幼児教育

常識にとらわれない面白さ!異色の絵本作家五味太郎さんの名作13選

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きんぎょがにげた」や「かくしたのだあれ」など、数々の名作絵本を手掛けている五味太郎さん。そのユニークな名前に、聞き覚えがある人も多いと思います。

しかし、「五味太郎さんってどんな人?」と聞かれると、ほとんどの人が「うーん…。」と返答に困ってしまうのではないでしょうか?

そこで今回は、人気絵本作家の五味太郎さんに大注目!その人となりに着目しながら、絵本の魅力に迫ります。

子どもに絶対読んで欲しい!おすすめの五味太郎絵本も一挙にご紹介していくので、どうぞお楽しみに!

 

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1、作品数日本一の絵本作家!「五味太郎」さんってどんな人?

出典:https://withnews.jp

五味太郎さんは東京都出身。1945年に、大学教授の父と文学好きの母の間に生まれました。

進学校に進むものの、学歴に頼る人生に疑問を感じた五味太郎さん。大学には進学せず、工業デザインの道に進むことを決めました。

しかし、「もっと自分自身にアイディアを落とし込みたい!」という気持ちが溢れ、絵本作家の道に転向することを決意!

その後の活躍は目覚ましく、ユニークな絵本作品は450冊を超えて日本一!第25回サンケイ児童出版文化賞、1981年 ボローニャ国際絵本原画展賞、第50回講談社絵本賞など、数えきれないほどの受賞歴を誇り、日本を代表する絵本作家の一人と言われています

さて、そんな五味太郎さんが作り出す絵本はとってもユニーク。赤ちゃんから大人まで楽しめる作品がそろっており、大変な人気を博しています。

この人気はどこから来るのか?次で詳しくみていきましょう。

 

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2、五味太郎さん絵本が人気のワケを徹底分析!

出典:https://youpouch.com/2017/12/22/481387/

五味太郎さんが紡ぎ出す絵本はなぜ人気なのか!?そのワケに迫っていきましょう。

(1)ただただ「おもしろい」を極めた作風

五味太郎さんは、「絵本を通して子ども達に伝えたいことは?」と聞かれた際、そんなの特にない。」、「ただおもしろいと感じたから描いた。と答えるそうです。

この答え通り、五味さんの絵本には「何かを訴えたい!」という強いストーリー性があるわけではありません

例えば、有名な「きんぎょがにげた」や「まどから おくりもの」など、流れていく風景の中にユーモアを散りばめた絵本は五味作品の大きな特徴。

五味さんは、「子どもが良い子になるための絵本」なんて作る気はありません!ただおもしろいから読みたい。おもしろいから夢中になれる。家族みんなが笑顔になるそんな作品が、人々の心を掴んで放さないのかもしれませんね。

(2)型にはまらない「不思議」な視点

五味さんが描く絵本は、子どもに善悪の区別を教えたり、一般常識を植え付けたりする内容とは180度違います

例えば、「という作品を精読してみると、とても面白いことが分かります。

歯医者さんをテーマにした絵本の多くは、「歯医者さんでちゃんと治療を受けよう!良い子にしよう!」など、「歯医者さんは怖くない。虫歯を治してくれる。」というイメージを抱かせる内容が多いですが、五味さんの絵本は一味違います。

患者の「ワニ」を怖がっている歯医者さんにも、視点を当てているのです。「お互いに二度と会いたくないから歯磨きしよう!」という結論は、本当にユニークそのものです。

このように、五味さんは「絵本の常識」など、いわゆる型にはまることを好みません!誰も思いつかないような不思議な視点に、読み手が惹き込まれているのかもしれませんね。

(3)「普通にとらわれないで!」という五味さんからのメッセージ

五味さんならではの型にはまらない作風は、幼少期の環境が関係しているのでは?という考え方もあるようです。

実は、五味さんのお母様は子どもの意思を尊重する子育てをされていました!

遅刻寸前にも関わらず「お茶をもう1杯飲みたい!」と言う五味少年に、「なら、ランドセルをおきなさい。」と言ってお茶を入れてくれるような人だったと、五味さん自身も語っています。

強いメッセージ性があるわけではなく、常識を教え込むわけでもない。そんな五味さんの絵本は、

  • 子どもの意志を尊重していますか?
  • 無理に型にはめようとしていませんか?

そんなメッセージを、私達親に伝えてくれている気がしてなりません

実際に五味さんの絵本を読んでいると、沢山笑って育児の疲れもどこかへ吹っ飛びます!まぁ、いっか!と心を軽くさせてくれる絵本の数々は、子どもだけでなくママパパの気分も楽しませてくれるのです

いかがでしょうか?

五味さんのユニークで自由な作風が、子どもやママパパを夢中にさせていることが分かりましたね。

五味さんの自由な発想にもっと触れてみたい!そんな人は、これからご紹介するおすすめの絵本を、是非手にとってみて下さいね。

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3、感性を刺激する!五味太郎さん「らくがき絵本」で遊んでみた感想

五味さんのファンで、既に有名な絵本は持っていた我が家。

「何か目新しい絵本はないかなぁ~。」と探していたところ、「らくがき絵本」という楽しそうな題名の絵本を見付けました!

amazonでも「創作意欲をかき立てられる!」、「子どもの食いつきがスゴイ!」という口コミが多かったので、購入してみることに。

そして、届いた絵本を見てビックリ。見て下さいこのサイズ!小学館の分厚い図鑑と比べてみても、その大きさが分かると思います

子ども達も、「何これー!」と大騒ぎ。評判通り、まだ中身すら見ていないのに食いつきのすごさに驚きました。

「らくがき絵本」のコンセプトは、五味太郎さんが半分描いてくれた絵に、子ども達が描き加えて絵を完成させるというもの。表紙に目をやると、著者が五味太郎50%となっているところにユーモアを感じます。こういう細かい演出にグッとくるのは、私だけではないはずです!

期待を胸に本を開けてみると、ワクワクする絵が飛び込んできました。特に面白いのは、五味さんからの指示

「すわっているひとをかきましょう」というシンプルなものから、「きもちわるいいろに、ぬりましょう」という面白い指示まで、子どもの感性を刺激してくれる絵や言葉が溢れています。

4歳の息子は、沢山の中から「おさとうの山です」という絵をチョイス。何を描くのだろう?と思って見ていると、何と砂糖粒を表現した点をどんどん繋ぎ始めました!

どうやら、いつもしている「点描写」と思ったようです…。子どもの発想は本当に面白いですね。

7歳の娘は、えっ!?と驚く絵を選びました。そのタイトルは「もっとかわいくしてあげましょう」です!

「五味太郎さん…!この発想は凄すぎる!」と心の中で叫びながら、子どもが描き終わるのを離れたところから見守ってみました。

出来上がった絵がこちら!

可愛くなっています!目をキラキラにさせたり、大きくしたり、服をカラフルに塗ったり、7歳でも「可愛いの定義」をしっかり理解していることにビックリしました!

今回らくがき絵本で遊んでみて1番に感じたのは、「子どもの感性や想像力をかなり刺激してくれる」ということ。

真っ白な紙に「可愛い女の子を描いてみて。」と言うと手が止まる子でも、五味さんがちょっと後押ししてくれるだけで、笑いながら本当に楽しそうに絵を描くことができるのです

しかもこちらの絵本、初版は何と1990年!

今でこそ「子どもの想像力を豊かに育もう」、「子どもの感性を大事にしよう」という考え方が重視されていますが、五味さんは30年も前からこのことを分かっていたのですね。

世界17か国でロングセラーを記録している「らくがき絵本」で、いつもとは違うお絵描きタイムを味わってみて下さいね。

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4、幼児におすすめの五味太郎さん絵本13選

それでは、子どもに絶対読んで欲しい!おすすめの五味太郎絵本を一挙にご紹介していきます。

(1)子どもに伝えたい!五味太郎の人気絵本

これを読まなきゃ始まらない!?人気の五味太郎絵本はこちらです!

①きいろいのは ちょうちょ

「黄色=ちょうちょ!」と思い込んで、追いかけている男の子。でも、捕まえたのはどれもちょうちょではありません。穴の仕掛けを巧みに使った、五味太郎さんらしい作品です。よく見ると最後には…!?続きが気になる方は、是非手にとってご覧くださいね!

②たべたのだあれ

苺やドーナツ、ブドウなど、子ども達の大好物を食べてしまったのは誰でしょう?絵の中にそのヒントが隠されています!自分で見つける喜びや繰り返し表現の楽しさを、子ども達が実感できる絵本です。

③かくしたのだあれ

こちらも、「たべたのだあれ」と同様の構成。ハッキリしたコントラストの差し絵や分かりやすい繰り返し表現なので、1歳前の赤ちゃんでも楽しめます!このシリーズは、お子様の育脳にも最適ですよ。

④きんぎょが にげた

金魚鉢から逃げた金魚さん。さて、一体どこへ向かうのでしょうか?カーテンの水玉模様や、飴玉のビンなど、絵の中に紛れ込んだ金魚さんを探しましょう!「たべたのだあれ」と同じく、ただ過ぎていく景色の中に、子どもを喜ばせるエッセンスを散りばめているのは流石の一言。

⑤みんなうんち

いろんな動物のうんちに注目!「うんこドリル」が大流行したように、いつの時代も「うんち」は子ども心を掴んで放しません!大きい象さんのうんちはどんなうんち?小さいうんちは誰のもの?ヘビさんのお尻はどこ?など、面白い中にも、しっかりと考える要素が組み込まれている一冊です。

⑥まどから おくりもの

子ども達にプレゼントを配るサンタさん。窓からチラッと見える姿を頼りにプレゼントを置いていきますが…。あれあれ!?何かがおかしいようです!穴あき絵本の特徴を効果的に利用した、面白く楽しい絵本です。

⑦みんながおしえてくれました

「学ぶことの素晴らしさ」を教えてくれる絵本。女の子が、動物達から様々なことを教えてもう物語です。学びはどこにでも転がっている。その気になれば、どこでも、誰からでも学ぶことができる。シンプルで一見稚拙な表現から、沢山のことが読み取れる絵本です!

(2)「はじめての学習」を楽しむ!五味太郎の知識系絵本

数や平仮名などの知識系絵本も、五味さんの手に掛かれば他とは違うアプローチに!

①かずをかぞえる

「3にん、3こ、3とう、3わ」など、沢山の数え方が学べます。また、数のまとまりを意識するのにも最適。例えば、57を表す時には「10のまとまりが5 はんぱが7」 など、面白い表現を用いています。初めて数に触れる子に、是非おすすめしたい1冊です。

②ことばのえほん あいうえお

「あ・い・う・え・お」を、あっと言う間に覚えると評判の絵本!五味さんのカラフルな絵が、文字をイメージとして捉えるのに大変役立ちます。勉強ではなく、あくまでも遊びの一環として自然に文字を覚えることができますよ。

③かずのえほん 123

単に数を羅列しているのではなく、数と言葉をリズミカルに組み合わせたユニークな絵本。ボリュームもたっぷりで、絵本の終盤には「小さい順に並べましょう。」など高度な内容も含まれます。お子様とお喋りしながら、楽しく数に触れましょう!

(3)子どもの感性を刺激する!五味太郎の工作系絵本

最後に五味太郎さんならではの、子どもの感性を刺激する工作系の絵本をご紹介していきます!

①カッターであそぼう!CUT AND CUT!

カッターを使って工作しよう!とうコンセプトで作られた工作絵本。つい「危ないから触っちゃダメ!」と言ってしまいがちなカッターですが、使わなければ上手になりません。是非この絵本をきっかけに、カッターを使ってみてはいかがでしょうか?(※カッターを使用する時には、お子様から目を離さないよう十分注意して下さい。)

②らくがき絵本(Part2)

先ほど紹介したロングセラー、「らくがき絵本」のパート2。その面白さは折り紙付きなので、是非試してみて下さいね。

③きりぬいてつくるあきのこうさく

切る、貼る、塗る、など、沢山の動作を促してくれる絵本。子どもの想像力に任せて、思いきり工作を楽しんでみましょう!

まとめ

五味太郎さんの魅力は伝わりましたか?

決して押し付けるのではなく、絵本の楽しさや面白さをユーモアたっぷりに伝えてくれる五味太郎さん。

是非ご紹介した絵本を手に取り、その魅力に触れてみて下さいね。

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