- 度重なる祖父母からの【育児アドバイス】に疲れた…。
- 孫のお世話をすることになったけど、自信がない。
- 育児の新しい常識を、おじいちゃん・おばあちゃんに伝えたい
今このページをお読みになっている方は、このような悩みをもつママパパや、おじいちゃん・おばあちゃんが大半でしょう。
働くママが増えた現代。子育てに祖父母の手を借りつつも、「世代間のギャップ」に苦しんでいる人が今増えています!
赤ちゃんの抱き方一つとっても全く違い、「どうして分かってくれないの?」とお互いにひずみが生まれることもありますよね。
そこで今回は、ママパパと祖父母の橋渡しをしてくれる「祖父母手帳」に大注目!
その魅力や活用法を、余すところなくお伝えしていきます。肝心な、どこで手に入るの!?という情報も、詳しく掲載しているのでお楽しみに!
それでは早速みていきましょう。
目次
1、誰もが直面!祖父母との育児に関する世代間ギャップ
産後すぐに仕事復帰するママも多い中、祖父母の存在は「子育てと仕事」を両立する大切な戦力。おじいちゃん・おばあちゃんなしでは、子育ては考えられない!という人も少なくないでしょう。
子育てに専念しているママでも、困った時に頼りになるのは、やはり「育児経験者」である祖父母ですよね。
その一方で、なかなか埋められない「世代間のギャップ」に、頭を悩ませている人がいるのも事実。
「そんなに抱っこばかりしていたら、抱き癖がついて大変だぞ!」、「私達の頃は、生後3ヶ月頃から果物くらい食べさせてたわよ。そろそろ離乳食始めたら?」
このような祖父母の「アドバイス」に、何と答えればよいか分からない!という人もいるでしょう。
そんな時に役立つのが、「祖父母手帳」!
- 普段サポートしてくれている祖父母に、強くは言い返せない
- 何度説明しても、なかなか分かってくれない
このような悩みも、祖父母手帳を渡すだけで一気に解決するかもしれません!
祖父母手帳とは、一体どんなものなのか?次で詳しくみていきましょう。
2、増刷を重ねる「祖父母手帳」とは
祖父母手帳とは、全国の自治体や公益社団法人が発行している、おじいちゃん・おばあちゃん向けの育児冊子!「子育ての常識の違い」による【祖父母VSママパパ】の構図を防ぐ目的で作られたのが、そもそものはじまりと言われています。
ここ数十年で大きく変わった「子育ての常識」が丁寧にまとめられているため、「孫育て」の教科書として、おじいちゃん・おばあちゃんへ手渡す人が今どんどん増えています。
そのため、祖父母手帳は増刷を重ねる程の人気ぶり!
- 祖父母に気持ちよく育児をサポートしてもらい、安心して任せることができた。(30代・1歳児のママ)
- 直接言いづらいことも、本を渡すだけで穏便に解決できた。(20代・0歳児のママ)
- 育児を経験したのは遠い昔。忘れていたことを思い出すきっかけなった。(60代・1歳児のおばあちゃん)
- お嫁さんはこんな風に考えていたんだ!と、ハッとさせられた。これから気を付けようと思えた。(50代・0歳児のおばあちゃん)
- 第三者の客観的な意見が掲載されているため、祖父母もすんなりと納得してくれた。(30代・2歳児のママ)
など、ママパパはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんからも、喜びの声が続々と届いているようです。
3、祖父母手帳にはどんなことが書いてあるの?
人気の祖父母手帳には、一体どのようなことが書かれているのでしょうか?その具体例を覗いてみましょう。
(1)育児の新常識
祖父母手帳のメインは、何と言っても「育児の新常識」!
例えば、「昔は抱き癖防止のために、泣いてもすぐには抱っこしない方が良い」という説が有力でしたが、今は異なる!など、祖父母が子育てをしていた頃とは違う育児の新常識が、おじいちゃん・おばあちゃん目線で掲載されているのが特徴です。
こちらは、「さいたま市祖父母手帳」から抜粋した、育児の「今」と「昔」を分かりやすく掲載している表です。
(参考:さいたま市:「笑顔をつなぐ孫育て さいたま市祖父母手帳」)
多くの祖父母手帳が、このような分かりやすい表現で、進化した育児について祖父母向けに発信してくれていますよ。
(2)孫育てのメリット
核家族化が進む現代社会ですが、おじいちゃん・おばあちゃんが育児に積極的に参加することには、沢山のメリットがあります!
- 孫が多くの愛情を受けることができるため、情緒豊かに育つ
- ママパパ以外の人と触れ合うことで、社会性が育まれる
- 孫からの刺激で元気がもらえる
- 孫育てが新たな生きがいになり活力が出る
- ママパパの子育ての負担が軽減される
- ママパパの気持ちに余裕が生まれる
など、祖父母・孫・ママパパ、みんなにとって、メリットが沢山あることが分かりますね!
孫育てに自信がない。私達が介入して大丈夫か?もしかして迷惑なのでは?など、孫育てに対して消極的で遠慮をしている祖父母が、「よし。それならやってみよう!」と思える情報が沢山載っていますよ。
(3)気を付けたい事故
祖父母が子育てをしていた頃には、研ぎ澄まされていた危険へのセンサー。しかし、勘の鈍りから不慮の事故が起きることも少なくありません。
おじいちゃん・おばあちゃんが孫の面倒を見ている間に事故がおきるなんて…。どちらの立場にとっても、絶対に考えたくありませんよね。
そこでこのような危険を排除すべく、祖父母手帳にはあらゆる危険に対する情報が掲載されています。
屋外はもちろん、風呂場やベランダ、灰皿など、きめ細やかに説明されているため、おじいちゃん・おばあちゃんが、危険に対し再度意識を向け直すきっかけになりますよ。
(4)地域の「子育て情報」や「相談先」
祖父母手帳には、孫育て中のおじいちゃん・おばあちゃんにとって欠かせない、「地域の子育て情報」や「孫育ての相談先」も掲載されています。
インターネットを使いこなすのが難しい世代にとって、「こんな時はどうすればいいのか?」という情報が紙媒体で記されているのは、とても有り難いことですね。
自治体が発行する祖父母手帳の中には、地域の「お出掛け情報」が掲載されている冊子もあります。
日中孫を預かる際、一体どこに出掛ければいいのか?という悩みも即解決できますよ!
4、祖父母手帳が実際に活躍したシーンとは?
(1)頑なに自分の意見を曲げない祖父母に変化が!
初めての出産だったため、両親には色々助けてもらい有難かったのですが…初孫フィーバーなのか、子育てへの口出しが止みませんでした。
「紙オムツだとオムツがはずれるのが遅れる!」、「風呂上りには赤ちゃんでも白湯を飲ませた方が良い!」など、昔の常識をしきりに訴え、私がいくら説明しても分かろうとしてくれずイライラ!
そんな時に、夫から教えてもらったのが祖父母手帳。その時は、怒りをぶつけるように「これを読んで!」と少々怒り気味に渡しました。
正直あまり期待していなかったのですが、あんなに頑固だった両親に変化が!食い入るように冊子を読み、「今はこんな常識があるのね。」と妙に納得していました。
それからは、「祖父母手帳にはこう書いてあった!」などと言いながら、新しい育児の常識をどんどん取り入れてくれています。最近ではお出掛け情報を見ながら、孫と出掛けられる日を心待ちにしているようです。(30代・1児のママ)
(2)孫が生まれる前の予習として活用
お嫁さんの出産に合わせて、自分で手に入れました。自分も子育てをした自負がありましたが、今どきの育児を予習するつもりで読みました。
分かりやすく実践的な内容が祖父母目線で記されていたため、大変勉強になったと同時に、間違った育児知識があることにも気付かされました。
お嫁さんから、「お義母さんを頼りにしています。」と声掛けをしてもらえたのも、祖父母手帳のおかげです。これからも「もう大丈夫です!」と言われるまで、息子夫婦をサポートしていけたらいいなと思います。(50代・1歳児のおばあちゃん)
(3)実母と義理母へのプレゼントに!
離乳食の口移しや、勝手に果汁を飲ませるなど、昔の間違った常識を押し付けて欲しくなかった私。予防策として実母&義理母の双方に、祖父母手帳をプレゼントしました!
それぞれ色々な反応をしていましたが、一番心に残っているのは「新しい常識で孫に接しないといけないぞ。」という義理父の一言。その一言に、義理母までも「そうね。」と理解を示していました。
今私の子は2歳。祖父母手帳のおかげか、これまで一度も祖父母に対し嫌な気持ちを抱いたことはありません。家族みんなが仲良くいられるのも、祖父母手帳のパワーかもしれませんね。(30代・1児のママ)
いかがでしょうか?皆さんそれぞれのやり方で祖父母手帳を活用しているようですが、どなたも祖父母手帳がプラスに働いているのが印象的ですね。
私も祖父母手帳を手に入れたい!という方は、次をご覧ください!
5、祖父母手帳はどこで入手できる?
家族みんなにプラスに働く祖父母手帳!是非欲しいという方は、以下の入手法がありますよ。
(1)子育て支援拠点・市役所・区役所などで入手
地方自治体が発行している祖父母手帳なら、子育て支援拠点・市役所・区役所などで手に入れることが可能です!特に、居住する自治体の祖父母手帳は、地域密着型の情報が得られるためおすすめです。
しかし、残念なことに祖父母手帳がある自治体は限られているのが現状。
自分の住んでいる自治体にない場合は、手に入れることができないの!?と思った方も安心して下さい。ダウンロードして入手することが可能です。
(2)ダウンロード可能!全国の祖父母手帳一覧
以下は、2019年時点で祖父母手帳が発行されている自治体の一部です。どなたでもダウンロードできるため、印刷して両親や義理両親に渡しましょう!
- 仙台市:「祖父母手帳 つなげよう・ひろげよう・「孫育て」」
- 福島市:「孫育て手帳」
- 岐阜県:「孫育てガイドブック 孫でマゴマゴしたときに読む本」
- 石川県:「いしかわ孫育てガイドブック」
- 習志野市:「ならしの孫育てハンドブック」
- 流山市:「孫育てガイドブック」
- さいたま市:「笑顔をつなぐ孫育て さいたま市祖父母手帳」
- 越谷市:「こしがや孫育てガイドブック」
- 横浜市:「地域と家族の孫まご応援ブック」
- 伊豆の国市:「孫育てガイドブック~イマドキの子育て・孫育て~」
- 堺市:「さかい 子育て孫育てハンドブック」
- 三豊市:「まごぼん」
- 広島県:「じぃじ・ばぁばのための孫育て応援ブック」
- 北九州市:「じぃじ・ばぁばに贈る孫育て本」
- 大分市:「おおいた孫育てガイドブック」
- 熊本県:「子育てサポート 孫育て手帳」
※2019年12月クリエイティブキッズ調べ
この他にも、祖父母手帳の発行が決まりつつある自治体が沢山あるようです。あなたのお住まいの地域はどうか?HPで検索してみましょう。
(3)誰でも購入可能!日本助産師会の祖父母手帳
地方自治体が発行する祖父母手帳の他に、日本助産師会が発行している「はじめて孫をむかえる人のための おまごミニBOOK」があります。
- 日本助産師会「はじめて孫をむかえる人のための おまごミニBOOK」:http://www.midwifepc.co.jp
祖父母手帳の先駆けとも言えるこちらの冊子は、一度手に取る価値アリ!¥200(税別)で誰でも購入できるうえ、助産師会ならではの情報も満載ですよ。
まとめ
私達ママパパにとって、おじいちゃん・おばあちゃんは身近な育児経験者であり、信頼できる心強い応援団!
衝突することもありますが、何だかんだ病気の時には祖母に電話してしまう!という人も多いでしょう。祖父母だからこそ気づいてくれる、指摘してくれることもありますよね。
子どものためにも祖父母との関わりは大切です!
是非祖父母手帳で情報を共有し、家族みんながハッピーな子育てができる環境を目指しましょう!
3歳と6歳の子を持つママライター。子ども達を「食うに困らない人間」に育てるべく、0歳から様々な幼児教育を実践!その効果が出ているかはさて置き…育児と仕事に全力投球中の30代です。夫と家事全般の優先順位が下がる一方なのが悩みの種。