何でも「嫌!」が続くイヤイヤ期。いつまで続くの?毎日が憂鬱でストレスが溜まる…。など頭を抱えているママパパも大勢いるようです。
実は私もその一人で、悩み過ぎで頭に十円ハゲができたほど!今回はその経験を振り返り、イヤイヤ期の乗り切り方をご紹介していきます。
我が子がイヤイヤ期真っ只中の時には気付けませんでしたが、イヤイヤ期にはきちんとした原因があり、それに合った対処をすれば早くおさまることもあるのです。
- イヤイヤ期の原因が知りたい
- イヤイヤ期の正しい対処法と間違った対処法が知りたい
- イヤイヤ期の、親のメンタル維持はどうすればいいの?
など、お子様がイヤイヤ期にいるママパパを、全力で応援する内容をお送りします!
目次
1、イヤイヤ期とは
そもそもイヤイヤ期とは何なのか?詳しく見ていきましょう。私達ママパパが、勘違いしている部分もあるようです。
(1)子育てでぶつかる「最初の大きな壁」
イヤイヤ期は「第一次反抗期」の別名で、何でも「嫌!」と言う子が多いことから、いつしか「イヤイヤ期」という呼び名が広まりました。
思い通りにならないと泣きわめく、癇癪を起こして暴れる、テコでも動かないなど、対応に困る親も多く、子育てでぶつかる「最初の大きな壁」と感じる人もいるようです。
このような子どもの反抗は2歳頃に多く見られるため、「魔の2歳児」や「イヤイヤ期=2歳頃」と思い込んでいる親が大勢いますが、実はそうとは限りません!
(2)イヤイヤ期は「2歳児」だけとは限らない
イヤイヤ期は「2歳児」に限ったことではなく、【1歳後半~3歳前半】にかけて訪れる子も少なくありません。
「博報堂こそだて家族研究所」が運営する「イヤイヤ研」では、「イヤイヤ期の実態調査」を行っており、0歳~5歳の子を持つ親9,000人以上のデータを集計!
その結果、2人に1人が1歳半にイヤイヤ期がスタートしており、3歳後半や4歳前半でも、イヤイヤ期真っ只中の子が一定数いることが判明しているのです。
(3)イヤイヤ期がない子もいる
ママパパを悩ませるイヤイヤ期ですが、実は「イヤイヤ期が全くない子」もいます。
今、イヤイヤ期がないなんて羨ましいなぁ。と思ったあなた!イヤイヤ期がないケースは、「良いケース」もあれば「ちょっと心配なケース」があるのをご存知ですか?
イヤイヤ期がない良いケースは、
- もともとの性格が穏やか
- 精神的な自立が進んでいる
などで、特に心配する必要はありません。直接「嫌!」と言わずとも、「自分でする。」という意思表示が、態度に現れていることも多いでしょう。
このようなケースは、「イヤイヤすることなく、子ども自身が第一次反抗期の波を乗りこなしている」とも表現できそうです。確かにこのパターンは、羨ましい限りですね!
一方、イヤイヤ期がないちょっと心配なケースは、
- 親の機嫌や顔色をうかがい、自分の気持ちを抑え込んでいる
- 親が厳しく、「嫌!」と言えない
などが考えられ、親が態度を改める必要があるでしょう。
もし、イヤイヤ期がないなぁ。と感じたなら、一度子どもへの接し方を振り返ってみましょう。気付けたことが、ママパパ自身を変えるきっかけになりますよ!
2、なぜ起こる?イヤイヤ期の原因
時期や程度に差はあれど、多くの子が通るイヤイヤ期。その原因は、
- 自己・自尊心・自我の目覚め
- 前頭葉の未発達
以上の2つに、大きく分けられます。
まず、子どもの自己・自尊心・自我が目覚めると、「自分の思い通りにしたい!」「もっとこうしたい!」「自分でもできるはず!」という欲求が子どもの中に芽生えます。
しかし、幼い子は前頭葉の発達が十分でないため、自分の欲求や衝動を抑えたり我慢したりすることができません。その結果「イヤイヤ!」を連発し、泣きわめく、癇癪を起こすなど、親にとっては困る行動が現れてしまうのです。
言い換えれば、イヤイヤ期を早く克服するには、【子どもの前頭葉の発達を促すこと】が大きなカギだと言えそうですね!
3、前頭葉の発達を促す!イヤイヤ期の正しい接し方とは?
子どもの前頭葉の発達を促し、我慢を教えるにはどうすればいいのか?イヤイヤ期の【正しい接し方&間違った接し方】をみていきましょう!
(1)イヤイヤ期の正しい接し方
お子様の前頭葉の発達を促すには、普段の接し方にも気を配ることが大切です。
①普段の接し方
子どもが落ち着いている時には、前頭葉の発達を促すことを意識しましょう。
特に、無理やり何かをさせるのではなく、必ず「説明」することは非常に大切!子どもが「イヤだ!」と言うのが目に見えている場合でも、「○○だから、△△をしなきゃいけないんだよ。」という具合に、行動の1つ1つに説明を加えてあげましょう。
例えば、自分に不都合なことがあると逃げる、暴れるなどの行動がある場合、普段から「自分が嫌なことでも、逃げたり暴れたりするのはおかしいよ。みんなが嫌な気分になるよ。」と諭してあげることが大切です。
自分の感情をコントロールし、我慢することを教えてあげるイメージで接してあげて下さいね。
そうすることで、段々と子ども自身の理解力が上がり、イヤイヤ期特有の衝動的な行動もおさまることが多いようです。
②イヤイヤ!の最中の接し方
とは言え、普段どんなに諭していても、「イヤイヤ!」が発動されることはありますよね…。
子どもがイヤイヤしている最中は、説明や言い聞かせはあまり意味がありません。なぜなら、前頭葉がパニック状態だからです。
- しばらく放置して気分が落ち着くのを待つ
- 気分転換をさせる
- 気をそらす
- 抱きしめる
- 可能なことなら、できるだけ子どものやりたいようにさせる
(ただし、普段禁止していることを、イヤイヤをおさめたいという理由で許可するのはNG!)
- 笑わせる
など、子どもの心を落ち着かせる行動を心がけましょう。
また、子どもが「○○したい!わーん!」と泣く場合は、一旦「○○がしたかったんだね。」と受け止めてあげることも大切です。そのうえで新たな提案をすると、子どもの気持ちも落ち着きますよ。
イヤイヤ期はお子様が成長していると言う証拠です。子ども自身も溢れ出る欲求をコントロールできず、泣き叫んだり駄々を捏ねたりしています。
イヤイヤ!と、プチパニックを起こしている時には、優しく受け止めてあげましょう。
(2)イヤイヤ期の間違った接し方
一方、イヤイヤ期に間違った対処法をしてしまうと、イヤイヤ期がおさまるばかりか、長引いてしまうこともあるようです。
- 「もうしらない!」など、子どもを見放す発言をする
- 「おやつなし!」など、交換条件を出す
- 「うるさい!」など、感情的に怒鳴り散らす
- 体罰を加える
このような行動は、子どもの前頭葉を落ち着かせるのとは真逆の行動!ますます子どもをパニックに陥れてしまいます。
感情的になることは、どんな親にもあり得ます。そんな時は、一呼吸置いてお子様の安全を確保し、少し離れてみるのもおすすめですよ。
いかがでしたか?イヤイヤ期は、正しい接し方をすれば比較的早くおさまることもあるようです。実際、私もご紹介した方法を取り入れたところ、「別人になったの!?」と疑うほど酷かったイヤイヤ期が、1ヶ月程でおさまりましたよ。
次では、イヤイヤ期経験者のママにうかがった、よりリアルな育児現場の声をお届けします!
4、【先輩ママの体験談】イヤイヤ期、私はこう乗り切った!
実録!イヤイヤ期を乗り越えたママ達は、どんな対処法をしていたのか?リアルな声を聞いてみました。
(1)子どもの話を徹底的に聞くことで克服(40代前半・3歳女の子のママ)
私の娘は「魔の2歳児」という言葉通り、2歳頃からイヤイヤ期が始まりました。
ご飯、お風呂、着替えなど、日常生活に必要な行為全てを「イヤ!」と言って泣き叫ぶため、もうお手上げ…。
そんな時、そう言えば娘はイヤイヤー!と泣いてばかりで、なぜ嫌のか?理由を話さないことに気付きました。言葉がまだ上手ではなかったため、自分の気持ちを表現したくてもできなかったのだと思います。
そこで、普段から沢山子どもの話を聞き、同時に自分も沢山話すようにしたところ、娘の言葉が上達するのと比例して、イヤイヤ期もおさまりました!
脳が発達し、言葉や我慢を覚えた結果だと思います。
(2)イヤイヤ期が育児の価値観を変える大きなキッカケに!(30代前半・4歳男の子のママ)
「うちの子はイヤイヤ期はないみたい!」と安心していたら、3歳を過ぎた頃に突如として反抗するように。
保育園の先生からは、何も話してないのに「もしかして〇〇君、今反抗期ですが?最近、先生や友達にも反抗することが多いんです。」と言われる始末。
また、今まできちんと取り組んでいた習い事でも「やりたくない!」と暴れるようになり、私は「恥ずかしい…!」という気持ちにさいなまれ、子どもに対し怒りの感情まで湧き上がりました。
正直、保育園の先生に指摘されたことや、ママ友がいる習い事で息子がイヤイヤを連発することに、「私がちゃんと子育てをしてないと思われる!」という、歪んだ感情があったのだと思います。
そのことに気付かせてくれたのは、夫の「気持ちは分かるけど、それ、ママ自身の問題じゃない?」という一言でした。
自分が恥ずかしいからイヤイヤを抑えたいのか?子どもは自分の作品ではないのでは?自問自答して、ゆっくり考えることで「育児の価値観」が大きく変わりました!
(3)子どもを気分転換させてあげた(30代後半・5歳男の子のママ)
1歳後半から始まった息子のイヤイヤ期は、それは激しいものでした!
物を投げる、私を叩く、床に寝そべって暴れるなど、息子本人も体力的にきついのでは?と心配になるほど。
イヤイヤの最中に声掛けをしてもほとんど聞いてないようなので、子どもが泣き叫んでいる時は抱きしめたり、場所を変えたり、おんぶして外に出たりして、気分転換させることを心掛けました。
そして、子どもの気持ちが落ち着いてから「○○がしたかったんだね。でも、ママを叩いたらダメだよ。悲しいよ。」と、優しく語り掛けると、ちゃんと理解してくれました。
泣き叫んでいる最中ではなく、落ち着いてから話すのがポイントだと思います。
先輩ママ達の、壮絶なイヤイヤ期体験談を伺うことができましたね!皆さん、自分を律してイヤイヤ期と向き合っているようですが、時には息抜きすることも忘れてはいけません。
次では、イヤイヤ期の親の心構えをお伝えします。
5、イヤイヤ期は必ず終わる!ママパパは気持ちにゆとりを
子どもがイヤイヤ期に突入すると、生活の全てがスムーズに進まなくなるため、親の私達もイライラしたり、落ち込んだりすることがよくあります。
子どもの癇癪をまともに受け止めていると、ママパパ自身が落ち込み、心身の不調に繋がる可能性も否定できません。自分では大丈夫なつもりでも、無意識に疲れが溜まっていることもあるのです。
イヤイヤ期が原因で心身共に疲れてしまった時は、子どもと正面から向き合うことを「お休み」してみましょう。
- 子どもを夫に数時間任せ、リフレッシュの時間を確保する
- 「託児サービス」を利用する
- 子どもが泣き叫んでも「多少は仕方ない!」と割り切る
など、心に余裕を持つことを意識することが大切です。
子どもを預けることに罪悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ママ自身が追いつめられては、元気に子どもと向き合うこともできません!
まずは自分自身の心と向き合い、無理せず息抜きもして下さいね。
※「育児ストレスはためずに発散!現役ママ一押しの〇つの解消法をご紹介」では、上手な息抜きの方法を多数提案しています!是非、併せてご覧ください。
まとめ
イヤイヤ期の対処法は、お子様がイヤイヤしている最中はもちろん、普段の生活から前頭葉の発達を促し、我慢することの大切さを教えてあげるのがポイントです。
子どもが泣き叫び癇癪を起している姿を見ると、親も【焦り・不安・怒り】などの感情で辛くなることが少なくありません。
そんな時は一呼吸置き、息抜きをすることも大切です!自分の心を守りつつ、お子様と向き合ってみて下さいね。
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。