一緒に過ごしていると新しい発見に気付かせてくれる子ども。楽しい瞬間もたくさんあるけど悩み事も増えていきますよね。特に初めての子育ては戸惑いの連続です。
真剣に子どもと向き合っているほど溜まっていくストレスは、様々な要素が絡み合ってストレスはだんだんと大きくなっていきます。そんな自分を嫌いになりかけてはいませんか?
ストレスをそのままにしていると夫婦関係にも影響が出てきてしまう可能性があります。
子育て中にストレスを感じているのはあなただけではなく、同じ気持ちを抱えているママも多いです。
実は子育て中に感じやすい孤独感やストレスは女性ホルモンが原因ということも明らかになっています。
この記事では子育て中のストレスの原因や解消法などをご紹介します。
ストレスは気付いた時こそがチャンス。ストレスフリーで子育てを楽しめるようになりましょう。
1、どうしてこんなに辛いの?原因編
いくつかの原因が重なって、辛い気持ちを大きくしている可能性があります。
(1)妊娠・出産。大きな変化を乗り越える女性の心と体
妊娠や出産はとても大変なことで、それを乗り越えるために女性の体を適した状態になるように整えてくれるのが女性ホルモンの役割です。
妊娠中にお腹の中にいる赤ちゃんを成長させてくれるのが「エストロゲン」という女性ホルモンです。妊娠している時はエストロゲンが増えている状態になります。そして出産後はこの女性ホルモンが急に減少していきます。
実はこのエストロゲンの分泌量の変化がママの不安の原因になっていることがわかっています。
だから子育てをする時に辛さや孤独感を感じることは特別なことではなく、自然な流れで起きていることなのです。
(2)初めてだらけの毎日。頑張りすぎていませんか?
新たな家族が増えるのは喜ばしい事ですが、生活環境が大きく変化するというのも事実です。
今までは仕事や友人といったように社会との関わりが多くても、子育てが始まると産休や退職などで仕事から離れないといけなくなってしまいます。
また育児を始めたばかりの頃は自分自身にも余裕がなく、友人と連絡を取ったり遊びにいく時間を確保することが難しかったりしますよね。
人や社会との関わりが少なくなるという状況が子育て中のママの寂しさや不安を強めてしまう原因になると考えることもできます。
(3)なかなか慣れない。子ども第一の生活
育児をしている期間は基本的に子どもに付きっきりになりますよね。何をするにも子どもの事を第一に考えて行動する必要が出てきます。
子育てに参加していない人にはわからないことかもしれませんが、自分ひとりで体と心も休める時間がないということはとても大きなストレスに繋がっていきます。
家事をするにも子どもの様子を気にかけながらやる、夜中に泣き声で目が覚めて睡眠不足が続く、落ち着いて食事もトイレもできない、そんなことが毎日起こっていたら辛くなってしまうのは当たり前です。
そして子どもは自分の好きなように動くので危険がたくさんあります。誤飲、転んだ時に怪我をしそうな場所はないかなど、子どもが安全に過ごせるように考えるということはとても大変なことなのです。
人を育てるということの責任や重さを抱え込んでしまうとママの精神的にも大きな負担になります。
(4)あなたの夫は大丈夫?もっと育児に参加してほしい
子育てを自分1人でやっていませんか?そして家事も自分だけで頑張っていませんか?
育児や家事に積極的に関わってこない夫の場合、それが原因で子育てが辛くなってしまうことがあります。
子育てをしている自分は子どもと関わることで精一杯やっているのに、それ以外に家庭でのことも全部自分がやっていたら肉体的にも精神的にも疲れてしまうのは当たり前です。
食べた食器を洗わないでそのままにしておく、洗濯物も片づけられないなど、大きな子どものような夫も存在します。夫でありパパであるという認識を持って行動してもらうことが重要になってきます。
無神経だと感じるような言葉や態度もママの負担になります。
自分なりに頑張っているのにそれを認めてもらえない、大変さに共感してもらえないと孤独感を強める原因になってしまいます。
(5)親戚と子育て干渉
義両親や親戚など、子どもや自分と関わりを持つ人はたくさんいます。自分なりに考え、苦労をしながら子育てをしているのに頻繁に口出しされると何とも言えない気持ちになりますよね。
周囲の人も良かれと思ってやっているのでは、そう考えると否定的なことは伝えにくい。このような状態もストレスの原因になります。
何か困ったことがあった時、サポートしてくれる人が多いのは心強いですが、程よい距離感で関わりを持っていくのは意外と難しいものです。
(6)ダメなママだと思い込んでいませんか?
子どもが言うことを聞いてくれない、上手く対応しきれないところがある、子育ては新しい事の連続で大変ですよね。
そんな時、自分で自分を責めてしまっていませんか?たとえ小さな出来事だったとしてもそれらが積み重なれば大きなストレスになってしまいます。
物事を完璧にこなすということは難しい事です。相手が子どもだったらなおのこと。ママも子どもも自我を持った人間なので、人との関わり合いで自信が無くなってしまうことは自然なことです。
できないことや苦手なことがあったとしても自分を責めないように気をつけましょう。
2、ストレスが溜まっている症状
頭が痛い、眠れない
このような症状は、実はストレスが原因で症状を引き起こしていることがあります。
苛立ち過ぎたせいで頭痛が起きてしまうこともあります。また夜泣きの対応や授乳など、落ち着いてまとまった睡眠がとれないことで眠りに入りにくくなる場合も。
食べ過ぎ・無気力
このような状態もストレスが溜まっていると考えられます。これは意外と本人だと自覚しにくいような印象がありますね。
空腹というわけではないのに育児中についついお菓子を食べてしまったり、何となく何か食べていたい気持ちになったり。
このような時はストレスを解消するために過食気味になっている場合があります。
家事が手につかない、楽しい事が考えられない、などの精神的に疲れた状態をそのままにしておくと育児ノイローゼに繋がってしまいます。
自分自身が限界だと感じてしまう前に力を抜いてストレスを溜めこまないように気をつけたいですね。
3、ストレス解消法おすすめ方法4つ
(1)子どもと一緒に体を動かそう!
育児中は家で過ごす時間がどうしても多くなりがちですし、家庭内で忙しく動いていても疲れるだけで気分転換になりませんよね。
そんな時は子どもも一緒に楽しめる場所に行くのがおすすめです。
ヨガ
親子で参加できるヨガ教室もあります。
子どもを抱っこしていると肩こりが辛かったりしませんか?そんな時は適度に体を動かすことができるヨガはどうでしょうか。
肩こりを解消したりダイエット効果があったり、自分の体にプラスなことをしてみましょう。
リトミック
音楽を使った教育法です。
歌やダンスなど、音楽遊びを通じて子どもの感性を養うことができます。ママも一緒に楽しむことができるのでストレス解消に一緒に参加してみてはどうでしょうか。
スイミング
ママも子どもと一緒にプールに入って運動を楽しむというものです。
子どもが水を怖がらないように慣らすという効果も期待できます。子どもとのスキンシップにもなりますし、ママの気分転換にも最適です。
(2)シッターサービスや家事代行、専門家にお願い!
ベビーシッターやお掃除サービスなど、育児や家事を代行してくれるサービスもあります。子育てする上で子どもが心地良く過ごせる環境であるか、ということは大切なことです。
ママがイライラしている、無理をして体調を崩してしまう、このようなことが起きると子育てを続けていくことが困難になってしまいますよね。
子育ての期間は長く続きます。マラソンでもそうですが、最初に頑張りすぎて途中で走れなくなってしまったら困りますよね。適度にペースを落としたり、休憩が必要な時も出てきます。
せっかくこのようなサービスがあるのだから使わない手はないです。
確かに費用がかかることですが、自分のストレスを軽減できる、自由な時間を確保することができるというのは長い目で見たらメリットになるのではないでしょうか。
ママだからと全て自分でこなそうとせず、たまには専門家に任せてみるのもいいかもしれません。
(3)泣き出し、飛び出し。外出先でのストレス軽減
子どもとレストランに食事に行ったり、どこかお出かけしたりすると、楽しいはずなのにイライラしてしまう時がありますよね。
子どもがわがままを言ったり、急に泣き出して周りの迷惑にならないか考えてしまったり、そして自分で歩ける年齢の子どもは危ない場所でも飛び出していったり、予想できない行動が多くて不安も付きまといます。
子どもだから仕方がない事だと思いつつも、ママにとっては大きなストレスです。悪い事や危険なことをした時はしっかりと怒る必要があります。
飛び出しや迷子防止のために子ども用のハーネスなども売っているので必要に応じて使ってみるというのもおすすめします。
しかし、泣きだすことやある程度のわがままは成長過程で必ず通る道です。
周りに迷惑をかけないように配慮することも必要ですが、周囲の人々の反応に過敏になりすぎると外に出ることが苦痛になってしまいます。
難しいかもしれませんが、気にしすぎないという気持ちを心の隅に置いておくことがストレス軽減に繋がるかもしれません。
(4)お散歩?公園?外に出てストレス解消
子どもとのお出かけ。楽しいですよね。太陽の光や風、自然に触れるということは気分を変えるのに効果的です。
家の中に閉じこもっていたらママも子どももストレスが溜まってしまいます。そんな時は軽くでもいいので散歩に行ってみたり、公園に行ってみたりすることをおすすめします。
公園には他の子どもたちやママたちもいると思うので、そこで話をしたり交流することでお互いに子育ての悩みや不安を共有するきっかけになることもあります。
より詳しくは、「公園デビュー」をご確認下さい
4、ストレスをためない4つのおすすめ
(1)ストレスフリー!お勧めの育児本をご紹介
子どもに関する専門家が書いた本を参考にしてみるのもおすすめです。ここでは育児の参考になりそうな本を3冊紹介したいと思います。
子育てハッピーアドバイス(著・明橋大二)
(出典:|amazon:https://www.amazon.co.jp)
医師やカウンセラーである著者が子育てのポイントを書いたもの。
マンガやイラストで理解しやすく描かれているので読みやすい一冊です。
子どもはみんな問題児。(著・中川李枝子)
(出典:|amazon:https://www.amazon.co.jp)
『ぐりとぐら』など有名な作品を書かれた著者による子育て本。
戸惑いながら頑張って育児をしているママにおすすめ。
今日から怒らないママになれる本!(著・川井道子)
(出典:|amazon:https://www.amazon.co.jp)
子育てに悩むママたちのサポートを行っている著者による本。
子どものわがままや関わる上での困ったことを解決し、ママの心を軽くする本です。
(2)気持ちの整理と対処法を考えよう
頭でグルグルと悩みについて考えている時におすすめなのが文字として書きだすこと。簡単なメモ書きのような形でも大丈夫です。
自分が今どんな悩みを持っていて、どんな気持ちなのか。まずそれを認識することが大切です。そして困っていることを解決するためにはどうしたらいいのか、ひとつずつ対処法をあてはめていきます。
誰かに相談するのか、ネットで情報収集をするのか、参考になる本を読んでみるのか。大きなストレスをまとめて解消しようとするのではなく、絡まった糸を解くように少しずつ心を軽くしていくというのもひとつの手です。
(3)夫に打ち明けて!積極的に状況を共有しよう
育児に関する大変さを一番共有してほしい存在といったら夫ですよね。自分たちの子どもであるという認識をしっかりと持ってもらい、積極的に育児や家事に参加してもらうことが日頃のストレス軽減への近道です。
今の状況で負担に感じていること、困っていること、一見するとマイナスのように感じてしまう内容ですが、何も伝えずにママのストレスが溜まり夫婦関係が険悪になってしまうことの方が問題です。
伝える時のコツは、感情的にならずに状況を説明することです。たまにはパパに子どもを任せて、ママが自由に休める時間を作ったりできるといいですよね。
(4)産後クライシスを回避。講座や団体に参加してみる
産後クライシスに関する問題を解決するために活動している団体や講座も存在します。これらを活用し、産後クライシスを乗り越える参考にするという方法もあります。
また、子育て初心者パパ向けの講座も開催されています。
専門家からの知識を積極的に取り入れることで子育てに関する心構えを持ってもらうことも夫婦関係を良好に保つためにおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子育て中のストレスは女性の体と密接に関係があること、また自分を取り巻く環境が原因で起こるということをご紹介してきました。
育児に対してストレスを感じてしまうママはたくさんいます。子どもを育てるということは責任が伴うことなので負担に感じてしまうことの方が多いのかもしれません。自分だけで抱え込まずに周りの人に頼るということも時には必要です。
子どもと一緒に新しい発見をしながら、ゆっくりとママとして成長していけたら幸せですね。
趣味はHIPHOPダンスとショッピング。
最近では3歳になる娘と渋谷や原宿の古着屋巡りがブーム。
仲良しな反面、口が達者になった娘との言い合いも増え、毎日イライラする事も多し…。
子育ての息抜き時間を、どう上手く確保すればいいのか模索中。