長谷川義史さんは、魅力的な絵本を沢山生み出している絵本作家。
ガハハ!と笑えるユーモアたっぷりの絵本があるかと思えば、涙が頬を伝う感動作品も多く出版しています。
中でも「命」や「平和」に関する絵本は、「子どもに伝えにくいことを分かりやすく表現している!」と評判です。
今回は、マルチな作風が魅力の長谷川義史氏に大注目!魅力溢れる絵本の数々を、一挙にご紹介していきます。
- 長谷川義史さんってどんな人?
- 長谷川作品の魅力が知りたい!
- おすすめの長谷川義史絵本を教えて欲しい!
このような疑問がある人は、是非続きをお読み下さいね。
目次
- 1、長谷川義史さんってどんな人?
- 2、長谷川義史さんの絵本が人気のワケ
- 3、長谷川義史さんの絵本「おへそのあな」を子ども達と読んだ感想
- 4、子どもにおすすめの長谷川義史さんの絵本14選
- (1)おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 作:長谷川義史
- (2)おかあちゃんがつくったる 作:長谷川義史
- (3)てんごくの おとうちゃん 作:長谷川義史
- (4)おおにしせんせい 作:長谷川義史
- (5)それゆけ!長谷川義史くん 作:長谷川義史
- (6)へいわってすてきだね 詩:安里有生 絵:長谷川義史
- (7)ぼくがラーメンたべてるとき 作:長谷川義史
- (8)8月6日のこと 作:中川ひろたか 絵:長谷川義史
- (9)れいぞうこのなつやすみ 作:村上しいこ 絵:長谷川義史
- (10)ぽんぽんポコポコ 作:長谷川義史
- (11)いいからいいから 作:長谷川義史
- (12)しってるねん 作:いちかわけいこ 絵:長谷川義史
- (13)シバ犬のチャイ 文:あおきひろえ 絵:長谷川義史
- (14)だじゃれ世界一周 作:長谷川義史
- まとめ
1、長谷川義史さんってどんな人?
出典:https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1641
人気絵本作家の長谷川義史さんは、1961年大阪府藤井寺市出身。小学生の時に絵で食べていくことを決意し、見事その夢を実現させた実力派です。
現在はテレビ番組への出演や、日本各地で「絵本ライブ」を実施するなど、絵本作家の枠にとらわれない精力的な活動をされています!
しかし、ここまでの道のりは決して平坦なものではなかったようです。
長谷川氏は少年時代に父を亡くし、夢だった美大への進学を断念。代わりに美術専門学校で絵を学び、看板制作会社などを点々とする日々を送っていたそうです。
ところが、そんな時にビッグチャンスが到来!長谷川氏の絵を気に入った編集者さんから、「絵本を描いてみないか?」と声を掛けられたのです。
「どうしようか…。」迷っていた長谷川さん。その時「1ヶ月後に原案を持っていかせます!」と答えたのが、横で聞いていた奥様です!
実は、長谷川氏の奥様は絵本作家の「あおきひろえ」さん。長谷川氏の絵本作家としてのキャリアを、熱心にサポートした影の立役者です。
お二人にはお子様も3人おり、長谷川氏の「パパとしての経験」が作品に大いに活かされているようです。
- 2003年「おたまさんのおかいさん」:講談社出版文化賞絵本賞
- 2005年「いろはにほへと」:日本絵本賞
- 2008年「ぼくがラーメンたべてるとき」:日本絵本賞・小学館児童出版文化賞
2、長谷川義史さんの絵本が人気のワケ
出典:http://www.eonet.ne.jp/~mousebbb/hasegawahp/
それでは、長谷川絵本が人気の秘密を詳しくみていきましょう。
(1)普通では思いつかないような「ユニークな視点」
長谷川氏の絵本は、普通では思いつかないような「ユニークな視点」が魅力です。
色々な絵本を読み聞かせていると、「あ~、次はきっとこうなるはず。」と、次の展開が予測できることがよくありますよね?
ところが、長谷川氏の絵本はそれがほぼゼロ!大人の私達が読んでいても、素直に「面白い!ビックリした!」という新鮮な気持ちが味わえます。
例えば、デビュー作の「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」もそうです!
ユニークな題名からは、一体どんな物語なのか想像もつきませんよね。
絵本の中を覗くと、思いもよらない「ある言葉」のオンパレードにビックリするはず!そして、「なるほど!子どもに本当に分かりやすい表現!」と、大きく頷かずにはいられないでしょう。詳細は、絵本を読んでみてのお楽しみに!
(2)自身の経験をもとにした「感動絵本」
長谷川氏は、「自身の体験を元にした絵本」も出版しています。
- 幼い頃に父親を亡くした経験
- 3人の子どもの出産に立ち会った経験
- 子育てをしている中で実際に感じたこと
などを、絵本として残してくれているのです。
中でも、長谷川氏の父親をテーマに描いた自伝的作品、「てんごくのおとうちゃん」は意図せず涙が溢れます。
子どもの頃、「お父さんがいなくてかわいそう。」とよく言われていたが、本当にそうなのか?志半ばで亡くなってしまった父の方が、よほど可哀相なのではないか?
「生きていることが自体大切!命が大切!」ということを、子ども達に伝えてくれる一冊です。
長谷川氏自身が経験したからこそ分かることが、文章からはもちろん、その力強い絵からもヒシヒシと伝わってきますよ。
(3)「平和」について子どもと考えるきっかけに!
長谷川氏は「世界平和」に関する絵本も多数出版しており、「平和とは何なのか?」を子ども自身が考えるきっかけを与えてくれます。
そのタイトルからは想像もつきませんが、「ぼくがラーメンたべてるとき」という絵本は、「世界平和」について身構えることなく心にスーッと入ってくる絵本です。
僕がラーメンを食べているとき、隣の人や隣の国の人、そして地球の裏側の人は何をし、何を思っているのか?
淡々と出来事を述べている文章、そして段々とダークトーンに傾く背景が、平和の大切さを子どもの心にダイレクトに届けます。
いかがでしょうか?長谷川氏の絵本には、唯一無二の魅力がいっぱいあることが分かりましたね。
次では、実際に長谷川絵本を読んだ感想をレビューしていこうと思います。
3、長谷川義史さんの絵本「おへそのあな」を子ども達と読んだ感想
出典:https://www.ehonnavi.net/ehon
「おへそのあな」は、「お腹の中にいる赤ちゃんが、ママのおへそから外の世界を覗いている!」という何ともユニークな物語。
実はこの絵本は、長谷川氏本人が出産に立ち会った時に感じたことを表現したもの。赤ちゃん自身が持つ「生まれてくる力」や「お腹の中で考えていること」にフォーカスしており、「胎内記憶って本当にあるんだろうなぁ…。」と思わずにはいられません。
今回、7歳と4歳の子ども達と一緒に「おへそのあな」を読んだのですが、何と下の子が「ぼくもおへその穴から外を見てたよ!」と面白いことを言いだしました!
そして、「ママとおねえちゃんが可愛かったから、早く生まれてきたいと思ったんだよー!」とも。
絵本の内容に触発されただけかもしれませんが、思いがけず嬉しい言葉が聞けてお姉ちゃんも大喜び!私も子ども達を出産した当時のことを思い出し、初心にかえることができました。
絵本を読んだ後は久しぶりにアルバムを引っ張り出して、赤ちゃんだった頃の写真をみんなで見物。
長谷川絵本のお陰で懐かしい気持ちになり、育児疲れも吹き飛びました!
4、子どもにおすすめの長谷川義史さんの絵本14選
それでは、長谷川義史作品の中でも、特におすすめの絵本をご紹介していきます!
(1)おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 作:長谷川義史
- 価格:¥1,540(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
自分がいるのは、お父さんのそのまたお父さん、そしてそのまたお父さんがいるおかげ。ん…?一体どこまで続くの!?そんな疑問を、子どもに分かりやすい表現でユーモアたっぷりに紹介している一冊。面白い表現で大爆笑の嵐が巻き起こりますが、それは絵本を開いてのお楽しみに…!
(2)おかあちゃんがつくったる 作:長谷川義史
- 価格:¥1,650(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
長谷川氏が幼い頃に父を亡くした経験から生まれた絵本。お父さんがいなくても何でも頑張ってくれるお母さん!せつなさを感じながらも、強さや明るさ、そして面白ささえも感じる一冊です。
(3)てんごくの おとうちゃん 作:長谷川義史
- 価格:¥1,650(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
こちらも、長谷川氏の経験をもとにした絵本。決して悲しみに溢れた内容ではなく、前向きに生きて行こう!と思わせてくれる一冊です。「亡くなった人は、きっと自分の心の中で生き続けている。強く生きよう!」そんな力を与えてくれます。
(4)おおにしせんせい 作:長谷川義史
- 価格:¥1,650(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
長谷川氏の「絵で食べていく!」という決断を後押ししてくれた人物…。それが「おおにしせんせい」です!学校、そして先生と「信頼関係」を築くことの素晴らしさを感じます。ダイナミックな絵にも注目です。
(5)それゆけ!長谷川義史くん 作:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
長谷川氏の自叙伝!長谷川作品の魅力は、この絵本を読めば分かるかも!?子どもはもちろん、大人にも是非読んで欲しい一冊です。
(6)へいわってすてきだね 詩:安里有生 絵:長谷川義史
- 価格:¥1,540(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
6歳の少年の詩を、長谷川氏の絵が彩っている絵本。子どもの素直な平和への想いが、絵本の中からひしひしと伝わります。平和が当たり前の日本では、平和について考える機会もありません。是非、終戦記念日などのタイミングで、こちらの絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
(7)ぼくがラーメンたべてるとき 作:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
タイトルからは想像もつきませんが、「平和」について深く考えるきっかけになる絵本。自分がラーメンを食べている時、世界で何が起きているのか?幼少期に少しでも知ることは、大変重要な意味を持ちます。絵本を読んだ後、親子で世界情勢について話してみる人も多いようです。
(8)8月6日のこと 作:中川ひろたか 絵:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
絵本作家中川ひろたか氏が、広島で被爆者となった母親の体験を伝える絵本。中川氏の文章と長谷川氏の絵があいまって、原爆の恐ろしさが心に突き刺さります。瀬戸内海の青さと原爆の黒さ。その対比に、子ども達は何を想うのでしょうか…?
(9)れいぞうこのなつやすみ 作:村上しいこ 絵:長谷川義史
- 価格:¥950(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
冷蔵庫が故障したある夏の日。冷蔵庫が喋り出した!どんなことが巻き起こるのでしょうか?全く先が読めないユーモラスなストーリーに、子どもも大人もみんなワクワク。文章が長めなので、年長~小学校低学年頃の子におすすめです。
(10)ぽんぽんポコポコ 作:長谷川義史
- 価格:¥935(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
0歳児から楽しめる長谷川絵本。リズムや繰り返しの表現は、赤ちゃんも大好き!自分のお腹をポンポンさせて、喜んで見てくれると評判です。
(11)いいからいいから 作:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
長谷川作品の中でも、特に子どもに大人気!NHKの「てれび絵本」でも放映された作品です。おじいちゃんの「いいからいいから」というセリフに、なぜか子どもが大爆笑しますよ!
(12)しってるねん 作:いちかわけいこ 絵:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
一人のおばちゃんを巡り、「誰やったかなぁー!?」と思いを巡らす男の子。「ちゃうなー!ちゃうなー!」と繰りかえしながら、最後にやっと誰だか分かります!緻密に描写されたユニークな背景にも注目です。
(13)シバ犬のチャイ 文:あおきひろえ 絵:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
犬を飼っている人に是非おすすめしたい一冊。柴犬のチャイが、飼い犬の気持ちを教えてくれます。ほのぼのとした家族とチャイの可愛らしさに、思わず笑みがこぼれますよ。お気付きの方もいるかと思いますが、この絵本は夫婦合作です!
(14)だじゃれ世界一周 作:長谷川義史
- 価格:¥1,430(税込)
- amazon:https://www.amazon.co.jp
ダジャレで世界をまわろう!面白おかしく覚えた国名は、ずっと忘れることがありません。各国の特産物や世界遺産も描かれているため、この一冊で世界旅行をした気分になりますよ。親子で笑顔になれる楽しい絵本です。
まとめ
感動する絵本や、ドキドキワクワク楽しい絵本。先が読めない展開に、ママパパのページをめくる手も早まる。
長谷川氏の絵本には、そんな作品が溢れています。
お子様の読み聞かせに新しい風を吹かせたい!そんな時には、是非長谷川絵本を手に取ってみて下さいね。
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。