「保育園行きたくないー!」
ただでさえ忙しい朝、子どもが駄々をこねると「いい加減にして!」と、思わず怒鳴りたくなりますよね。
でも、ちょっと待って下さい。お子様の「行きたくない」は、もしかするとストレスの兆候かもしれません。
特に、長期休暇明けは園生活にストレスを感じる子が多く、様々な形でそれが表れます。
- 子どもがストレスを感じているなら、その兆候(サイン)が知りたい。
- 子どものストレスの原因が分からない!
- 親の私も何となく不調…。もしかして、自分自身もストレスを感じているのかも…。
- ストレスの正しい対処法が知りたい!
このようなママパパは、是非続きをご覧下さい。
目次
1、長期休暇明けにストレスを感じる子は多い
夏休みなどの長期休暇明けに、園生活にストレスを感じる子は少なくありません。
長期休暇でママパパと過ごす時間が長かった分、外の世界に適応するのに、時間が掛かる子が多いのです。
- 休暇前は問題なく登園していたのに、休暇明けは激しく泣いて登園を拒否する
- 腹痛など体の不調を訴え、登園しようとしない
など、登園を強く嫌がる場合もあり、対応に困っているママパパもいるようです。
「園は楽しいはずなのに、どうして行きたくないのかな…?」そんな風に思う人もいるかと思いますが、実は、子ども達は園で一生懸命頑張っているのです!
2、園生活で子どもがストレスを感じる原因
子ども達は頑張っている!ママパパには見えづらい、園生活に隠れている「ストレスの原因」をみていきましょう。
(1)ママパパと離れるのが嫌!
園にストレスを感じる原因、No.1と言っても過言でないのが、ママパパと離れるのが嫌!という理由でしょう。
特に、入園したばかりの頃や長期休暇明けはこの傾向が強く、泣きじゃくる姿に胸を締め付けられるママパパも沢山います。
しかし、子どもは適応能力が高いです!ほとんどの場合、親と離れた後はケロッとしているため、さほど心配する必要はありません。
(2)給食
好き嫌いが多い子や食べるのが遅い子にとっては、給食も「頑張る時間」!家とは違い、一生懸命嫌いな食べ物を食べようと、努力している子も多いようです。
(3)苦手な友達
何となく気が合わない、そんな友達が園にいるケースも少なくありません。
家ではママパパと心地よい生活を送れても、園ではそうはいきません。苦手な友達がいれば、「幼稚園行きたくない…。」と拒絶してしまうのも無理はありませんよね。
また、クラス替えで仲良しの友達と離れてしまうこともあるでしょう。これまでのように遊べないことに、ストレスを感じる子もいるようです。
(4)先生との相性
先生と相性がよくないため、園生活が楽しめないケースもあるようです。
- 先生が怖いから行きたくない
- 前の担任の〇〇先生が良かった!
- 僕ばかり先生に怒られる…。
など、子どもの発言から「先生と相性が良くないのかな…?」と感じることもあるでしょう。
いかがでしょうか?
子どもにとって、【我儘が言えない状況】や【人間関係】が、ストレスの主な原因になっていることが分かりますね。
しかし、人間関係を円滑にするためにコミュニケーションをとったり、我慢したりすることは、社会に出てから絶対に必要なスキルです!園生活ではそれを学ぶ必要があるため、ある程度慣れさせることも大事でしょう。
ただし、ストレスが強く出ている場合は、それを解消してあげることが必要!子どもがストレスを感じている時には、どんな兆候が表れるのか?次で詳しくみていきましょう。
3、見逃さないで!子どものストレスサイン
以下のような兆候が見られたら、子どもがストレスを抱えているサインかもしれません。
- 腹痛・下痢・便秘など体の不調
- 感情の起伏が激しく怒りっぽい
- イライラしている
- 食欲が増える・減る
- 家で我儘になる
- 何となく家でも元気がなく暗い
- 口数が減る
- いつも以上に甘える
- お漏らしなどいつもと違う行動がある
特に、環境の変化が大きい休暇明けなどは、見逃さないよう注意してみておきましょう。
また、自分から「嫌!」と伝えられないお子様は注意が必要です。言葉でうまく表現できない代わりに体の不調が起き、時には「チック」のような症状が出ることもあるようです。
4、これが正解!子どものために親ができるストレス対策
子どもにストレスの兆候があっても焦らないで!まずは、家庭でできる対策を行ってみましょう。
(1)家では楽しく過ごそう!
家では子どもを楽しませることを意識し、極力好きなことをさせてあげましょう。自分が夢中になれることに集中すると、自然とストレスが発散されますよ。
ブロック好きの子なら、一緒に組み立ててみる。お絵描きが好きな子なら、「ママも描いて!」とお願いしてみる。このように、子どもは親が遊びに参加することをも物凄く喜びます!
ストレスが溜まっているのかな?と感じたら、まずは子どもと楽しく過ごして様子をみましょう。
(2)ママパパの愛情を伝えよう
「園では大変なこともあるけど、ママパパがいる家は安心する!」
子どもが【家庭が一番安らぐ場所】と感じるには、ママパパの愛情を思いきり伝えることが大切です。
- 抱きしめる
- コチョコチョをしてじゃれる
- おんぶや肩車など、体が触れる遊びをする
など、スキンシップの時間を増やしましょう。スキンシップをすることで、親と子の双方に「幸せホルモン=オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンは親子の深い愛着形成に欠かせない他、子どものストレス耐性を強めることも分かっています!
是非お子様と積極的にスキンシップをとり、ストレスを和らげてあげて下さいね。
(3)子どもを沢山褒めよう!
子どもが落ち込んでいる時には、いつも以上に褒めてあげることも大切です。褒められることで子どもに自尊心が芽生え、確固たる自信が育まれます。
例えば、「園に行きたくない!」と駄々をこねている時、「ちゃんと行きなさい!」ではなく、「○○ちゃんなら大丈夫!いつも頑張って通っていて、本当にえらいね!」など、自信や勇気を与える表現を意識しましょう。
ママパパから褒められることは、子どもにとって最高の栄養剤!沢山褒め、子どもに自信を与えましょう。
(4)親子で体を動かす
体を思いきり動かすことは、ストレス発散に効果的です。
子どもに元気がないと感じたら、是非外に連れ出して運動をしてみましょう。気分爽快!モヤモヤした気持ちも吹き飛びますよ。
(5)必ず迎えに行くことを伝える
ママパパと離れるのが嫌で登園拒否をしている子には、「〇時に必ず迎えに行くよ!」と、具体的な表現で伝えるのが有効です。
園生活が苦痛なのではなく、単純にママパパと離れたくないだけなので、「〇時になったら迎えに来てくれる!」という安心感から、スムーズに登園できるようになりますよ。
(6)子どもの話をよく聞く
もし、園の人間関係や何らかのトラブルを子どもが抱えている場合、真剣に子どもの話を聞くことが大切です。
親にとって大したことでなくても、子どもにとっては一大事なことがよくあります。話を聞いてあげるだけでスッキリして、翌朝ケロッと登園できることもありますよ。
また、話をよく聞いてみると、実は我が子がトラブルの原因だった!なんてこともあるようです。
いずれにせよ、子どもの話を聞かないことには、対処のしようがありません。強制的に話を聞き出すのではなく、「何か困ったことがあるなら、ママにいつでも話してみてね!」など、優しく語り掛けるのがポイントですよ。
(7)規則正しい生活を心掛ける
規則正しい生活は、子どもが健全に成長するための基盤です!
- 夜更かしをして朝寝坊!グズって園に行きたがらない
- 寝不足でいつもイライラしている
- 朝食を食べないため力がでない
このような乱れた生活では、親子共にストレスがどんどん蓄積します。毎日を気持ちよく送るためにも、家族全員で規則正しい生活を送りましょう!
あわせて読みたい!:「生活リズム、作れていますか?子どもの健全な成長に必須の6つのコツ」
(8)ストレスの原因を解決!園に相談すべきケースもある
子どもはストレスを紛らわせたり緩和したりすることで、自然と園生活に適応できる力があります。
しかし、
- 「からかい」や「いじめ」が続いている
- 先生の態度に明らかな問題がある
- 家庭で対処法を試しても、ずっと子どもが辛そう
このような場合は、ストレスの根源を解決する必要があるかもしれません。園に子どもの様子を伝え、適切な対処が受けられるよう根回しをしてあげましょう。
5、【実録】ママパパも園生活にストレスを感じている!?
子どもだけでなく、休暇明けはママパパも園生活にストレスを抱えています!今回は3人の現役ママに、休暇明けのストレス体験談をうかがいました。
(1)急激な生活リズムの変化に体が追い付かない…。
休み中は、どうしても生活リズムが乱れがちに。幼稚園が休みなのをいいことに、夜更かしや朝寝坊も容認していました。気付けば、朝ごはんが10時、昼ご飯が14時なんてことが珍しくないほど、乱れた生活リズムになっていました…。
そんな生活を続けていたので、夏休み明けは親子共に大変でした!ずっと部屋で過ごしていたせいか?体もだるく気力が続かない日もありました。
完全に元のリズムに戻すのに2週間ほどかかったため、今度からは長期休暇でも規則正しい生活を心掛けようと思います!(32歳・2児のママ)
あわせて読みたい!:「生活リズム、作れていますか?子どもの健全な成長に必須の6つのコツ」
(2)休暇明けに苦手なママ友に合うのが苦痛
苦手なママ友がいます。子どもが同じ歳なので仲良くしていましたが、人の噂話にうんざりして距離を置きたいと思うように…。
長期休暇中は会わずに済んだのでホッとしていましたが、休暇明けはそうもいかず…。
私がストレスを抱えていると子育てにも影響があるので、例え子ども同士が仲良しでも、新学期からは距離を置こう!と心に決めています。(39歳・2児のママ)
(3)仕事と子育てのバランスをうまく築けない
元もとフルタイムで働いていましたが、世の中の流れに巻き込まれ、会社全体が「リモートワーク」推奨に…。
コミュニケーション不足や時間管理が上手くいかず、リビングで夜に仕事をすることが増えました。
それに伴い、子どもと過ごす時間が激減!私の注意不足から登園する際の忘れ物も増え、先日は危うく保護者会を忘れるところでした!
慣れないリモートワークと子育ての狭間で、私のストレスは限界でしたが、1ヶ月経ってようやく少し慣れてきました。(35歳・1児のママ)
子どもだけでなく、ママ達も多くのストレスを抱えながら頑張っていることが分かりますね。
ストレスは、適度に発散させながらうまく付き合うことが大切です。クリエイティブキッズでは、育児ストレスの発散法も詳しくご紹介しています。是非、参考にして下さいね。
まとめ
長期休暇明けは、ストレスを抱えている子が多くいます。
ご紹介した家庭でできる対処法はもちろん、場合によっては先生に相談するなど、適切な対応をとりましょう。
また、ママパパ自身のメンタルを平穏に保つことも大切!子どもと自分自身を労わり、休暇明けの難局を乗り切りましょう!
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。