幼児教育

幼児期からバイリンガルを目指す!プリスクールってどんなところ?

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皆さんは、プリスクールと呼ばれる英語の保育園や幼稚園に、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

「英語がペラペラになりそうだけど…特殊な環境な気がする。」

「興味はあるけど、一歩踏み込むには勇気が必要!」

このように感じているママパパも多いと思います。

一方で、社会のグローバル化に伴い、幼児期からバイリンガル教育が受けられるプリスクールの人気はうなぎ登り!

校舎の数もどんどん増えている様ですが、実際にどのような英語教育が行われ、どの程度の英語力が身に付くのか、ご存知の方は少ないと思います。

そこで今回は、実際にプリスクールに子どもを通わせているママパパの話を元に、プリスクールの現状を徹底解剖!

プリスクールを初めとする「英語保育施設」のメリット・デメリットや、いわゆる普通の保育園・幼稚園との違いなどを詳しくお伝えしていきます。

お子様の保育先にプリスクールを検討中の方にも、是非読んで頂きたいページです。

1、子どもをバイリンガルにするのにベストな環境とは?

英語のコミュニケーションが当たり前!

このような時代が間近に迫る今、日本にいながらバイリンガルを目指すには、一体どのような教育環境が最適なのでしょうか?

(1)幼児期に英語の「耳」と「口」をつくる

英語を流暢に話すためには、「Reading(読む)・Writing(書く)・Listening(聞く)・Speaking(話す)」の4技能が必要!

これらの能力をバランスよく鍛えることにより、英語のコミュニケーションが円滑に進むと言われているのです。

しかし、いきなり4技能をまんべんなく鍛えることはオススメできません。

なぜなら、幼児が得意としている能力は、「聞く力」と「話す力」だから!

幼い子どもの「聞く力」と「話す力」には目を見張るものがあり、聞こえてきた音をそのままコピーし、発音することができるのです!

この能力は、他言語である英語を習得する時にも同様。

聞こえてきた英語を真似して話すことで、どんどん英語のコミュニケーション能力が育ちます。

バイリンガルへの近道!それは脳が柔軟な幼児期から沢山の英語に触れ、英語の「耳」と「口」を作ることなのです。

(2)毎日英語に触れる

英語の「耳」と「口」を作るのに最も効果的なのは、とにかく沢山の英語に触れること!

家庭での会話で英語を使うことができれば、それが一番!しかし、決して簡単なことではありませんよね。

「親が英語が苦手だからバイリンガルは無理かな・・・」そんな風に感じた方にオススメしたいのが、「毎日英語に触れることができる環境=プリスクール」です!

プリスクールをはじめとするほとんどの英語保育施設では、全ての会話を英語で行います。

英語でのコミュニケーションが徹底されているため、子どもが最初に覚えた英語が「Don‘t Speak Japanese!」だったという話もあるほど!

このような話を聞くと、無理に英語を強制しているように感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。

幼い子どもは、英語に対する抵抗感が皆無!そのため、楽しいアクティビティを通し、ごく自然な形で英語を習得することができるのです。

バイリンガルを目指すなら、週1回の英会話教室では不十分という声も聞こえてきます。

毎日英語に触れることができるプリスクールなら、バイリンガルを目指すのに最適な環境だと言えますね!

2、保育園、幼稚園、プリスクールはそもそも何が違う?

 

保育園

幼稚園

プリスクール

目的

日々保護者の委託を受けて、乳幼児または幼児を保育する

幼児を保育し適当な環境を与え、その心身の発達を助長する

乳幼児を英語で保育する施設

保育年齢対象

0歳から小学校入学前までの乳幼児

3歳になった春から小学校入学前までの幼児

0歳から小学校入学前までの乳幼児

(施設による)

保育時間の標準

※施設ごとに異なる

8時間

4時間

(延長なしの場合)

5時間程度

(施設により様々)

保育料

自治体が保護者の所得状況に応じて設定

私立…設置者が設定

公立…自治体が設定

設置者が設定

給食の有無

義務

任意

施設による

教諭の必要免許

保育士資格証明書

幼稚園教諭免許状

保育士資格証明書

幼稚園教諭免許状

(施設による)

所管

厚生労働省

文部科学省

文部科学省

厚生労働省

各都道府県など

(施設による)

※保育料に関しては2019年10月から無償化の予定(条件有り)

(参考:http://www.hoikushi-careerguide.com

保育園、幼稚園、プリスクールの違いを表で示しました。

注目すべきは、各施設の目的!

保育園は乳幼児を保護者に代わり預かる「児童福祉施設」、幼稚園は小学校入学前の子どもの「教育施設」、プリスクルールは幼稚園や保育園の要素も取り入れた「英語教育施設」と言うと分かりやすいかもしれません。

幼稚園は希望すれば特に条件などはありませんが、保育園は保護者の仕事や学業、病気などの保育に欠ける理由がなければ入園できません。(認可保育園の場合)

では、プリスクールはどうでしょうか?

実際、プリスクールと総称して呼ばれる施設の多くは、保育園や幼稚園とは異なる「認可外保育園」です!

そのため、空きがあれば希望者は誰でも入園できる一方、幼稚園や保育園に比べ保育士等の有資格者が少ないという現状もあります。

英語教育以前に、プリスクールは大切な子どもを預ける場所!認可外保育施設として届出が完了しているプリスクールを選ぶと安心でしょう。

また最近では、私立幼稚園が英語保育を行う「幼稚園のプリスクール化」も増えています!

この場合、認可されている幼稚園が英語教育を行うため安心感が持てますが、日本語を話してもよい施設が多く、完全な英語保育でない場合があります。

まとめると、

  • 幼稚園は空きがあれば誰でも入園できる
  • 保育園は保護者の状況によって入園の可否が決まる
  • プリスクールは認可外保育園が多いが、私立幼稚園で英語保育を行う施設も徐々に増えてきている

家庭環境や生活スタイル、我が子へどのような教育を施したいかなど、入園の際には十分検討しましょう。

3、幼児の英語教育に、どんな選択肢がある?

幼児に英語を教える方法を、一挙に比較!

身に付く英語力はもちろん、費用や手間などを見比べ、我が子にピッタリな英語教育方法を見つけてみましょう!

 

プリスクール

(英語の保育園・幼稚園)

英会話教室

家庭学習

費用

入学金:10万円前後

年会費:3万円前後

月謝:8万円前後

入学金:1万円前後

年会費:施設による

月謝:1万円前後

教材により様々

英語に触れる時間

【週5回の場合】

5時間×5日=25時間/週

【週1回の場合】

1時間/週

【1日1時間の場合】

7時間/週

身に付く英語力

(卒園時)

【英検3級程度の英語力】

・中学卒業程度の長文を読解できる

・海外文化などに対する自分の意見を英語で記述することができる

・英語で自分の考えを伝えることができる

 

・アルファベットが読める

・アルファベットが書ける

・簡単な英語の質疑応答ができる

・基本的な名詞・動詞を理解できる

・保護者のサポートによっては、英検5級程度の英語力が付く場合もある

・取り組み方や教材により異なる

・CDやDVDで耳を英語に慣らすことができる

・英会話教室などとの併用で、英語習得に高い効果を発揮する場合もある

・親が英語を話せる場合はバイリンガルを目指せる

向いている人

・子どもをバイリンガルにしたい

・小学校入学前までにある程度高い英語力を身に付けさせたい

・将来海外で生活する予定がある

・子どもを英語に触れさせたい

・外国人と関わる機会を持たせたい

・就学前までに、高い英語力を付ける必要はないと考えている

 

【英語が得意な親】

・家庭でバイリンガルを目指したい

 

【英語が苦手な親】

・英語に「耳」を慣れさせたい

親の負担

・高額な費用

・家庭学習のサポート(英検など)

・小学校入学後も英語を維持する必要性

・送迎

・家庭学習のサポート(英検など)

・家庭で英語に取り組む根気

・教材費

・教材を選択する必要性

※いずれの方法も、施設により差があります。

いかがでしょうか?

プリスクールは、卒園時に中学3年生程度の英語力が身に付くことも珍しくありませんが、高額な年会費や月謝を払い続けることが必要です。

また英検受験をする際には、家庭でのサポートも大切!

多くの場合、プリスクールに入園すれば即英検3級レベルが確定!というわけではないのです。

次に英会話教室。こちらは、1回1時間程度、週1回~2回のレッスンが大半です。

そのため、就学前までにアルファベットの読み書きや簡単な英会話はできるようになりますが、バイリンガルを目指す!というレベルに到達するのは難しいのが現状です。

ただし、普段の生活ではなかなか関わることがない、外国人の先生とコミュニケーションが取れるのは、子どもにとって素晴らしい経験になりますね。

最後に英語の家庭学習。こちらは、ママパパの英語力や、どの教材を使うか?どの程度家庭で英語を用いるか?など、取り組み方次第で得られる効果は変わってきます。

特に教材は、千円前後のものから軽自動車が購入できる値段のものまでピンキリです!

教材費の高さに比例して英語学習効果が高いというわけではなく、大事なのは取り組み方とも言われています。

4、プリスクールをはじめとする英語保育施設のメリットは?

(1)卒園時に高い英語力が身に付く

2歳前後からプリスクールに入園した場合、およそ4年もの間、昼間の時間を英語で過ごすことになります。

1日5時間の保育を週5日通った場合、1年で1,200時間、4年で4,800時間もの長い時間を英語で過ごすことになるのです!

またこの時間は、単に英語を話すだけに留まりません!

楽しい歌やダンス、英語のプリントやテキストを使った学習、様々なアクティビティや季節の行事を通し、子ども達はごく自然に英語を学びます。

そのため、卒園する頃には確かな英語力が身に付き、英検3級に合格する子も珍しくないのです。

(2)発音とリスニングが得意になる

英語の美しい発音やリスニング能力を育てるには、良質な英語を沢山聞き、生きた英語のコミュニケーションをとることが大切!

プリスクールなら、外国人の先生との関わり合いで、ネイティブの良質な英語に毎日触れることができます!

耳がいい幼児期にこのような体験をしておけば、きれいな発音とリスニング能力が付くのも納得です。

(3)バイリンガルを目指せる

4年で4,800時間もの長い時間を、英語で過ごすプリスクール。

施設によっては、綿密に計画されたカリキュラムで、確実に英語力を付けることができるところも多くあります!

英会話のみならず、リーディングやライティングのスキルも同時に磨くカリキュラムで、二か国語を操るバイリンガルを目指せます。

プリスクールでは英語!家庭では日本語!という具合に、両方の言語に触れることを心がけましょう。

(4)海外の文化を肌で感じることができる

プリスクールでは、イースターやハロウィン、クリスマスなど、海外の行事を体験できます。

ハロウィンでは仮装して町を練り歩く!クリスマスにはドレスアップしてプレゼントを交換!楽しいイベントに子ども達は大盛り上がりです。

また3月17日の聖パトリックの祝日では、グリーンのものを身に付けて登園!忘れた人はつねられる、面白いイベントもありますよ。

このように、海外ならではの文化を楽しく学べるのも、プリスクールの魅力の一つです!

(5)英語以外のカリキュラムも充実している

プリスクールの多くは、英語以外のカリキュラムも充実しています。

  • 週に1回程度の日本語レッスン
  • 算数・理科・地理などの勉強
  • 月に数回の体育レッスン
  • 工作や絵画、楽器などの取り組み

国語以外のレッスンは、ほとんどの場合英語!子ども達は英語で幅広い知識を得ることができるのです、

特に算数は、足し算はもちろん、引き算や掛け算まで教えるプリスクールもあるほどです。

そのため、小学校入学の際に国語や算数で困ることはほぼないでしょう。

5、プリスクールをはじめとする英語保育施設のデメリットは?

数多くのメリットがあるプリスクールですが、デメリットがあることも確かです。

(1)高額な費用

プリスクールを検討する際、1番のネックになるのが高額な費用!

月謝はおよそ8万円前後の場合が多いですが、都心部に行くほどさらに高額になる傾向があるようです。

2019年の10月から、認可外保育園は条件により最大3万7千円の補助が出ますが、通常の保育園や幼稚園が無償化(条件有り)されるのと比較すると、かなり高額な金額ですね。

(2)国語力に影響がでるケースも

個人差はありますが、プリスクールに通う子どもの中には、日本語がうまく喋れない!という子もいるようです。

特に、日本語を喋りだす前の1歳前後からプリスクールに入園し、尚且つ、延長などで1日の大半を英語で過ごした子どもは、日本語より英語が優位になりがち。

3歳児検診で、日本語がうまく喋れないことを指摘されるようなケースもあるようです。

しかし、プリスクール以外で日本語に触れる機会を作ったり、家庭での日本語の取り組み方次第で、子どもの国語力は変わってきます。

プリスクールに長期間預けたからと言って、必ずしも国語力に影響が出るわけではないのです。

  • 家庭では日本語を話す
  • 習い事などを通じて、同年代の友達と日本語で会話する機会を作る
  • 絵本の読み聞かせや、平仮名・カタカナを家庭で教える

このような取り組みを行えば、日本語が不自由になることはまずないでしょう。

ママパパは子どもが喋る日本語を注意深く観察し、適切な対応をしてあげましょう!

(3)保育園・幼稚園に比べ小規模

プリスクールなどの英語保育施設の多くは、認可外保育施設。

そのため普通の保育園や幼稚園に比べると、あらゆる面が小規模になってしまいます。

  • 敷地面積が狭い
  • 園庭がない
  • 教師の数が少ない
  • 在園者数が少ない

特に園庭がないプリスクールは珍しくなく、運動不足解消のため、スイミングや体操教室などの習い事をしている子どももいるようです。

また、在園者数も保育園や幼稚園と比較すると少ないため、子ども達は狭い世界での関わり合いが主になります。

しかし、少人数だからこそ行き届いた英語教育が可能!という側面もあるため、人数が少ないことが必ずしもデメリットだとは言えません。

入園の際は数校を見学し、我が子に合う施設を見極めましょう。

※全てのプリスクールが小規模というわけではありません。

(4)施設により教育レベルに差がある

プリスクールの教育内容に決められた規定はありません。

そのため、設置者の教育方針や熱意により教育レベルに差が生じます。

「プリスクール」と謳っている施設でも、日本人保育士が英語を全く話せなかったり、英語力を育成するカリキュラムが設定されていないなど、英語力が伸びない施設も中にはあるようです。

(5)教師の入れ替わりが激しい

教育レベルに差があるのと同時に、外国人教師の入れ替わりが少なくないのもプリスクールの現状です。

熱心な先生が辞めたあと、次にどんな先生が来るかは分かりません!

  • 誰が教えても同じ水準で英語教育ができる体制がとれているか?
  • そのために、しっかりとした英語教育カリキュラムが組まれているか?

入園の際には、このあたりのポイントもしっかりチェックしてみて下さいね。

(6)卒園後の英語力維持が課題

せっかく身に付けた高い英語力!それを維持するためには、卒園後も英語を学び続ける必要があります。

インターナショナルスクールや、英語教育を行っている私立小学校を受験する子は問題ありませんが、公立小学校に入学する場合は対策が不可欠!

卒園後は英会話教室に通えばいいのでは?と考えるママパパもいるかもしれませんが、「英語力は中学生レベル!でも中身は普通の小学1年生!」という子どもに、ピッタリ合う教室はなかなかありません。

そのため、年相応の教え方で英語力を維持してくれる教育機関を見つけるのに、苦労しているママパパは多いのです!

  • プリスクールに併設されたアフタースクール
  • オンライン英会話
  • 英会話個別指導

などを組み合わせ、卒園後も時間と手間と費用を惜しまず、英語を学び続ける覚悟が必要です。

6、一部英語教育を取り入れている先も

バイリンガルを目指せる!という大きなメリットがある分、費用と手間もかかるプリスクール。

「そこまでお金と手間をかけられない!」と言う方にお伝えしたいのが、「一部英語教育を取り入れている保育施設」です。

保育園や幼稚園の中にも、外国人講師を招き「英語のレッスン」を行う施設が年々増えてきています!

保育園や幼稚園が、大手英会話教室の英語プログラムを導入している事例もあるようです。

プリスクール程の英語力は育たないかもしれませんが、普段の園生活のなかで楽しく英語に触れることができるのは、大きな魅力ですね。

また、退園後に学童クラブのような位置づけで英語を学ぶことができる施設もあります!

  • Kids Ⅾuo

(参考:https://www.kidsduo.com

こちらの施設は、全国で小学生向けのアフタースクールと幼児向けのプリスクールを展開!

ホームページには「幼児コースの午後の部」は詳しく掲載されていませんが、幼稚園や保育園の後に、学童クラブのような感覚で英語を学ぶことができますよ!

小学生からは、バスによる送迎もしてくれます。

まとめ

多岐に及ぶ英語教育の選択肢。

様々な意見を参考に、お子様にどの程度の英語力を身に付けて欲しいのか?一度よく考えてみましょう!

やっぱり英語が最優先!というママパパには、プリスクールをはじめとする英語の保育園・幼稚園が一番の選択肢と言えるでしょう。

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