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もうすぐこどもの日!男の子の初節句とお祝いのやり方のポイントは?

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こどもの日は、端午(たんご)の節句の日でもあります。

なんとなく「こどもを楽しませる日」の印象があったり、こどもにお菓子をあげたりすればいいのかな?と思ったり、男の子がいる場合はかぶとを飾ったらいいのかな?と準備してみたりなど、具体的にどんな日なのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、男の子の節句、特に初節句をどのようにお祝いしたらいいのか?節句の意味についても書いていますのでぜひ分かって迎える初節句にしましょう!

1、男の子の初節句とは?

産まれて初めて迎えるこどもの日、5月5日は初節句といわれ、赤ちゃんにとっては特別な日です。この日は、男の子の健やかな成長を感謝し願う日、邪気を払い無病息災を祈る日という通常の節句に加え、初めての節句を赤ちゃんが無事に迎えられたことを喜ぶ日でもあります。

昔は赤ちゃんの死亡率が、今の時代と比べて格段に高かったので、特に意識してお祝いするようになったようです。

もともと端午の節句は中国の習慣です。旧暦の5月は病などが流行しやすい時期であり、特に5が重なる5月5日は縁起の良くない日とされていました。そのため、薬草などに用いられていた菖蒲を飾ったりして厄除けを行っていたのが端午の節句の由来とされています。

日本には奈良時代に伝来したと言われ、武士の力が強くなってくると、武道や武勇を重んじる武士道を表した「尚武」と厄除けの「菖蒲」が同じ読み方であることから縁起がよいとされ、江戸時代には男の子の成長を祝う行事として定着しました。

歴史があるだけに、お祝いするにもその<作法>があります。

2、初節句を祝うタイミングは?

一般的に、初節句は生まれて初めての端午の節句です。しかし、まだ生まれたばかりなどでタイミングが合わない場合は、翌年でも可とされています。

具体的には、産まれたのが

  • 生後1カ月以内に初節句を迎える(お宮参り前)ー4月5日頃から5月5日生まれ
  • 生後100日以内に初節句(お食い初め前)ー4月5日頃から5月5日生まれ
  • 早生まれ(正月から初節句の間に誕生)ー1月1日から5月5日生まれ

の場合は先延ばしするという考え方もあります。

先延ばしした場合は、翌年の節句、旧暦の節句(毎年6月頃)、数週間から2ヵ月先の吉日の週末などに祝うことが多いようです。

基本的には、産まれてから一か月以上たっていれば初節句を迎えるに問題ないという話もありますので、家族で話し合って、タイミングのよい時期を決めるとよいでしょう。

3、お祝いの定番!五月人形や鯉のぼりの準備

端午の節句の飾りつけと言えば、五月人形や鯉のぼりです。自宅や幼稚園、小学校などいろんなところでさまざまな飾りを目にする機会があるでしょう。ここでは、お祝いに欠かせない五月人形や鯉のぼりの意味や選び方についてみていきましょう。

(1)五月人形ってどんな意味があるの?

五月人形で思い浮かぶものに、かぶと、よろい、武者人形などがありますね。

これらを飾るのは、武家社会から生まれたものといわれています。神社に安全を願って参拝するさいに、鎧や兜を奉納するしきたりがありましたが、それが元になっています。兜や鎧は、戦いで身を守る防具でしたが、それが転じてさまざまな災厄から身を守るものという意味を持つと考えられてきました。

いまでも、事故や病気などの災厄から子どもを守ってほしいという願いを込めて飾る習慣になっています。

(2)鯉のぼりの意味は?

鯉のぼりは、もともと武家で立てる習慣があった「のぼり」に由来すると考えられています。江戸時代に将軍家に男の子が生まれたとき、端午の節句の厄払いと男子誕生のお祝いを兼ねてのぼりを飾っていましたが、それが武家の間に広まり、さらに庶民の間に広がっていきました。

武家ののぼりは、家紋の入った四角いシンプルなものですが、庶民の間では初めは武者絵の描かれたものが多かったようです。江戸時代中期以降になると、今度は鯉が描かれたものが増えていきました。

古くからの中国の伝説には、登竜門の言葉の由来にもなっている「鯉が滝から天に登り、龍になる」というものがあります。この伝説から、鯉は立身出世の象徴のように考えられており、鯉のように「いかなる環境にも耐え、立派な人へ成長するように」という男の子の立身出世を祈り願う意味で、鯉の描かれたのぼり、すなわち鯉のぼりが飾られるようになったというわけです。

(3)誰が準備する?

端午の節句の由来を知ったところで、次に誰が準備するのか、という問題がありますが、これにも習慣があります。

五月人形は母方の実家が用意するの一般的ですが、これは地方によってさまざまであり、東と西でも違うので、祖父母など身近な人に聞いてみるとよいでしょう。

最近では双方の両親が揃えたいということで金額を折半してプレゼントすることもあります。

鯉のぼりも同様に母方が準備するのが一般的とされているようですが、こちらも地方の状況や双方の両親の意向などを踏まえて、柔軟に対応してもよいでしょう。

(4)兄弟それぞれ準備すべき?

五月人形は子どもの「身代わり」の意味もあるので、本来は一人に一人ずつです。しかし、絶対に一人に一つということではなく、家のスペースなどで一つの家庭もあります。

また、基本的に父親のものを引き継ぐのは「厄を引き継ぐ」といわれるので避けることが多いようですが、地域によっては引き継ぐものだとされているところもあるようです。立派なものだったり思い入れのあるものだったら、飾りたい、踏襲したいという思いもあるかもしれませんね。

解釈はさまざまなので、これも身近な人たちの意見を聞いて判断するとよいでしょう。

4、お祝いの食事会

初節句をみんなでお祝いするという場合には、食事会がつきものですね。では、どのように行うのでしょうか?

(1)最近は食事会が主流

子どもに関する行事の場合、神社にお参りするなどもありますが、最近では食事会をしてお祝いするのが一般的です。昔は一族全体を呼んで行うこともありましたが、最近は両親と双方の祖父母にとどまり、内輪で和やかに行うことが多いようです。

しかし初節句の食事会は、お祝いのお返しの意味もあります。お祝いを送ってくださった親族が遠方でない場合には、お声がけをするとよいでしょう。

(2)花菖蒲を飾る

端午の節句は別名、菖蒲の節句といわれています。それは菖蒲の花がこの季節に咲き、菖蒲の花を用いて節句を祝うからです。邪気をはらう魔除け厄除け、健康を保てる力があり薬草としても菖蒲の花は用いられてきました。

  • 菖蒲酒を飲む
  • 菖蒲湯に入る
  • 菖蒲枕に寝る

などの習慣もあります。

赤ちゃんでも基本的には菖蒲湯には入ることができます。ただし、生後すぐの赤ちゃんはまだ皮膚が弱いので、3ヶ月を過ぎるぐらいまでは、避けた方が無難です

また、おむつかぶれをしていたり、湿疹がある場合などもやめておいた方がいいでしょう。

(3)柏餅と粽(ちまき)

端午の節句に食べるものと言えば、柏餅(かしわもち)と粽(ちまき)が代表的ですね。地域によっても違い、関東では柏餅、関西で粽。が主流です。

関東で主流の柏餅ですが、柏の葉は新芽が出るまで落ちないので「子孫繁栄」の意味があり、縁起がいいということで江戸を中心に広まったようです。

さらに餅がよもぎだと魔除け・厄除けの意味合いもあります。この餅には餡子が入っています。なお、柏の木は東に多く、西ではあまり葉が手に入りにくかったことから、関東が主流になりました。

一方、関西で主流の粽は、端午の節句と同時に中国から伝来したものがそのまま定着したと考えられています。5月5日に亡くなった屈原という詩人にお供えされたものが由来でおり、5月5日に厄除けとして作って配る習慣があったものが日本にも伝わったとされています。

この習慣が伝来した頃は関西が国の中心であったこともあり、関西では粽が定着して現在に至っています。

(4)他に縁起物を用意する場合も

お祝いのお食事は地域によって違いますが、絶対にこうしなければいけないというものではありません。赤飯や海老・鯛などの縁起物とされるものを用意することで、お祝いらしい雰囲気を出すのもよいでしょう。

(5)費用負担は

誰が費用を出すべきかも特に決まりはありませんが、通常は両親が主催して、祖父母は招待し、祖父母はお祝いを包みます。決まっているわけではないので、祖父母の気持ちもうまくくみとりながら臨機応変にしましょう。

5、お祝いはどうする?

ここまでは、主催する立場での様々な情報をお伝えしましたが、祝う側になることもあります。その場合はどうしたらよいのでしょうか?

(1)お祝いの相場

どの場面でもお祝いの金額については頭を悩ませるものですが、一般的にはそれぞれの立場によって以下のように考えられています。

■孫に渡す初節句祝い:3万円~30万(節句人形の購入代金として渡す場合)

祖父母は五月人形の購入代金なども含むので金額の幅があります。また、互いの祖父母で折半して購入する場合もこの金額は変わります。

 

■甥っ子、姪っ子に渡す初節句祝いの相場:5,000円~10,000円(食事会の飲食費代わり)

■友人、知人:3000円~5000円

ただ、最近は初節句のお祝いは身内だけで済ませることが多く、誕生時以外に友人や知人からお祝いをあげることは稀なようです。あまりお互いが気をつかい過ぎることのないよう、関係性や距離感などから判断してください。

(2)お祝いを渡すタイミング

お祝いを渡すタイミングは特に決まっていませんが、節句の一月前が一般的です。食事会に招待された場合、持参してもよいでしょう。

6、節句のお祝いに対するお返しは?

身内であれば食事会に招待するのが良いですが、それ以外の方へのお返しはどうしたらよいのでしょうか?

お返しはいただいた金額のうち、1/2〜1/3程度のものとしましょう。

また、お返しの物にお約束はなく、よくあるのはタオルや箱詰めお菓子、ギフトカタログ、商品券などになります。

なお、お返しは一カ月以内にお渡しするようにしましょう。

まとめ

子どもの初節句に一通りのお祝いができるようにまとめました。初節句の意味も参考になりましたか?

初めての節句は人生でたった一度きり。健やかに成長している赤ちゃんを心から皆でお祝いする喜ばしい日です。

お祝いされる赤ちゃん、そしてパパママが何より幸せな笑顔になれる日でありますように!

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