低学年におすすめの児童書6選!一人で読む目安&嫌がる時の対処法

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「絵本から本に移行するのは、何歳頃がベストなんだろう…?」

そんな疑問を持つママパパへ向けて、今回は【児童書】に大注目!

  • 字が主体の本を読めるようになるのは、何歳頃から?
  • 年長や小学校低学年に人気の児童書が知りたい!
  • 子どもが本を読もうとしない!親はどう対処すべき?

など、お子様の「児童書デビュー」をサポートする情報を詰め込みました。

「そろそろ絵本を卒業して、本にチャレンジしてみたい!」そんなお子様を持つママパパは、是非続きをお読み下さい。

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1、児童書とは?

皆さんは、「児童書」がどのような本なのかご存じでしょうか?

児童書は、昔話・幼年文学・児童文学・伝記などが、子どもの興味関心に合わせて描かれている本で、「児童図書」や「子どもの本」とも呼ばれています。

子ども用の本と言えば、真っ先に絵本が思い浮かびますが、児童書と絵本では【絵と文字の分量】が大きく異なります!

ご存じの通り、絵本は絵が主体で文字が少なめですが、児童書は絵がほとんどなく、その分文字のボリュームが増えていますそのため、【絵本は物足りないけど、一般的な小説などは難しすぎる!】というお子様に、児童書はうってつけなのです。

2、児童書の3つの魅力

それでは、児童書にはどんな魅力があるのか?詳しくみていきましょう。

(1)語彙が増える

子どもから、「ママ、〇〇ってどんな意味?」と、言葉の意味を尋ねられた経験はありませんか?

私は小2の娘によく聞かれるのですが、「えっ!子どもってこんな言葉も知らないんだ!」とビックリすることも少なくありません。

言葉の意味を知っているか知らないかは、【触れてきた言葉の数】にある程度比例しています。まだ生まれて10年にも満たない子は、経験が浅く語彙が貧弱なのが当たり前です。

日常会話で登場しない言葉を知るには、何かしら補ってあげる必要があるのですが、そこで役立つのが児童書なのです!

児童書は、子どもに分かりやすい表現を使いつつも、ちょっと難しい言葉が絶妙に混ざっています。しかも、ほとんどの漢字にふりがながあるため、【読みながら意味を推測すること】もできるのです。

例えば、今、娘が夢中で読んでいる「銭天堂(偕成社)」を開いてみると、商店街・昭和・兵糧など、子どもが普段聞き慣れない言葉が目白押し!濃厚・粉末・痕跡など、普段は簡単な言葉で表現している単語にも、違う言い方があることが学べます。(例:濃厚=こい、粉末=こな、痕跡=あと)

このように、【子どもにとってはちょっと難しい言葉】が散りばめられている児童書は、語彙の泉です!是非児童書で沢山の言葉に触れ、お子様の語彙を増やしましょう。

(2)読解力の向上

児童書で沢山の文章に触れることは、【読解力の向上】にも繋がります。

「読解力=文章を読んで意味をくみ取る力」は、国語だけでなく全教科に必須の能力ですが、残念ながら一朝一夕で育つものではありません。

  • お子様が児童書を読んでいる時に、意味を聞かれたら答えてあげる
  • 難しい言葉は解説を入れながら、児童書を読み聞かせしてあげる

など、児童書を一人で読ませるのではなく、ママパパと一緒に楽しむことで更なる読解力向上が期待できますよ。

(3)読書習慣の定着

児童書は、【読書習慣の定着】にも一役買ってくれます。

楽しくてワクワク感たっぷりの児童書は、夢中になって読む子が続出!「この本、面白かったからシリーズで読みたい!」「友達が読んで楽しかったらしいから、自分も図書館で借りた!」など、子どもが進んで読書をする習慣が身につきます。

読書習慣は、

  • 集中力がつく
  • 想像力が養われる
  • 教養や知識が身につく
  • 視野が広がる

など、お子様にとって沢山のメリットがあります!

小学校では、人気の児童書が図書館で順番待ちになるほどです。是非、お子様が気に入る児童書をみつけ、読書習慣の定着をはかりましょう!

3、これができたらOK!児童書に移行できる目安とは?

「絵本→児童書」に移行するには、【絵本をスムーズに読める】ことが必要です!

絵本をスムーズに読むには、平仮名やカタカナが読めるだけでなく、文章を「かたまり」で捉えて理解できることが大切!

例えば、「ぼくはいぬとさんぽをします。」という文章を、「ぼ・く・は・い・ぬ・と・さ・ん・ぽ・を・し・ま・す」とブツブツ切って読むのではなく、「ぼくは・いぬと・さんぽを・します」という具合に、文節を理解していることが大切なのです

年長頃には多くの子が文章を読めるようになりますが、「早く児童書にうつろう!」と急かすのはNG!タイミングをみて、無理なく移行することが大切です。

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4、【Q&A】児童書を嫌がる!その時親がとるべき行動とは?

児童書はとても楽しいものですが、楽しさを知る前に「読まず嫌い」になってしまう子も少なくありません

子どもを児童書好きにするにはどうすればいいのか?ママ達の意見をもとに、一問一答形式でお伝えしていきます!

(1)児童書を嫌がります。絵本に戻るべきですか?

この問題に答えてくれたのは、8歳の子をもつAさんです。

私の息子の場合、小学校1年生になって、はじめて児童書を与えてみました。すると、「字が多くて嫌だ!」と拒否反応を示したため、まずは絵本と同じように児童書の読み聞かせ】をしてみました。

すると、絵本とは違う面白さに気づいたようで、「このシリーズ、もっと読みたい!」とせがんできました。何冊かシリーズを読み聞かせした後は、私が何も言わなくても、自分で読むようになっていましたよ!

ポイント!:児童書を嫌がる時には、絵本に戻るのも悪くない。しかし、【児童書の読み聞かせ】でその楽しさに気付くこともある!

(2)そもそも本を読む習慣がない…。どうすれば進んで読んでくれますか?

この問題に答えてくれたのは、7歳の子をもつBさんです。

うちの子は、小学校に入学するまで本を読む経験がありませんでした。何とか読書をしてほしい!と思い、児童書を買い与えましたが全く読んでくれません…。

でも、ふと気付いたんです…。「私も夫も本を読まないのに、子どもが進んで読書をするはずがない!」ということに。

そこで、手つかずになっていた児童書をまずは私が読んでみて、面白かったものの感想を子どもに伝えてみました。すると、僕も読んでみたい!」と進んで読むようになったんです!今では、お互いに児童書を読み、感想を言い合うのが楽しくて仕方ありません!

ポイント!:子どもに読書をしてほしいなら、まずは親から。共通の話題で盛り上がれば、家庭の雰囲気も明るくなる!

(3)漫画に熱中!児童書に興味を持たせるには?

この問題に答えてくれたのは、8歳の子をもつCさんです。

娘は漫画ばかり読んで、全く本に興味を示さない子でした。怒って漫画を取り上げたりしましたが、逆効果。ますます本嫌いが進む一方でした…。

そこで担任の先生に相談したところ「学校では国語の授業を真面目に頑張っていますよ。漫画は〇〇ちゃんの趣味なので、奪う必要はないと思います。」「少しずつ、歴史漫画や科学漫画を取り入れてみてはどうでしょう?」と、アドバイスをいただきました。

そのおかげで、今は歴史漫画や伝記漫画にはまっていて、もっと知りたい!という興味も生まれたようです。まだ、児童書を進んで読むには至っていませんが、少しずつ前に進んでいる気がします!

ポイント!:漫画にも学びはある!無理に奪うのではなく、少しずつ興味を広げていこう!

5、年長~低学年頃におすすめの児童書

それでは、年長~低学年頃の子におすすめの児童書を、厳選してご紹介していきます。

(1)ふしぎ駄菓子屋 銭天堂シリーズ

小学校の図書館では争奪戦!「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、低学年の子ども達に絶大な人気を誇っています。主人公の紅子は、ちょっと不思議な駄菓子屋「銭天堂」の女主人。魔法がかかった駄菓子の数々が、子どもの心を惹きつけます。人間の弱さやずるさ、良心などが透けて見える短編集です。

(2)かいけつゾロリシリーズ

1987年、「かいけつゾロリのドラコンたいじ」が発売されて以来、30年以上に渡って子ども達に愛され続けている「かいけつゾロリシリーズ」!動物の世界を舞台に、主人公の「ゾロリ」と仲間達が、旅をしながら大活躍するお話です。単純明快なストーリーで、低学年頃のお子様でも十分楽しむことができますよ。

(3)エルマーのぼうけんシリーズ

「エルマーのぼうけんシリーズ」は、1948年にアメリカで誕生した児童書。日本では1963年に和訳版が発行され、それ以来、子ども達に読み継がれている名作です。主人公のエルマーが、竜の子を助ける冒険ストーリーは、ドキドキの連続!この本を読んでいると、まるで自分が冒険の世界に入り込んだような、不思議な気分になりますよ。

(4)ぼくはめいたんていシリーズ

「ぼくはめいたんてい」シリーズは、主人公のネートが、難事件を次々に解決するちびっ子推理小説です!児童書としては比較的字が大きく読みやすいため、年長頃から一人で読める子もいます。沢山のシリーズがあるのも、楽しみの一つですね。

(5)いやいやえん

「いやいやえん」は、あの有名な「ぐりとぐら」の作者、中山姉妹のデビュー作!1962年の出版以来、長い間子ども達に愛されている作品です。「ちゅーりっぷ保育園」で繰り広げられる、ちょっとドキドキ不思議な出来事に、子ども達は夢中になります!保育園が舞台なので、未就学児の児童書デビューとしても最適です。

(6)ふたりはともだち

「ふたりはともだち」は、アメリカの絵本作家、アーノルド・ローベルの傑作。「がまがえる」と「かえるくん」の温かく、ちょっぴり切ない友情物語です。短い物語が5編収録されているのですが、最後の話「おてがみ」は、光村図書の小学校2年生の教科書に採用されています!

まとめ

絵本から本格的な読み物に移行するには、「児童書」がおすすめ!

児童書は、語彙や読書習慣の定着、読解力の向上など沢山のメリットがあります。是非、お子様の「一人読みデビュー」に、ご紹介した児童書を活用してみて下さいね。

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