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入学式には着物を着たい!気になることに全てお答え!色は?種類は?

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お子様の入学式を控え、「着物を着てみたい!」と考えているママパパもいるでしょう。

満開の桜、ピカピカのランドセル、そして着物を着たママの姿は、まさに新しい門出の象徴!お子様の未来への一歩に、花を添えることができますよね。

一方で、「入学式で着物を着たいけど、何となく自信がない…。」そんなママが多いのも事実。

  • 着物のマナーや約束事に関して詳しくない
  • そもそもどんな着物を着れば良いのか分からない
  • 着物を着て目立ってしまわないか不安

など、様々な要因で「やっぱりスーツにしておこう。」と、着物を諦めるママもいるようです。これでは、本当に勿体ないですよね。

そこでこの記事では、着物初心者のママが読むことを想定し、入学式にふさわしい着物の種類・約束事・マナー・着用率などを詳しくご紹介していきます。

「伝統に基づいた、正しい入学式の着物情報が知りたい!」そんなママは、是非続きをお読みください。

1、入学式での着物の着用率

洋服を着るのが当たり前の今、着物を着るのは「特別なこと」として認識しているママが大半でしょう。

そんなママ達が「入学式で着物を着よう!」と決心するには、着物の着用率がとても気になりますよね!

実は、着物の着用率は「地域」や「学校」によって大きな差があります。

  • 着物を着ている人は0だった。
  • 一クラス30人中5~6人のママが着物だった。
  • 私立小学校だったので、紺のスーツが暗黙の了解だった

など、バラバラで統計があるわけではありません。

「困ったなぁ。着物が私だけだったらどうしよう…。」という不安があるママは、着用率を入学前にリサーチすることをおすすめします。

一番おすすめの方法は、ズバリ、ママ友に聞くことです!小学生の子どもがいるママに聞けば、入学式の集合写真を見せてくれるなど、内情を教えてくれますよ。

ちなみに私も、ママ友に内情を聞き「入学式で着物を着よう!」と決心した一人です。今回はその経験も含め、よりリアルな情報をお伝えできればと思います。

2、入学式にふさわしい着物の種類

(1)入学式に相応しい着物は3つ!

入学式に相応しい着物は、【色無地・付け下げ・訪問着】の3つです。

このページを開いて頂いた方の中には、「またその話か…。」と思った人もいるかもしれませんね。

知りたいのは「3つの着物の中でどれが入学式に最適なのか!?」ということ!実は私も同じで、手持ちの「訪問着」と「色無地」のどちらを着ていくべきか散々迷った一人です。

しかし、多くのサイトでは書かれていることが曖昧で、結局何が一番正しいか分からなくなってはいませんか?

着物のマナーや約束事は、人々の生活様式や感覚の変化と共に少しずつ変わっていいきます。そのため断定的な言い方が難しく、曖昧な表現にならざるを得ない場合があるのです。

そこでここでは、【色無地・付け下げ・訪問着】の3つの着物について、その違いやどれが入学式に相応しい着物かを、【✔ポイント】として分かりやすく表現しました!

3つの着物で迷っている人は、是非続きをご覧ください。

(2)訪問着

出典:https://item.rakuten.co.jp/rental-poem/hw1206/

訪問着とは、「振袖」や「留袖」につぐ格の略式礼装。嫁入り道具として、訪問着を仕立てたママもいるでしょう。

胸元から後ろの肩、両袖、裾にかけて豪華な模様が広がっており、私達ママ世代なら、【友人の結婚披露宴、お茶会、各種パーティー、目上の人を訪問する際】に着用します。

ここで、あれ?っと思った方はいませんか?訪問着の着用の場に、「入学式」が含まれていませんね。

「訪問着は入学式にふさわしい。」と書かれているサイトも多々ありますが、どんな訪問着でも入学式にピッタリというわけではありません。

訪問着は、華やかで豪華な刺繍や絵柄が特徴です。「振袖」や「留袖」につぐ格ですから、それもそのはずですよね。ただそれ故に、子どもが主役の入学式では、ママが目立ち過ぎる可能性があるのです。

そのため、入学式で訪問着を着用するなら、派手さを抑えつつも適度に華やぎのある訪問着を選ぶのが望ましいと言われています。

【✔ポイント】

①派手な訪問着は、入学式には不向きと考える人もいる

②色味を抑えた上品な訪問着なら、入学式でも違和感はない

③嫁入り道具として仕立てた訪問着を着用するなら、よく検討を!若い頃に仕立てたものは、豪華で派手な場合も多い。

(3)付け下げ

出典:https://item.rakuten.co.jp/kimonomachi/034045/

付け下げは、訪問着より華やかさを落とした着物。訪問着に大変よく似ていますが、柄が控えめなのが特徴です。

その歴史は意外に新しく、第二次世界大戦中、華やかな着物が禁止されたことがあり、訪問着より柄を控えめにした付け下げが考案されたと言われています。

付け下げは訪問着より格が下るため、訪問着ほどあらたまる必要のない略式礼装として多く用いられています。子どもが主役の入学式や七五三に、「ちょっと控えめに装いたいけど、華やかさも欲しい。」そんな子育てママにとって、便利な着物だと言えるでしょう。

【✔ポイント】

①付け下げなら、派手さを気にすることなく入学式で着用することができる

②付け下げは紋なしが一般的。紋のあるなしに関わらず入学式で着用できる

(4)色無地

出典:https://www.kimono-365.jp/rental/detail/?product_id=1876

色無地は、白生地を黒以外の色に染めたシンプルな着物。地紋(織物の地に折りだした文様)がある場合もありますが、模様や刺繍などの装飾は一切ありません。

年齢を問わず、【結婚披露宴、お茶会、入学式、卒業式、パーティー】で着用することができ、喪服用の黒帯や黒い小物と合わせれば、お通夜や法事などの不祝儀にも使える便利な着物です。

ここで、おっ!と思った人もいるかと思いますが、実は色無地こそが最も入学式に相応しいと考える人が多いようです。

帯・帯揚げ・帯締めなどの小物とトータルコーディネートをすれば、派手さが削ぎ落されつつも洗練された、上品な母としての装いが完成しますよ。

ただし、色無地は紋の有無で格が変わります。

一つ紋なら略式礼装となり、染め抜きの紋や三つ紋があればさらに格が上がります。反対に、紋なしでは食事会やコンサートなどに着用する、カジュアルな着物になるためご注意を。

【✔ポイント】

①色無地なら上品な母としての装いが完成。入学式で堂々と着ることができる

①入学式で色無地を着るなら「一つ紋つき」

②入学式にふさわしい淡い色味(淡い黄色・桃色・水色)を選ぶ

着物を持つ若い世代が少なくなった今、着物と言えば訪問着が真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょう。

しかし、20年前の着物の知識本を開いてみると「入学式や卒業式には色無地がふさわしい」と、明記されています。そのため、特に年配の方にとっては、入学式で派手で華美な訪問着を着ることに、少々違和感をもつ人もいるようです。

いかがでしたか?入学式の着物には、3つそれぞれにポイントがあります。ポイントを抑えた装いを心がけ、お子様の門出に花を添えましょう。

3、入学式で着物を着る際の注意点

続いて、入学式で着物を着る際の注意点を詳しくみていきましょう。

(1)式典にふさわしい着物を着よう

【色無地・訪問着・付け下げ】の3つが、入学式に適した着物だということが分かりましたが、中には「手持ちのカジュアルな着物を着ていきたい!」という人もいるでしょう。

しかし、入学式という式典にふさわしい着物を選ぶことは、着物を着用するうえで大切なマナーです。

その場に敬意を示すためにも、格式ある場にはそれ相応の着物を着用することを心掛けましょう。

(2)帯にも注意

入学式で着物を着るなら、帯にも注意を払いましょう。

着物の帯には、大きく分けて「袋帯」と「名古屋帯」がありますが、入学式で【色無地・訪問着・付け下げ】のいずれかを着用するなら、基本的に「名古屋帯」ではなく「袋帯」を締めましょう。

なぜ「名古屋帯」が相応しくないのか?これには2つの理由があります。

一つ目の理由は、「名古屋帯」は「袋帯」より簡単に締めることができる、カジュアルな帯だから!そのため、【色無地・訪問着・付け下げ】の格に合わないのです。(ただし、文無しの色無地や付け下げの場合はこの限りではない。)

二つ目の理由は、「名古屋帯」では慶事にふさわしい帯の結び方、「二重太鼓」が結べないためです。

着物に合わせて帯を購入している場合、帯と着物がチグハグになることは少ないでしょう。しかし、「着物は自分のもので、帯は母から譲り受けた!」など、帯と着物が別々の出どころの場合、何も知らないと恥ずかしい思いをすることになり兼ねません。

着物と帯が合っているか不安な場合は、購入した呉服屋やレンタル店に聞いてみるのも一つの方法です。

(3)準備に余裕を!

皆さんご存知のように、着物を着るには小物も沢山必要です。

着物を着慣れていない場合は、当日どのようなスケジュールで動くかも含め、余裕をもって行動することが大切です!

  • 1ヶ月~2ヶ月前:美容室で着付けの予約。着物をレンタルする場合はその手配。
  • 1週間前:着物や小物の準備
  • 2~3日前:美容室➡家➡入学式会場など、当日の動き&時間を家族で共有。
  • 前日:最終チェック

という具合に、着物や美容室の準備は1ヶ月以上前から行うのがおすすめです。ただし、レンタルの場合は混み合うことも多いため、もっと早く取り掛かることも検討しましょう。

(4)宝飾品の付けすぎに注意

着物を着用すると、イヤリング・時計・指輪など、つい華やかな宝飾品を身につけたくなりますよね。

しかし着物の場合は、半襟・帯揚げ・帯締め・帯留め・髪飾りなどが、既にアクセサリーの役目を果たしています。そのため、カジュアルな場ならまだしも、入学式のような格式高い場に、宝飾品をジャラジャラ身に付けるのはマナー違反と言われているのです。

  • イヤリングは基本的につけない(ヘアアクセサリー、簪などを優先)
  • 結婚指輪以外の指輪も、基本的につけない(着物を傷つける可能性あり)
  • ネックレスも基本的につけない(半襟などがその役目)
  • 腕時計もしない方がベター(結婚式などでは、時間を気にしていると言う意味でマナー違反に当たる)

着物は日本の伝統的な衣装です。その上品な佇まいを活かすべく、華美な装飾は控えましょう。

4、先輩ママに聞いた!入学式で着物を着た感想

それでは、実際に入学式で着物を着たママ達に、その感想を伺ってみましょう。

  • 淡い色味の色無地に、銀の箔が入った格調高い袋帯を合わせました。入学式に相応しい着物だったので、臆することなく堂々と振舞うことができましたよ!
  • 娘の入学式では、着物を着ているママが結構いました。私は控えめな訪問着を着ていったのですが、手持ちの着物をそのまま着てきた!という雰囲気の人も沢山いて、統一性はありませんでした。「私が考えすぎだったかな?」とも思いましたが、やはり見る人がみれば分かるので、きちんとした装いをしてよかったと思いました。
  • 見るからに豪華な訪問着を着て、誰もが一目で分かる高級バッグを持っているママがいました。華やかでしたが、明らかに子どもより目立っていました…。
  • 着物を着ていたのが私だけでした…。最初から目立ってしまったので、もう少しリサーチするべきだったとちょっと後悔。

入学式で着物を着たママの話を伺うと、全員が着物の正しいマナーを心得ているわけではないようですね。

しかし、あまりにもチグハグな装いでは、「マナーを知らないのかな?」「スーツを着た方が良かったのでは?」と思われることもあるでしょう。

せっかく着物を着るからには入学式に相応しい装いを心掛け、母として凛とした佇まいで挑みましょう。

5、おすすめの着物レンタル店

(1)着物レンタル あき

公式サイト:https://kr-aki.co.jp/

都内に4店舗ある着物レンタルショップ。出張着付けや、卒入学両方の利用で50%Offなど、嬉しいサービスが目白押し。入学式に相応しい、控えめな訪問着はもちろん、色無地も豊富に取り揃えられています。

(2)夢館

公式サイト:https://www3.yumeyakata.com

着物の本場、京都に店舗を構える夢館では、ネットでレンタル予約が可能。全国どこへでも配送してくれるため、忙しくて店舗に出向くのが難しいママにもおすすめです。センスのよい訪問着や色無地が沢山用意されていますよ。

(3)晴れ着の丸昌

公式サイト:https://www.marusho-1010.com

こちらのお店では、過去にレンタルで活躍していた訪問着・色無地を、超破格値で販売もしています。入学式を機に自分の着物が欲しい!そんな人は、一見の価値ありですよ。

(4)きものレンタルwargo

公式サイト:https://kyotokimono-rental.com

ネット予約だと、どれを選べばいいか不安…。そんな人は、是非きものレンタルwargoを覗いてみましょう。訪問着は、20代・30代・40代・50代と、それぞれの年代に相応しい着物を提案してくれているため、あれこれ迷う必要がありません!

(5)貸衣装 ぽえむ

公式サイト:https://item.rakuten.co.jp

「貸衣装ぽえむ」では、正絹の上質な着物が豊富に揃います。レンタルでも周囲に引けを取らない着物を借りたい!そんな人におすすめです。

いかがでしょうか?最近では、便利なネットレンタルも普及しているようですね。

どのお店も、3月・4月は込み合うため、早めに予約を行いましょう。

まとめ

日本の伝統技術と美意識が集結した着物は、お子様の新たな門出をお祝いするのに相応しい装いです。

着物のマナーや約束事を煩わしく感じる人もいるかと思いますが、一度基本を覚えれば、決して難しいものではありません。

是非思い切って、お子様の入学式で着物をきてみませんか?ママの美しい姿に、お子様も喜んでくれることでしょう。

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