我が子を母乳で育てるのか、粉ミルクを取り入れて育てるのか、悩んでいるママも多いと思います。
現在は、WHO(世界保健機構)などが主体となり、母乳栄養の素晴らしさが見直されている時代です。一方で、粉ミルクも様々な研究を経て、母乳にかなり近いものに進化しているのも事実です。
そこでここでは、完全母乳育児・混合栄養育児(母乳+粉ミルク)・完全ミルク育児、それぞれのメリット・デメリットの紹介や、先輩ママ・パパのリアルな実体験をご紹介します!
各家庭の生活スタイルや、育児方針に合った選択ができるよう、母乳と粉ミルクの成分や、それぞれの育児法の違いについて、詳しく見ていきましょう!
1、完全母乳育児のメリット・デメリット
母乳には、赤ちゃんが成長するための、大切な栄養素が含まれているのはもちろん、産後のママの回復を助ける効果もあるため、「我が子を完全母乳で育てたい!」と考えるママも多いでしょう。
しかし、母乳はママしか与えることができないため、代わりがきかないなど、不便な面があるのも確かです。
完全母乳育児のメリットとデメリットには、どのようなことがあるのでしょうか?見ていきましょう!
(1)完全母乳育児のメリット
完全母乳育児のメリットには、以下のようなものがあります。
- 母乳はその時々の赤ちゃんの成長に必要な栄養が含まれている。
- 母乳には「免疫(分泌型IgA)」が含まれているため、赤ちゃんが病気にかかりにくいと言われている。
- 愛情ホルモンとも言われる「オキシトシン」が分泌されるため、母子の愛着関係が強まり、産後のママの回復を促す効果もある。
- 準備の必要がなく、すぐに授乳できる。
- 経費が掛からない
母乳は完全無添加。自然なものを、赤ちゃんが飲みたい時にすぐに与えることができるなど、完全母乳育児には良いところが沢山あります。
中でも最大のメリットは、母乳に含まれる「免疫」ではないでしょうか?赤ちゃんを病気から守ってくれる免疫は、粉ミルクには含まれていません。
また、粉ミルク代がかからず経済的で、授乳準備が簡単なのも母乳の魅力ですね。
(2)完全母乳育児のデメリット
完全母乳育児のデメリットには、以下のようなものがあります。
- ママの食事によって栄養素が左右されがちである。
- 粉ミルクと比較して消化がいいため授乳回数が多い。
- 乳腺炎や乳首が傷つくなど、トラブルが起きやすい。
- ママしか授乳できない。
- ママは母乳のために、食事や飲酒に気を付ける必要がある。
- 母乳が足りない場合は、赤ちゃんの発育に影響がでる。
- 赤ちゃんが飲んだ量が分からない。
完全母乳育児のデメリットは、ママに関することが多いです。
母乳を与えられるのはママだけですが、乳首の傷や乳腺炎など、トラブルが起きると授乳をストップせざるを得ないこともあります!
特に乳腺炎は、高熱や激しい乳房の痛みを伴います。ママは乳腺炎を予防するためにも、日ごろから食事や授乳頻度に気を遣う必要があるのです。
また、母乳が足りない場合は赤ちゃんの発育に影響がでてしまいますが、赤ちゃんが飲んだ母乳量を把握しにくいため、足りているか判断するのが難しいという面もあります。
赤ちゃんの体重が順調に増加し、おしっこが一日6回以上出ていれば問題ないですが、不安に思う場合は、助産師さんに相談してみましょう。
(3)母乳育児でやせるってホント?
母乳を作るためには、1日におよそ500~700kcalが必要だと言われています。
そのため厚生労働省は、授乳婦は、成人女性の1日の摂取カロリーである1800kcal~2200kcalより、さらに350kcal多く摂取することを推奨しています。
ママが1日に摂取したカロリーより、母乳の生産に使ったカロリーの方が大きければ、やせることもあるでしょう。
しかし、授乳中は赤ちゃんに栄養をしっかり届ける必要がある他、ママの産後回復のためにも、バランスのとれた食事をすることが大切です!
ダイエットを意識した無理な食事制限はやめ、しっかり食べて栄養を補給しましょう!
産後の食事について詳しく知りたい方は、「産後・食事」をご覧ください。
(4)先輩ママ・パパ達が完全母乳育児を選んだ理由
先輩ママ・パパは、なぜ完全母乳育児を選択したのでしょうか?リアルな声を見てみましょう!
①赤ちゃんのため
“母乳が体にいいと思ったから。”
(参考URL:http://woman.mynavi.jp)
“子供に免疫を与えるため。”
(参考URL:http://woman.mynavi.jp)
“今のミルクは優れているとは言え、母乳の方が免疫に優れているようですし、自然の形に近いこと、何より突然死症候群を予防するために頑張りたかったのです。
この突然死は原因があまりわかっていないものの、母乳の方が確率が低いそうなので。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“完母のメリットは、子どもにとってアレルギーなどが殆ど無く、栄養面もバッチリで、子どもが欲すればミルクより早くあげられるところでしょうか。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
栄養面や免疫、アレルギーなどに配慮した結果、完全母乳育児を選択しているようですね。
②ママに完全母乳育児が合っていた
“母乳も楽チンなメリットありますよ。夜中の授乳の時に、ママが眠くてもおっぱい出せばすぐ飲ませられるのと、外出時に荷物が要らないことですね。”
(参考URL: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“一番の理由はラク!とにかく面倒くさがり屋の私。母乳が出てくれて心底ありがたいと痛感しています。”
(参考URL: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“子供は5ヶ月になりますが、母乳がよく出る為、まだ一度もミルクを使っていません。育休はしっかり取るので、1歳になる まではミルクの出番はなさそうです。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
③その他
“私は逆に風邪引いた時に、母乳ならいくらでも飲んでくれたので助かりました。
グズグズでも母乳飲んでたら落ち着いてくれたし、風邪の時は母乳で良かった~と心底思いました。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“1番のメリットはお金!真っ先にそう思います(笑)
ミルクだと粉ミルクに哺乳瓶に乳首…月齢に合わせて買い足しますよね?粉ミルクも大きくなればどんどん減りも激しくなりますし。
母乳ってタダですし、いつでもすぐあげられる♪
あ、荷物も少なくて済みます!”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“2人を母乳で育ててみて、一番のメリットはスキンシップかなぁと思います。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
2、混合栄養育児のメリット・デメリット
混合栄養育児とは、母乳と粉ミルクの両方で赤ちゃんを育てる方法です。
完全母乳育児では母乳が足りず、混合母乳育児に変更するケースや、ママの仕事復帰を見据えて、最初から混合栄養育児を行うケースなど、様々です。
混合母乳育児のメリット・デメリットには、どのようなことがあるのでしょうか?見ていきましょう!
(1)混合栄養育児のメリット
混合栄養育児のメリットには、以下のようなものがあります。
- ママ以外の人でも赤ちゃんに授乳できるため、預けやすい。
- 「昼間はミルク」、「起きるのが大変な夜中は母乳」など、ママの都合に合わせて授乳の方法が選択できる。
- 赤ちゃんが哺乳瓶に慣れているため、断乳がスムーズにいくことが多い。
- 「母乳が足りない場合はミルクを足せる!」という安心感から、ママの心の安定に繋がる。
- 母乳の免疫と粉ミルクの栄養の両方を与えることができる。
混合栄養育児は、ライフスタイルに合わせて、授乳方法を臨機応変に選ぶことができるようですね。
まさに、「母乳と粉ミルクの良いとこ取り」ができるのが、混合栄養育児の魅力です!
(2)混合栄養育児のデメリット
混合栄養育児のデメリットには、以下のようなものがあります。
- 母乳と粉ミルクを与える頻度の調節に悩むことがある。
- 母乳より粉ミルクを沢山飲むようになることがある。
- 粉ミルクばかりあげていると、母乳が出なくなることがある。
- 粉ミルク代がかかる。
- 外出時の荷物(哺乳瓶・粉ミルク・お湯など)が増える
粉ミルクは、少ない力で簡単に吸えるため、赤ちゃんにとっては母乳を飲むより楽です。そのため、粉ミルクばかりあげていると赤ちゃんが母乳を飲まなくなり、その結果、母乳が止まってしまうことがあるようです。
混合栄養育児は、母乳と粉ミルクの頻度に注意し、うまく調整する必要があるようですね。
(3)完全母乳から混合栄養に切り替えるには
母乳が足りないため、赤ちゃんの体重増加が少ない場合など、途中から混合栄養育児に切り替える必要が出てくるケースもありますね。
このような場合は、まずは左右それぞれの母乳を十分に飲ませ、その後、少量(30ml~40ml)ずつミルクを足していきましょう。
ただ、今までママの乳首に慣れていた赤ちゃんは、哺乳瓶を嫌がることもあるようです。そんな時は、以下の方法を試してみましょう。
- 哺乳瓶や哺乳瓶の乳首を変える。
- 授乳クッションを用いる。
- 縦抱きや、斜め抱きをためしてみる。
- 哺乳瓶の乳首を温める
- 粉ミルクを変える
完全母乳育児から混合母乳育児の切り替えがスムーズにいかず、不安で焦ってしまうママもいるでしょう。赤ちゃんの栄養補給に関わることなので、無理もありません!
そんな時は、一人で頑張りすぎず、出産した産院の助産師さんや地域の母乳育児相談窓口に相談してみましょう。
(4)先輩ママ・パパ達が混合栄養育児を選んた理由
①母乳が足りなかった
“私の場合あんまり出なかったから混合なのですが、夫に預けたり出来るので結果オーライでした(^^;)”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“私は子供二人育てましたが、上の子の時は余るくらい母乳が出て、母乳パッドを何度も取り替えないといけないくらいでした。
が、下の子の時はあまり出なくて、母乳と粉ミルクの混合でした。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
母乳だけでは足りずに混合栄養育児を選んだママも、結果オーライに感じることもあったようですね。
②母乳と粉ミルクを使いわけたかった
“ミルクであれば旦那でも与えられるので、我が子には旦那好きになって欲しいのと、旦那も育児に参加しているという気持ちが持てるかなと思って。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“現在3か月の娘がいますが、職場復帰しています。元々母乳の出はかなりよかったのですが復帰に向けて預けるためにミルクと混合にしました。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
混合栄養育児は、ママ以外の人でも授乳できるため、赤ちゃんを預けやすいです。パパも積極的に赤ちゃんのお世話に参加することができますね!
3、完全ミルク育児のメリット・デメリット
完全ミルク育児とは、母乳を与えずに粉ミルクだけで赤ちゃんを育てる方法です。
WHO(世界保健機構)生後6ヶ月までは母乳のみで育てることを推奨していますが、母乳にとらわれる必要はありません!
母乳の量や赤ちゃんとママの体調、生活スタイルなどに合う栄養方法を選択することが、一番大切なのです!
完全ミルク育児にも、良い面は沢山あります!
完全ミルク育児のメリット・デメリットを見てみましょう。
(1)完全ミルク育児のメリット
完全ミルク育児のメリットには、以下のようなものがあります。
- ママ以外の人が赤ちゃんに授乳することができるため、預けやすい。
- 母乳をあげないため、ママは授乳のために食べ物を制限する必要がない。
- 粉ミルクは母乳に比べ腹持ちが良いため、授乳間隔が安定する。
- 哺乳瓶のメモリを見れば、赤ちゃんが飲んだ量が一目で分かる。
- 哺乳瓶に慣れているため、断乳がスムーズであることが多い。(哺乳瓶に粉ミルク以外のものを入れて飲ませることができる。)
- 乳腺炎や乳首の痛みなどの母乳トラブルがない。
完全ミルク育児は、誰でもミルクを与えることができるうえ、母乳の管理をする必要が一切ないため、ママの負担が軽くなるようです。
また、赤ちゃんが飲んだ量を正確に把握できるため、体重管理などがしやすく安心ですね。
(2)完全ミルク育児のデメリット
完全ミルク育児のデメリットには、以下のようなものがあります。
- 赤ちゃんに乳首を吸われることによって、愛情ホルモンである「オキシトシン」が分泌され、産後の回復を助けますが、完全ミルク育児の場合はそれが望めない。
- 外出時の荷物(哺乳瓶・粉ミルク・お湯など)が増える
- ミルク代がかかる。
- 昼夜問わず粉ミルクを準備する必要があり、手間がかかる。
- 母乳から得られるママから免疫を受け取ることができない。
完全ミルク育児では、母乳飲みに含まれる成分を赤ちゃんに与えることが難しくなります。
特に、分娩後数日間に分泌される母乳は、「初乳」と言われ、豊富な栄養と免疫成分がより多く含まれています。完全ミルク育児をする予定でも、この初乳だけは飲ませるように指示する産院も少なくありません。
(3)ミルクだけで育った子どもは病気をしやすいの?
「粉ミルクだけで育った子どもは、ママから免疫を十分に受け取ることができないため、病気になりやすい。」
こんな話を耳にしたことはありませんか?
完全ミルク育児で育てたいママにとっては、ショックな話ですね。
しかし心配ご無用!そのような事実は証明されていません。
確かに免疫は、病気から赤ちゃんを守ってくれる役目がありますが、万能ではありません。そのため、病気になりやすい環境にいれば、いくら完全母乳育児をしていても病気になります。
例えば上に兄姉がいて風邪などを頻繁にひいていれば、それだけ病気になるリスクも高いでしょうし、保育園に通園している赤ちゃんも、同様です。
また、ほとんど風邪をひかない子どもが、実は完全ミルク育児で育っていたという話も珍しくありません。
病気になるかならないかは、赤ちゃんの体質や環境などによって変わるようです。
(4)先輩ママ・パパたちが完全ミルク育児を選んだ理由
先輩ママやパパは、なぜ完全ミルク育児を選んだのでしょうか?
貴重な意見を見てみましょう!
①母乳が出なかった
“1歳4ヶ月と4ヶ月のママです。上の子は4ヶ月頃まで母乳、そのご妊娠発覚とともに、だんだん出なくて完ミルクになりました。胸は別に痛くも痒くもなく、だんだんと出なくなっていきました。”
(参考URL:https://oshiete.goo.ne.jp)
“母乳がほとんど出ず、乳腺炎の影響か、右は陥没乳首にもなってしまい、息子が母乳を拒否したためです(´;ω;`)”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
②母乳は出たが完全ミルク育児を選択
“母乳は1人目よく出て完母で7カ月まで出て、それ以降はミルクでした。
母乳とミルクと両方してみてミルクの方が外出してもあげやすいし、便利だし精神的にも気楽だと感じました。
母乳だと赤ちゃんに付きっきりにならないといけないし時間もかかるしというイメージです。”
(参考URL:https://oshiete.goo.ne.jp)
“下の子の時は働いてなかったから、母乳でも良かったんだけど。
母乳が出過ぎて服やら布団やら汚れて大変だったし、母乳を与えてる時期は眠くて眠くて。旦那にもミルクを任せられるし、ミルクの方が色々と楽だから、早々に完ミにしましたよ。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
“双子で低体重児なので、搾乳して、二人に哺乳瓶であげて哺乳瓶を洗って消毒してってやってると、さあ寝るぞと思った瞬間にまた次の授乳時間が来るので、じぶんの睡眠時間を確保するために完ミにしました。”
(参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
母乳が出ないママの中でも、下の子の妊娠に伴い完全ミルク育児に変更するケースなどもあり、臨機応変に対応していることが伺えます。
また、母乳は出ていても、ママ以外の人が授乳できるメリットなどを考慮して、完全ミルク育児にしたママもいるようです。
ママのライフスタイルや、母乳の状況に合わせた栄養方法を選択することで、日々の生活やママの精神が楽になることもあるようですね。
4、母乳と粉ミルクの成分の違いって?
様々な研究の結果、粉ミルクの成分は母乳にどんどん近づいていると言われていまが、その差はどの程度なのでしょうか?
ここでは、粉ミルクと母乳の成分の違いを徹底解剖します!
(1)母乳のと粉ミルクの成分の違いは?
母乳は、主に以下のような成分でできており、赤ちゃんの成長に必要な成分がバランスよく含まれています。
- たんぱく質
- アミノ酸
- ミネラル
- ビタミン
- 脂肪
- 炭水化物
- 糖質
さらに、母乳は赤ちゃんの成長に合わせて「初乳(産後数日)」➡「移行乳(産後4~15日)」➡「成乳(産後16日以降)」という具合に成分が変わります。
しかも、このような長いスパンの変化だけでなく、母乳の成分は1日のうちでも刻々と変化すると言われているのです。
赤ちゃんのニーズに合わせて変化する母乳は、まさに赤ちゃんのための「オーダーメイドな食事」なのです!
それでは、粉ミルクの成分はどうなっているのでしょうか?
現代の粉ミルクは、かなり母乳に近い組成になっており、赤ちゃんに必要な栄養素が粉ミルクで不足することは、まずありません!
1950年代に、日本で初めて、赤ちゃんが消化しやすいように改良された粉ミルクが発売されたのをかわきりに、「母乳組成調査」や「乳児の発育・哺乳量調査」などの研究を経て、今でも進化を続けているのです。
さらに、通常、粉ミルクの原料には牛乳を使用しますが、アレルギー対応で、大豆を原料に作られた粉ミルクもあるほどです。
私達ママは、母乳に近い粉ミルクがあるおかげで、母乳を与えられない場合も安心して粉ミルクを与えることができるのです!
(2)母乳にだけ含まれる成分
日々進化を遂げ、かなり母乳に近づいている粉ミルクですが、やはり、母乳のみにしかない成分も存在します。
一説では、母乳にはあり粉ミルクにはない成分は100種類近くあると言われており、中でも以下の成分は、赤ちゃんの成長に影響する成分だと言われています。
- 免疫(分泌型IgA)
- 白血球
- 善玉バクテリア
- ホルモン
- 酵素
(3)母乳にはあまり含まれない成分
反対に、母乳にはあまり含まれず、粉ミルクには含まれる成分もあります。
- ビタミンK
- ビタミンⅮ
これらの成分は、母乳に全く含まれていないわけでないですが、含有量が少ないため、欠乏症を引き起こすリスクがあります。
ビタミンKは、不足すると新生児の頭蓋内出血等を引き起こす可能性があるため、赤ちゃんにビタミンK2シロップを投与することで、予防しています。
また、ビタミンⅮは近年不足している赤ちゃんが多いと言われる栄養素で、不足すると骨の形成に異常が生じ、骨が曲がり歩けなくなることもある「くる病」を発病する恐れがあります。
ビタミンⅮは、しらす干しや鮭などに多く含まれています。完全母乳育児を行うママは、ビタミンⅮを含む食品を意識してとりましょう。
まとめ
完全母乳育児、混合母乳育児、完全ミルク育児、それぞれありますが、あなたと赤ちゃんに一番合う栄養方法は、二人が笑顔でいられる方法です!
もし、赤ちゃんの栄養や発育で気になることがある際は、一人で悩まず、小児科や産院に相談しましょう!ママと赤ちゃんの生活スタイルに合う方法が見つかると良いですね。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。