抱く必要はありません。

真面目な親ほど、「何が何でもテレビを見せないようにしなきゃ!」と頑張る人がいるようですが、それではママパパのストレスが溜まってしまいます。

子どもに対し朗らかな気持ちで接するためにも、常識の範囲内で適度にテレビに頼ることは、決して悪いことではありません

(3)4~5歳は「約束」に従った視聴を心掛けよう!

4~5歳の子どもは「決まり」や「約束事」を、きちんと守れるように成長しています。そのため、「テレビは〇時間まで!」と時間を定めるだけではなく、臨機応変に「約束」を設けるのがおすすめです!

例えば、子ども向けのディズニー映画は、最後まで見終わるのに1時間半ほど掛かるものも珍しくありません。そんな時、仮に1日1時間というルールでは、途中で映画を中断しないといけませんよね。

  • 片付けが終わったら映画を見ようね
  • 夕方映画を見るから、朝は絵本にしようね

など、その時々で約束を設ければ、親がコントロールしつつ、子どもも満足できるテレビ視聴が叶いますよ。

3、子どもにテレビを見せる時のコツ

テレビが子どもに良い影響をもたらす!そんな、テレビ視聴のコツをお伝えします。

(1)メリハリのある視聴を!

テレビを見ていないけど、何となくつけている…。このような状況は、決して好ましいとは言えません。

実際のところ、テレビをつけっぱなしにすることがどれほどの影響を及ぼすのか?は、はっきり分かっていません。しかし、つけっぱなしにすることで「家族のコミュニケーション」が減ることは確かです!

家族皆がダラダラテレビを見続ければ、子どもとの会話や触れ合いが減ってしまいますこれは、子どもの学びの機会が奪われるのと同じなのです!

子どもは、人と人とのコミュニケーションで多くのことを学びます!家事や在宅勤務中に見せるのは仕方ありませんが、何もない時はできるだけテレビを消して、メリハリのある視聴を心掛けましょう。

(2)テレビを親子のコミュニケーションツールにしよう

テレビは見せっぱなしにするのではなく、積極的に「親子のコミュニケーション」に活かしましょう!

子どもがテレビを見ている時、「これ何―?」と質問してくることはありませんか?

そんな時こそコミュニケーションのチャンスです!図鑑や地球儀などを使い、子どもに分かりやすく説明してあげれば、テレビが学びの機会にもなりますよ。

ママパパに聞けば、何でも分かりやすく教えてくれる!この信頼は、親子のコミュニケーションなしには築けません是非テレビを活用し、親子の会話や信頼を深めましょう。

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(3)子どもが見る番組をきちんと把握しよう

子どもが見ている番組がどんな内容なのか?きちんと把握することも大切です

残念ですが、子どもに見せるべきではない、暴力的、性的な映像も世の中に溢れているのが現状です。子どもに悪影響を及ぼす番組は避けるよう、きちんと親が管理しましょう。

特に、YouTube、プライムビデオ、DVDなどの地上波以外の映像は、より注意が必要です。YouTubeはYouTubeキッズに、プライムビデオは視聴制限をかけるなど、できる限りの対策をして子どもを有害な動画から守りましょう。

YouTubeキッズやプライムビデオの視聴制限については、下記で詳しく説明しています。是非参考にして下さい。

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4、先輩ママに聞いた!テレビとの上手な付き合い方

(1)アニメの内容を確認して「視聴OK!」を出しました

今、小学生の間で爆発的に流行っている「鬼滅の刃」。

「鬼が滅びる刃!?絶対残酷そう…!」と、タイトルだけで判断し、見るのを禁止していました。でも、「みんな見ているのに私だけ見ていない…。」と子どもが言うので、一緒に見てから判断することに

結果、確かに残酷なシーンはありましたが、笑いあり感動ありのアニメで、学びが多いことも判明!もっと早く一緒に見てあげれば…。と少し反省しました。

最近では親子で「鬼滅の刃」の大ファンになり、共通の話題も増えました!(35歳・小学校2年生女の子のママ)

ポイント!:一緒に番組を見て内容を把握しよう。安心感が増すうえ、共通の話題で親子の会話も盛り上がります!

(2)テレビで見たことを実際に体験!

家族で何気なく見ていた番組が、たまたま古墳時代にフォーカスしたものでした。

古墳の大きさに驚いて興味を示した息子から、「どれくらい大きいの!?」ピラミッドより大きいの!?」「誰のお墓なの!?」と質問攻めにあいました!

せっかくの興味関心を伸ばしたいと思い、ドラえもんの歴史漫画を通販で即購入。妹も巻き込んで、今我が家では歴史ブームが巻き起こっています!先日、ついに古墳の見学にも行きました。

何気なく目にした番組で、子どもの興味がここまで広がったことに驚くと同時に、テレビを見ながらコミュニケーションを取ることの大切さを実感しました。(39歳・8歳男の子&5歳女の子のママ)

ポイント!:テレビが子どもの興味関心を伸ばすきっかけに!テレビと実体験が結び付いた良い例ですね。

(3)ルールを決めてテレビとうまく付き合っています!

5歳の息子は、戦隊モノに夢中!プライムビデオで見せていたのですが、段々歯止めが利かなくなり、多い時で2時間以上見ていることも…。

これはマズイ!と慌てたパパが、ファイヤースティックを隠すという荒業に出たのですが…これが全くの逆効果!「見たい!見たい!何で隠すの!?」と大暴れしながら、泣き叫ぶ日が数日続きました。

どうすればいいか悩んで幼児教室の先生に相談したところ、「〇〇くんはもう5歳です。ルールや言いつけが守れるはずなので、一緒に話し合ってテレビを見る時のルールを決めては?」とアドバイスを頂きました。

早速その日のうちに家族会議を開き、戦隊モノは1日1話まで。休みの日は朝と夜で2話OK!というルールを決めました。

子ども自身も一緒に話し合ったのが良かったのか?ルールをきちんと守り、「今日は1つ見たから、もうおしまいだね!」と、自分で電源を切るようになりました!(29歳・5歳男の子のママ)

ポイント!:ルールを決める時には、子どもも一緒に話し合おう!

まとめ

在宅勤務が珍しくない今、テレビが心強い味方になっている人もいるでしょう。

確かに、1日中テレビを見せるのは好ましくありませんが、メリハリをつけて視聴すれば【テレビ=悪影響】とは必ずしも言い切れません。

ご紹介した「テレビを見せる時のコツ」を参考に、テレビが子どもに良い影響をもたらすよう工夫してみて下さいね。

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