2020年度の小学校でのプログラミング教育必修化に伴い、今、注目度急上昇中の習い事と言えば「プログラミング教室」です!
街中でも「プログラミング教室」をよく見かけるようになりましたが、プログラミング教室では具体的にどんなことを学ぶのか?その実態が掴めていない人もいるようです。
そこで今回は、パパママ世代にとってはブラックボックスと言っても過言ではない、「プログラミング教室」の中身に大注目!
- プログラミング教室ってどんなことを教えているの?
- 月謝はどれくらいなの?
- 教室ではどんな方法でプログラミングを学ぶの?
など、プログラミング教室の実態を分かりやすくお伝えしていきます。
最後には、幼児におすすめのプログラミング教室もご紹介しているのでお楽しみに!
1、今、大注目のプログラミング教育
(1)プログラミング教育が必修化された理由
2020年度、小学校でのプログラミング教育が必修化されましたが、なぜ幼い時期からプログラミングを学ぶ必要があるのでしょうか?
皆さんが実感しているように、今私達が生きる社会は「プログラミング」なしでは成り立たないフェーズを迎えています。
そのため、これからの未来を切り開く子ども達には、
- プログラミングで動く社会に適応する
- コンピューターの仕組みがどうなっているのか?を理解する
- 物事を論理的に考える「プログラミング的思考力」を得る
- 日本のITを担う人材の育成
などが求められており、これがプログラミング教育必修化がなされた所以です。
未来を力強く生き抜くために、今の子ども達にはプログラミング教育が欠かせないと言えそうですね。
※プログラミング教育の必修化について詳しく知りたい人は、「プログラミング教育スタート!子どもへの影響は?その実態を徹底調査」を併せてご覧ください。
(2)プログラミング教室の数はうなぎ登り!
プログラミング教育の必修化に伴い、教室の数もどんどん増えているようです。
プログラミング教育メディア「コエテコ byGMO」と「株式会社船井総合研究所」が共同で行った「2018年 子ども向けプログラミング教育市場調査」の結果では、2013年にはわずか750だったプログラミング教室が、2018年には4,457となり、およそ6倍にも増加したということが分かっています。
また、それに伴いプログラミング教育市場も爆発的に拡大しており、2013年には6億6200万円だった市場規模は、2018年には90億円以上にまで拡大!さらに、2023年には226億円以上にのぼると予測されているのです。
プログラミング教育が必修化され、「子どもがついていけるか心配。」「入試に影響する可能性もある!」という親の心配が、プログラミング教室の爆発的増加の要因の一つになっているのかもしれませんね。
2、子どもが学ぶプログラミングとは?
突然ですが、皆さんはプログラミングにどのような印象をお持ちでしょうか?
「プログラミング言語を操り、プログラムを完成させる難解なもの…。」というイメージを持つ人も多いと思いますが、【子ども達が学ぶプログラミング教育】はこれとは一味違います!
子ども達がプログラミングを学ぶ大きな目的は、「プログラミングスキルを習得すること」ではなく、物事を論理的に考える「プログラミング的思考」を身に付けることです。
そのため、必ずしもコンピューターやタブレットを使用するとは限らず、特に幼児がプログラミングを学ぶ場合は、プログラミングおもちゃなどを活用しながらゲーム感覚で楽しく学ぶことがポイントと言われています。
そうは言っても、プログラミングに馴染みのない私達親世代には、一体どんな風にプログラミングを学ぶのか?具体的なイメージがイマイチ湧かないという人も多いでしょう。
そこで次では、今人気上昇中の「プログラミング教室」の実態に大注目!「プログラミング教室って、結局どんなことをするの?」という疑問を、基礎から丁寧に解決していきますよ。
3、ズバリ、プログラミング教室ってこんな場所!
それでは、プログラミング教室の実態を詳しくみていきましょう。
(1)プログラミング教室の種類&学習内容
プログラミング教室と一口に言っても、その種類は、①プログラミングオンリーの教室、②ロボット教室、③STEM(ステム)教育スクールの大きく3つに分かれ、学ぶ内容も異なります!
①プログラミングオンリーの教室
プログラミングオンリーの教室は、文字通りプログラミングを学びたいお子様におすすめです。
年齢やレベル別に様々なカリキュラムが用意されており、子どもでも理解しやすい「Scratch」や「MESH」、「Viscuit」などのプログラミングソフトを用いて、学習を進める教室が多いよう。
具体的には、プロジェクターに繋がれた先生のパソコンを見ながら説明を聞き、各自与えられたパソコンで実際にプログラミングを行っていきます。各パソコンを回りながら、質問に答えたり難しい点をサポートしたり、丁寧な指導を心掛けている教室が大半です。
ちなみに、「Scratch」や「MESH」、「Viscui」などのプログラミングソフトは「ビジュアルプログラミング」と言われており、自宅でダウンロードして取り組むことも可能です。しかし、素人が教えるには限界があり、きちんと教えるのは至難の業!本気で学びたい場合は、教室へ通うのがおすすめです。
※Scratchについて詳しく知りたい方は、「子どものプログラミング教育なら「スクラッチ」。概要から始め方まで徹底解説!」を併せてご覧下さい。
※家庭で遊べる「プログラミングおもちゃ」について知りたい方は、「楽しくてプログラミングが身につく!幼児向けプログラミングおもちゃ」を併せてご覧下さい。
②ロボット教室
プログラミングオンリーの教室がパソコンなどを用いてプログラミングを学ぶのに対し、ロボット教室では「レゴⓇブロック」や「SONY KOOV」などのブロック型教材を活用しながら、プログラミングを学ぶのが特徴です。子ども自身でロボットを完成させるため、一度体験するとその楽しさに虜になる子が続出する人気の習い事の一つです。
ロボット制作と聞くと難しいように感じますが、実は幼児向け教室が豊富です!
テキスト通りに組み立てる簡単なものからスタートし、段々と動きや仕組みの理解へと広がり、そして最終的に【入力・制御・出力】などを理解しながら、より高度なロボット製作を目指すという段階的なステップアップが可能です。
③STEM教育スクール
「STEM(ステム)教育スクール」とは、
- 科学(Science)
- 工学(Technology)
- 技術(Engineering)
- 数学(Mathematics)
以上4つの頭文字をとって名付けられた、【理科系の教科を総合的に学ぶ教室】のこと!
具体的な学習内容は各教室により様々で、確たる決まりはありません。プログラミングやゲーム開発、ロボット制御などを通じて論理的思考などを学び、その基礎となる理科や算数の知識につい討論するなど、プレゼンや研究学習に力を入れている教室も多いようです。
(2)幼児を対象としたプログラミング教室もある!
ご紹介した3つのプログラミング教室には、「幼児向けコース」がある施設も沢山あります。
特に、②ロボット教室と③STEM教育スクールは幼い子にも向いていると言われており、幼児向けコースがより充実している傾向にあるようです!
(3)先生はどんな経歴なの?
プログラミング教室の先生は、制御情報工学などを学び、高い専門知識を有している人が数多くいます。
- Java 資格(Java 認定資格)
- PHP資格(PHP技術者認定試験)
- MCP資格(マイクロソフト認定資格)
など、プログラミング言語資格などのIT資格を有している、ハイレベルな先生もいるようです!
(4)月謝の相場は?
プログラミング教室の月謝相場は次の通りです。
- 入会金:¥10,000程度
- 教材費:¥1,000~数万円(月額や年額、コースにより様々)
- 授業料:¥6,000~¥20,000程度(月回数により異なる)
その他、タブレットやパソコンのレンタル費、教室運営費などがかかる場合もありますが、月謝自体は概ね他の習い事と大差はないと言えるでしょう。
ただし、プログラミング教室ならではの、パソコンのレンタル費などが掛かる場合もあるため、必ず事前説明を受けましょう。
※金額は目安です。実際に入室する場合は必ず各教室にお問い合わせ下さい。
4、プログラミング教室の選び方
プログラミング教室の実態が分かったところで、続いて教室の選び方をみていきましょう。
(1)プログラミング教室の【種類】を確認しよう
プログラミング教室を選ぶ際には、必ず先に説明した「3つの種類」を確認して下さい。
巷では「幼児におすすめのプログラミング教室」というワードを至る所で目にしますが、プログラミングオンリーの教室ではないことが多々あります。そのため、我が子にはどの種類の教室が向いているのか?入室前にきちんと確認することを忘れないようにして下さい。
また、推奨年齢以下の場合でも、スキル次第で入室させてくれるケースも少なくなりません!「うちの子はまだ年中だけど、ゲーム大好き!家でScratchなどに親しんでいるから、教室に通わせたいな…。」という人は、一度相談してみることをおすすめします。
(2)教室の雰囲気を重視しよう
子どもが通うプログラミング教室は、楽しいことが大前提!楽しくなければ、プログラミングを嫌いになってしまう可能性もあるからです。
- 子ども達がイキイキとレッスンに取り組んでいるか
- 質問しやすい雰囲気か
- 先生が子ども慣れしているかどうか
- 親の見学や一緒に学ぶ機会があるか
など、実際に見学し教室全体の雰囲気を確認しましょう。
(3)レッスン形態の確認も忘れずに!
プログラミング教室の授業形態は、マンツーマンレッスンやグループレッスン、オンラインレッスンなど様々です。
マンツーマンの方が合う子もいれば、反対にグループレッスンの方が楽しめる子もいるでしょう。数カ所見学にいき、お子様に合う教室を選ぶことが大切です。
また、個人のレベルに合ったレッスンが受けられるかどうかも大切なポイント!
プログラミングの世界は、年齢に関係なくどんどんスキルをアップさせることが珍しくありません。ハイレベルな教室に入ってしまうと、思いがけず子どもが劣等感を感じてしまうこともあるため、見学の際にはしっかり確認しておきましょう。
5、幼児から通えるプログラミング教室7選
それでは、幼児におすすめのプログラミング教室をご紹介していきます。
(1)レゴⓇスクール
- レゴⓇスクール:https://legoschool.jp/
- 推奨年齢:3歳~
アナログとデジタルのレゴ教材を用いて、「STEAM能力」を育む教室!
「STEAM」とは、先ほどご紹介した科学(Science)、工学(Technology)、技術(Engineering)、数学(Mathematics)を学ぶ「STEM」に、さらに芸術(Art)の要素を加えた最新のプログラミング教育です。
子ども達に親しみのある「レゴ」と「プログラミング教育」が融合しているため、プログラミング初心者の幼児でも抵抗なく楽しめると評判です。
(2)ヒューマンアカデミーロボット教室
- ヒューマンアカデミーロボット教室:https://kids.athuman.com
- 推奨年齢:幼児~
ロボット製作はもちろん、構造や動きの仕組みなどが学べるロボット教室。幼児~低学年のコースでは、テキストを見ながらロボットを作ることで文字や数の力を養います。また、小学生になると基礎的なプログラミングを理解し、ロボット制御ができるまでに成長しますよ!
(3)キッズ・プログラミング
- キッズ・プログラミング:https://kidsprogram.co.jp
- 推奨年齢:幼児~
STEAM教育を取り入れたプログラミング教室。楽しく学べる雰囲気と高い指導力を兼ね備えており、複数のプログラミングコンテストで多数の受賞者を輩出しています!ゲームプログラミングとロボットプログラミングの両方を、同時に学ぶことができますよ。
(4)LITALICOワンダー
- LITALICOワンダー:https://wonder.litalico.jp
- 対推奨齢:年長~
多彩なコースが魅力のプログラミング教室。ロボット制作やゲームプログラミングはもちろん、3Dプリンターやレザーカッターなどを用いて「ものづくり」をするコースも人気です。
(5)MIRAIGOTOLAB.
- みらいごとラボ:https://miraigotolab.co.jp
- 対象年齢:5歳~
年齢・能力・興味に合わせて、子どもに合ったコースから始められるのが特徴!プログラミングを「ツール」として、論理的思考を鍛えるオリジナルカリキュラムが充実しています。少人数制で細やかな指導も魅力です。
(6)ArTeC自考力キッズ
- アーテック自考力キッズ:https://www.artec-kk.co.jp
- 推奨年齢:年長~
その名の通り、「自分で考える力」を育むロボット&プログラミング教室。パズル・ロボット制作・プログラミングの3本柱で、お子様の空間認識能力・集中力・想像力・表現力・論理的思考力・問題解決能力などを、総合的に育成します。
(7)Crefus Kicksジュニアエリート
- Crefus Kicksジュニアエリート:https://crefus.jp
- 推奨年齢:年長~
ロボット検定認定校!世界最大級のロボット競技会「FLL」に参加するなど、ハイレベルな子ども達を数多く育成しています。知識の詰め込みではなく、子ども達が試行錯誤する経験を与える教育を実践し、新時代が求める創造性豊かな人材育成を目指している教室です!
まとめ
「プログラミング教室」には大きく3つの種類がありますが、カリキュラムの内容や授業形態は教室によって実に多彩です!
お子様にピッタリ合うプログラミング教室を見つけるには、まずは見学!子どもの様子を見ながら、興味関心を見抜いてあげて下さいね。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。