その優雅な音色と演奏姿に、思わず心を奪われてしまうバイオリン。
このページを開いた方の中には、今まさにお子様にバイオリンを習わせてみたい!と、検討中のママパパも多いのではないでしょうか?
- 親にバイオリン経験がなくても大丈夫?
- 練習は大変?
- 月謝は高額?
- 楽器の買い替えが必要だと聞くけど、頻度はどれくらい?
など、疑問や不安を感じ一歩踏み出せずにいる方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、「幼児とバイオリン」に大注目!自身の子どもが4歳からバイオリンを習っている筆者が、経験者ならではのリアルな情報をお届けしていきます!
練習するごとにバイオリンが上達していく姿は、感動と喜びの連続です。きっとこの記事を読み終わった頃には、バイオリンの魅力に共感していただけることでしょう。
それでは早速、バイオリンの世界を覗いていきましょう!
目次
1、バイオリンは子どもに人気の楽器
バイオリンにどんなイメージをお持ちですか?
ピアノほどメジャーな楽器ではないため「音楽通」というイメージを抱く方や、その音色や演奏姿に「優美」や「特別」という感覚を持つ人もいるでしょう。
事実、バイオリンはみんなの憧れ!「バイオリンが弾ける。」と言うと「すごいね!」と言ってもらえることも多く、子ども自身も誇りをもってバイオリンに取り組みます。
2、バイオリンってどんな楽器?
(1)表現力に富んだ弦楽器
ご存知の通りバイオリンは弦楽器。弓で弦をこすって音色を奏でる、美しい楽器です!
たった4本の弦で【4オクターブ】にものぼる広い音域を出すことができるため、表現力に富んだ曲を演奏するのにピッタリ!ピアノがあの大きさで【7オクターブ】程の音域が出ることを考えると、バイオリンの構造のすごさが分かりますね!
しかも、2本の弦を一気に弾いたり、ギターのように指で弦を弾いたりすることで、ピアノのような「和音」や「スタッカート」を表現することも可能!(【重音】・【ピチカート】と呼ばれる技法。)
このように素晴らしい表現力を持つことから、バイオリンは「オーケストラの主役」とも呼ばれている程です!
(2)繊細な楽器
バイオリン本体の材料は木、弦は主に金属や合成繊維、弓には馬のしっぽの毛が用いられています。パーツごとに使われている素材が異なるため、それぞれに合った扱いが必要なのもバイオリンの大きな特徴です!
- 弦の張り具合の微妙な誤差で音程が変わるため、「音合わせ」が必要。
- 弓や弦が切れることがあるため、その都度修理をする
- その日の練習が終わるごとに、丁寧に楽器全体を拭く
- 成長に合わせ、体のサイズに合ったバイオリンに変更する必要がある
- 演奏前には音色を安定させるために、弓に松脂を塗る。
など、繊細な楽器ゆえにその扱い方も独特です。
え!ちょっと大変そう・・・と思った方もいるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。
音合わせは先生が手伝ってくれますし、修理や購入の際にはおすすめバイオリン工房なども紹介してくれることがほとんどですので、安心して下さいね!
3、子どもがバイオリンをやるメリット・デメリット
(1)メリット
①音感が身に付く
ピアノは、鍵盤を押さえれば決められた音が出ますよね?しかし、バイオリンはそうはいきません。
- 弦の張り具合
- 弦を押す指の位置
- 弓のこすり具合
など、様々な要因に「音」が左右されるのです。言い方を変えれば、バイオリンは「音を自分で作る作業」が必要な楽器!バイオリンの正しい音階を覚え、それを正しく再現することが求められます。
そのため、他の楽器に比べ「音感」がつきやすいとも言われており、バイオリン経験者には絶対音感がある人も珍しくありません。
②感性が豊かになる
バイオリンを習い始めることで音楽への造詣が深まるのはもちろん、あらゆる感性が磨かれます。
例えば、子ども向けバイオリンコンサートを聞きに出かけるとしましょう。そこではバイオリンの美しい音色はもちろん、その優美で上品な佇まいやホールの壮大な雰囲気など、日常では味わえない経験を積むことができます。
このような豊かな経験により子どもの感性は益々研ぎ澄まされ、音楽分野のみならず、美的センスやマナーなども自然に身に付けることができるのです。
③どこでも演奏することができる
バイオリンはコンパクトで軽量!そのためどこへでも持ち運び、演奏することができます。大がかりな楽器ではこうはいきませんよね。
我が子も親戚の結婚式でバイオリンを演奏した経験がありますが、とても喜ばれました。
バイオリンは、その場にパッと華を添えることができる楽器です!是非お子様にも、演奏を通して人に喜ばれる機会を与えてあげましょう。
④集中力が身に付く
バイオリンの演奏は決して簡単とは言えません。楽譜の通りに演奏するには、バイオリンの奏でる音に耳をすませ、弓の動きや指の位置など、あらゆることを気にかけながら演奏する必要があるのです。
そのため、バイオリンの演奏には物凄い集中力が必要です!幼児の場合、集中が切れてしまえば弾けなくなることもあるほどです。
バイオリンを通し、将来に渡って役立つ集中力を鍛えてみてはいかがでしょうか?
(2)デメリット
①楽器の買い替えが必要
バイオリンは体格に合わせて楽器を変える必要があり、同じ楽器を使い続けることができません。
そのため買い替えごとに費用が掛かるのが難点ですが、レンタルを利用するという方法もあります!
後ほど、バイオリンのサイズ選びの方法やお金にまつわることをお伝えしていきます。
②練習が続かないことも
先ほども少し触れましたが、バイオリンはピアノのように押せば音が出る楽器ではありません。それどころか、音を出す以前に楽器や弓の独特な持ち方に慣れる必要もあるのです。
そのため、曲が弾けるようになる前に諦めて辞めてしまう子も少なくありません。しかも、子どもより親の方がギブアップしてしまうケースが多いとも言われています!
もうお気付きかと思いますが、バイオリンの練習は親のサポートが不可欠。最初はギーギーと不快な音しか出ず楽器の構えも辛いため、幼い子どもは嫌がることもよくあります。しかし、ママパパが褒めながら上手に導いてあげると、2、3年で素晴らしく上達します!
親子二人三脚で頑張った時間は、掛け替えのない幸せな思い出になること間違いありません。筆者も、そう信じて日々の練習をサポートしています!
4、バイオリンは何歳から?お金がかかる?始めるのに必要なこと
バイオリンを始めるにあたり、気になることをまとめました!
(1)バイオリンのスタートは3~4歳から!
バイオリンの最小は「1/16」というサイズです。このサイズが使える目安が3、4歳頃と言われているため、バイオリンを習える年齢もその時期となります。
さらに、毎週1回30分程レッスンに出向き家でも練習ができる精神的発達も求められるため、体験レッスンなどの様子を観察しながら始める時期を見極めましょう。
(2)気になる!バイオリンにまつわる【お金】の話
楽器の交換や月謝など、バイオリンにはお金が掛かりそう!と思っている方も多いでしょう。実際はどうなのでしょうか?
①お月謝
お月謝は指導する先生によって変わりますが、バイオリニストを目指すような有名な先生に師事する場合以外は、ピアノの月謝と変わらないくらいか、数千円高い程度です。
筆者の子の場合は、国立大学の音楽科出身の先生で、月3回9000円です。
②楽器代
楽器の値段は、まさにピンキリ!子ども用でも数万~数十万円まで実に幅が広いですが、子どもが小さいうちは【10万円以内】で購入する人が多いようです。
また、中古を活用するのも一つの方法。場合によっては、新品より弾き込まれたバイオリンの方がよい音色がする!ということが起きるのもまた、バイオリンの奥深さで魅力の一つです。
それでも、決して安いとは言えない楽器を何度も買い替えるのはちょっと・・・と思う方も安心して下さい!「バイオリンのレンタル」という方法があります。レンタルは、月2、3千円で可能なため、自分の楽器ではありませんが購入するより費用を抑えることができますよ。
③その他の費用
- 付箋ノートや楽器代などの細々したもの
- 発表会やクリスマス演奏会などの会費
- コンクールに出る場合はその交通費や受験料
このような費用がかかりますが、それぞれ年1回ほどのため安心して下さい。
※コンクールや発表会などの回数や会費は、先生の方針により異なります。入会する前に確認してみましょう。
(3)親の心構え
バイオリンを習うにあたり、一番大切かもしれないのが「親の心構え」!ママパパのサポートなしでは、練習が続かないこともあるようです
- 先生のアドバイスをメモしそれを自宅でも練習する
- 練習中に動画を撮影し「指の位置」や「弓の動かし方」を記録する
- 撮影した動画をもとに、自宅で練習をアドバイスしてあげる
このようなことを実行すれば、バイオリンを弾いたことのないママパパでも練習に付き合ってあげることができますよ。
日々の努力が実り、舞台で輝く我が子の姿は何物にも代えがたい感動を与えてくれます!
5、子ども向けバイオリンの種類と選び方
子どもがバイオリンを弾く場合には、分数バイオリン【1/16、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4】と呼ばれる小さなバイオリンが必要です。
分数バイオリンは、子どもの体格、特に【腕の長さ】に合わせて用意しなければなりません。
一番小さい1/16というサイズの目安は身長105cm以下。大人と同じサイズが使える目安は身長145cm以上。そのため、幼い頃から習わせるほどより多くの楽器が必要になります。
実際に持ってみて、ピッタリのサイズを選びましょう!
6、おすすめのバイオリン教室
それでは、子どもが通いやすいおすすめのバイオリン教室をご紹介していきます。
(1)カワイ
- 公式サイト:https://kodomo-booster.com
- 入会金:¥5,400
- 月謝:教室ごとに異なる
ピアノやリトミックなど、音楽にまつわる教室を多く運営している「カワイ」では、バイオリンも初心者から丁寧に教えてもらえます。演奏できるようになったら、弾きたい曲をリクエストすることもできますよ。
(2)スズキ・メソード
- 公式サイト:http://www.suzukimethod.or.jp
- 入会金:¥5,500
- 月謝:教室ごとに異なる
鈴木鎮一氏が創設した「スズキ・メソード」は、バイオリンの指導で大変有名。親子ともにバイオリンに取り組むことを信条としており、ママパパも積極的に参加することができますよ。
(3)島村楽器
- 公式サイト:https://www.shimamura.co.jp/lesson/course/violin/
- 入会金:個人レッスン¥10,800 グループレッスン¥5,400
- 月謝:レベルごとに異なる
様々な楽器を販売している「島村楽器」では、バイオリン教室も運営しています。初心者も優しく指導してくれるのはもちろん、楽器屋さんだけにバイオリン選びも親切丁寧に対応してくれますよ。
(4)山野楽器
- 公式サイト:https://www.yamano-music.co.jp
- 入会金:¥10,000
- 月謝:教室ごとに異なる
首都圏を中心に50教室を運営する「山野楽器」は、子どもから大人まで26,000名の会員を誇る音楽教室を運営しています。分数バイオリンの備品を用意している教室もあり、気軽に始めることができそうです!
(5)EYE KIDS
- 公式サイト:https://eys-kids.com/lesson/violin.html
- 入会金:¥13,000
- 月謝: 各コースによる
子ども専門の音楽教室を運営する「EYE KIDS」では、何と希望者に楽器をプレゼントしてくれます!(1年間中途解約不可という条件付き)しかも、分数バイオリンのサイズアップにも対応してくれる有難さ。楽器購入が「バイオリンを始める障壁」になってはならないという、強い思いから始められたサービスです。
(6)教室検索サイトも
お近くの教室をもっと自分でも探してみたい!と言う方は、以下のような教室検索サイトもおすすめです。
- バイオリン教室ねっと:http://violin.ongakukyoshitsu.net/
- Music Teacher Search:http://www.fstrings.com
ほとんどの教室で無料体験レッスンを受講することができるため、できるだけたくさんの教室を覗いてみましょう!きっとお子様にピッタリの教室がみつかりますよ。
7、おすすめのバイオリンのおもちゃ
本格的にバイオリンを習う前に、おもちゃのバイオリンで雰囲気を見てみるのも楽しいですよ!
(1)ハローキティ ひけちゃうバイオリン
- 価格:¥3,192(税込)
Amazon:https://www.amazon.co.jp
可愛らしいキティちゃんのバイオリンおもちゃ。マジカル機能でバイオリニストのような演奏を楽しみましょう!
(2)ドリームレッスン ライト&オーケストラバイオリン ブルー
- 価格:¥4,158(税込)
Amazon:https://www.amazon.co.jp
美しい色合いのバイオリンおもちゃ。ディズニーの音楽を通じて、バイオリンのレッスンのような演奏技法を体験することができます。
(3)Paraizo バイオリン おもちゃ
- 価格:¥2,480(税込)
Amazon:https://www.amazon.co.jp
本物そっくりのバイオリンおもちゃ。ご紹介した他のおもちゃのように自動演奏などは付いていませんが、そこがまた良さでもあります!本物のバイオリンを疑似体験させたい方にピッタリです。
まとめ
バイオリンを、ママ目線で見たリアルな情報をお届けしました。
バイオリンは簡単!とは書けません。しかし、それを親子で乗り越えた先には、素晴らしい音楽の世界が待っていますよ。
是非、今しかできないかけがえのない親子の時間を、バイオリンを通じて味わってみて下さいね。
バランスよく生きる、がモットー。ワークライフバランス重視の生活を模索中。
年子男子(5歳と4歳)のママ。大人になっても仲の良い兄弟に育てること、を意識している。
騒々しい嵐のような日中のあと、夜にひっそりと晩酌するのが一番の楽しみ。