これから英語が喋れて当たり前の時代がくる、なんて言われています。
いま、小さいお子さんをお持ちのお父さん・お母さんの中にも、英語教室に通わせよう、とか、英語の教材を買ってみようかな、と考えている方は多いのではないでしょうか?
でも、子ども向けの英語教育の方法って、調べてみると色々あって、どれがベストなのかわかりづらいですよね。
そこで、この記事では「幼稚園で英検3級、小学生で英検準1級・TOEIC900点を取った」という方の英語学習法を参考に、おすすめの勉強方法を紹介したいと思います。
これは、幼稚園の時点で中学生と同じくらいの英語能力を身につけていたということになるのですが、そんなことを聞くと「お父さんかお母さんが外国人なんじゃないの」とか「ずっとアメリカに住んでいた子なんじゃないの」と思ってしまうかもしれません。
でも、違うんです。
特別な背景はないし、ものすごく教育費を掛けたというわけでもないし、むしろご両親は英語が喋れないどころか苦手。成功の秘訣は、お子さんに1日1時間、ひとつのことを続けさせただけなんです。
今回の記事では、その英語教育法をご紹介します。
目次
1、 TOEIC900点の子どもを育てたひとつの習慣
(1) 使った教材はディズニーの英語教材だけ。毎日1時間欠かさず英語を聞いていた。
まず、小学生でTOEIC900点を取ったという小学生のプロフィールを紹介します。
ディズニーが運営している子供英語タイムズの記事によれば、この方のお名前は上堀内さん。
ご両親は“英語が全くしゃべれず、むしろ英語が大の苦手”でしたが、お子さんに同じ思いをさせたくないという思いで、1歳のころに「ディズニーの英語システム」という教材を始めたのが、英語学習の始まりだったそうです。
ディズニーの英語システム:https://world-family.co.jp/
それからご両親が毎日続けていたのは、「1日1時間くらい英語のCDやDVDを使って毎日英語に触れる」という習慣。
でも、一歳児に毎日英語を聞かせて、興味を持つものなのだろうか、と思ってしまいますよね?
実際、記事によれば、「実際あまり興味を示していなかったみたいです」とのこと。
自分だったら、我が子がいかにも興味なさそうにしていれば教材を使うのをやめてしまうかもしれません…
でも、このご両親は違いました。とにかく英語が耳に入る環境を作る、ということを心がけて、毎日聴かせ続けたそうです。
英語に耳が慣れてくると、だんだん自分でも教材に興味を持つようになったそうで、そこからカードでの勉強や、教室でのレッスンにスムーズに進むことが出来たそうです。
「聞いているだけで英語ができる」という魔法は無くても、毎日1時間、英語を聞くようにしていたことが結果に繋がったんですね。
(2) うちの子も同じ方法で英語を学べる?この学習法が向いている子・向いていない子
1日1時間、英語を流すだけであれば、そんなに難しくありませんね。
家事などで忙しくてお子さんと遊んであげられない時などに、英語の歌を流しておくとか、目の届くところで英語のDVDを見ていてもらうとか、そういう風に生活の中に習慣を取り入れてみると良いかもしれません。
でも、この方法をやれば誰でもうまくいくのでしょうか?
実はちょっと気をつけておきたいポイントもあるんです。
それは、ことばを学び始める時期に二ヶ国語を学んでいると、どちらの言葉も上手く使いこなせなくなってしまう、という場合があること。
さきほどインタビューを紹介した上堀内さんの場合はそのような問題は無かったそうなのですが、国際結婚されたご家庭などで、小さい頃に二ヶ国語を教えられた方に、このような体験をした方もいるようです。
早期からの英語教育をやっても大丈夫か、そうでないかは、環境や性格によっても違ってきます。
これなら大丈夫!と言い切ることはできません。
なので、最初だけは少し慎重になっても良いかもしれません。
1年ぐらい英語学習を続けてみて、特に問題なく過ごしていて、英語の歌でも日本語の歌でも楽しく聴いているようであれば大丈夫です。
逆に、ちょっといらいらしているようであったり、英語の歌を聴くのに抵抗があるようであれば、一回ストップしたほうがいいでしょう。
一度ストップしたからといって、英語ができなくなるわけではありません。
しばらく間を置いて日本語だけを教えて、落ち着いたところで英語の勉強を再開すれば大丈夫です。
日本語だけを使う期間があることで、頭の中が整理されて、また英語を勉強することが出来るようになります。
急がば回れ、という大らかな気持ちで進めるようにしましょう。
2、 他にも英語教育にいい習慣はあるの?自宅でできる勉強法まとめ
(1) ふだんの生活の中で自然に英語を学べる、自宅学習アイデア集
小さい子どもには「自分が興味を持ったことは何度でも飽きずにできる」という能力があります。
普段、お子さんを見ていると、大人だったら飽きてしまうような長時間、同じ遊びをしていることもあるのではないでしょうか?
つまり、子どもに何かを教えようと思ったら、大人が何かを教えてあげるというよりも、自主的になにかをやりたくなる環境を整えてあげることが大切です。
これをふまえたおすすめの自宅学習方法は4つあります。
順番に見ていきましょう。
① 歌を流してあげる
子どもは歌やリズムが大好きです!英語を歌に合わせて覚えれば、忘れにくくなります。
子ども向けの英語の歌を流したり、一緒に歌ったりして、ふだんの遊びに取り入れてみましょう。
最初は、歌詞の意味を何となく分かる程度でも十分です。たいせつなのは、英語と楽しさを結びつけてあげること。
さらに、体を動かすことで記憶しやすくなるので、簡単な踊りなどを付け加えるのも効果的です!
音楽CDはたとえばこんなものがおすすめです:
・ NHK英語であそぼシリーズ(NHKおよびクラウンレコード)
日本的な楽曲ですが、手遊びやフリつきのものも多く、お母さんも聞いたことのある曲も多いかもしれません。
お子さんと一緒に遊びながら歌うのに最適です。
(最新版はAmazonでも取扱があります:http://amzn.asia/8VV4CNB)
・ セサミストリートシリーズ
キャラクターごとに訛りをつけているのでちょっと聞き取りにくいかもしれません。
でも、、楽曲は日本とは明らかに違うので、英語の歌のリズムが身に付きます。絵本とあわせて使うと効果的です。
(とくに英語の歌をたくさん収録した商品はこちら:http://amzn.asia/hFQZhih)
・ ミュージカルや、ディズニーアニメなどのサウンドトラック
お子さんの好きな映像と結びつくので、興味を持ってもらいやすいです。
日ごろ流しておくのにおすすめです。
(最近見た映画の音楽などがいいかもしれません。例えばモアナとか:http://amzn.asia/8pSZLuq)
② 音読CD付の絵本を使おう
夜、おやすみの前に読み聞かせてあげる絵本を、英語のものに代えてみるのはどうでしょうか?
英語の発音に自信がない方でも大丈夫。そんな場合は、音読CD付の絵本がオススメです。
また、音楽や効果音なども入っているCDだとより効果的です。
お子さんが気に入った絵本があれば、自分で読めるように、近くに置いてあげるようにしましょう。
たとえば、エリック・カール(はらぺこあおむしの作者)の絵本などがおすすめです。
Amazonページ:http://amzn.asia/0f5tm39
<レビュー引用>
この絵本には10種類の動物とその動物の音を発する様子と「What Do You Hear? 」の質問の繰り返しになっています。
一番ラストのページには、出てきた動物と同じようにうなってみようとか真似して遊ぶことを提案しています。
その動物特有の発声や動作の表現は、絵を見ながらだととても分かりやすいです。
色々な表現があって面白いな。。と思いました。高校生だった時の私に、「面白いでしょ」と見せてあげたかったです。自分の子供が羨ましい・・・。
③ お風呂で遊ぶ
お風呂の時間は親子2人だけの時間です。他のことに気が散りにくいので、じっくりお子さんと話せるチャンスです。
出るまでの時間を英語で数える、お風呂に浮かべるおもちゃなどを活用するなどして、英語を学んでみましょう。
④ ご飯のお片付けタイムを活用
また、ご飯のあとのお片付けの時間も、英語を学ぶいい機会です。「Spoon, please(スプーン取って)」などの簡単なフレーズで子どもにお手伝いを頼んでみてはどうでしょうか?
毎日くりかえすことで、お子さんは英語を覚えやすくなります。また、お母さん・お父さんも、決まったフレーズだけ覚えるのであればやりやすいですね。
(2) まずは予算100円から始めてみたい人向け、おすすめ英語アプリ紹介
自宅学習をしようと思ったら、スマートフォンやタブレットでアプリを活用するのもおすすめです。
無料のもの3つ、有料のもの2つのアプリをまとめましたので、目的別に使い分けてみてください。
① 英語で600お気に入りの子供の歌free
Appleストアリンク:https://goo.gl/BHkGvc
金額:無料
対象年齢:0~6歳
英語圏の子ども達が歌う「ドレミの歌」など子どもの歌が24曲収録されています。
歌うことで自然に英語を覚えることができますし、流しておくだけでも、英語の発音などが自然と耳に入ってきます。
まずはこちらから始めてみてはいかがでしょうか?
② ワオっち!イングリッシュスクール!~はじめての英語を楽しく学べるキッズ向け英語~
Appleストアリンク:https://goo.gl/8aGqiA
金額:無料(追加コンテンツApp 内課金)
対象年齢:2~10歳
英語の挨拶や表現を学ぶことができるアプリです。内容は英語の絵本などです。
対象年齢が2歳からとなっていますが、それより低年齢からでも大丈夫。
でも、まずは英語の歌などを聞いて、英語に興味を持たせてからのほうがスムーズかもしれませんね。
③ Lola のABCパーティー FREE
Appleストアリンク:https://goo.gl/hZOQ5Y
金額:無料
対象年齢:5歳以下
アルファベットの書き順問題や、穴埋め問題などのミニゲームで英語と楽しく触れ合うことができます。
問題をクリアするとケーキの装飾が楽しめる仕組みになっていて、お子さんが自分から「やりたい!」と思う動機になります。
④ えいご上手Kids さわって えいご
Appleストアリンク:https://goo.gl/QT7kAn
金額:100円(追加コンテンツApp 内課金)
対象年齢:4歳~
こちらは有料アプリです。タップすると絵と音が反応します。
英語教室でも取り入れられているフラッシュカードや、A~Zまでを実際になぞって覚えるライティング学習、カードあわせなどで英語を楽しめます。
⑤ Nursery Tools Peek-a-Boo!
Appleストアリンク:https://goo.gl/2T59Zi
金額:200円
対象年齢:0~6歳
小学館アカデミー保育園とダッドウェイが共同開発した保育アプリです。
子どもたちが大好きな「いないいないばぁ!」を動物の鳴き声とともに楽しめます。
普段の遊びの中に無理なく取り入れることができますね。
(3) ディズニー以外におすすめは?楽しく勉強できる英語教材4選
ここまでで、自宅学習のアイデアや低価格のアプリを紹介してきました。
でも、「もうちょっとお金を出して、プロの作った教材を使いたい!」という方もいらっしゃると思います。
そこで、最初に紹介したディズニーの教材以外に、おすすめの教材を4つ紹介します。
① こどもちゃれんじイングリッシュ
特徴:しまじろうなどのおなじみのキャラクターが出て来るので、お子さんの心をつかみやすいかもしれません。ただ、比較的日本語が多いので、ちゃんとした英語を学ぶには少し物足りないかもしれません。
ベネッセの幼児用教材で、学びというよりも遊びという面が強いです。
歌やダンスで楽しく学べた、しまじろうが気に入ったので長く続けられた、という口コミもありました。
二ヶ月に一度、DVDとおもちゃのセットが届くようになっていて、一回分は四千円ぐらい。
とりあえず始めてみようかな…というときに、はじめの一歩としておすすめです。
② パルキッズ
特徴:基本的に音楽のかけ流しなので、親御さんの負担は少ないはず。ただ、逆を言えばほぼお子さんの自主性に任せる形なので、ちょっと効率は落ちるかも。
七田式という英語の幼児教室で全国展開しているところの方式を使った教材です。
お子さんの食事中、就寝前、あるいはリビングなどで1日あたり90分、教材を流すことで自然に英語を覚えてもらう狙いがあります。
この記事の最初で紹介した事例とおなじような使い方ができそうですね。
学習期間は2年間が設定されていて、30ヶ月のサポートつきで70,200円。
月々で割って考えれば、毎月3,000円ほどですので、それほど負担なく続けられるのではないでしょうか?
勉強嫌いの子どもにもストレスなく学んでもらうことが出来た、BGM感覚なので楽といった口コミがありました。
③ えいごであそぼプラネット
特徴:テレビのキャラクターを使っているので、もしお気に入りの番組であれば子どもの気持ちを惹きやすいです。DVDやCDに使われている単語だけをゆっくり覚えていく形です。語彙力を考えるなら他と組み合わせる必要があるかも。
NHK教育テレビの「えいごであそぼ」の教材です。登場キャラクターと一緒に勉強できるので、お子さんにも楽しく学んでもらえるかもしれません。
教材としては音の出る絵本やゲームブック、DVDなど、オーソドックスなものからお子さんが自ら動かして使えるものまで様々。教材に種類があるので飽きない、とか、番組が大好きな子どもなので楽しく学べた、という口コミがありました。
④ ワールドワイドキッズ
特徴:全て英語で進む教材なので、しっかりと英語の発音・聞き取りができるようになります。7段階のステップアップ式の構成になっているので、お子さんの学習レベルに応じて進めることが出来ます。
冒頭に紹介したこどもちゃれんじと同じベネッセの開発した教材ですが、こちらは全編英語という違いがあります。
内容はDVDやブロック、音声つき絵本などバリエーション豊か。
全編英語というと不安に感じてしまうかもしれませんが、どんなふうに使えばいいかはしっかり分かるようになっているので大丈夫ですよ。
幼児向けを考えてしっかり作られているので、集中力が短くても大丈夫なようにDVDを短いものにするなど工夫されています。
3、プロの力も借りたほうが安心、という人向けのオススメ英語教室紹介
(1) 予算と内容から見る、おすすめ英語教室4選
いくつもある英語教室ですが、その中でひとつ通うところを選ぶとなると迷ってしまいますね。
日本人講師なのか、外国人講師なのか?対象年齢はいくつなのか?教室ごとの概要はどのような感じなのか?といったことが気になる方もいらっしゃると思います。
そこで、以下に代表的な4校についてまとめました。
① Eccジュニア子ども英会話教室
http://www.eccjr.co.jp/
講師: 日本人講師
教室で使われる言語: 原則的に英語ですが、補足のために日本語も使われます
対象年齢: 2歳から16歳
「世界標準の英語力」の習得を目指した長期一貫学習プログラムが特長です。
バイリンガル講師と共に「聞く・話す・読む・書く」を科学的に研究した教材をベースにバランスよく学習できます。
幼児・小学生で英語に慣れ、中学生で英語の基礎確立を目指します。
② アルクKiddy Cat英語教室
http://www.alc.co.jp/kcschool/
講師: 日本人講師
教室で使われる言語: 英語のみ
対象年齢: 2歳から12歳
語学に関する教材に特化した出版社のアルクが運営する英語教室です。
豊富な経験に裏打ちされて作られたオリジナルの教材を活用し、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランス良く学習できるのが特長です。
小学校低学年までのコースは、自発的な学習を促す効果のあるDVDなどを教材に取り入れ、家庭での学習もしやすくなっています。
また、論理的に考えて自分の考えを伝えることができるように、スピーチコンテストなどの発表する場が充実しています。
③ ベネッセこども英会話
http://www.pippon.com/
講師: ほぼ日本人講師
教室で使われる言語: 英語のみ
対象年齢: 4歳から16歳
工夫を凝らしたたくさんのアクティビティで、子どもの力を最大限に引き出して、英語に対する意欲や興味を育てます。
「言いたいことを英語で言えるようになる」ことにこだわり、使える英語」を効果的に習得できるプログラムが特徴。
レッスンは全て英語で行われるので、英語にたくさん触れることでインプットとアウトプットを繰り返して定着率を高めていきます。
④ ベルリッツ
http://www.berlitz.co.jp/
講師: 外国人講師
教室で使われる言語: 英語のみ
対象年齢: 4歳から12歳
外国人の講師による少人数制レッスンで、しっかりとコミュニケーションがとれるようになるのが最大の特長です。
英語力だけでなく、異文化対応力やコミュニケーション力を身につけられるように配慮されています。
また、親御さんによる授業参観や、定期的なレポートでの報告制度があり、お子さんの英語力の上達度合いをしっかりとチェックすることができます。
4、 まとめ
幼児向けの英語教育に関する今回の記事、いかがでしょうか?
英語教育を始めるべき年齢や、どんな方法で教育を受けさせるかなど、おおまかなイメージを固める助けになれば幸いです。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。