2020年に小学校でもプログラミングが義務教育となります。今まではあまり考えていなかったパパママでも、幼児期から準備したほうがいいのか悩んでいらっしゃいませんか?
この記事では、幼児期から出来るプログラミングで一番良く知られている「スクラッチ」について分かりやすく掲載しています。
プログラミングとはそもそもなにか?スクラッチを通して学ぶにはどうしたらいいのか?
プログラミング必修化で「私が全く分かっていない」と不安になるパパママもいるかもしれませんが、難しいことではありません。
一つ一つみていきましょう。
目次
1、「プログラミング」教育について知っていますか?
小学校で2020年から必修になった背景とは?
新学習指導要領では、2020年度より小学校においてプログラミング教育の必修化が確定しました。コンピュータとは切っても切り離せない生活のなかで、コンピュータを自ら積極的に活用・使いこなしていく力、プログラミング的思考(論理的思考力)を小さい頃から育んでいこうという理由からでした。
既に世界各国では、初等教育においてプログラミングを取り入れており、日本は先進諸国の中では遅いといわれています。ハンガリーでは2003年からプログラミングが必修科目に、韓国では2007年から選択科目に、イギリスでは2013年に必修科目に。他にも多くの国々がプログラミング教育に力を入れています。
(1)小学校の新学習指導要領で新たに決められたこととは?
以下の2つの学習活動が新たに定められることになりました。
①コンピュータの基本スキルを習得する
コンピュータそのものの基本操作を学ぶ
②コンピュータを動かすための考え方(=論理的思考力)を習得する
プログラミングを実際にしつつ、そのなかで論理的思考力を周到していく
(2)どんなことをやるの?科目ができるわけではないの?
①既存の授業の中でプログラミングが加わります
国語、算数、理科などと並べて新しくプログラミングの教科ができると思われている方は少なくないはず。しかし、そうではありません。実際には、既存の教科の中にプログラミング教育が入っていくことになっています。プログラミング教育が入ってくるのは何年生で、または何の教科で、時間はどのくらいか?それは各学校が判断していくため、学校によって違いが出てきます。
②紙と鉛筆のみでプログラミング教育が行われることも
「うちの子はパソコンやスマホよりも体を動かすほうが好きなんだけど、大丈夫かしら?」
プログラミング教育はタブレットなどを通しての授業ももちろんありますが、紙と鉛筆を使っての教育、体を動かしての教育など多種多様にあるのです。
③プログラミング的思考を育てます
小学校のプログラミング教育は、プログラマーがたくさん育っていくことを目的にしているわけではありませんし、プログラミング言語の使用法を習得するわけではありません。
プログラミング的思考とは文部科学省によると、<プログラミング教育で育成される資質と能力>となっています。物事には順番があり、その順を追って行っていくと、物事が解決されるという、論理的に考えていく力の育成を目指しているのです。
2、子ども向けのプログラミング学習言語「スクラッチ」とは?
子ども向けのプログラミング学習言語の中でも、世界で最もよく知られている定番言語はScratch(スクラッチ)です。スクラッチは日本語に対応しているため、日本国内でも多くの小学生向けプログラミング教室で利用されています。誰でも簡単に操作できるほどシンプルで、色とりどりの色使いのため、子どもにも受け入れやすいものとなっています。
(1)MITメディアラボが開発
スクラッチは無償でシェアされています。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ・ライフロングキンダーガーテングループによるプロジェクトです。
(2)教育用プログラミング言語
小学生から大学生までに幅広く使われているものであり、専門性や教科の枠を超えて活動できます。
(3)特に8〜16歳向けにデザイン
スクラッチは、8歳から16歳向けにデザインされているものの、全ての年代が使えるようになっています。5〜7歳向けにはscratch jrというものがあります。
(4)世界中で利用されている
スクラッチは40を超える言語に対応、150以上の国と地域でつかわれています。
3、スクラッチのメリット
(1)目で見てわかるビジュアルプログラミング
ビジュアルプログラミングという言葉を聞いたことがありますか?プログラムコードの記述が無かったとしても、ドラッグ&ドロップといった簡単な操作だけでプログラミングができるプログラミング専用のソフトのことをいいます。
スクラッチには、このビジュアルプログラミングが採用されているので、色と形で直感的に理解することができ、子どもも遊ぶ感覚で、簡単に楽しくプログラミングをすることができるのです。
(2)WebブラウザだけでOK
スクラッチはインストールをする必要がなく、Chrome等のWebブラウザからオンラインで利用することができます(Scratch2.0から)。もちろんWindowsとMac、どちらでも関係なく利用できます。
(3)無料のフリーソフト
インターネットにアクセスできる環境であれば、無料で使うことができます。
(4)他のユーザーと出来上がったものを共有できる
スクラッチでは自分の作品を公開できます。他の人が作ったものにコメントすることができ、交流も出来ます。そのため、他の人の作品を参考にすることもできますし、自分の作品にコメントをもらうことでやる気が倍増することもあります。
(5)教育ツールが充実
NHKの教育テレビに『Why!?プログラミング』という番組があります。プログラミング教育に対応しており、番組終了後は、ホームページからスクラッチサイトにとぶことができます。そこで番組と同じプログラミング体験ができるようになっています。
他にも教育ツールは増えてきています。
4、スクラッチではどんなことができる?
(1)ゲーム、動画制作
スクラッチでは簡単なゲーム・動画を作成できます。さらにレベルをあげれば、高度なゲームを作ることもできます。小学生が大人を驚かせるようなものを作って有名になることだってあるのです。親世代にもなじみ深いスーパーマリオも作れますよ。
(2)ロボットプログラミング
ロボット操作ができるように、タブレットを使ってプログラミングしていくこともできます。ロボットをプログラミングで動かしていった場合、ビジュアル(目に見える形)で結果がわかるため、子どもたちもやりがいをもってすすめることができます。
5、スクラッチを学習するのにオススメの教材
- Why プログラミング?(NHK番組)
出典:http://www.nhk.or.jp/sougou/programming/
このサイトの特徴は、なんといっても動画で学べる点です。動画だと理解しやすいと評判です。最初の「スクラッチのアカウント作成方法」といったスタート部分から、少しずつ段階を追って難しいゲーム作りにチャレンジしていきます。動画も10分ほどと短く見やすいです。
- 10才からはじめるゲームプログラミング図鑑: スクラッチでたのしくまなぶ
3024円
出典:Amazon
ゲームを自分で作る!をテーマに、「迷路」「音」「アクションゲーム」など様々なテーマにチャレンジできます。イラストがたくさん使われているので理解しやすいです。説明通りに進めればゲームが完成するので、<スクラッチ入門編>に向いています。
- 小学生からはじめるわくわくプログラミング 2,052円
出典:Amazon
スクラッチプログラミングの第一人者といわれる、阿部和広氏が書き下ろしています。小学校の各教科に関連したプログラムがあり、実践的です。最初に行うスクラッチダウンロードの方法もしっかりと解説されています。
- Scratchではじめよう! プログラミング入門 1,944円
出典:Amazon
全15ステージをクリアしていき、段階を追ってプログラミングの基本を学んでいきます。子どもたちを夢中にさせる本格的なゲームを作成できますので入門レベルを超えた子におすすめです。パパママが子どもと共にできるよう、指導者向け活用ガイドも参考になりますよ。
まとめ
今回の記事ではプログラミング必修化に伴い、最初に学ぶにはよいと評判のスクラッチについてご紹介しました。
プログラミング自体は小学校高学年が多いと言われています。自分で作るのが難しいうちはゲームなどで遊ぶ楽しみ方もあります。もっと小さいうちから始めたい場合はScratch Jrがあります。
遊んでいるうちに学びの段階が深くなっていくスクラッチを使って、子どもと共に楽しく新しい流れをつかんでいきましょう。
趣味はHIPHOPダンスとショッピング。
最近では3歳になる娘と渋谷や原宿の古着屋巡りがブーム。
仲良しな反面、口が達者になった娘との言い合いも増え、毎日イライラする事も多し…。
子育ての息抜き時間を、どう上手く確保すればいいのか模索中。