コロナの影響で、「アウトドアレジャー」に人気が集中している今。
「ピクニックや公園はもう飽きた…。」、「ワンランク上の本格的なアウトドアに挑戦したい!」という親子が増えています。
そんな人に是非おすすめしたいのが、ズバリ「子連れ登山」です。
今回は、登山歴3年の親子に聞いた「子連れ登山の極意」を余すところなくご紹介!
「登山」と聞くと、初心者には難しいというイメージが先行してしまいますが、ポイントをおさえれば小さなお子様でもチャレンジすることができますよ!
- 親子登山の魅力って?
- どんな山なら親子で登れるの?
- 山登りデビューは何歳から?
- 親子登山の必需品やあると便利な持ち物が知りたい!
このような疑問がある人は、是非続きをお読み下さい。
目次
1、子連れ登山は何歳頃から楽しめる?
子連れ登山は、その気になれば1歳頃から楽しめます。
「どうやって1歳で山登りをするの!?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、それには秘密があります…!
それがこちら!登山用の「ベビーキャリー」です。
(出典:楽天|https://item.rakuten.co.jp)
この登山リュックのようなものは、子どもを担いで山を登るための装具!価格は何と数万円する本格的なもので、実際に利用している人は、ママパパの趣味が登山で山に慣れている方々が大半といった印象です。
つまり、山登り初心者のママパパでは【1歳児を連れての登山は難しい】と言えるのかもしれません…。確かに、登山経験ゼロの人が、これを担いで山を登るのはハードですよね。
しかし、1時間程でまわれるしっかり整備された登山コースなら話は別!
1歳児が自分で歩くのは難しいかもしれませんが、【3歳頃】からなら登山初心者親子でも、楽しく歩みを進めることができますよ。
2、【子連れ登山歴3年の親子に聞いた!】親子登山の4つの魅力
さて、3歳から山に登って本当に楽しめるの?ちょっと早すぎるのでは?という疑問を持った私は、その魅力を探るべく登山歴3年のS君(6歳)とそのママに話をうかがってきました!
(1)親子で感動体験が味わえる
S君のママ曰く、親子登山はとにかく感動するそうです。
- 登る度に子どもの新たな成長が垣間見れる
- 子どもと励まし合って登頂するため、親子の絆が深まる
など、非日常的な体験が病みつきになる!と言っていました。
特に、毎日の生活では「親が子を励ます」ことはあっても、「親子が励まし合う」ことはあまりないですよね。
親子で「一つの目標=山頂」を目指す体験は、お子様はもちろん、ママパパにとっても素晴らしい体験になること間違いありません!
(2)大変さを乗り越える経験ができる
S君が初めて登山に挑戦したのは、まだ3歳の頃。最初はS君が住む地域で1番低い山に挑戦したそうなのですが、何度も「疲れた。もう帰るー!」と言っていたそうです。
しかし、登山の回数を重ねるごとに、いつの間にか全く弱音を吐かなくなったS君。
「登山疲れない?やめたいと思わない?」という私の問いかけに、「きついけど、山頂で食べるお弁当が最高だから!」と笑顔で答えてくれましたよ。
このように、大変さを乗り越える経験を積んでいるS君は何事にも意欲的!自転車で10kmのサイクリングに挑戦したり、全世界の国旗暗記に挑戦したり、何かに挑戦してそれをクリアすることが楽しくてたまらないようです。
登山で培った「困難に打ち勝つ経験」が、S君の生き方そのものを豊かにしているのですね。
(3)状況を判断する術を覚える
S君のママ曰く、登山には思いもよらないハプニングがつきもので、それが子どもの成長に大変良いそうです。
- 疲れて座り込んでいるお年寄りに、自分から「大丈夫ですか?」と声を掛けていて驚いた
- 転んで肘を擦りむいた時、絆創膏がないのでハンカチを巻くと言っていた
など、自ら状況を判断して行動するシーンを、登山中は何度も目にするそうです。
S君は日常生活ではどちらかと言うと大人しい少年なのですが、「登山という特殊な状況が、自主性を刺激するのかもしれないね。」とS君のママは言っていました。
(4)地域の知らない場所を再発見できる
親子登山をしていると、地域の魅力を再発見できることもあるそうです。
身近な場所に、こんな絶景ポイントがあったんだ!この小川は夏の水遊びに良さそう!など、登山目当てで様々な場所に行くことで、子連れレジャーの新たなスポットがどんどん増えると言っていました。
いかがでしょうか?登山経験者のS君親子だからこそ分かる、親子登山の沢山の魅力を知ることができましたね。
登山に挑戦したてみたくなった!そんなママパパのために、子どもが登りやすい山の条件を次でお伝えしていきます。
3、【子連れ登山年齢別】子どもが登れる山の条件
それでは、子どもが登れる山の条件を年齢別にご紹介していきます!
(1)子連れ登山:2~3歳
登山デビューの子も多い2~3歳児には、
- 30分程で登れる小高い丘や展望台
- 階段が整備されている登山道
- ケーブルカーやロープウェーで登れる観光地
など、整備が行き届いた山がおすすめです。
登山というより、「山歩きを楽しむ感覚で登れる場所」を選びましょう。散策しながら木の実を探したりするのも、子どもにとっては楽しい経験になりますよ。
(2)子連れ登山:4~5歳
4~5歳になると足取りがしっかりしてくるため、「山歩き」ではなく「登山」に挑戦してみましょう!
- 標高が低めで整備されている山
- 休憩施設や店がある山
- 駐車場が隣接しており登山口までのアクセスが良い場所
など、低めで整備された山がおすすめです。
具体的には、標高300~500m、大人が1時間ほどで登れる山なら、小学生未満のお子様でも難なく登ることができますよ。
ちなみに、子どもと一緒に登山する時には、大人の2倍の時間が掛かると言われています!
(3)子連れ登山:小学校低学年
小学校低学年にもなると、3時間ほどかけて登るコースにも挑戦できます。登山に慣れた子の場合、5~6時間のコースに挑戦することもあるようです。
今回話を伺ったS君は、先日往復4時間半かけ登山をしていましたよ!
また、展望台など「登り切った!」という達成感が得られる場所があれば、大きな感動を味わえること間違いありません!
いかがでしょうか?
年齢別に登れる山のポイントをおさえれば、途中でリタイヤすることなく登山の醍醐味を味わえます。
最初から無理をして標高の高い山にチャレンジするのではなく、子どもの年齢に応じて徐々にレベルを上げていきましょう。
4、【子連れ登山の必需品!】これさえあれば安心!
親子登山の必需品は、年齢や登る山によって大きく異なります。
ここでは、2~3歳におすすめの「山歩き」に必要なグッズと、4歳~小学校低学年の子におすすめの本格的な「登山」に必要なグッズの2つに分けて、ご紹介していきたいと思います。
(1)「山歩き」に必要なグッズ
それでは、まずは「山歩き」に必要なグッズをみていきましょう。
①食べ物・飲み物
食べ物や飲み物は、子連れ登山に絶対に必要。昼食用のお弁当はもちろん、疲れた時の気分転換のために、チョコレートなどのオヤツも準備してあげましょう。
お弁当は手作りしなきゃ!と思う人もいるかもしれませんが、市販のものでも十分です。まずは気負わず、気軽に山を楽しむことを考えましょう。
②防寒着
山の中はグッと冷え込みます。季節を問わず、ウインドブレーカーなどの防寒着を持っていきましょう。
また、山登りは「長袖長ズボン」が基本です!ケガや虫刺されなどから体を守るためにも、夏でも長袖長ズボンを着用しましょう。
③軍手
軍手は、何かと使える便利アイテム!四つん這いになって手をつきながら登る時や、木の実や昆虫を探す時にも便利です。
100円ショップにも、子ども用の小さい軍手が販売されていますよ!
④帽子
直射日光を避けるために、登山には帽子も必須です。手持ちのもので十分ですが、つばが大き過ぎる麦わら帽子より、キャップやハットが便利です。
⑤レジャーシート
水分補給や昼食を食べる時には、レジャーシートが大活躍。山頂では大き目の物を広げられないこともあるため、小さいものを数枚持っていく方が便利です。
⑥ウエットティッシュ
汚れを拭うウエットティッシュは様々なシーンで役立ちますよね。登山にも忘れずに持っていきましょう。
⑦ビニール袋
ゴミを入れたり、拾った落ち葉や木の実を入れたり、あると役立つビニール袋。大き目のものをザックに常備しておきましょう。
⑧おむつ
登山中におしっこに行きたくなった時、側にトイレがあるとは限りません。そのため、トイトレが完了しているお子様でもオムツを持っていくことをおすすめします。
「トイレにいきたいー!」と言い出した時、サッとオムツに履き替えれば「携帯トイレ」の代わりとして使えます。
⑨救急セット
登山にはケガがつきもの!いざと言う時のために、絆創膏や消毒液などの救急セットを準備しておくと安心ですね。
⑩着替え
汗をかいた時や転んで服が汚れた時のために、着替えも1セットあると安心です。
(2)「登山」に必要なグッズ
続いて、本格的な登山に必要なグッズをみていきましょう。上記のグッズに加え、以下のものがあると安心です。
①登山靴
整備された山なら運動靴で問題ありませんが、砂利や砂が堆積している道や、ぬかるんだ場所が多い登山道には「登山靴」が必須です。
登山靴は、厚手靴下とセットで履きます。実際に厚手靴下を履いて、試着してから購入しましょう。
②雨具
本格的な登山では、天候に関わらず「雨具」を持つのが常識です!山の天気は変わりやすいため、必ず準備してあげましょう。
雨具は、防水はもちろん防風にも効果があります。万が一遭難した時には、着ているものが命を左右することがあるため、ゴアテックスなどを使用した高性能なものがおすすめです。
③懐中電灯
子連れ登山は、予定通りにいかないことも少なくありません。
S君一家も、昼過ぎに到着するはずが、子どもの歩く速度が遅く日没直前にやっと駐車場に戻れた…。ということがあったそうです。
このような万が一の事態に備え、標高が高い山に登る際には懐中電灯を持っていくと安心ですね。
5、【子連れ登山を楽しむコツ】&注意点8つ
子連れ登山を楽しむ1番のコツは、決して無理をしないことです。
- あくまでも楽しく、子どものペースで進む
- 急ぎなさい!など叱らないように気を付ける
- 疲れた時には休憩する
- 無理にゴールを目指さず、寄り道さえも楽しむ
このようなことを心掛ければ、登山を心から楽しめる子になりますよ!
また、登山には思わぬ危険も潜んでいます。
- 天候が不安定な時には、無理をして登らない
- 子どもから絶対に目を離さない
- 滑落しないよう十分に注意する
- 3000m級の山に挑戦する時には、高山病の症状に気を付ける
など、「これ以上進むのは危険かも…。」と少しでも感じる時には、無理をせず下山することが大切です。
6、子連れ登山に最適な山
親子登山でおすすめの山を知りたい!と思った時におすすめなのが、「親子で楽しむ全国160山」というサイトです。
お住まいの地域をクリックすれば、子連れ登山にピッタリな山の詳細が閲覧できるので大変便利。実際に登った人の感想も書かれているため、大変参考になりますよ。
親子コースタイムまで記されている、まさに親と子のための登山サイトです!
まとめ
登山の魅力は伝わりましたか?子連れでの外出が気軽にできない今、思いっきり体を動かしたい!と考えている人も多いはず。
そんな時には是非登山に挑戦し、山の美味しい空気を吸ってリフレッシュしましょう!
まずは近隣の標高が低い山からチャレンジし、登山の楽しさを肌で感じてみて下さいね。
11歳と8歳の女の子二人のママ
子供もだいぶ手が離れたので好きだったライター業を再開。
家族との時間を大切にしつつ、ライブ参戦や映画鑑賞など自分の時間もゆっくり取り戻し中。
ただ、娘たちの成長と比例して必要となる一緒に遊ぶ体力の維持に格闘する日々。