幼児教育

乳児教育ってどんなこと?赤ちゃんのうちにやっておくとよいこととは

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子どもが生まれると、「赤ちゃんの間にも親としてできることがあるならやっておきたい!」「英才教育で賢い子どもに育てたい」と意気込むママ・パパも多いはず。

そこで今回は、0歳から始めることができる「乳児教育」について、その基本とメリット、具体的なアイデアも含めて詳しくご紹介していきます。

乳児教育のコツと注意点をしっかり押さえて、子どもの今後の可能性を楽しく広げていきましょう!

目次

1、乳児教育とは?

そもそも乳児教育とは、1歳未満の子ども=乳児に対して行う教育のことで、小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)とともに、最近注目が集まり始めている早期教育の一種です。

その背景には「赤ちゃんのうちから様々な体験をさせて、子どもの可能性を広げてあげたい」「子どもがより良い人生を歩めるように、親としてできることがあれば何でもやりたい」という親心があり、特に子どもの育て方に関して高い意識を持ったママ・パパが増えていることも、乳児教育の話題を後押ししています。

2、0歳児の脳の発達

「でも、乳児教育って本当に効果があるの?」「赤ちゃんが何かを吸収してくれているのかどうか、イマイチ反応がなくてわからない」と自信が持てずにいる方も多いかもしれません。

しかし、実は赤ちゃんの脳の成長は1歳頃にピークを迎え、全体の80%ほどは3歳頃までに完成すると言われています。

それをふまえると0歳児はむしろ賢い脳を作るために最も大事な時期であると考えることもでき、この時期に適切な乳児教育を行うことによって、赤ちゃんのチャンスを増やしてあげることも十分可能なのです。

また、「生まれたばかりの赤ちゃんってどの程度視覚・聴覚が発達しているものなの?」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、聴覚は大人より優れているとも言われており、視覚も新生児で0.02~0.03程度の視力、生後6ヶ月を迎える頃には周りの人の表情を読むことができるほどには発達します。

それでもぼんやりとした色を認識することはまだ難しいので、おもちゃで遊ぶときには赤や黄色の原色など、はっきりとした色のものを選んであげると良いと言われています。

3、乳児教育のメリット

ここからは、気になる乳児教育のメリットについてご紹介していきます。

(1)親子の関係が深まる

生まれたばかりの赤ちゃんは、とにかくママ・パパのことが大好き。

乳児教育を通して一緒に過ごす時間やスキンシップの機会が増え、自然と親子の関係が深まることは、赤ちゃんにとってもみなさんにとっても大きなメリットのひとつです。

(2)子どもの興味が広がる

脳が最も柔軟なこの乳児期は、赤ちゃんも見たもの触れたものすべてをグングン吸収してくれます。

外の世界への好奇心が芽生えるタイミングでもあるので、乳児教育を行う中で赤ちゃんがどんなものに興味を示すのか、子どもへの理解を深めるとともに興味の方向をどんどん広げてあげましょう。

(3)刺激が多いことで感性が豊かになる

乳児教育を行うと、普段生活しているだけでは得られないような刺激も赤ちゃんのもとへ届けることができます。

それによって五感がより発達しやすくなり、赤ちゃんの感性を豊かにすることができるでしょう。

(4)コミュニケーション能力が発達する

乳児教育は赤ちゃんとママ・パパとの触れ合いをベースに行うものがメインになってくるため、それだけ赤ちゃんのコミュニケーション能力を引き出す効果も期待できます。

人のコミュニケーション能力は、乳幼児期の親子の会話に大きく左右されるとも言われているので、赤ちゃんのうちからしっかり声かけを行っていきましょう。

4、乳児教育で重視すべきこと

乳児教育の効果を高め、より良い親子関係を築いていくためには、あらかじめ次のポイントを押さえておくことが必要不可欠!

乳児教育を成功に導くコツをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

(1)たくさん声かけやスキンシップをしてあげる

乳児教育で何より大切なのは、赤ちゃんへの声かけとスキンシップです。

乳児の間はまだ自分から言葉を発することはできませんが、ママ・パパからの声かけはしっかり耳に届いています。

どんな乳児教育を取り入れるにしても、赤ちゃんとのコミュニケーションは1番に重視していきましょう。

(2)子どもの様子をよく見て反応してあげる

子どもが何かを手でつかんだり、こちらを向いてニコッと笑ったり、そういうひとつひとつの動作にきちんとリアクションを返してあげることも大切なポイントです。

「すごいね!」「それは何かな~?」といった声かけはもちろん、こちらからも笑い返してあげる・びっくり!な顔でおどけてみるなど、「ちゃんと見てるよ」ということを言葉でも表情でも伝えてあげましょう。

(3)乳児教育=英才教育ではない

乳児教育を英才教育のひとつとして捉えることも間違いではありませんが、英才教育は厳密に言うとエリートを育てることに重点を置いた教育です。

そのため、英才教育なら子どもが課題をうまくこなせないときに、もっと何度も練習しよう!と発破をかけることもあるかもしれませんが、乳児教育ではそこまでつめこみ教育をする必要はありません。

思い通りにいかないからといって叱ることも避けましょう。

(4)他の子と比べない

赤ちゃんには1人1人かけがえのない個性があり、同じような月齢であってもその成長スピードは様々です。

我が子を思うあまり「あの子はもうここまでできているのに、それに比べてうちの子は…」と心配になってしまうこともあるかもしれませんが、そもそも個性の違う子ども同士を比べてもあまり意味はないので、気楽に考えましょう。

(5)たくさんほめてあげて自信をつけさせてあげる

大好きなママ・パパから褒められると、それだけで子どものやる気はグングンアップするもの。

自信がついて、さらに色々なことに挑戦したい!という好奇心も広がっていくので、小さなことでもどんどん褒めていきましょう。

(6)親子で楽しく、気持ちにゆとりをもって

乳児教育を成功させるためのキーワードは、ズバリ「親子で楽しく」。

ママ・パパも赤ちゃんも楽しみながら行うことのできる方法が最終的には最も効果的な乳児教育になりますので、できないことがあっても叱らず、気持ちにゆとりを持ってやっていきましょう。

5、乳児教育の弊害ってある?

これから赤ちゃんの乳児教育に挑戦しようかな?と考えているママ・パパにとって、少し気になるのが「乳児教育って本当に良いことばかりなの?」という疑問ですよね。

先ほどもご紹介したように多くのメリットが得られる乳児教育ですが、やり方を間違えるとやはり次のような弊害が生まれてしまうケースもあります。

(1)創造力が弱くなる

用意された課題をこなすことが習慣になると、あらかじめ準備されたものの中で能力を発揮することは得意でも、イチから自分で何かを生み出すことは苦手になりがちです。

(2)感情が動きにくくなる

早く正確に問題を解くことを重視しすぎると、そこに集中するあまり常に淡々と課題に取り組むことが習慣化します。

(3)個性・自主性が損なわれる

ママ・パパ側から押し付けてばかりの乳児教育では、子どもの自主性が育たず受動的な性格になってしまう恐れがあります。

 

乳児教育が吉と出るか凶と出るかは、あくまでも乳児教育の進め方次第。

こういった弊害の出るパターンを事前に押さえておくことで、デメリットを避けたやり方を探っていくこともできます。

なるべく子どもの自主性を尊重し、自分から進んで興味を示す方向を伸ばしてあげる形で教育に取り組むこと、そして遊びの延長線上で楽しく進めていくことが、何よりの成功の秘訣です。

次の項目ではおすすめの乳児教育についても具体例をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

6、おすすめの乳児教育

ここからは、「実際に乳児教育にチャレンジしてみたい!」というみなさんのために、おすすめの乳児教育をピックアップしてご紹介していきます。

子どもの反応を見ながら、親子で楽しんで取り組めるものを見つけましょう。

(1)絵本の読み聞かせ

乳児教育の定番は、なんといっても絵本の読み聞かせ。

「えっ、言葉が分からない乳児相手でもちゃんと効果はあるの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、新生児でも聴覚はしっかり発達しており、ママ・パパの声が心地よい刺激として脳の成長を促します。

絵本の中には日常会話ではなかなか喋らない単語もたくさん出てくるため、赤ちゃんへの声かけのバリエーションを増やすという意味でもメリットが大きいですよ。

次のサイトでは読み聞かせにおすすめのラインナップが紹介されていますので、ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね。

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(2)フラッシュカード

フラッシュカードとは動物や日用品など様々なアイテムがプリントされたカードを赤ちゃんの前で次々に切り替え、右脳を活性化させる教育法の一種です。

見せているカードに何が描かれているかも同時に読み上げながら切り替えていきますが、乳児教育の場合は特に名前を覚えさせることが目的ではなく、次々に出てくる絵を見せることで赤ちゃんの感性を養うことが主な狙いとなっています。

初めての方におすすめのフラッシュカードもピックアップしてみましたので、ぜひ試してみてください。

①初めてカードフラッシュをされる方に七田式カードフラッシュおためしカード(0歳から)しちだ・教育研究所) ¥2,468

出典:https://www.amazon.co.jp

②くだものやさいカード〈1集〉(くもんの生活図鑑カード)(くもん出版) ¥972

出典:https://www.amazon.co.jp

(3)音楽を聞く、歌う

聴覚が発達している赤ちゃんには、やっぱり耳からの刺激が効果抜群!

次のような赤ちゃん向けのCDを一緒に聴いたり、リズムにあわせて手拍子・身体を揺らすなど全身を動かして遊んだり、歌ったり、色々な楽しみ方をすることができます。

①CDツイン どうようであそぼ♪~おどろう*うたおう~(日本コロムビア) ¥2,052

出典:https://www.amazon.co.jp

②CDツイン いーっぱい! 英語のうた 全60曲(日本コロムビア) ¥2,479

出典:https://www.amazon.co.jp

こういった音楽を通した乳児教育はリトミックと呼ばれ、専用の教室も開催されているので、興味のある方は習い事のひとつとして通ってみるのも良いでしょう。

(4)積み木

幼児の遊びとして定番の積み木は、乳児でも十分遊びに取り入れることができます。

まだ積み木をつかんで離したり、舐めたりといった程度にはなりますが、指先を使うことで脳に刺激を与えることができ、将来的に手先の器用さを高める効果も期待できるでしょう。

次のサイトではより詳しい積み木遊びのメリットに加え、乳児教育にぴったりの積み木も数多く紹介されていますので、ぜひ1度チェックしてみてください。

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(5)ベビーサイン

ベビーサインとは、ジェスチャーや簡単な手話を使ってまだ言葉を喋れない赤ちゃんとコミュニケーションを取る方法のこと。

赤ちゃんに話しかけながら、日常の中で「これはこういうふうに手で表現するんだよ」と繰り返し教えてあげることで、少しずつ赤ちゃんもベビーサインを覚えてくれるようになります。

実際のやり方についてはレクチャーしてくれる教室も多数開かれているので、「私も挑戦してみたい!」というみなさんはお近くの教室を検索してみましょう。

【一般社団法人 日本ベビーサイン協会】

https://www.babysigns.jp/about_babysigns

(6)ベビースイミング

スイミングというと小学生に上がってからの習い事、というイメージが強い方も多いかと思いますが、実は今乳児向けのベビースイミングにもママ・パパたちから高い関心が集まっており、親子のスキンシップの一環として人気の習い事のひとつとなっています。

スクールによっても異なりますが、コナミでは生後4ヶ月から、セントラルとルネサンスでは生後6ヶ月から参加することができますので、ぜひ親子で水遊びを楽しみましょう。

(7)ベビー教室

乳児教育に特化したベビー教室なら、子どもとの触れ合い方について先生からこまめなアドバイスをもらうことができ、赤ちゃんの成長段階に応じた最も効率の良いやり方で乳児教育を進めていくことができます。

同じ教室に参加しているママ友と悩みを共有することもできるため、子育てへの負担が軽くなったように感じられるケースも多いですよ。

まとめ

乳児教育を行う上で何より大切なことは、赤ちゃんの「心」を大切にし、外からたくさんの刺激を与えてあげることです。

ここまでご紹介してきたことからも分かるように、乳児教育は親子のコミュニケーションを促進し、絆を深めるためにもとても役立ちます。

今だけしかない貴重な乳児期だからこそ、ぜひみなさんも赤ちゃんとの触れ合いを目いっぱい楽しんでみてくださいね。

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