幼児教育

モンテッソーリ小学校は国内に2校だけ!入学するにはどうすればいい?

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いま、多くの保育園・幼稚園が、『モンテッソーリ教育』を取り込んでいます。そういう事もあって「モンテッソーリは幼児教育」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

本来モンテッソーリ教育というのは、小学校入学後も子供の成長に合わせて続いていくものです。ただ、現在のところ、日本でモンテッソーリ教育を導入している小学校は、東京の「ザ・モンテッソーリ・スクール・オブ・トウキョウ」と、横浜の「マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクール」の2校だけ。この2校の近くではない方は、「せっかく今まで続けてきたのに幼稚園で終わりなの?」と思ってしまうかもしれません。

でも大丈夫です。『モンテッソーリ教育』の考えをご家庭でお子さんの教育に取り入れていくことは可能です。

モンテッソーリの教材を使ってご自宅でできる学習方法や、モンテッソーリ教育の幼稚園が開講している小学部に通うなど、様々な方法で、小学校入学以降もモンテッソーリ教育を続けることができます。

今回の記事では、国内2箇所のモンテッソーリ小学校に関する話はもちろん、そこに通えなくても、モンテッソーリ教育を続ける方法についてまとめました。ぜひご一読ください。

目次

1、モンテッソーリ教育を受けるメリット

(1)考える力の高い「地頭の良い」子に育つ

まずは、小学校入学後もモンテッソーリ教育を受けるメリットから説明しましょう。モンテッソーリ教育を受けることによって、お子さんはどんなことを学べるのでしょうか。

日本のモンテッソーリ教育の第1人者である相良敦子氏の『モンテッソーリ教育を受けた子どもたち―幼児の経験と脳』によると…

  • 勉強やスポーツなどを自発的にやる、文武両道を貫く
  • 自分で目標や進路を設定し、自分で計画を立て、実行する
  • 落ち着いており、論理的な思考力を持っている

といったようなことが身につきやすいとのことです。

子ども時代はもちろん、社会に出てからもおおいに役立つ能力で、ぜひ身につけて欲しい力ですね。

(2)経営者、アーティストなど、社会を引っ張る人間に育つ

では、実際にモンテッソーリ教育を受けた子どもは将来どんな大人になるのでしょうか?

モンテッソーリ教育の本場である海外の例を見てみると、たくさんの成功者が小学校の時にモンテッソーリ教育を受けていたことがわかります。

ラリー・ページとセルゲイ・ブリン(Google創業者)

マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)

ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)

バラク・オバマ(米国大統領)

クリントン夫妻(元米国大統領と国務長官)

ビヨンセ(歌手、女優)

テイラー・スウィフト(歌手)

ビジネス、政治、芸術と様々な分野で才能を発揮している人々ばかりですね。

Googleの創業者は自身の成功がモンテッソーリ教育によるものだと断言しており、インタビューでも「自分で考えて行動することを学び、それにより興味のあることをとことん追求する自由を得ました」と答えています。

(3)モンテッソーリ教育を受けた人の体験談

次に、実際にモンテッソーリ教育を受けた人の体験談もみてみましょう。

モンテッソーリ教育 in アメリカというブログでは、モンテッソーリ小学校に通うお子さんたちの様子を知ることができます。たとえば、2年生のお子さんのエピソードに、こんなものがありました。

一緒にお風呂に入ると 「2520度は何回転?」「3240度は何回転?」とそんな問題ばかり出されます。「えー、ママ、わからないの?」と。360度が1回転、720度が2回転までは私にもすぐに出来るけれど、3回転以上は、もう紙に書かないと私は計算できない(涙)

1年生の間に、2乗も覚えて、12の2乗は、13の2乗は、14の2乗は、と嬉しそうです。具体物でわかりやすい、モンテッソーリの算数の教具のおかげに間違いありません。今は、同じクラスの3年生がやっている、3乗に興味津々で、3年生のレッスンを後ろから観察したりしているそうです。

モンテッソーリ教育では学年ごとに分けられるのではなく、学年でいうと1~3年生が一つのクラスになります。「上級生の勉強に興味を持つきっかけになる」というのは、おもしろい仕組みですね。

また、モンテッソーリ教育では早くからコンピューターに触れる機会もあるそうで、こんなエピソードもありました。

今ではプログラミング言語でプログラミングするのが好きで、描画ソフトでイラストを描画し、ここをクリックしたらこう動く…などのゲームのコードを自分で作るようになってしまいました。

「ゲームはやるのは駄目でも、作るのはいいでしょ?」と口も達者です(涙)

デジタルのグリーティングカードなどもコンピュータで作ってしまいます。クリックしたらカードが開き、中にケーキがあり、キャンドルの炎がユラユラ揺れていて、上から Happy Birthdayなどの文字が降りてきたりするもの。サンプルを参考にして自分でプログラミングしたと言っていたけれど…私たちの時代とあまりにかけ離れていて、戸惑ってしまいます。

算数やプログラミングは今後日本でも重要視されている教育要素ですよね。その子ども自身の可能性を広げるという点で、モンテッソーリ教育が効果的なのは間違いなさそうです。

2、国内でモンテッソーリ小学校に通うには?

(1)モンテッソーリ小学校が国内に1校しかない理由

「せっかく幼稚園でモンテッソーリ教育を受けたので、小学校でも続けてモンテッソーリ教育を続けたい」と考える方は多いでしょう。ただ、残念ながら日本国内でモンテッソーリ教育の小学校に進学するのは簡単ではないのが現状です。

その1番の理由は、国内には2校だけしかモンテッソーリ教育の小学校が無いからです。その2校を順番に紹介していきましょう。

①「ザ・モンテッソーリ・スクール・オブ・トウキョウ」

公式ページ:http://www.montessorijapan.com/

東京都の南麻布にある、モンテッソーリ/インターナショナルスクールです。2歳から15歳までの生徒を受け入れていて、世界30カ国、150名以上の生徒が通っています。国内でも代表的なインターナショナルスクールのひとつです。

学校周辺には麻布運動場や有栖川宮公園がある他、庭は四季の植物に囲まれていて、ゆたかな環境で子どもたちはのびのびと教育を受けています。

②「マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクール」

公式ページ:https://www.maria-montessori-elementaryschool.com/

横浜市青葉区で、モンテッソーリ式の保育園・幼稚園も運営している、高根学園による小学校です。

付属の保育園(プレスクール)、幼稚園と合わせると、1歳から12歳までのお子さんを受け入れています。ザ・モンテッソーリ・スクール・オブ・トウキョウに比べると比較的小規模となっています。

 

これらの学校は国の指導方針とはちがったモンテッソーリ教育を行なっているので、「国に認められない学校=認可外校」という扱いです。

そのような事情もあって、幼稚園までは多くのモンテッソーリ教育の学校があるのに対して、小学校以降の教育施設を立ち上げるのは簡単ではなく国内にはモンテッソーリ教育の小学校が少ないのかもしれません。

「認可外校」というと、「違法なの?」と思われるかもしれませんが、決して違法ではありません。

インターナショナルスクールやフリースクールといった独自の教育方法を行なっている学校なども認可外校ですが、教育を行うことは問題ないとされています。

ただし、認可外校は卒業しても義務教育を修了しているとは認められません。

多くの公立中学校では、認可された小学校を卒業していることを入学の条件としているので、公立中学への進学を考えているならば、認可外小学校への進学は将来の進路も考えた上で進学する必要があります。

(2)モンテッソーリ小学校の授業内容

モンテッソーリ小学校ではどんな教育をしているのでしょうか?

まず注目したいのは時間割。一般の学校と違って、1時間目は国語、2時間目は算数…というふうに科目が割り振られていません。

参考:https://www.maria-montessori-elementaryschool.com/school-day

詳しい授業内容について、公式ホームページの説明を引用します。

午前:

​自らの興味・好奇心に沿って、子どもが主役となって学習していきます。教具を使って数や図形の概念を学んだり、実験を通して物質の性質を学んだりと活動は様々です。提供の時間には、子どもが興味を持つ学習内容の紹介を先生が行い、新しい学びの扉を開いていく援助をします。自分達でやりたいことを選んでいるので、何時間でも学習に集中して取り組んでいる姿が教室のあちこちで見られます。

午後:

午後の学習では午前のモンテッソーリ活動とは異なり、教科書や先生が作成した教材を利用しながら、国語・算数・社会・理科等の学習を進めていきます。モンテッソーリの活動で学んだ概念を演習で定着させるとともに、各科目において子どもたちの興味がさらに広がるように導きながら学習を進めていきます。

認可された小学校と同様、国語や算数などの教科授業の時間もあるようです。

3、モンテッソーリ小学校に通うメリット・デメリット

それでは、モンテッソーリの小学校に通うことのメリットとデメリットはどんなものでしょうか。様々な意見があるのでまとめてみました。

(1)メリット

何といっても、決まった内容に縛られずに自由に学べることです。人工知能などが将来当たり前になってくると言われている昨今、これからは「考える力」のある人がが重視されるとよく言われていますよね。

公立の小学校でも、学校・先生によっては、授業内容から暗記を減らすなど対策しているところはあるのですが、まだまだ不十分、という意見も見られます。

対して、モンテッソーリの小学校では、子どもの考える力を伸ばすことを第一に考えた教育を受けることができます。

教育の特色:

  • 授業では、結果を暗記するのではなく、なぜそうなったのかを自分で考えるようにする
  • 特定の科目ではなく「いま興味のあること」を自由に学べる時間がある
  • 1年~3年、4年~6年の異年齢混合クラスになっているので、自然と社会性が身につく
  • 書道家、医師、航空会社などの様々な専門家を呼ぶ授業があり、将来をイメージしやすくなる

このように、モンテッソーリの小学校独自の教育を行っています。

国が決めた指導内容にのっとって授業をする、一般の小学校とは対照的です。

(2)デメリット

反対にデメリットはというと、公立中学への進学が難しい場合があるということ。

文部科学省のQ&Aページによると、「認可外の小学校で教育を受けた方は、中学校から公立校に入ることを希望しても認められない」という風に言われています。

参考:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1309977.htm

ただ、文部科学省からは特別な事情があれば公立中学校入学を認めることもある、という通達も出ています。

参考:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1372591.htm

認可外の学校に通うことにより出てくる進学の問題と、認可外の学校だからこそ受けられる特別な教育、両方をしっかり検討した上でお子さんの教育方針を決めるようにしましょう。

それでは実際、マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクールを卒業した生徒の進学先はどんなところなのでしょうか。進学実績を見ると、開成中学・武蔵中学・桐蔭学園・湘南白百合学園中学、その他私立大学附属中学校などが上がっており、有名私立中学への進学実績が多く掲載されています。

4、国内唯一のモンテッソーリ小学校に通うには

では「マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクール」に通うにはどうすればよいのでしょうか。

毎年生徒を募集している他、随時、編入も受け付けており、外部からでも入学は可能なようです。

募集要項などはホームページ上で公開されておらず、入学を希望する方はまず電話するように、と案内されています。

生徒数なども公開されていませんが、少人数制で運営している学校のようですので、募集枠は多くないと言われています。

5、学校以外でモンテッソーリ教育を受けるには?

(1)モンテッソーリ式の幼稚園が開講している小学部に通う

モンテッソーリ式の小学校が近くにないので、そもそも通えないという方がほとんどだと思います。

また、普通の小学校に通わせながらモンテッソーリ教育を続けたいという方もいるのではないでしょうか?

そんな方には、モンテッソーリ幼稚園が開講する午後からの小学部に通うのがおすすめです。

たとえば日本モンテッソーリ教育綜合研究所附属『子どもの家』(東京都大田区)では、毎週水曜日の15時~17時にレッスンを行っています。

授業料などは以下の通り。1年通うとすると、149,850円です。

入部料10,260円(入部時に支払い)

施設料26,730円(年1回支払い)

授業料10,260円(夏休みの8月以外は毎月)

詳しくはこちらをご覧ください。

http://sainou.or.jp/montessori/casa/basic.php

そのほかにも、各地のモンテッソーリ幼稚園で小学生を対象にした同様の取り組みがあるので、まずはお近くの幼稚園・子どもの家に問い合わせをすることをおすすめします。

(2)子どもの家が公開している小学生の勉強一覧を参考にしてみる

モンテッソーリ幼稚園・子どもの家のホームページを見てみると、園のブログが併設されています。

いま幼稚園に通っている方の中には、園を選ぶ時に、このようなブログに目を通したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

小学部が併設されている園では、ブログに小学生向けの授業(モンテッソーリで言えば“おしごと”)の内容が載っていることもあります。たとえば「フリーハンドで地図を見ながら日本の都道府県の形を描いてみる」といったものです。

例えば、静岡の松浦学園のブログ記事では、1年生、3年生、5年生のやっていることが写真付きで紹介されています。

【実際のブログ例】

◆松浦学園子どもの家

http://matsuuramonte.blog25.fc2.com/blog-entry-426.html

授業内容を見ていくと、市販されている、似たような教材を使って自宅でも出来そうなこともあります。

おうちでお子さんと一緒にやってみるのはいかがでしょうか?

(3)海外の事例・サイトを参考にしてみる

また、海外でモンテッソーリ教育を実践されている方のブログも参考になります。

◆モンテッソーリ育児inアメリカ

http://blog.montemama.com/

モンテッソーリ教具の販売もされている方のブログなのですが、現在小学6年生と3年生のお子さんを持つお母さんでもあります。モンテッソーリ小学校の様子をリアルタイムに発信している他、自宅での勉強内容など詳しく知ることが出来ますよ。

英語が得意な方であれば、モンテッソーリ先進国の海外のブログを読んでみるのも良いでしょう。

家庭でできる取り組みが写真といっしょに紹介されていますよ。

◆Living Montessori Now

http://livingmontessorinow.com/montessori-elementary-homeschool-inspiration-and-ideas/

このサイトのほかにも、「Montessori Homeschool Elementary」といった検索ワードを使うと、いろいろな事例が出てきます。ぜひ参考にしてみてください。

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6、海外のモンテッソーリ小学校はどんな感じ?日本の小学校との5つの違い

今をときめく世界的経営者などが学んだ教育として日本でも人気のモンテッソーリ教育ですが、その独特な教育方法は、日本の教育と比べて実際どう違うのでしょうか。

幼稚園・保育園のお子さんがいる方はもちろん、モンテッソーリの小学校に興味のある方の参考になればと思い、海外のモンテッソーリ小学校の特色を5ポイントに分けてまとめてみました。

(1)決まった時間割が無い

モンテッソーリ教育では子どもたちが自ら学ぶことが重視されます。

モンテッソーリでは勉強のことを「お仕事」と言います。

例えば、アメリカのモンテッソーリ小学校(3年生)に通うお子さんは、

08時~11時 お仕事

11時~13時 お昼ごはん、外での遊び、読書

13時~16時 お仕事

というサイクルで1日を過ごされているようです

このお仕事の時間の中では、お子さんひとりひとり自分が決めたことをやって、最後に日誌に今日やったことを記録して終わり、という風になっています。

◆良い点

興味を持ったことに3時間ずつきっちり集中できることです。

たとえば、時間割通りに勉強していると、「いま理科の授業で知ったばかりの生き物についてもっとくわしく知りたいけど、時間になったから算数をやらなきゃ…」ということもあると思います。

でも、モンテッソーリならそこで他人の決めたことや意思で止められることなく、自分の興味のあることに関してもっと学びを深めていく事ができます。

◆気になる点

日本の学校のように決まった時間割通りに勉強を進めているわけではないので親としては、今自分の子供が学校で何をしているのか、何に興味があるのかを把握するのが難しいかもしれません。

お子さんとの、今日は何をしてきたの?という会話を増やすか、お子さんの自主性に任せるくらいの覚悟が必要になりそうです。

(2)テストはほとんど無い

基本的に、他人と比較できる形で成績が出ることはありません。

自分で自分の活動をどう思ったか、どう評価するか、という自己評価がメインです。

テストは全く無いというわけではなく、高学年になるにつれてテストを受ける機会も増えてくるのですが、一般的な小学校に比べればかなり少ないと言えるでしょう。

◆良い点

子どもも大人も、何かと他人と比較してしまいがちです。

子どものころ、友達のテストの成績が気になって仕方がなかったとか、親に成績を兄弟姉妹と比較されてしまって落ち込んだとか、そういう経験のある方もいるのではないでしょうか?

モンテッソーリでは相対評価できる基準がないことで、自分自身に自信を持って毎日の勉強に取り組めるお子さんも多いようです。

◆気になる点

他人と比較できるからこそモチベーションにつながる!といった競争心が育まれないため、物足りないと感じる親御さんもいるかもしれません。

また、子供の学力がどのくらいあるのか親が知りたい場合は、目安となるテストがない場合は少々不安になってしまうかもしれません。

(3)どの学校でも宿題無し

どこのモンテッソーリ小学校でも共有しているのは、宿題がないこと。

ただ、その代わりに、「推奨される活動」があります。

推奨される活動は、たとえば、壊れたものの修理、ペットの世話、夕食の献立を考える、親御さんと新聞を読む、という活動。

家庭では、勉強よりも、家事を手伝う、家族との会話をするなどそういった普段の生活を通じて社会性や自立心を身に付けてもらおう、という考えがあるようです。

◆良い点

学びたいことは学校の時間中に充分に学べるようになっているので、勉強に支障が出るということはない考え方です。

また、放課後を習い事などに使う場合は、宿題に追われて親が子供を急かす、子供の意思とは反して宿題をさせるといったことがありませんね。

◆気になる点

学校での学びで、考える力を使うこと…たとえば立体や図形などの知識は身につきやすいのですが、漢字学習に不安を抱く、という方は多いようです。

どうしてもひたすら暗記しなければいけないものなので、家庭学習で漢字ドリルなどを使って補うといった家庭もあるようです。

その場合、漢検の取得を目指すなどわかりやすい目標を掲げてお子さん自身のモチベーションにつなげているという家庭もあるようです。

(4)学校は小規模で、施設はあまり無い

日本の学校だと、音楽室、プール、視聴覚室、体育館、などなど施設がすごく充実していますよね。

でもモンテッソーリ小学校は学校ごとの生徒数が少ないこともあってか、学校に施設はそれほど多くありません。

その代わり、近隣の体育館・公園に出かけてスポーツをするなど、学校外での活動が多くなっています。

一見短所に思われがちのこのことも、外の環境と触れ合うことで、ルールやマナーを自覚しながら、のびのびと育っていくことができそうですね。

(5)少人数で、3学年合同クラス

各学年の人数は抑えられていて、1~3年生、4~6年生という2つの学年グループに分かれたクラス編成になっています。

低学年の子どもは上のお子さんを見て学び、高学年のお子さんは下のお子さんを教えることで責任感を学びます。

日本の小学校では、学年ごとに勉強するため年上や年下と交流する場は限られてきますよね。また、部活動などもなんとなく学年別に分かれていたりして、先輩後輩というキッチリした横割りの人間関係の中で過ごすことになります。

一方モンテッソーリでは、できる・できないも個性になり、その中でリーダーシップとフォロワーシップどちらも育まれる環境が生まれます。

7、モンテッソーリ幼稚園から普通の小学校への進学について

モンテッソーリの幼稚園で学んだお子さんの多くは、国内の小学校へ進学されるかと思います。

インターエデュなどの、お母さんの集まる掲示板を見てみると、突然普通の教育をすることになって順応できるの?と心配している声がありました。

そこで、実際に小学校に進学したお子さんたちがどのような様子だったか、まとめてみました。

(1)モンテッソーリ幼稚園と公立小学校の大きな2つの違い

①まわりに同学年しかいなくなる

モンテッソーリでは年齢別でのクラス分けをしないため、小学校に入った途端に、周りに同じ歳の子しかいなくなるというのが1つの大きな違いです。

急に関わらなければならない年齢層が広がるのならともかく、狭まる分には特にお子さんは気にしないことが多いため、心配する必要はないといわれています。

②自分の「当たり前」が通用しなくなる

モンテッソーリ園で、当たり前だったルールが通用しないことがでてきます。

例えば、どこのモンテッソーリ園でも譲り合いが推奨されていて、おもちゃの取り合いになることすら、めったにありません。一方、一般の小学校では、順番の割り込みといったことや、ボールの取り合いになったりもするでしょう。こういった変化に最初は驚くこともあるようですが、モンテッソーリで培った考え方はそのままで、子どもなりに折り合いをつけられるようになるそうでした。

(2)子どもの順応は意外と早い

このような違いを感じることがあっても、小さい子供は特に苦労せず順応するようです。

モンテッソーリ教育の幼稚園から公立小学校に入学した親御さんの意見では、小学校に入ったばかりの子どもはとくに順応性が高いので、すぐに馴染んだ、という意見が大半です。

また、幼稚園の側でも、子どもが小学校に早く順応できるように気を配ってくれているところもあるようです。

たとえば、みょうじょう幼稚園という園の質問コーナー(http://myojo.ed.jp/faq.html#qa7)では、

  1. 日本の小学校は、横割り一斉教育のままですが、モンテッソーリ教育を受けた子どもは、小学校で順応できるのでしょうか?
  2. 当園では、小学校入学を視野に入れ、縦割りクラスを基本としつつも、年長児は同学年で行う横割り活動にも時間を充分あてていきます。みんなで、同じことを、同じように協力して行うという一斉活動の楽しみを体験することで、小学校での生活への導入としています。

といったQ&Aもありました。

8、まとめ

今回の記事では、国内のモンテッソーリ小学校の紹介から、その小学校に通わずともモンテッソーリ教育を続ける方法などをご紹介しました。

国内のモンテッソーリ小学校が多くない中、家庭でできることもありますし、他の小学校での決まった時間割の中でも、できるだけ子どもの考える力を伸ばそうと考えている先生も多くいらっしゃいます。

学校選びのときには教育法はもちろん、いろんな観点からしっかり吟味していきたいですね。

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