子どもの頃、誰でも1度は遊んだことのある「お絵かき」。
紙の上では自由に想像の翼を羽ばたかせることができ、つい時間が経つのを忘れて夢中になってしまいますよね。
でもいざ親になってみると、「どんなふうに子どもに声をかけてあげたらいいか分からない」という方も、案外少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもと一緒にお絵かきを楽しむコツや、おすすめのお絵かきグッズをまとめてご紹介!
お子さんのお絵かきデビューに、ぜひ役立ててみてくださいね。
1、お絵かきを始めるのはいつ頃?
みなさんの中には、「子どもが絵に興味を示し始めたけど、自分でお絵かきするにはまだ早いのかな?」とタイミングを伺っている方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に、子どもがお絵かきを始めるのにちょうど良いのは生後9ヶ月~1歳頃と言われています。
お座りで安定した姿勢を保つことができ、さらに物を掴むことができるようになればスタンバイはOKです!
2、お絵かきのメリット
子どものお絵かきには、ただ楽しいだけでなく次のようなメリットもあります。
- 自己表現ができる
- 想像力が発達する
- 手先が器用になる
- 観察力、認知力がアップする
- 色彩感覚が発達する
- 集中力が身に着く
特に、まだ言葉を上手く操ることができない子どもにとっては、お絵かきが自分の内面を外に出すための重要な手段のひとつです。
様々な想像をめぐらす中で心の成長を期待することもでき、描くという動作そのものが指先の訓練になることから、幼児期によくお絵かきをした子どもは、文字の書き方を覚える際にその習得が早くなるとも言われています。
(参考)https://benesse.jp/kosodate/201709/20170927-1.html
3、お絵かきのステップ
お絵かきを始めるときには、まず子ども自身が「何を描くのか」という対象を上手くイメージできていることが大切です。
普段から身の回りのものをよく観察するように誘導してあげると、描きたいもののイメージも具体的に持てるようになり、お絵かきの楽しさもグッと広がります。
具体的に、どのようなステップを踏むと子どものお絵かきデビューがスムーズになるのか、ポイントをチェックしていきましょう。
(1)いろんな線を描いてみよう
まずは導入編として、色々な種類の線を描くところからスタートしてみましょう。
クレヨンなどの道具を扱うこと自体が、子どもにとっては初めての挑戦!
横線・縦線・斜めの線・くるくるの線・ギザギザの線など、段階的に「次はこういう線を描いてみよう!」と声をかけてあげると、子どものチャレンジ心を刺激することができますよ。
(2)〇をたくさん描く
線を描くことに慣れてきたら、今度は○に挑戦です。
○を描くためには手首をかえしたり、力の入れ加減を調整したりする必要があり、より本格的なお絵かきの前準備になります。
最初はきれいな○になっていなくても構わないので、コツがつかめるまでなるべくたくさん練習しましょう。
ある程度描けるようになったら、△や□など、他の形にもチャレンジしていってみましょう。
(3)形を組み合わせてみる
線と○△□がひと通り描けるようになったら、これらを組み合わせるだけでもだいぶお絵かきらしいお絵かきをすることができます。
たとえば○の周りに何本か線を添えると太陽に、△を2つ繋ぎ合わせると蝶々に、□の下に小さい○を並べると車や電車に…というように、子ども自身も知っている具体的なものを描くことができるようになると、自分で形を生み出す楽しさが増し、ますますお絵かきに夢中になるでしょう。
(参考)https://iko-yo.net/articles/3427
4、お絵かきを楽しむコツ
続いて、子どもと一緒にさらにお絵かきを楽しむためのコツをご紹介していきます。
(1)汚れなどを気にせず目いっぱい遊べる状況を作る
お絵かき中には、クレヨンが服についてしまったり、紙をはみ出してしまったりすることも日常茶飯事です。
そんなときに子どもが「怒られるかも…」と不安になることなく、のびのびとお絵かきに集中できる状況を作ってあげるのがママ・パパの仕事。
汚れても良い服を着せる、あらかじめテーブル全体に模造紙を敷いておくなど、思いっきり遊べる環境を整えてあげましょう。
(2)安全な道具であることを確認しておく
せっかくのお絵かきも、その最中にケガをするようなことがあると楽しさが台無しに。
道具を揃える際には、それぞれの安全性をしっかりチェックしておきましょう。
(3)思いついたらすぐ描けるような環境を用意
子どもが「描きたい!」と思ったときにすぐお絵かきできるよう、お出かけ先などにも持ち運びやすい道具を用意しておくとさらに◎
自宅のスペースに余裕があれば、お絵かき専用テーブルを作るのも良いでしょう。
(4)きっかけを作ってあげるのも◎
子どもが何を描こうか迷っている様子のときには、「お花を描こう」「ママやパパを描いてみて」というように、きっかけを作ってあげるのも効果的です。
そこからさらにイメージが膨らみ、お絵かきへの意欲が高まることもあります。
(5)作品を肯定してあげる
完成した作品の良いところを見つけて、どんどん褒めてあげましょう。
絵としての出来栄えはあまり気にせず、子どもが頑張ったところに注目してあげるのがポイントです。
(6)出来上がったものを飾ってあげる
子どもの作品は、リビングや玄関など目につくところに積極的に飾りましょう。
「ママ・パパが自分の絵を気に入ってくれている」と思うと子どももお絵かきに自信がつき、やる気アップにつながります。
その際、額に入れてあげたり、切り抜いて紙に貼ったり、絵の周りに折り紙で作った花を添えるなど、飾り付けも親子で一緒に行うとさらに楽しさが増しますよ。
5、お絵かきの際の注意点
ここからは、子どもをお絵かきで遊ばせる際の注意点についてもあわせて見ていきましょう。
(1)汚れてもいい服装で
先ほどもお話しましたが、お絵かき中はクレヨンなどの色が服についてしまうことがあります。
汚れても構わない服装に着替えさせて、思う存分描くことに集中させてあげましょう。
(2)テーブルや床などにシートを敷く
お絵かきをする場所には事前にシートを敷いておくと、子どものお絵かきが紙からはみ出してしまった場合にも神経質にならずに済みます。
シートを取り換えるだけで特に掃除も不要なので、後片付けがラクですよ。
(3)目を離さない
まだ小さい子どもは、クレヨンを舐めてしまったり、誤って飲み込んでしまったりすることもあります。
道具を使い慣れていない間はそばについて、目を離さないようにしましょう。
(4)「上手だね」という言葉は要注意
「上手だね!」というのは良い褒め言葉のひとつですが、あまり使い過ぎると子どもの心に「上手に描かなきゃいけないんだ」という思い込みを芽生えさせてしまう危険があります。
「ママ・パパが気に入るように描きたい」と大人の顔色を窺うことにつながるリスクがあるので、「楽しい絵だね!」「これは何をしているところかな?」というように、絵を通して子どもとの会話が弾むような言葉を選びましょう。
6、おすすめのお絵かきグッズ
それではいよいよ、子どもとの楽しいお絵かきタイムに取り入れたい、おすすめグッズをご紹介していきます。
(1)描くもの
①ベビーコロール
まだペンを持つのが難しいお子さんでも握りやすい形のベビーコロールは、子どもの初めてのクレヨンにぴったり!
折れにくく舐めても安心な素材で作られており、第5回キッズデザイン賞(キッズセーフティ部門)で最優秀賞を受賞した実績もあります。
他にも安全面に配慮された赤ちゃん向けクレヨンは、こちらの記事でも多数紹介されていますよ。
https://e-kyouiku.jp/education/baby-crayon/
②サクラクレパス(水でおとせるクレヨン)
ペンタイプのクレヨンでも握れるお子さんには、こちらのサクラクレパスがおすすめです。
一般的なクレヨンより太めの直径1.4cmなので持ったときに安定感があり、水洗い・水拭きでサッと落とすことができるため、手や服、テーブルに色がついてしまったときのお掃除もラクラク!
③ぺんてる くるりら
くるりらは繰り出し式のケースに入った色鉛筆で、お絵かきの最中に手の汚れを防げるところが最大の魅力。
描き心地はクレヨンとほとんど変わりませんが、ケースに入っている分芯が折れにくいので筆圧が強めのお子さんにもおすすめです。
④日本理化学 ダストレス おえかきチョーク
ホタテの貝殻をリサイクルした環境に優しい素材で作られているおえかきチョークは、チョークという名前の通り黒板やアスファルトなどにも使用することができます。
紙に描いてももちろんOKで、蛍光カラーはブラックライトをあてると発光するところも注目ポイントです。
⑤クリッカート
もっと細かいところまで絵を描きたい!というお子さんには、大人にも愛用ユーザーの多いクリッカートがおすすめです。
クリッカートはキャップのないノック式の水性ペンで、子どもが扱いやすいのはもちろん、にじみのない鮮やかな発色を楽しむことができます。
(2)ボードや紙
①100円ショップのお絵かき帳
「毎日たくさんお絵かきさせてあげたいから、紙はコスパの良いものを選びたい!」そんなママ・パパ必見なのが、100円ショップのお絵かき帳。
1冊すべて使い切っても100円なので、気軽に用意できリピートもしやすいでしょう。
②Garing 黒板シート 壁に貼れる黒板 (チョーク5色付き)
紙の大きさを気にせず、思いついたときにいつでも自由にお絵かきしてほしい…それならこんな黒板シートを使って、部屋の壁一面をお絵かきボードにしてみるのはいかが?
貼りたい場所に合わせて好きな形にカットでき、本物の黒板と同様何度でも繰り返し使用することができます。
③Hema Cultureホワイトボード
表はホワイトボード、裏は黒板として両面繰り返し使えるイーゼルボードもあります。
子どもの身長に合わせて高さを調節することができ、枠が木製でナチュラルな雰囲気なので、お部屋のインテリアにもよく馴染みますよ。
(3)専用ペンとボードのセット
①スイスイおえかき NEW カラフルシート
スイスイおえかきは、78cm×100cmの大きなシートの上に、専用ペンやスタンプで好きな絵を描くことができるお絵かきグッズです。
専用ペンは水がインク代わりになっているため、手や服についても汚れず安心。
シートは描ける色ごとに4つのエリアに分かれ、気分で色を選べるところも楽しいポイントでしょう。
②NEWYES 電子パッド
お出かけ先に手軽に持ち運ぶことができる、タブレットタイプのお絵かきボードもあります。
専用のスタイラスペンで描ける電子ペーパーになっており、ボタンを「Lock」にスライドしておけばそのまま画面に作品を残しておくことも可能。
「On」にスライドさせることですぐ白紙に戻すこともでき、好きなタイミングで繰り返し使用することができます。
③アンパンマン 天才脳らくがき教室
アンパンマンが大好きなお子さんなら、迷わずこれ!
専用ペンのほか、○と△、そしてアンパンマンの顔のスタンプもついており、付属のシートを使用すれば上からなぞるだけでキャラクターの絵や数字を描くこともできます。
④おえかきがっこう
おえかきがっこうは磁石の力で書き消しできるお絵かきボードで、全面を一度に消せるレバーのほか、消したい部分だけを消すことができる部分消しイレーサーも付属しているところが特徴のひとつです。
○△□のスタンプもついているので、自由な発想でお絵かきを楽しむことができます。
⑤おえかきアーティスト
おえかきアーティストの注目ポイントは、なんといっても自分で描いた絵が画面の中をあちこち自由に動き回るところ!
この「動く絵モード」のほかにも「パラパラアニメモード」「カメラモード」「ぬりえモード」など多彩な10のモードで遊ぶことができ、お絵かき自体にも様々な色を使うことができるので、楽しみ方はまさに無限大です。
まとめ
子どもと一緒にお絵かきを楽しむには、まず子どもが汚れを気にせず思う存分遊びに打ち込める環境を作ってあげることが1番のポイントです。
完成した作品を通して子どもとのコミュニケーションも積極的に行い、子どものやる気を引き出してあげましょう。
また、子どもの成長に応じたクレヨンの選び方やおすすめグッズもご紹介しましたので、今回ピックアップしたアイテムを参考に、ぜひみなさんもお子様のお絵かきデビューにぴったりな道具を選んでみてくださいね。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。