赤ちゃんの免疫力がつき始め、一回り大きくなった生後1ヶ月後、そろそろ沐浴から入浴に移行する時期です。
ちょうど1ヶ月検診の際に担当医に「そろそろお風呂入れても大丈夫ですよ〜」と言われたり、今まで沐浴に使っているベビーバスなどがちょっと窮屈に感じてきた頃ではないでしょうか。
ここでは、大体どれくらいの時期から入浴を開始してよいのかはもちろん、入浴の準備の仕方、最低限必要な赤ちゃんの入浴グッズの紹介から入浴の仕方、その後のスキンケアまで全てご紹介。
この記事を読むだけで赤ちゃんと入浴する準備が出来てしまいます。
一連の流れを把握して心の準備が出来たら、早速挑戦してみましょう。
目次
1、赤ちゃんの入浴っていつから?ママと一緒にお風呂に入ろう
(1)赤ちゃんとの入浴はいつから?
新生児の沐浴から移るタイミングは、一ヶ月検診以降です。一ヶ月検診でそろそろお風呂に入っても大丈夫か聞いてみましょう。(状況には個人差があります。たとえ一ヶ月検診で許可が出なくても焦らなくて大丈夫ですよ。)
新生児がママと一緒にお風呂に入れない理由は、新生児は菌に対する抵抗力がとても弱いということと、ママに悪露が出ている時期だからです。悪露に関しては個人差があるものの、一か月くらいでおさまることが多いので、一ヶ月検診の際に、赤ちゃんもママもお風呂に入っていいですよと言われることが多いです。
(2)無理して入浴しなくても大丈夫
沐浴やお風呂の目的は主にこの4つの理由です。
- 子供や大人が持つ細菌からの感染を防ぐため
- 清潔にする必要があるため(赤ちゃんの新陳代謝は大人の約3.5倍、汗の量はなんと約2倍!)
- 全身の血液循環を促すため
- 赤ちゃんとのコミュニケーション促進
検診でOKが出たからといって無理にお風呂に入らなくても、赤ちゃんは沐浴だけでも大丈夫。少し大きめのベビーバスを購入している方は、沐浴の時期は一か月余りと長くありませんので、もう少しゆっくり赤ちゃんと楽しむのもいいですね。
2、赤ちゃんの入浴方法を知ろう
(1)全体の流れを確認しよう
初めての赤ちゃんとの入浴。とても楽しみであり、少し不安なこともあるでしょう。でも全く難しくありませんので、一人でも初めてでも安心してくださいね。全体の流れはこちらです。動画もあわせてご覧ください。
- 入浴前の準備編!赤ちゃんの入浴グッズを準備しよう
- (一緒に入る場合)赤ちゃんが入浴する前に自分を先に洗ってしまおう
- かけ湯をして、身体を温めよう
- 身体を洗い、泡を洗い流そう
- 再び湯船に浸かって、身体を温めよう
- 身体を拭こう
- 水分補給をしよう
では一つ一つを詳しく一緒に見ていきましょう。
(2)入浴前の準備編!お風呂の温度や赤ちゃんの入浴グッズを準備しよう
①お風呂の温度は?
平均では40℃前後±2℃が目安です。
②水分補給用のミルク
お風呂に入ると汗をかくので、上がった後に水分不足になりがちです。
ミルクの赤ちゃんは、風呂上り用のミルクを熱めのお湯で予め作っておきましょう。お風呂上りに準備する手間なく飲めます。
③入浴グッズを入れるカゴ
ひとまとめにかごに入れておくと準備が簡単です。
④ベビーソープ
デリケートな赤ちゃんの肌を、優しい乳児専用のソープで守ってあげましょう。大人用のものは肌をいためることがあるので、ご注意ください。
また、何が赤ちゃんの肌にあうかは分からないので、最初はサンプルまたは少量ずつ使うとよいでしょう。固形の石鹸より、ボディソープタイプのほうが楽に使えます。
⑤バスタオル
大きなバスタオルがあると、赤ちゃんをくるんであげることができます。赤ちゃんも安心するし、拭いてあげるママのほうも楽ですよ。
バスタオルは1枚ではなく2枚―3枚、用意しておくと何かの時におすすめです。お風呂上りは赤ちゃんが気持ちよくておしっこをしてしまうこともあるんです。
⑥ガーゼタオル
体を洗うのに使います。
⑦お着替え
お風呂上り用のバスローブタイプもおすすめです。
ママがお風呂上がりのあれこれをしている間も、ローブだとひとまず赤ちゃんの体が冷めるのも防げるし、着せるのも簡単なので便利です。
⑧オムツ替えグッズ
お風呂上りに体を拭いたらオムツをつけられるように準備しておきましょう。また新生児はいつ、おしっこやウンチをするか分かりません。
オムツ数枚、おしりふき、おむつ替えシートを用意しておきましょう。できれば通常使ってるものと別に用意し、お風呂上り専用にしておくと便利ですね。
⑨その他あると便利なもの
ここであげたものは、赤ちゃんグッズなどを取り扱っているお店などで購入できるものばかりです。荷物一杯になってしまうので、通販での購入もおすすめです。
- お風呂の中で赤ちゃんが座れる椅子
ベビーチェア・バスチェアなどと呼びます。これがあると、赤ちゃんに座ってもらている間、ママは自分の体を洗ったりできるのでとても便利です。お風呂に入った時に赤ちゃんの居場所がなく、ママが赤ちゃんを常に抱えることになるのは結構大変。まだ首が座っていない赤ちゃんでも使えるものを選びましょう。
- ベビーパウダー
ベビーパウダーは赤ちゃんの皮膚の状態を見て使用しましょう。ベビーパウダーはあせもの防止、おむつかぶれの防止などといった効果があります。
赤ちゃんは大人と比べて面積あたりの汗をかく器官が多いため、あせもができやすいと言われており、ベビーパウダーを活用することでこれをケアすることが出来ます。
- 肌のお薬や保湿剤
お医者様から処方されている乳児用のお薬などを、洗面台においているママも多いです。入浴後に塗るものであれば、前もっておいておくと便利です
(3)赤ちゃんが入浴する前に自分を先に洗ってしまおう
赤ちゃんの入浴中は、赤ちゃんに集中できるように先に自分の体を先に洗いましょう。
赤ちゃんの入浴後に体を洗うとなると、赤ちゃんと一緒に湯船に入った場合、感染症などにもなりやすいため、先にママが清潔になってしまいましょう。
(4)かけ湯をして、身体を温めよう
かけ湯は、暖かいお湯に赤ちゃんがびっくりしないように、少しずつかけていきましょう。弱めのシャワーでも大丈夫です。強すぎると赤ちゃんの顔にかかったり、耳に水が入りやすくなったりします。
その後、湯船に一緒に入りましょう。時間は2-3分程度で良いでしょう。
入浴の際の身体の支え方ですが、首とお尻をしっかりと支えましょう。
(5)身体を洗い、泡を洗い流そう
①洗う時の体の支え方
湯船から出て、ママが椅子に座り、膝にタオルをかけたところに赤ちゃんをおきます。このようにすると固定されます。まだ首の座ってない赤ちゃんですので、頭の後ろをしっかりと支えましょう。
②赤ちゃんの身体の洗い方
少しずつ石鹸で赤ちゃんの全身を洗いましょう。慣れないうちは、最初に頭を洗ってシャワーで流し、次に上半身だけ洗って流しなど部分的に少しずつ洗うのもよいでしょう。一気に全身洗うと、今度は赤ちゃんの体が滑りやすくなりますので注意してください。
顔を洗うときは、泡立てしすぎると目や鼻、口、耳などに入りやすくなることがあります。ガーゼに少しの石鹸をつけて、軽く優しく洗うようにしましょう。
③すすぎ
すすぎが不十分だと、肌トラブルになります。肌を見て触ってみましょう。特に脇・ひじの内側・首などやくびれの部分は汚れがたまりがち。しっかり落ちているか確認しましょう。赤ちゃんの頭は、汗をよくかく場所なのでフケなどが出やすい場所でもあります。こちらもすすぎ残しがないよう優しく洗い流しましょう。
(6)再び湯船に浸かって、身体を温めよう
のぼせないように、数分程度で出るようにしましょう。
赤ちゃんの頬が赤くなるくらいが目安ですが、赤ちゃんによって反応は違うので、頬が赤くならなくても数分で出るようにしてください。
(7)身体を拭こう
ここまでくると、ほっと一安心ですね。
お風呂からあがり、用意しておいたバスタオルで体を拭いてあげましょう。優しく抑えるようにし、湯冷めしないように手早く拭いていきましょう。
髪の毛もまだドライヤーは必要ない時期ですので、バスタオルで拭くくらいで十分です。髪の毛が多い赤ちゃんは、しっかり水分をとってあげましょう。
肌を拭いてあげたら、オムツをこの時点でしてあげるのを忘れずに。
まだほてりなどがあれば、オムツをする以外は服を着せなくても構いません。バスタオルは軽くまいてあげましょう。
ママのお着替えは、隙間の時間でサッと済ませましょう。
ほてりなどがおさまったら、服を着せてあげましょう。
(8)水分補給をしよう
お疲れ様でした!赤ちゃんもきっと、ママの良い香りに嬉しくなっている頃でしょう。お風呂で水分が不足しがちですので、赤ちゃんに湯冷ましや授乳、準備の段階で用意していたミルクをあげましょう。
3、先輩たちに学ぶ、赤ちゃんの入浴時に注意すべきこと
赤ちゃんとの入浴、嬉しいけれど自分以外の誰か、それも大切な赤ちゃんに気を使いながら入るというのはドキドキしますよね。ここでは注意すべき点をご紹介します。これで安心して入ることができます。
(1)入浴中に使用するものはすぐ手が届く場所に
どこに何があるか探していると必要以上に時間がかかってしまい赤ちゃんが湯冷めしてしまいそう!なんてことも。赤ちゃんの安全も確保しつつ、手が届くところに前もって置いておくことが大事です。「赤ちゃんを確保していても、手の届く範囲に物を置く」ことを目安にするとよいでしょう。
お風呂上がりのバスタオルなどは、前もって広げておくと楽ですよ
(2)ゴシゴシではなく、泡でマッサージするように洗おう
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。あまり強く洗ってしまうと、肌荒れの原因になります。泡立てをしっかりして、ガーゼタオルか、ママの手で直接洗うのも良いでしょう。マッサージするように優しくがポイントです。
(3)入浴時間は短めに。15分位を目安にしよう
お風呂に入って、体を洗って湯船につかって、出るまでの全ての目安が約15分です。お風呂は小さな赤ちゃんの体力を消耗させ、のぼせることもありますので、最初のうちは特に長く入らないようにしましょう。
(4)乾燥肌の子は、スキンケアを大切に
生後一か月までに、一生のお肌の行方が左右されるという話もあります。赤ちゃんは肌のバリアが薄いので、乾燥肌になりがちです。お風呂上りは特に乾燥しやすい時間。しっかりと保湿してあげましょう。
詳しくは「赤ちゃん スキンケア」を参照ください。
4、これだけは揃えておきたい赤ちゃんの入浴グッズ
(1)赤ちゃん用石鹸
赤ちゃんにあう石鹸を探し当てるコツは、少量ずつ試すことと、なるべく無添加のものを選ぶことです。肌が敏感な赤ちゃんの場合は、お医者様に相談しながら選んでみましょう。ここでは、特に多くのママ達に人気のものをご紹介します。
①シャボン玉ベビーソープ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003VM7LT2/?tag=192abc-22
アボカドオイルを原料に使っているベビーソープです。アボガドオイルは保湿性に優れ、ミネラルやビタミンなどが豊富に含まれています。
シャボン玉ベビーソープは、水とカリ石ケン素地のみで作られているので、他のソープで肌荒れした方も一度試してみては。
②arau. 泡全身ソープ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B000NZDK4A/?tag=192abc-22
植物から生まれたせっけん成分。合成界面活性剤、無香料、無着色、保存料無添加。ポンプから出てくる泡がモコモコなので洗いやすいと評判です!
(2)バスタオルは優しい肌触りのものを
赤ちゃんのデリケートな肌に優しいものを選びましょう。ガーゼタイプがおすすめです。洗濯してもすぐ乾くので便利です。
①やわらかガーゼ バスタオル 無地【送料無料】日本製 泉州タオル
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楽天で最もレビュー件数が多い 国産ガーゼバスタオルです。このバスタオルは十分な大きさがあり、シーツにも使えるくらいです。吸収性も抜群で、乾きもとっても早いです。
②3重ガーゼ湯上がりガーゼバスタオル
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有害な物質が無く、赤ちゃんが口に含んでも大丈夫という基準 エコスティック規格Class Iに合格しています。日本製で、とっても柔らかです。洗濯するほどに馴染んできます。
(3)ガーゼがあると洗いやすい
赤ちゃんの体は適度に泡立ちがするくらいがおすすめです。あまりにも泡立ちが多いと、赤ちゃんの顔にかかってしまいかねません。そのためにもガーゼがおすすめです。
①ダッコ dacco ガーゼハンカチ 32cm×32cm 10枚入
沐浴でも使えるようにサイズがコンパクトなガーゼハンカチです。洗っているうちに馴染んできてフワフワになると評判です。
②【プリスティン】あんしんガーゼ3枚セット
こちらは安心オーガニックコットン100%です。肌触りがとっても柔らかです。日本製なのもポイント高いですね。少しお値段が高めですが、その分、へたれることがありません。
5、まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、誰でもできる「赤ちゃんをお風呂に入れるタイミングと方法」 を紹介してきました。
また、入浴前に準備するもの、赤ちゃんの身体の洗い方、スキンケアなども参考になりましたか? 完璧を目指さなくても、少しずつで大丈夫です。
今回の記事を参考に、 赤ちゃんとの初入浴を楽しんでください!
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。