「子どもに家事を頼んでみようかな?」と思っても、ゆっくりお手伝いをさせる時間がない!そんな経験はありませんか?
確かに、子どもに任せるよりもママパパが行った方が各段に早く終わるため、「結局いつも親がやってしまう…。」というご家庭も多いでしょう。
しかし、それは本当にもったいないこと。お手伝いは子どもに沢山の良い影響をもたらしてくれるため、是非積極的にお願いすべきです!
今回は、【子どもとお手伝い】に大注目!お手伝いのメリットやお願いするときのポイント、そして、子どもにピッタリの手伝いを年齢別にご紹介していきます!
子どもに気持ち良くお手伝いをしてもらうには、ママパパのちょっとした心がけも大切です。気になる方は、是非続きをお読み下さいね。
1、お手伝いが子どもに与える良い影響
「自分でやった方が早いし、お手伝いをお願いするのはちょっと面倒…。」そんなママパパは、まずはお手伝いに対するイメージを変えることが必要です。
これからご紹介する「お手伝いのメリット」を親自身が認識すれば、きっと考え方も変わるはずですよ!
(1)家事スキルが向上する
お手伝いをこなしていると、確実に家事スキルがアップします!
料理・洗濯・掃除などの家事全般は、子どもが将来自分の力でやらなければならないこと。大人になれば、家事をしてくれる優しいママパパはいないのです。
しかも、共働きが一般的な現代では、男女関係なく家事スキルが求められます。男女問わず、家事に親しむことは将来の生活力に直結するのです!
小学校4年生のAちゃんのママも、お手伝いで家事スキルの向上を実感したと話してくれました。
Aちゃんは年長頃からお手伝いが大好きで、最近では休日の朝食作りや洗濯物干し、夕食の準備まで進んで手伝ってくれるそうです。ママは、「最初はつきっきりで大変だったけど、最近では本当に助かってる!」と言っていましたよ。
「勉強や習い事だけでなく、お手伝いをさせることも大切!」ママパパ自身が、このような意識をもつことが、お手伝い名人の第一歩です。
(2)自尊心が育まれる
- お手伝いをしてママパパに褒められた!
- 自分が作った料理を「美味しい!」と言ってもらえた。
このような「お手伝いを通して認められた経験」が、子どもの自尊心を大きく伸ばしてくれます。
自尊心は「自分ならやれる!」という強い自信を子どもに与え、苦境に立たされた時にも折れずに頑張る原動力になると言われています。しかし、この自尊心は一朝一夕で身に付くものではなく、幼い頃からの積み重ねで少しずつ育まれるものなのです。
お手伝いは、子どもが「人の役に立てたんだ!」と感じられる、とてもシンプルな方法です。是非お手伝いを通して、お子様のやる気や自信を育んであげて下さいね。
(3)親子のコミュニケーションにもGOOD!
お手伝いをしてもらうと、子どもとのコミュニケーションも増えます。
お手伝いのやり方が上手だったところ、ママパパが助かった点、今後改善したらもっと良くなる点など、想像以上に話がはずみますよ!
小学校2年生のA君ママも、お手伝いで親子の絆が深まったと感じている一人です。
A君には休日の買い出しを任せているらしいのですが、「近所にお肉1パックを買いにいくだけでも、子どもにとっては沢山の発見がある。」、「帰ってきたら、自分が見たものや買い物した時の様子を、目を輝かせて話してくれる。」と言っていました。
このように、親子間でコミュニケーションが沢山あることは、絆を深めるだけでなく「いざという時」にも大変役立ちます!
- 学校で悲しいことがあった
- 意地悪をされた
- 友達がいじめられている
など、子どもにとってピンチの時、日頃から親子のコミュニケーションが取れていれば、素直にママパパへ「ヘルプ」を求めることができるのです。
お手伝いは、親子関係をさらに深めるツールになるとも言えそうですね。
(4)段取りや計画性が身に付く
皆さんご存知のように、家事は意外に頭を使います!
カレーライスなどの簡単な料理1つを例にとってみても、その工程や段取りは複雑で、子どもにとっては難しく感じるものです。
- カレーを作る前にご飯を炊く
- 付け合わせのサラダは、お肉を切る前に作る
- カボチャなど煮えやすい具材を入れる場合は、最後に入れる
など、1度も手伝いをしたことがなければ、分からない情報が沢山詰まっています!
このように、複雑な工程が必要なお手伝いをこなすことで、何かをする時には段取りを立てる!優先すべきことから始める!など、将来役立つ能力を育むことができますよ。
さて、このように沢山のメリットがあるお手伝いですが、お願いする時のポイントを誤ると「お手伝い嫌い」になることもあるようです。
次では、お手伝いをしてもらう時にママパパが気を付けるべきポイントを、詳しく見ていきましょう。
2、お手伝いをしてもらう時の5つのポイント
お手伝いの効果を最大限に発揮するために、ママパパは以下のポイントに気を付けましょう。
(1)とにかく褒める!
お手伝いをしてもらったら、とにかく褒めることを忘れないで下さい!
子どもがお手伝いを喜んでするのは、ひとえにママパパに喜んで欲しいからです。
私の娘は、お手伝いをした後に「私が手伝って、ママ助かった?」という質問を必ずしてきます。先日サラダ作りを手伝ってくれた時には、「私が手伝うと、何分くらい早く料理が終わる? 」とまで、尋ねてきました!
このように、子どもは「お手伝いで自分が役に立てたのか?」をとても気にしています。このような場面ですかさず褒めることで、子どもは「自分が認められた!」と認識し、達成感や自尊心が育まれるのです。
人間は老若男女問わず、「人に認められたい。」という欲求を持っています。そのため、人がろくに見ていないのに頑張り続けることなんてできません。
お手伝いありがとう!ママパパはちゃんとあなたを見ているよ!このような想いを込めて、お子様を沢山褒めてあげて下さいね。
(2)むやみに口出ししない
とは言え、子どもの手伝う様子を見ていると、「うわぁ…。大変なことになってる!」と、ついアドバイスと言う名の文句を言ってしまいそうになりますよね…。その気持ち、とてもよく分かります…。
しかし、ここで口を出し過ぎるとお手伝いの効果が半減してしまいます!ママパパから文句を言われると、子どもは「やらされている感」を強く感じ、お手伝いなんかしたくない!と思ってしまうのです。
どうしても注意したい箇所がある場合は、沢山褒めた後に「ここを○○にしてくれると、もっとすごいよ!」など、一言加える程度にしましょう【9褒めて1アドバイスする】というイメージが大切ですよ。
(3)最後まで責任を持たせる
最初はやる気満々でお手伝いをしてくれるのに、気付くと途中で投げだして遊びに行こうとする。
このようなお子様もいるかもしれませんが、それを許すのはNGです!
【任されたことは責任をもって全うする】このことを教えるために、必ず最後まで終わらせることが大切です。お手伝いを子ども任せにせず、親も一緒にするなど工夫してみて下さいね。
それでも嫌がる場合は、何か別の理由があるかもしれません!この記事の最後、「4.子どもがお手伝いを嫌がる時の対処法」を参考に原因を探ってみて下さいね。
(4)お手伝いはママパパの余裕がある時に!
さて、意外に重要なのが「ママパパの心の余裕」です!
時間的余裕がないからといってお手伝いを全くさせないのも考え物ですが、「お手伝いをさせなきゃ!」と焦るのもよくありません。
平日の忙しい時間帯などに無理をすると、子どもを叱ったり、つい口うるさく注意をしてしまいがちです。
お手伝いはママパパ自身の時間的、精神的余裕がある時にお願いしましょう。
(5)年齢に合ったお手伝いをさせる
簡単すぎる家事や難しすぎる家事は、子どものやる気を損なう原因になります!
私の小2の娘は、「お箸を並べて。」など誰でもできるお手伝いは嫌がりますが、「おにぎりを作って。」など、ちょっと高度な手伝いは喜んでします。
お手伝いを上手にお願いするには、【我が子の年齢に合う手伝いは何なのか?】ママパパがしっかり把握し、ちょうど良いタイミングでお願いすることが大切なのです!
次では、子どもにおすすめのお手伝いを年齢別にご紹介していきます!お子様にピッタリのお手伝いを探すのに、是非お役立て下さいね。
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3、【年齢別】子どもができるお手伝い一覧
(1)2歳頃におすすめのお手伝い
2歳頃の子どもは、全ての動作がまだ発達途中です。簡単にできるお手伝いをセレクトし、遊び感覚で「楽しい!」と思わせることを心掛けましょう。
- 野菜を洗う(トマトやキュウリなど洗いやすいもの)
- お箸を並べる
- おもちゃを片付ける
- タオルやハンカチを畳む
など、がおすすめですよ。
(2)3~4歳頃におすすめのお手伝い
3~4歳頃の子どもは、何でも自分でやりたい!という気持ちを強く持っています。「ちょっと難しいけど自分でできた!」という、達成感が感じられるものを選びましょう。
- サラダなど簡単な料理作り
- お米をとぐ
- ご飯をよそう
- 洗濯物を畳む(洋服なども含め任せてみる)
- 買い出しに同行する
などがおすすめです。
特に、一緒に買い出しに行くのはおすすめで、「●●を1つとって!」など、数の勉強にも繋がります。また、スーパーは種類ごとに商品が陳列されているため、野菜・果物・魚・肉などの分類も、無意識に学ぶことができますよ。
(3)5歳~小学校低学年頃におすすめのお手伝い
5歳~小学校低学年の子どもは、「自分が役に立てたかどうか?」お手伝いの成果を気にしだす年頃。ママパパ自身が「本当に助かった!」と、心から思える手伝いを任せてみるのもおすすめですよ。
- 夕飯の献立の一品を任せてみる
- 料理の下ごしらえ(皮むきや下茹でなど)
- 床拭きや窓ふき
- お風呂掃除
- 買い出しのおつかいを頼む
など、レベルが高いお手伝いを選びましょう。
包丁・火・お金など、子どもが扱うのはちょっと心配…。というものでも、積極的にチャレンジすることが大切です。任せることで、何がどう危険なのか?どう使うべきなのか?実体験から学ぶことができますよ。(ただし、危険を伴う作業の場合は、慣れるまで保護者が横で見守りましょう。)
4、子どもがお手伝いを嫌がる時の対処法
子どもがお手伝いを嫌がって困っている!その原因は、もしかするとママパパの対応にあるかもしれません。
(1)決められたお手伝いのみをさせていませんか?
「○○をさせる!」とお手伝いを1つに決めてしまうと、当然子どもは飽きてしまいます。
飽きるとそのお手伝いが嫌いになり、「もうしない!」という悪循環が出来上がってしまうため、子どもの年齢に合うお手伝いから、種類を選ばずにどんどんチャレンジさせてみましょう。
(2)子どもと相談して決めていますか?
お手伝いの内容や頻度を親が一方的に決めていると、子どもの考えと大きな溝ができてしまいます。
- 本当は料理を手伝いたいのに、させてくれない
- お手伝いを強制されて、完全に義務になっている
このような状況では、子どもがお手伝いを嫌がるのも無理はありません。
どんなお手伝いを、どれくらいの頻度でするかは、ある程度の年齢になったら子どもと話し合って決めましょう!
(3)お手伝いを「罰」にしていませんか?
「●●したらダメっていったでしょ!?今日はお風呂掃除をしなさい!」このような対応は、子どもにとって「お手伝い=罰」以外の何物でもありません。
罰として行った手伝いは褒められることもないため、子どもの気持ちは沈み、やる気がなくなるのも当然です。
お手伝いは、あくまでも人に喜んでもらうためにするものです。お願いの仕方が罰になっていないか?今一度振り返ってみましょう。
まとめ
習い事や塾で時間がない。他にさせるべきことが山ほどある。
このような理由で、ついお手伝いを後回しにしている人もいるかもしれませんが、それは本当に勿体ないことです。
休日など、ちょっと心に余裕がある日には、是非お子様にお手伝いをお願いしてみて下さい。きっと、大喜びで手伝ってくれるはずですよ!
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。