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うちの子に早期教育って必要?4ポイントから分かる早期教育まとめ

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小学校の入学前から、年齢を繰り上げて文字の練習や英語の勉強を始める「早期教育」。

調べてみると、「脳が柔らかいうちに教育することで優秀な子に育つ」といった肯定的な意見があれば、一方で「子どもが興味を持つものを自ら学ばせるべきで、無理に教育するのはよくない」といった否定的な意見もあります。

結局、我が子に早期教育を受けさせるか受けさせないか、はっきり答えが出ずに悩んでしまうというお父さん・お母さんも多くいらっしゃいます。

そこで、この記事では、早期教育について検討する上でご参考としただくために、以下の4ポイントに絞って「早期教育」に関する情報を紹介します。

1) 早期教育で勉強すること・早期教育の対象年齢の説明

2) 早期教育のメリットとデメリットのまとめ

3) 早期教育として習い事に通う人はどのくらい居るのか、費用はどれくらい掛かるのか

4) 早期教育を始めるにあたっての、おすすめ教室や自宅でできる教育方法の紹介

こちらの記事を読まれることで、早期教育をするべきか、しないべきか、そして早期教育をするならまず何から始めるかなど、検討の材料にして頂ければ幸いです。

目次

1. 早期教育ってそもそも何のこと?対象年齢から勉強内容まで説明します

まず、早期教育とは何のことか、ということから説明していきましょう。

「早期教育」というかしこまった言葉を見ると、読み書き計算という学習面を連想する方も多くいらっしゃるようですが、実は「早期教育」というのは、もっと幅広い「学び」を指す言葉で、たとえば感受性豊かな子に育てることや、しっかりと躾をされた社会性の高い子に育てることも含みます。

スポンジのようになんでも吸収できる幼い時期に、たくさん刺激を与えて、知的好奇心を高めることにより、その後の伸びしろを広げ、豊かな人格形成を図る、という目的があります。

その目的としては、将来の有名大学・医学部への進学を目標としたものから、芸術・スポーツでの才能を伸ばすことを目標とするまで、様々です。

そんな早期教育ですが、ここからはもっと具体的に、その対象年齢や教育内容を説明していきたいと思います

(1)早期教育の対象となるのは「0歳から」

早期教育の対象年齢は「0歳から6歳まで」。より具体的に言えば、生まれた時から小学校の入学前が対象となります。0歳から3歳までは「早期教育」、3歳から6歳までは「幼児教育」と言葉を分ける場合もありますね。

こちらの記事では、0歳から6歳までをひっくるめて「早期教育」と定義して話を進めたいと思います。

最初に「0歳から」と言い切ってしまいましたが、これを読んでいる方の中には「言葉もしゃべれない時期から勉強を教えて効果があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、0歳から3歳ぐらいというのは脳がありとあらゆる情報を取り込んで成長しようとしている時期です。「三つ子の魂百まで」ということわざもありますが、この期間にどれだけの刺激を与えることが出来るかが、その後の人生全体を形作っていくといっても良いでしょう。

3歳までにたくさんの「刺激」を受けて感受性が豊かになったお子さんに、3歳から6歳でしっかりとした「知識」を授けるのが、理想的な早期教育の進め方です。

(2)早期教育ってどんな事をするの?目的別に見る「お勉強」の内容

ここまで読んで、0歳からの教育なんて一体何をすれば良いの?とお考えの方もいるかもしれません。

そこで、参考として、いくつかの早期教育教室のプログラムを見ていくと、このようなレッスン内容となっていました。

①社会性の発達を目的としたもの

名前を呼ぶ お名前を呼ばれたら元気にお返事出来るようになります。
他のお友達と遊ぶ お友達との遊びを通して社会性を身に着けます。


②五感の発達を目的としたもの

眼の運動 眼の筋肉を適切に刺激し、視野拡大を促します。速読力の基礎にもなります。
工作 貼り絵や工作によって、手先の器用さや四季の風物の認知など総合的に能力を伸ばします。
フラッシュカード 絵カード、単語カード、そろばん等を用いて、脳を刺激し、シナプスのネットワークを育てます。
マッサージ 保護者参加型。スキンシップを通し赤ちゃんの運動能力を高め、臓器の健康も促進します。
赤ちゃん体操 寝返り、ハイハイ、一人歩き等、身体の発達を促す適切な刺激の与え方をお伝えします。


③小学校からの勉強に備えるもの

文字遊び マグネットシートや文字パズルで遊び、文字に興味を抱かせ読み習得のベースを作ります。
絵本読み聞かせ お子さんに合った本を読み聞かせることで、文字や物語への興味を養います。
空間認識 積み木や粘土等の具体物でたくさん遊ぶことで、将来的に高等数学を理解しやすくなります。
手遊び歌 日本の童謡や英語の歌を通して、自然に数多くの言葉がインプットされていきます。

いかがでしょうか?上記のような、早期教育に関する専門家、プロの考えたプログラムに目を通してみて「早期教育でやること」が、なんとなく掴めたのではないかと思います。

こうして見ていくと(もちろんプロに任せたほうが効果は高いことが期待できますが)プログラムそのものは自宅でも出来そうな内容ですね。記事の最後の方には、自宅で出来る年齢別の早期教育ポイントもまとめましたので、そちらも是非ご覧ください。

ここまでで早期教育の概要についてお伝えしたので、次の項目からはより具体的な「メリット・デメリット」などをお伝えします。

2. 早期教育は絶対に必要?そのメリット・デメリットとは

早期教育をやるならば、気になるのは「効果はどれほどなのか」ということ。ここまでで、「感受性の豊かな時期にたくさん刺激を与えることで知能が発達する」といった旨のメリットに触れてきましたが、実際にそのような効果はあるのでしょうか?そして、逆にデメリットなどはあるのでしょうか?

(1)「ペリー幼児教育計画」に見る早期教育の効果・メリット

まず早期教育のメリットについてですが、これについては「ペリー幼児教育計画」というプロジェクトの結果から見ていきましょう。

これは1962年1967年の5年間にアメリカで行われたプロジェクトで、現在に至るまで対象者の追跡調査が行われているため、「早期教育はどこまで効果があるのか、どのような効果があるのか」を知る上で重要な資料となっています。

対象者は123人の子どもたち。教育上、将来に不安があると考えられるアフリカ系アメリカ人の貧困家庭の子どもたちでした。児童心理学の専門家が先生となって、3~4歳の子どもたちに読み書きや歌のレッスンを行いました。

その結果、まず6歳時点で差が出てきます。教育を受けなかったグループでは、IQ90以上の子どもが30%だったのに対して、教育を受けたグループは70%と大きく差をつけました。

19歳の時点で、教育を受けなかったグループの高校卒業率が60%に対して、教育を受けたグループは80%。

27歳の時点で、教育を受けなかったグループの持ち家率が6%だったのに対して、教育を受けたグループは25%。

40歳の時点では、雇用率、平均所得、貯蓄率など、あらゆる面で早期教育を受けたグループが優位な状況になりました。

※ 現在、50歳となった被験者を対象に、経済的な面以外に健康面での検査が行われており、結果が待たれています。

プロジェクトの提案者である、教育研究者のデビット・ワイカートは「質の高い幼児教育を受けることは、子どもの人生を豊かにする極めて効果的な方法である」と語っています。

(2)4項目から見る早期教育のデメリット

早期教育のメリットについて伝えましたが、もちろんデメリットもあります。

①親子関係に悪影響を及ぼすという危惧

たとえば、教育に熱心になるあまりに、他の子どもとの比較が厳しくなってしまうことです。

ある人の体験談としては、幼児教室に行くと「○○ちゃんに比べるとうちの子はすぐ泣く、なかなか言葉を覚えない、おむつもとれない…」と嘆くお母さんをよく目にして気が滅入った、というものがあります。まだ言葉を話せていないだけで、子どもは自分に向けられる目に気付いています。これで自信をなくしてしまうというのは、あまりにも悲しいですね。教育熱心になることは大切ですが、まずは親子関係を大事にすることを忘れないようにしましょう。

②子どもの成長に悪影響を及ぼすという危惧

早期教育の中でも特に文字や数を早くから教えることに特化したものの場合、心身の発達年齢を追い越した勉強を強いることになるので、脳の自然な発達が阻害されるという説があります。

ジャーナリストの保坂展人氏は、早期教育を受けた子どものその後を調査し、「そのうちの何人かが思春期になってから自分の子供時代に疑問を持ち、精神的・肉体的苦痛を感じるようになった」と伝えています。

③進みすぎて逆に学校生活に支障が出る可能性

また、早期教育を受けた子どもにとっては学校入学後の授業が簡単すぎて、ある意味で「逆方向に置いてゆかれる」ことになり、学校生活や同級生との関係に支障が出る場合もあるそうです。落ちこぼれの対義語で浮きこぼれと呼ばれる生徒で、昨今、通塾の一般化に伴って問題視されています。

欧米諸国では飛び級制度などの早期教育を受けた生徒を受け入れる体制が整備されているのでこのような問題は起きにくいのですが、国内では問題となります。

④そもそも有効性が怪しいという意見も

「右脳を鍛える」「三歳までに教育を開始しないと手遅れ」といった言葉には科学的根拠が薄く、疑問がある。また、IQが高くなった事例などはあるが、それはそもそもIQテストが練習によって成績を上げることができるからで、はじめてIQテストを受けた子どもと、それまで何度もテストを受けてきた早期教育の対象とでは結果に差があるのが当然。といった意見もあります。

(3)「尾木ママ」の言葉に見る、早期教育は必要かどうか

早期教育は必要かどうか?それにはっきり答えを出すことはできませんが、早期教育に「効果がある」ということは、ペリー幼児教育計画からも明らかでしょう。ただ、早期教育をしないから子どもがだめになる!というわけではありません。

「尾木ママ」としても知られる教育者の尾木直樹さんは早期教育についてこう語っています。

ゴルファーの勝みなみちゃんみたいに、おじいちゃんが責任を持って、付きっきりで能力を伸ばし続けてくれればいいわ。でも日本の社会全体を見渡すと、そんなエリート教育は難しい。指導者がいないのよ。“○○式”と呼ばれる早期教育を施して幼児期に特別な能力を身に付けても、小学校に入ったらほとんどが元の木阿弥。優秀な指導者が導いてくれなければ、小学校3~4年になれば、特殊な能力なんて消えてしまう。

(中略)

もちろん、早期教育の全てが悪いわけではありません。でも、早期教育を始めるなら、いい指導者を見つけて、その後もずっとお金をつぎ込んで、子どもを「その分野で突出した子」にし続けていかなければならないの。絶対ダメとは言いません。覚悟を決めてから、始めるならいいわ。でも、それはとても大変なこと。

このように早期教育の「難しさ」を述べた上で、もっと簡単な方法として、8歳までにたくさんの「原体験」を積むことを勧めています。

たとえば、マッチを擦って火の熱さを体験すること。あるいは、土いじりや水遊びでたくさんの自然を経験すること。

進学塾などで解き方だけをインプットされて、要領よく問題を解く練習を重ねた子どもは、それを別のことに応用する力が弱い。そんな子が取った100点は「理解している100点」ではなく、「覚えた解き方を再現できる100点」だとも言えます。

原体験によって探究力を身につけた子どもが100点を取ったなら、それは「深く理解している、さらには、人間味豊かな100点」だと言えるんです。そういう子は、学校などで習ったことを、より深く、実のある知識に転化していくことができる。それは勉強だけでなく、大人になって世の中に出てからも役立つの。

このように、地頭を鍛えることが将来に繋がっていくということも間違いありません。早期教育は効果もありますが、まずはじっくり、いま必要かどうかを考えることも大切でしょう。(参考記事:日経DUAL 2016年7月8日 「尾木ママ 大事なのは早期教育より、原体験よ!塾通いより、野外活動を! 子どもに積ませてあげたい原体験は8つある」)

3. 早期教育、気になる費用はどれぐらい?

ここまでで早期教育のメリットとデメリットをお伝えしました。

ここからは、いざ早期教育を始めるとしたら、どういう事から始めていくかという事をお伝えします。

早期教育には色々なものがありますが、教室に通わせるというのはかなり一般的なようです。

(1)習い事教室を利用しているのは3~4歳のお子さんを持つ家庭の63%

ベネッセによる、0~6歳の子どものいる400家庭へのアンケート結果によると、半数が「習い事をさせている」と回答しているそうです。年齢別に見ると、0歳~2歳は55%、3歳~4歳は63%、5歳~6歳は55%が習い事に通っています。

習い事は多い順に、スイミング(36%)通信教育(24%)英語教室(21%)という並び。

単なる早期教育という目的はもちろんですが、同世代の友達づくりに役立った、スポーツを通してチームワークを学んだ、という体験が出来たようです。

より詳しいアンケート結果はこちらのページに記載があります。このような体験談を参考に、早期教育のための習い事を選んでみても良いかもしれませんね。

(2)毎月習い事に掛けるのはどのくらいが普通?早期教育の出費をチェック

習い事をする、本を買って教えるとなると気になってくるのが出費です。

そのような点が気になる方もいらっしゃるかと思うので、参考までに、いくつか内訳をまとめてみました。

知育絵本:            1冊800円から1,500円

テキストなど:          1冊500円から1,000円

通信教育:            1ヶ月あたり3,000円ぐらい

習い事:                1ヶ月あたり7,000円ぐらい

子どもにかかる習い事の平均月額は、0~3歳は7,833円、4~6歳は9,769円。(アクサダイレクト生命保険調べ)

家計の6.3%程度を習い事に回している家庭が多いようです。家計と相談しながら、習い事や教材をじっくりと選びたいですね。

4. 始めるならどんなことから?代表的な教室やおすすめの自宅学習教材をご紹介

 

早期教育を始めるにあたって、だいたいの費用などを知って頂けたところで、次はおすすめの教室などを紹介します。

(1)早期教育を受けるならここがオススメ。評判のいい教室紹介します

①公文式

まず代表的なのは公文式

0歳~中学校や高校まで、幅広い年齢を教えているから、一貫して教育を受けることができることが大きなメリットですね。

0歳~2歳向けにはBaby Kumonというサービスを展開していて、月額2,000円程度で通うことができます。

3歳以降のお子さんには一教科あたり6,480円で、国語・算数・英語を教えています。

②ドラキッズ

次に紹介するのは小学館が運営しているドラキッズ

幼稚園教諭や保育士などの有資格者が2名担任制でクラスを受け持ち、夢中になれる、驚きがある、こころから楽しいと思える環境の中、小さな集団で協働的に活動することで子どもたちに主体的なまなびの姿勢を身につけさせることを目的としています。

③ICE幼児教室

イタリアの教育法であるモンテッソーリ教育を取り入れているのは、ICE幼児教室

幼稚園受験や小学校受験など、お受験を狙う家庭に特化したサービスを提供しています。

ただ、「幼稚園・小学校が入学者に求めるこうした能力は、お子さまが成長し、大人として生きていく上で欠くことのできない力です」とも述べており、人生全体で活用できる能力を身に着けさせるという目的も掲げており、質の高い教育を受けることが出来ます。

④七田チャイルドアカデミー

七田チャイルドアカデミーでは、3歳までを教育のゴールデンタイムと位置づけ、年齢に合わせたプログラムで才能を引き出すことを目的としています。日本代表のスポーツ選手や音楽家など、優秀な卒業生を輩出しており、実績は折り紙付きです。

(2)そもそも教室通いは必須?お母さんお父さんが自宅でできる教育法をご紹介

いくつか幼児教室を挙げましたが、教室に通うことが全てではありません。自宅でできる学習法を活用して、充分な早期教育をしている家庭もあります。たとえばどんな事をやっているの?ということを、年齢別にいくつか共有しますので、ぜひご覧ください。

※年齢別に紹介していますが、お子さんの成長速度は人によって異なります。あくまでも一つの目安として見ていただければ幸いです。

0歳

おんぶ、抱っこ、高い高いなどの遊びをたくさんする

ママやパパとたくさん触れ合うことが大切です。このようなコミュニケーションを通して情緒豊かな子どもに育てることが出来ます。

①身の回りのものをカラフルにする

まだ細かい色が判別できない年齢です。親御さんの好みもあるかもしれませんが、できるだけはっきりとした色の服を着せたり、おもちゃにもそのような色遣いのものを選んだりを心がけましょう。

②絵本を読み聞かせる

絵本はとても良い刺激になります。言葉を覚え始める時期なので、できるだけ色々なお話を読み聞かせてあげると良いでしょう。絵本は年齢別に内容を変えていきましょう。例えばこのような絵本がおすすめです。

0歳:はらぺこあおむし

まだぼんやりとしか目が見えていません。何か仕掛けがあって動きのあるような絵本(飛び出す絵本)や、色彩が濃くてはっきりした絵本を選ぶと良いでしょう。

1歳:ノンタンシリーズ

「ノンタンはみがき はーみー」の画像検索結果

簡単なものであればストーリーが分かるようになります。歯磨きなどの生活習慣に紐付いたしつけもできるようになるので、しつけに関する絵本が良いでしょう。

2歳:にじいろのさかな

理解力が高まり、1歳のころとくらべて複雑なストーリーでもわかるようになります。15~20ページほどのストーリー性のある絵本が良いでしょう。

3歳以降:スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし

自分でもストーリー性のある本が読めるようになってきます。少しボリュームが多い絵本が良いでしょう。スイミーなどの、小学校教育でも使われるようなお話を読み始めても良いかもしれません。

1歳

①ティッシュや新聞紙などを破らせる

ティッシュや新聞紙をひたすら破り続けることが大好きなお子さんもいます。部屋が散らかるのは大変ですが、指先の感覚の訓練になるという良い側面があります。触覚を訓練する一環として、存分に破れるものを与えてあげましょう。

②聴覚や嗅覚に刺激を与える

小さい頃に感覚を鍛えることはとても効果があります。音楽を聴かせたり、いろいろな匂いを嗅がせたりしましょう。刺激にいろいろなバリエーションを持たせることが大切です。たとえば嗅覚で言うならば、花の匂いや美味しい食べ物の匂いなどのいい香りだけでなく、あえて嫌な匂いも嗅ぐ機会を作るようにしましょう。

2歳

①手で絵を描かせてみる

あえて、筆やペンを使わずに、手に絵の具を塗って大きな紙に色を塗らせてみましょう。紙を破るのと同様に手や指先に対する良い刺激になりますし、右脳が刺激されて感受性豊かな子に育ちます。Amazonでも販売されていますが、指絵の具という手で描くためだけの絵の具があるので、このようなものを活用してみると良いでしょう。

②時間を意識できるようにする

部屋に時計を置いて、「○時だからご飯を食べよう」といったように、行動と時間が紐づくようにしましょう。

数字だと少し難しいかもしれないので、形で理解できるようにアナログ時計が良いでしょう。

3歳

①考える要素のある遊びを始める

脳が発達して、今までは受けるだけだった刺激を、自分で考えることによって生み出せるようになります。積み木、ブロック、パズルなどで遊び始めましょう。形、大きさ、重さなどに種類があるものが特におすすめです。

②工作を始めてみる

手先が器用になってくる年頃です。細かい作業もできるので、幼児用のはさみを与えて、工作などを始めるのが良いでしょう。また、服を着る時に自分でボタンをかけるなど、引き続き手先の感覚の訓練に心配りをするのが良いでしょう。

4歳

①いろいろな質問に答えてあげる

どうして、なんで、という質問が増えてくる時期です。できるだけ後回しにせずに、すぐに答えてあげるようにしましょう。意外と大人にもよくわからないような質問を投げかけてくることもありますが、そういう時は一緒に調べたり考えたりしましょう。

②考える要素のあるおもちゃを増やす

質問が増える、ということからもわかるように、一層いろいろなことを考えるようになる年齢です。パズル要素のあるおもちゃ(例えばつみきなど)を与えるようにするのが良いでしょう。

5歳・6歳

①絵本を読み聞かせる

この時期になると文字がわかるようになるので、自分で読める子も少なくありません。それでも、親から読み聞かせされるのとではまた別の刺激です。親子のコミュニケーションも兼ねて、年齢に合ったたくさんの絵本を読み聞かせてあげましょう。

②字の練習を始める

小学校に入れば学ぶことができますが、もっと早いうちから字に興味を持つ子もいます。自分の名前や、ひらがな・カタカナなどの読み書きの練習を始めても良いでしょう。しりとりなどの遊びと組み合わせると、楽しく学べます。

③数字の練習を始める

お風呂で数字を数えたり、おもちゃを使ったりして、数を覚えることができるようにしましょう。お菓子の数を言えるようにするなど、食事時に学ぶこともできます。水にぬらすだけでお風呂の壁に貼れる数字の表など、教材を活用してみても良いかもしれません。

(3)自宅でも始められる早期教育、要チェックの教材3選

ここまででもいくつか教材は紹介しましたが、市販の教材の中にはセット販売されているものや、定期購入形式で販売されているものもあります。

このような教材はプロの目で厳選されたものなので、使いこなすことで、お子さんを楽しませつつ、良質の「学び」を与えていくことが出来ます。

世の中にはたくさんの教材がありますが、その中から3つ、特におすすめしたい教材を選んでみました。

①夢くらぶnetwork

対象年齢:0歳から3歳

形式:年齢ごとに申し込み、1回で全ての教材を受け取る

料金:8,000円ほど~2,2000円ほど(1歳の場合)

学研が提供する多数の幼児向け教材の中から、学研が特におすすめする評判の良い教材を選びぬいた教材セットです。

はじめて教材を購入する時は、「うちの子が全然気に入ってくれなかったらどうしよう」とか、「高いお金を出して無駄になったらどうしよう」という不安もあるのではないでしょうか?

その点、こちらの教材は教育業界のプロの目で、特に効果のあるものをセレクトしてくれているので安心。金額面についても、月額換算すれば700円ぐらいなので、それほど家計の負担にならないのも魅力ですね。

ご家庭にとっての「知育入門」という形でこの教材を使ってみてはいかがでしょうか?

②こどもちゃれんじ

対象年齢:6ヶ月から6歳

形式:毎月教材が送られる

料金:1,650円/月(実際は一年分一括払いとなります)

誰でも知っている教育会社、ベネッセが提供する幼児教材です。

2016年時点で74万人がサービスを利用しているので、0歳~6歳の10人に1人は使っている、人気の教材です。絵本、映像、おもちゃなどの活用を通して、考える力や感じる力を高めることを目的としています。

おすすめできるポイントは、なんといってもその実績。利用者数が多いということはそれだけ多くのお母さん・お父さんに支持されているということです。お子さんにも馴染み深い、しまじろうがメインキャラクターとして登場するため、お子さんの興味を惹きやすいというのも良い点ですね。

さきほど紹介した夢くらぶとの違いは、毎月教材が届くということ。「ちょっと合わないな…」と思った時に止めることができますし、毎月の習慣的な学習効果も期待できます。

③絵本クラブ定期購読サービス

対象年齢:2歳から12歳

形式:毎月絵本が送られる

料金:2,300円ほど/月(2歳コースの場合)

会員数42万人の絵本レビューサイト「絵本ナビ」が提供している、絵本の定期購読プログラムです。

絵本の読み聞かせは、お子さんの年齢を問わず有効な幼児教育の方法です。赤ちゃんの時点では色彩に刺激を受けて、その後成長するにつれて、ことばを学ぶ、物語を追うといった力を養うことに役立ちます。何より、読み聞かせを通して親子関係を深めるというのも大切ですね。

こちらのサービスのポイントは、絵本を選ぶのは基本的に絵本ナビ側ということ。「えっ、お金を払うのに絵本を選べないの?」と引いてしまうかもしれませんが、むしろ、教育という意味では「自分で選ぶとジャンルが偏ってしまうことがあるが、絵本ナビのサービスであれば様々な絵本を読むことが出来る」「絵本のプロの目で良質な本を選んでくれるので、教育の効果が期待できる」という点で優れていると言えます。

最初に絵本を選ぶのは絵本ナビ側ですが、どういう本が届くかは予め確認できるので、変更や追加も可能です。

ネックとなるのはちょっと値段が高い点ですが、絵本ナビでは絵本のリサイクルプログラムを行っていて、読まなくなった本は引き取りに出して、最大30%のポイント還元を受けることができます。このプログラムを利用すれば、少し費用を抑えることもできますね。

6. まとめ

早期教育に関する今回の記事、いかがだったでしょうか?

早期教育の概要に始まり、メリット・デメリット、習い事教室について、自宅学習の方法についてまでお伝えしました。

今回の記事が早期教育を考えるきっかけや、始めるにあたっての判断材料となれば幸いです。

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