幼児教育

せなけいこ絵本12選!人気の理由やおばけの誕生秘話を徹底調査

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ねないこだれだ」や「おばけのてんぷら」など、人気絵本を多数生み出している、せなけいこさん。

本屋さんでも必ずと言っていいほど見かけるため、ずっと気になっていた人もいるでしょう。

そこで今回は、絵本作家のせなけいこさんに大注目!人物像や作風はもちろん、人気のせなけいこ絵本も多数ご紹介していきます。

  • せなけいこさんってどんな人?
  • せなけいこ絵本には、なぜオバケが沢山登場するの?
  • せなけいこ絵本の感想が知りたい。
  • おすすめのせなけいこ絵本を教えてほしい。

など、気になることがいっぱいある人もいるでしょう。

せなけいこファンの人も、これから読んでみようと思っている人も、この記事でせなけいこワールドを堪能して下さいね。

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1、せなけいこさんってどんな人?

出典:https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=235

せなけいこさんは、1932年東京都出身。両親ともに本好きで、玄関からずらっーと本棚が並んでいるような家で、幼少期を過ごしました。

その影響からか、物心つく前から本が大好きだったせなけいこさん。子どもの頃に読んだ武井武雄氏の絵本が忘れられず、「武井先生のような絵本を描いてみたい!」という思いがどんどん募っていったそうです。

そしてついに17歳の時、「立派なお嫁さんになって欲しい。」という母の希望を振り切り、高校卒業と同時に武井武雄氏の弟子になったのです!

ちなみに武井武雄氏は、「子どものための絵」を描き続けた日本を代表する絵本作家。「童画」という言葉を生んだのも、武井氏が最初だと言われています

そして、厳しい修行をやり遂げたせなけいこさんは、37歳の時に「にんじん」で絵本デビュー!この絵本は、せなけいこさんの息子さんが大好きだった、ブルーナの「うさこちゃんシリーズ」に影響を受けたそうです。

当時、まだ4冊しかなかったうさこちゃんシリーズですが、あまりにも息子が喜ぶ姿に自分でつくってやろう!」と決意したそうですよ。

その後の活躍はめざましく、サンケイ児童出版文化賞など、数々の賞を受賞!オバケが登場するちょっぴり怖い絵本などが子どもの心を掴み、知らない人はいない!というほど人々に愛されています。

皆に愛されているせなけいこさん。その人気はどこからくるのでしょうか?次で紐解いていきましょう。

2、せなけいこ絵本が人気のわけ

出典:https://www.asahi.com/event/senakeiko50th/goods.html

それでは、せなけいこ絵本が人気のわけをみていきましょう。

(1)誰が見ても「せなけいこ」と分かる独創的な絵

せなけいこ絵本の1番の特徴と言えば、貼り絵で描かれた独創的な絵です。

その絵はどこかノスタルジックで懐かしい気持ちにさせてくれる時もあれば、ゾクゾク!ドキッとした、おどろおどろしさを感じる時もあります。

余程考え抜かれた特別な紙で貼り絵をしているかと思えば、何と、お店の包装紙や封筒を活用して貼り絵を作りあげているのだそう!

例えば、有名な「ねないこだれだ」に登場する女の子のパジャマは、実は封筒の裏が活用されています。いかにもパジャマらしいチェック柄は、せなけいこさんの膨大な包み紙や包装紙のストックから選ばれているのです。

武井武雄先生の、「サインなしでもその人だとわかる絵本を描きなさい。」という言葉を忠実に守り、苦労して今の作風にたどり着いたせなけいこさん。

その努力があってこそ、大人気キャラクターの「おばけ」や「めがねうさぎ」が誕生したのですね。

(2)せなけいこさん絵本製作のために徹底的に研究された「おばけ」

さて、せなけいこ絵本で大人気の「おばけ」は、相当な研究を重ねて誕生していることをご存知でしょうか?

「おばけを描く!」と決めてから、おばけが沢山登場する民俗学」を猛勉強したせなけいこさん。

妖怪研究の第一人者である小松和彦先生の著書を読み漁り、カルチャーセンターで行われていた授業を3年間も受講したそうです。

このような研究熱心さは、絵本に対する「こだわり」があってこその行動!せなけいこさんは、何かを描こうとする時に「これでもか!」というほど知り尽くし、その上澄みを絵本にしているのです

子どもを怖がらせるだけではなく、どこか楽しく、時に教訓も伝えてくれるおばけ達。それは、作者であるせなけいこさんの「こだわり」が作り上げたものだったのですね。

(3)せなけいこさん実体験をベースにした絵本ストーリー

さて、せなけいこさんは、そもそもなぜ「おばけ」の絵本を作ろうと思ったのでしょうか?

実は、おばけの絵本は、せなけいこさんが息子さんのために描いたもの!当時、ゲゲゲの鬼太郎に熱中していた息子さんを見て、「そんなに好きなら自分も描いてみよう!」と思い立ったのが始まりなのです

この他にも、せなけいこさんは実体験をもとに沢山の絵本を出版しています。

ねないこはわたし」はせなけいこさんの自叙伝ですし、「ひとつめのくに」や「ばけものづかい」は、落語を題材に描かれています。これは、夫である6代目柳亭燕路氏の影響です。

いかがでしょうか?せなけいこさんの絵本は、「実体験」「熱心な研究」をもとに作られていることが分かりましたね。

是非実際に手にとって読んでみたい!と思った私は、せなけいこ絵本の中でも特に人気の、「いやだいやだ」を子どもに読み聞かせることにしました。

3、せなけいこ絵本「いやだいやだ」を親子で読んでみた感想

出典:https://www.amazon.co.jp

いやだいやだ」は、1969年に出版されて以来、子育て中の親達から大絶賛され続けている幼児向け絵本。これまでに130万部以上の売上を誇るベストセラーです。

この本のタイトルを見ると、無意識に「子どものイヤイヤ期をなおしてくれそう!」という淡い期待を抱いてしまいますよね。

でも、その期待は良い意味で裏切られました!

ストーリーは、イヤイヤばかり言う女の子に対し、食べ物やお日様、そしてママまでもが「もう嫌!」と反撃を始めるというもの。

この絵本で、子どもが「イヤイヤ」をやめてくれるのでは?と思っていましたが、そこは2歳の子!そんなにうまくは行きませんでした。

しかし、この本を読んだ後は、母親である私の心がなんだかスッキリ!

「もう!私の方が嫌だー!」と、子どもを突き放したくなるママの気持ちを、この絵本が代弁してくれていたのです

もしかすると、せなけいこさんは最初からママの心を落ち着かせるために、この作品を世に出してくれたのかもしれませんね。

4、絶対読み聞かせしたい!おすすめのせなけいこ絵本12選

それでは、おすすめのせなけいこ絵本を一挙にご紹介していきます。

(1)せなけいこ絵本:ねないこだれだ

せなけいこ絵本の中でも、特に人気の高い一冊。夜中はオバケの時間。なかなか寝ない子は、オバケになって連れて行かれてしまいます。ふくろう、みみずく、泥棒など、ちょっと怖くなるものが沢山登場しますよ。

(2)せなけいこ絵本:おふろにいれて

ぼくがお風呂に入っていると、可愛らしい動物達も次々風呂にやってきました。あれあれ、また誰かが来たと思ったら…おばけです!

でも怖がることはありません、このおばけはいい子のおばけだったのです。おばけはどんな楽しいことをしてくれるのでしょうか?「ねないこだれだ」で、おばけ嫌いになった子を安心させたい、そんな作者の意図を感じずに入られません。

ちなみに、この絵本は2013年に発売されましたが、描かれているのは五右衛門風呂です。

(3)せなけいこ絵本:おばけのてんぷら

おいしいてんぷらを作ろうとするうさこですが、間違えて自分のメガネも揚げてしまいました!美味しそうな匂いにつられて、うさこの家まで来てしまったおばけ。

おばけとうさこはどうなるの!?メガネの行方は!?ワクワクする展開から、目が離せません。

(4)せなけいこ絵本:くずかごおばけ 

何でもポイポイ捨ててしまう女の子は、ある日、ゴミ箱の中に引き込まれてしまいます。するとゴミ箱の中では、女の子に捨てられた物達が全部妖怪になって怒っていたのです!

物を粗末にしてはいけないことを、教えてくれる絵本です。

(5)せなけいこ絵本:おばけすごろく

おばけが沢山登場する、おばけすごろく!筒状のサイコロや御札など、楽しい工夫がいっぱいです。家族団らんの一時にいかがでしょうか?

(6)せなけいこ絵本:めがねうさぎ

お友達と遊んでいる最中に、山でめがねをなくしてしまったうさこ。夜、一人っきりでメガネを探しに出掛けると…。おばけに遭遇してしまいました!おばけとうさこのやり取りが、とても楽しいお話です。

(7)せなけいこ絵本:めがねうさぎのうみぼうずがでる

うみぼうずに変身して、うさこ達を脅かそうとしているおばけ。おばけはうみぼうずと一緒に変身の特訓を始めますが…果たして、うさこを脅かすことができるのでしょうか?

(8)せなけいこ絵本:ねないこはわたし

せなけいこさんが、自身のことを描いた絵本。せなけいこさんの絵本にかける想いが感じられる、大人のための絵本です

(9)せなけいこ絵本:いじわる

たあぼうがお日様に意地悪を言うと、意地悪を返されてしまいます。そして、雲、恐竜、お月様にもどんどん意地悪の気持ちが移ります。意地悪は良くない、お友達に優しくしようということを、子どもに伝えてくれるお話です。

(10)せなけいこ絵本:わたしゃほんとにうんがいい

「わたしゃほんとにうんがいい!」そんな口癖のおばあちゃん。人が残念に思うことが次々に起きても、おばあちゃんはいつも前向き!ふさぎ込んでばかりではなく、プラス思考が大切だということを伝えてくれるお話です。

(11)せなけいこ絵本:星のひとみ

フィンランドの名作童話、「星のひとみ」。せなけいこさんの手にかかると、より子どもが親しみやすい、素敵な物語に変身します!クリスマス前夜の美しく神秘的な物語を、ぜひお子様と一緒に堪能しましょう。

(12)せなけいこ絵本:たんぽぽねこ

たんぽぽの綿毛を詰めて、素敵なお布団を作ったねこさん。満足そうに寝ていると、綿毛のお布団が動きだしてお外に飛んで行ってしまいました!綿毛とねこさんはどうなってしまうのでしょうか!?心が優しくなるお話です。

まとめ

一度は読んでみたい作品が目白押しのせなけいこ絵本は、時を超えて愛され続けています。

子どもの頃に読んだ絵本を、自分の子どもにも読み聞かせる。そんなロマンチックなことができるのも、せなけいこ絵本の醍醐味かもしれませんね。

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