「幼児勉強ってどんなことなの?」「幼児ってそもそも勉強できるの?」「幼児の勉強って何歳からなの?」
実は私、こんなことを思っていました。
幼児がいる親は、実際幼児向けの塾を開催している場所が目に入ったり、幼児向けの勉強教材があったり。この「幼児の勉強」という単語を様々な場所でみかけていると思います。
調べてみると、「幼児の勉強」とは、◯◯を育む!◯◯が出来るようになる!小学生で困らない!と実に多様なことを指すようです。
そんな多様な「幼児の勉強」の中で、とある記事で気になる一文を見つけました。「幼児の勉強とは、すなわち遊びである。」
「勉強とはすなわち遊びである。」この遊びってなんなのか。気になりますよね。
「“遊び”と”学び”の境目って何だろう?保育士、教師、保護者が集まって、違いに触れる対話の場「がっこうの縁側」 [イベントレポート]」(http://greenz.jp/2014/08/17/gakkou_engawa_event/)というディスカッションの記事を見かけてからさらに興味を持ちました。
この記事で紹介する幼児の勉強は、この遊びに焦点を絞って情報を集めてみました。それもただの遊びではなく、「勉強できる」遊びです。
自分のお子さんにあったピッタリの「勉強」が見つかること間違い無し!ぜひ活用してください。
目次
1 、幼児時期に勉強することによって起こるメリット
(1)右脳の発達を促すことができる
まず、幼児期の脳の発達についてご説明したいと思います。幼児時期の特に0歳から2歳までは、右脳の発達が顕著に現れると言われています。
「幼児教育.jp」(http://www.xn--d5qx43awkfeu4a.jp/)
したがって、幼児時期の勉強は右脳の発達を促すような勉強方法が良いとされています。
右脳は、暗記や芸術・直感思考・空間認識などに使用されています。これは幼児期でも変わりありません。
そして右脳の発達を促すには、同様に暗記や芸術・直感思考・空間認識を刺激することが良いそうです。
幼児がいるパパとママならおわかりかと思うのですが、お子さんは0歳から5歳になるまで自分が思っているよりも実に早く、実に幅広く成長します。
同様に、この0歳から5歳までの間で実に様々な方法で右脳を刺激することができるものがあるようです。
この記事で紹介する遊びや勉強については、この右脳発達に関する内容をご紹介しています。
時間のないママやパパに先に一部を紹介しておくと、ご紹介している中でも特に、絵本の読み聞かせやお絵かきが、様々なものを見たり、思考したり、記憶したりすることができる右脳発達に、重要な役割を果たしているといわれています。
絵本の読み聞かせに関しては、行うことで幼児の右脳が発達するかどうか、という研究もされているようです。
同様に、空間把握能力を高めることができる積み木や迷路なども右脳を刺激することができるおもちゃとして現代でも広く支持されています。
(2)興味の幅を広げることができる
「キッズコンパスさん」(http://www.kids-compass.com/commu/?p=93)を代表してご紹介しますが、この記事によると幼児時期の勉強でいちばん大切なのは、実は「興味を持って楽しんでやってくれること」が大事だと言われているようです。
お子さんが勉強に興味を持ってくれたなら、勉強を通じて様々な学びを得ることができるようになります。
そして、勉強することによって知見を広げられたなら、お子さんが今まで見ることができなかった視点で物事を見ることができるようになります。
新しいところや新しい視点をもってそこからさらに自分の思った疑問を追求して吸収し、学び、更に広げて成長できる。
このように、新しいことをどんどん学べる可能性が勉強にはあります。
(3)子供の可能性を見つけ、伸ばすことができる
お子さんの勉強を隣で見ていると、すぐにできるようになるものや、時間がかかるものが出てきます。親は、自分の子供は何が得意で何が苦手なのかを把握することができるようになります。
何が苦手で何が得意なのかを幼児の時期から親が知ることができるのは実はかなりの強みです。
苦手な科目がわかれば、それを克服するチャンスがたくさんあります。根気強く苦手な科目にチャレンジすれば、逆に得意科目になる可能性もあるわけです。
2、年齢別!年齢別幼児向けのおすすめの勉強内容一覧
幼児は3ヶ月頃から5歳頃になるまでにどんどん成長します。ここでは、年齢別にどんな勉強があるのかをご紹介します。
とはいえ、現代のお子さんの教育方法や教育手段などは本当に様々です。
こちらでご紹介する内容は、「幼児の勉強とは、すなわち遊びである。」というコンセプトを元にパパやママと楽しみながら学べる「勉強」を集めてきました。
記載している年齢は割りと幅を取って記載しているのですが、お子さんの年齢に合わない場合もあります。あくまでも一つの基準だと思って参考までに見てみてください。
(1)生後3ヶ月—1歳
3ヶ月から1歳は1ヶ月毎にできることが増えていく時期です。早い子だと赤ちゃん言葉を発することができるようになります。
時期によって目が発達し始めたり、自分のことを鏡で認識するようになったり、ママやパパを他人と区別できるようになったりと、五感と識別能力が発達してきます。
五感と識別能力が発達してくるので、この時期はこれらの五感や識別能力を刺激することが良いと言われています。
①聴覚を刺激する遊び
五感が発達する、すなわち耳も発達し始めるのはこの時期です。聴覚の発達に関しては、こちらの記事をご確認ください。
「赤ちゃんの聴力の発達と新生児聴覚スクリーニング検査」(http://babyrina.jp/childcare/baby-hearing.html)
大体6ヶ月を過ぎたあたりから音に意味があることに気がついてくるこの時期。聴覚に合わせて触覚も刺激できる赤ちゃんとママやパパのスキンシップや、コミュニケーションを大事にしていきましょう。
1の(1)でお話しました右脳の発達ですが、赤ちゃんはこの時期から耳が発達してくるので、見て楽しい絵本や、親の発音を聞いて絵本を読むと反応します。
この時期の赤ちゃんは、人の表情の変化を認識することもできます。絵本の絵に反応したり、表情豊かに絵本を読むとそれに応じて反応を返すようになります。
音楽を赤ちゃんと一緒に聞くのも効果的だと言われています。赤ちゃんに良い言われているクラシックの音楽を一緒に聞いてみましょう。
ちなみに幼児の英語教育はこの頃がチャンスです!「幼児英語教育」に詳しくまとめてあるので、見てみてください。
②オーボールを使った知育
オーボールという網目状のボールを使った知育を行うのもおすすめと言われています。
オーボールは、網目状のポリウレタン性のボールです。オーボールは、様々な遊びに使うことができます。
- 口の中に入れる(形や大きさや感触を確かめる)
- 目で追わせる
- 手で触って感触を楽しむ
- 少し遠くにおいて、ズリバイさせて取らせる
- ズリバイやハイハイでオーボールを追わせる
- オーボールの中にものを入れたり出したりして遊ばせる
正規品のオーボールであれば、幼児が口の中に入れてしまうことを想定して、口の中に含んでも安全な素材で作られているので、安心です。
よだれがついてしまった際にはきれいに水洗いして乾かしましょう。
オーボールは、「KIDS II」というアメリカの会社が作っているものが正規品です。良ければ下のURLからどうぞ。
「Amazon – オーボール KIDS II」(http://amzn.to/2prolV2)
(2)1歳〜2歳
この時期になってくると、成長が更に加速していきます。幼稚園に入る一歩手前でもあります。
0歳の頃に比べてもう少し幅を広げた知育教材や体を使った教室などにチャレンジできるようになります。
自我がはっきりしてくるので、ママやパパに色んな表情を見せてくれる可愛い時期に突入です。
この時期にチャレンジできるのは、空間把握をできるようなビーズコースターや、シール貼り遊び、自由に描いてもらうお絵かきなどなど。
「天才秀才を作る胎児乳幼児教室」(http://education.loveactive.net)によると、やはりこの歳も右脳を刺激することが良いみたいです。
新しいことに興味津々のこの時期です。いろんなことを一緒にチャレンジしてみましょう。
①右脳を刺激するおもちゃ(知育教材)
- 絵本の読み聞かせ
- ビーズコースター
- 積み木
- はめ板
- シール遊び
- お絵かき
- ママとパパと歌遊び・手遊び
この時期も絵本の読み聞かせが台頭してくるようです。幼児時期の絵本は知育に最も貢献するといっても過言ではないようです。
Amazonの幼児カテゴリーの絵本のジャンルを検索してみると、実に2万5千点以上ヒットします。
「Amazon検索 – 幼児向け絵本」(http://amzn.to/2qhtxtX)
その他の右脳系おもちゃは、「触って素材を楽しみながら右脳を鍛える」ようなおもちゃが一般的に良いとされているようです。
これはこの時期になると、脳が十分に発達してきて指先の器用さを鍛えることができるようになるからです。
何回でも貼り直すことができるシールや、発想や表現力を豊かにしてくれる積み木、お絵かきなど、右脳関係ももちろんですが、子供と一緒に楽しむことがどんどん増えていくのもこの時期です。
これらの内容の一部は幼稚園でやる内容の先取りでもあるのですが、この時期に始めても間違いなくお子さんの将来を豊かにするものだと思います。
また、0歳の頃と同じくまだまだ親とのコミュニケーションやふれあいがとっても大事な時期でもありますので、歌遊びや手遊びを一緒に楽しみましょう。
手遊び歌は「てあそび.com」(http://www.teasobi.com/teasobi/)にたくさんのっています!ぜひ覚えて遊んでみてください。
2歳の中盤から後半になってくるとこの時期から手遊びに組み合わせて数の数え方やものの大小も盛り込んでみると、次第にこれらも認識できるようになっていくようです。
②一緒に体験できる習い事
- ベビースイミング
- リトミック
これらは赤ちゃんにとって何か効果を得ることを目的に通うよりかは、楽しんでくれることを第一にしてみるとママやパパも挑戦しやすいと思います。
なによりパパとママにとっては同世代のお子さんを持つママ友、パパ友を探す絶好の機会になるでしょうし、お子さんにとっても集団行動を学べる新しい場としていい刺激を受けること間違いなしです。
③気になる英語教育について
英語を教育していく場合は、最も効果的なのがこの時期から自宅でママやパパと話す時に英語を使って会話することだと言われています。
お子さんがバイリンガルになるには、英会話教室や、何かを見せたり聞かせたりする一方的な教材も大事ですが、なによりママとパパが英語で会話することが一番大事です。
しどろもどろの英語でも大丈夫、英語力のあるお子さんはお子さんに見せたいのは、どうやら英語に自信のある、英語が来ても困らない親の背中を見ることで興味を持つようです。
自信を持ってお子さんに話してみてください。
「絵本で親も上達! 英語音読の注意点は2つだけ」(http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2665)
ちなみに調べていると、使用している教材の発音がきれいであれば、どうやら慣れてくればママやパパの発音が拙くてもお子さんはいつの間にか正しい発音を喋れるようになるようです。
いきなり話すのはハードル高すぎる!と思った方は、この時期から英語の絵本をはじめてみてもいいかもしれません。
もちろん読むのはママとパパですよ。お子さんのためにひと踏ん張りです。
発音に関して悩んでいる人は上記の記事にかかれているように、「スマホの音読昨日を使用し、それを率先して読んでいく姿を見せる」ことで対応してみるのも一つの手です。
英語の絵本は書店だけではなく、Amazonなどのオンラインショップでも購入することができます。英語絵本10冊セット(http://amzn.to/2ql76SG)なども販売しているので、一括で購入することもできます。
(3)2歳〜4歳
この時期になってようやく机に向かってまともに書いたりすることができるようになります。ただし、10分、15分ととても短い時間しか集中力が続かないことに注意です。
もちろんこの時期にまだ机にむかうことができなくても大丈夫。冒頭にもお伝えしたとおり、ここに書いてある期間はあくまでも目安です。
きっとプリントよりもまだまだ絵本が好きなお年頃だと思います。この時期でもまだ絵本は一躍買ってくれます。
絵本は親が思っている以上に感受性豊かな子供に様々な体験を与えてくれる大事な教材ですので、図書館に行ったりしてたくさん読み聞かせしましょう。
「絵本の読み聞かせがとっても大事な理由!○歳までに読み聞かせができるかどうかで将来が決まる」(http://spotlight-media.jp/article)
ちなみに机にむかうことが出来たとしても、プリントで学ばせたりするのはこれもまだまだ早いぐらいです。
興味を持ってくれた段階でチャレンジしてみることが大事なので、焦らずにいきましょう。
①鉛筆練習
まだ鉛筆などを握ることも難しい年齢だと思います。まずはちょっとした筆圧で色が出る、持つのが簡単そうな太めのクレヨンで、線を借りたり、丸を書いたりする練習をしていきましょう。
最初のうちはほとんどめろめろ落書きレベルです。文字を書いているママやパパに興味を持ったら、その隣で一緒に図形や線を書くことに挑戦。
きっとお子さんも「パパやママと同じことをしている!」と楽しんでくれること間違いなしです。
②ひらがなを覚える
まずは見てどれがどれかわかるようにするステップです。ひらがなを覚えると、絵本を一人で読むことができるようなるので、絵本の読書が加速します。
あいうえお表を見ながらあいうえお歌を指で指しながら歌ったりするととっても効果的です。
「桃太郎に合わせて歌うあいうえお」(https://www.youtube.com/watch?v=eo6mR8gbgIg)
ちなみに書き方を覚えるのはとても難しい内容です。こちらはじっくりゆっくり焦らずに一つ一つ教えてあげましょう。
一周して忘れてしまってももう一周、もう一週としていくと1年もしないうちに全部覚えられるでしょう。
ここで大事なのは継続。瞬間的に覚えさせるのではなく、毎日何回も繰り返しているといつの間にか全部覚えることができるようです。
あいうえおひらがな表はネットで無料ダウンロードすることができます。
「ちびむすドリル」(http://happylilac.net/hiraganahyo.html)で掲載されているひらがな表をA4用紙2枚か4枚くらいに拡大して印刷するとちょうどいいサイズになります。
③数を数える
本屋を覗いてみると、この年代向けのプリントによっては数を数える内容のものもちらほら見かけると思います。
もちろんいきなりプリントから入るのもいいですが、実は体験しながら、そして体験によって納得しながら覚えるほうが早いようです。
ですので、ママやパパと手遊びしながら数え歌を歌うほうが良いみたいです。
ごはんを食べる時に自分のおかずを数えてみたり、何処かに出かけた時にお子さんが興味を持ったものの数を聞いたりと、日常の中で体験できるような内容から数を数えることを学んでいきましょう。
(4)5歳以降
5歳はプレ小学生です。
今までの内容に加えて、更に以下のような内容にチャレンジしてみましょう。もちろんポイントは、「興味を持ったら」です。
5歳向けと称してネット上で入手することができるプリントはプレ小学生向けの国語であったり図形問題であったりと様々です。
下に紹介している内容のようなものまでレベルアップしてくると、実は小学1年生が学び始める内容とほとんど変わらなくなってきます。
ちなみに下の内容を十分こなすことができるようになってくれば小学生の序盤はテストで高得点を叩き出せるようになります。
無料プリントは様々なサイトがありますが、幼児のことを第一に考えながら、レベル別に掲載している「ぷりんときっず」(http://print-kids.net/print/youji.html)がおすすめです。
幼児以降の1年生〜3年生までのプリントも無料で配布しているので、小学校低学年までサイトを利用することができます。
①迷路
シンプルなものから、難易度の高いものまで色々見つけることができます。お子さんにあったレベルのものを見つけてきましょう。
②数字を覚える
数を数えたりすることが十分できるようになってきたら、数字を覚えていきましょう。ここまで来たら、数の基礎は完璧です。
③苦手なひらがなの克服
ひらがなを覚えていく中で、どうしても得意なひらがなと、苦手なひらがなが出てきてしまう可能性があります。
出てきてしまった場合は、何を間違えているのかチェックして、覚えるまで再チャレンジしましょう。
似ているものを集めたりしてママやパパが新しくプリントを作ってしまうのも効果的です。
④カタカナを覚える
ひらがなを覚えきってしまったら、カタカナに移行してみましょう。
カタカナあいうえお表を、ひらがなを覚えたときと同じように作って、親子で楽しく覚えていきましょう。
⑤同類探し
同じものを線で結ぶ遊びです。頭の中の情報をまとめていくことができるのと同時に、線を描く練習にもなります。
⑥パズル・ブロック
興味があれば、手で触って組み立てていくものに挑戦していっても良いかもしれません。
簡単なものから始めて完成したときの達成感を味わえば、ハマってしまうこと間違いなしです。
ただし、パズルやブロックはお子さんの得意不得意に大きく影響されてしまうと言われています。少し注意が必要です。
3、勉強する環境を整えよう
机や椅子を用意して勉強のたびにそこに向かうようになると、「勉強するという習慣」がついてくるようになります。
せっかく勉強に興味を持ちはじめて紙と鉛筆を持つようになってきたのに、全然集中することができなかったらもったいないですよね。
ここでは、お子さんが勉強に集中することができる環境づくりについて紹介していきます。
(1)勉強に向かう机
お子さんと絵本を一緒に読んだり、プリントを一緒にやったりする際に、集中してこなすことができるような机を一つ用意できると良いでしょう。
普段利用しているテーブルだと背に合わず集中することが難しかったりする際に、お子さんの背に合わせたテーブルを用意できると、お子さんも勉強以外のところで気が散らなくなるので集中しやすくなります。
机を購入したい!となったら、机の奥側と左右の端にちょっとした壁がついているものがおすすめです。クレヨンなどが転がり落ちるのを防いでくれます。
「たまひよSHOP – キッズ家具」(http://shop.benesse.ne.jp/shimajiro/disp)
(2)無料の教材を探す
ネット上には様々な幼児教育用のプリントが無料で掲載されています。
これらを利用することで、自宅にパソコンやプリンターがある方は、プリントするだけで勉強教材が用意できてしまいます。
探すときは、親が探し出してあげるだけではなく、親子で一緒に見ながら「どれがいい?」とお子さんが好きなものを探しはじめたら、積極的に取り組んでくれることでしょう。
- ぷりんときっず(http://print-kids.net/print/youji.html)
- ちびむすドリル – 幼児(http://happylilac.net/kisetsu-sozai.html)
- キッズステップ(http://kids-step.com/)
(3)本屋で教材を探す
幼児教育に関して、絵本は最強の勉強道具という話をしました。絵本が最強ということは、書店は最強の教材探しの場所といっても過言ではありません。
絵本だけでなく、上記で紹介していた迷路も、お絵かき用のぬりえも、自由帳も、全て本屋で揃えることができます。
ここで大事なのが、興味を持ってくれたものや、興味をもたせたいものを提供してあげること。無理強いはかえって勉強嫌いな子を育ててしまい、逆効果です。
(4)自分の子に合ったものを見つける
この記事でもそうなんですが、教材を探す時に、「○○歳向け」と言うかたちで年齢別にわかれて紹介されているものをよく見かけることになると思います。
この時期は成長が著しい分、学習速度にどうしてもムラが出てしまったりする時期です。
「自分の子が何歳だからこれじゃないとだめ」、というわけではなく、「自分の子供はこのジャンルは少し苦手だから一つ前の段階の教材を選ぼう」といった形で、一つの基準として選んでいただけるとこういった紹介記事はとても有効的に利用することができます。
はじめて教材を購入する方は、まず自分の子供向けと書かれている教材を買って一緒に試してみてから、得手不得手に合わせて教材を変えていくと良いでしょう。
4、勉強をしている子供との付き合い方、振る舞い方
知っていますか、勉強するお子さんの吸収力はママやパパたちのサポートによって何倍にも増幅させることができるのです。
ここでは、勉強するお子さんに対してどのように振る舞えばいいのか、また勉強しているお子さんに対してどのようにサポートしていったらいいのかを紹介していきます。
見たこと聞いたことをどんどん吸収する、成長が面白いこの時期。しっかりとサポートすることによってお子さんを支えていきましょう。
(1)知的好奇心を引き出す
幼児に学ばせる上で一番大事なのは、何よりも知的好奇心を引き出すことだそうです。
「子供の教育/子供を勉強好きにする方法」(https://allabout.co.jp/gm/gc)
とても多感な時期ですから、興味を持ったものに関してはどんどん追求していったり、疑問に思ったことはすぐに親に聞いてきたりします。
たくさん遊んで、いろんなことを体験して、「どうしてだろう」と興味を持ってくれるまで待つ。ママとパパに大切なのは、ゆっくりと待つことです。
そういった疑問を持ってくれたら、ママとパパと一緒にお勉強の始まりです。
「本当だ!よくそんなところに気づいたね○○ちゃん」
「○○くんママ(パパ)そんなこと気づかなかったよ」
最初にこんな一言を話してみましょう。このたった一言で子供は何かに興味を持つことが好きになり、他にはないかと探し始めるようになるそうです。
興味を持ってくれたことに関しては、飽きるまでとことん追求してきましょう。そして、興味を持ってくれたことから勉強につなげていきます。
「いくつあるかな」
「全部で何個かな」
「あれ、この前見た絵本に載っていたね」
興味を持ったものをリンクしていくことで、自然と自分がやらせてあげたいものにリードすることができるようになります。
いろんなことに興味を持ち始めたら、家の中に勉強道具を散りばめてみるといいかもしれません。
普段過ごしている家の中にそういった新しいものがあれば、自然と興味を持ってくれるようになり、勉強につなげていくことができるでしょう。
(2)親も一緒に勉強する・楽しむ
子供に勉強をさせている、という意識をもって勉強をさせるのはこの時期に関してはかえって逆効果になるそうです。
「ほめることで子どもを伸ばす親がやっていること」(https://allabout.co.jp/gm/gc/409271/)
なぜなら勉強をさせているという意識を持ってしまうと、達成させることに自棄になってしまい、
子供ができないことに関してイライラするようになってしまったり、それによって怒られたりすることで子供が自信をなくしてしまったりしてしまうからだそうです。
更に「勉強をさせないといけない」という認識になってしまって勉強を強要するようになってしまいます。こちらも結果的に勉強から逃げてしまうような子供になってしまうそうです。
では、どうしたらいいのか。大切なのは、ママとパパも一緒に楽しむこと。お子さんと一緒に遊んでいるような感覚でやることです。
ここで、冒頭分で紹介した言葉に戻ってきます。「幼児の勉強とは、すなわち遊びである。」
この時期、まだまだ難しいことはできません。複雑なこともきっとまだできないし、同じことを何回も繰り返してようやく覚えられる時期です。
リズムに合わせてちょっとした数合わせを一緒にしたり、絵の具を買ってきてお風呂の中で混ぜてみて遊んだり、あいうえおの歌を一緒に歌ったり。
ちょっとした内容でも楽しめれば興味を持ち、それがつながり、と広がっていきます。ちょっとした遊びが、何よりの勉強になるそうです。
(3)できないところは、何回もできるまでチャレンジする
幼児に勉強を教える上で念頭においてほしいのが、「最初からできるわけがない」「すぐにできるわけがない」ということ。
「親が子供に勉強を教える時、勉強の教え方 5つのルール」(http://www.11kodomo.com/sonota/osiekata.html)
例えば自分が異国の地に一人で行って、初めて聞くような言語を学んでそこで生活しなければならないことを想像してみてください。
ちょっとしたことを話せるようになるだけでも相当苦労すると思いませんか?
お子さんが勉強することは、まさしくそんな感じのことなのです。
今までやったことがないようなことをはじめてやるには時間がかかりますし、何回も繰り返しやらないと覚えられないですし、ちょっと経ったら忘れてしまってもう一回勉強し直さないといけないかもしれません。
覚えるまで、何度もチャレンジする必要があります。何回も繰り返さないといけないのは当然なのです。やったことがないはじめてのことを学ぶのですから。
新しい言語で「おはよう」と「こんばんは」だけ覚えて、次にそれを実際に異国の人に伝えようとしたら直前になってなんて挨拶したら良いのか記憶の彼方に飛んでいってしまってわからなくなってしまったり、「今はお昼だよな…こんにちはってなんて言えばいいんだっけ……」と出てこなくて困ったり。お子さんの状態はまさにそれと同じ状況なのだと思います。
でも、何回もトライしているうちに自然と覚えていきます。自然とできるようになります。ゆっくり待ってあげましょう。
(4)とにかく褒める・肯定してあげる
上の(3)で話した例えと同じように、異国の地で言語を話せるようにならなければいけなくなった状況をもう一度想像してみてください。
今回は言語を教えてくれる先生が一人つきました。自分はその人の生徒になりました。
とてもありがたい話ですよね。そして、その先生に教えてもらいはじめたとします。
でも、その先生が教えてくれる自分に対してできないことに関してイライラしたり、同じことを何回も聞いてしまったことにたいして怒鳴ったり、間違えてしまったらぶったりしてくる先生だったら、どう感じるでしょうか。
続けたいと思うでしょうか。やりたくなくなっちゃいますよね。別のことに逃げたくなっちゃいますよね。
お子さんも、実は同じ立場にいます。親の、先生の反応を見ています。自分が逆の立場に立ってみると分かる通り、先生がどなったり、叱ったりはいけないのです。
では何をどうしたらいいのか。褒めます。とにかく褒める。
どんな内容だって褒められたら嬉しいですし、真剣に話を聞いてくれる人に信頼をおいていきますよね。お子さんもまさにそんな感じです。
「半分もできたね、すごいね」
「これも挑戦してみたんだ、がんばったね」
次もやりたいな、もっと挑戦してみたいな、と思えるようになると思いませんか?きっと結果がついてくるはずです。
(5)休憩をこちらから入れてあげる
勉強道具のところでちょっとだけ紹介しましたが、幼児の集中力って実は10分しか続かないの、知っていましたか?
「子供の「集中力」は親の態度から!?集中力アップのトレーニングをしよう」(http://bugaku-juku.com/concentration/)
そう、たった10分です。園児になるまでに少し伸びて15分位になると言われていますが、幼児の時期はたった10分しか集中力が続きません。
1時間だけ集中、なんてまずできないと思ってください。10分なのですから。でも、集中力の続く10分を駆使して、親の力で勉強時間を20分、30分に増やすことができます。
どうやるのか。
それは適切なタイミングで都度休憩を入れてあげたり、別のことを一回挟んだりすることです。
一つのことに集中することができる時間が15分だったら、親がコントロールしてあげて時間を区切って他のことに興味を向けてみましょう。
(6)幼児期に重視したいのは先取りではなくあと伸び
これから小学生でこんなことを学ばなきゃならないから、遅れを取らないためにこれを学ばせて、あれをさせて、それをさせて、なんて先取りはしてもあまり意味がないそうです。
「大事なことは、何を学習するか」(http://toyokeizai.net/articles/-/88598?page=2)
もちろん先取りに関していえば、幼児が自分から興味を持って進んで学んでいったことに関してはこれは素晴らしいことだと思います。
幼児時期の勉強で大切なのは、あとから伸びる力をつけることだそうです。
ピラミッドで言うと、最下層の1段目の部分、つまり小学生で言われる基礎と言われる内容の、更に基礎の部分です。
お子さんの本当に基礎の部分を一緒に作っている感覚で、一緒に勉強していきましょう。
(7)習慣をつける
勉強をすることにおいて習慣をつけることも大切だと言われています。勉強を習慣づけておくと、将来そのまま自然と主体的に勉強をする子になってくれる可能性が高いといわれています。
一日に何時間も勉強する!ではなく、一日の中で決まった時間だけ、たとえ10分だけでもいいから毎日何かをする。
机に向かわせて紙とクレヨンをもたせるのではなくて、自分達も一緒に時間を作って、勉強という名の「遊び」の時間を作ってあげること。
「勉強が好きになる子の幼児期の習慣とは」(http://benesse.jp/kyouiku/201603/20160324-10.html)
そうすると、逆に「あれ、今日は勉強やらないの」と聞かれることも出てくると思います。こうなってしまったらこっちのものですよね。
「今日は何する?」とお子さんの主体性に身を任せて、いろんなことを学んでいきましょう。
(8)イライラしてしまったら、一度やめてみるのも手
ここを見て、怒らないようにしよう、できるだけ待つことにして、褒めることに集中しよう、なんて思っていても、子育てっていろんなことが起こりますから、それでもイライラしてまったり、怒鳴ってしまったりすることもあるかもしれません。
勉強を続けていくことは、思った以上にお子さんだけではなくてママやパパの体力も消耗していくものです。
そうしたら、一度やめて休憩してみるのも手です。一回手を休めて、親子ともに回復したらもう一回挑戦していくのも育児です。
焦ったり不安になったりすることは、嘘に聞こえるかもしれませんが、全部お子さんに伝わってしまいます。
親に大切なのはゆとりを持ってお子さんに接していくこと。ドシッと構えてお子さんと接していきましょう。
5、ママとパパたちの悩みと解決方法
幼児時期のお子さんを勉強させるにあたって、様々な悩みが出てくると思います。
成長速度にムラが出てしまったりして不安になったり、集中力があまり続かなかったり、同じことを何回も聞かれるものだから何回も答えているけど、「これって本当に大丈夫なの?」なんて不安に思ったり。
そこで、周りのママやパパたちが悩んでいる内容と、解決策をまとめてみました。ここで悩みを解決して、どっしりと構えてお子さんの成長を見守りましょう。
(1)何回やっても同じところで間違えてしまう
お子さんが勉強するにあたって、苦手な科目が出てきてしまうと思います。
そして苦手な科目で特に多いのが、何回も同じ場所で間違えてしまったり、同じ問題を100%正解することができなかったりすること。
「昨日も教えたのになんでできないのだろう」
「つい20分前も同じ問題で詰まっていたけど、また同じ問題で詰まってしまっている」
これが何回も起こってしまうと、流石に寛容な心で構えていた自分たちも悩み始めてしまいがちですよね。
どうしたらいいのか。結論からいってしまうと、これは4の(2)と(3)でご紹介したとおり嫌にならずに一緒に何回も挑戦していくことです。
今のお子さんにとって、それは彼らにとって高校生でいう難関大の過去問クラスの難問なのかもしれません。
その時期を思い返してみると、確かに難関大の過去問は何回説明を聞いてもわからなかったり、そもそも問題がどういう意味なのか理解に苦しんだりした記憶があると思います。
今のお子さんはまさにその状態になっている可能性があります。そう思い浮かべてみるとたしかに何回もつまずきますよね。
当然だ、って思ってしまいますよね。それくらいの気持ちで大丈夫です。焦らず何回でも一緒に挑戦していきましょう。
(2)勉強に興味を持ってくれない
勉強をさせたいのに勉強に全然興味を持ってくれない子、自分がやらせたい勉強はそっちのけで何か別のことを始めてしまっている子、いますよね。
この時大切なのは、4の(1)で紹介したとおり、興味をもたせるか、ゆっくり待つことです。
必ずどこかでつながりますから、じっくりと待つ。この時期は遊ぶことが仕事です。したがって、勉強を強要することはせずに、向こうから興味を持ってくることを待つ、これが大切です。
でも、確かに待っているだけではそわそわしてしまいますよね。以下のことに挑戦してみるのも一つの手です。
- 興味あることで関連している内容からつなげてみる
- 逆に何も言わずに音や映像を流しておく
- 教材を目に見える場所に置いてみる
こうすることで、興味を持ってくれるチャンスが生まれます。チャンスを逃さずに、興味を持ってくれたタイミングでしっかりと手綱を取ってあげるようにしましょう。
(3)苦手なことが出てきてしまった
成長速度が著しい分、成長の度合いにムラが出てきてしまうのが幼児時期です。成長が他のジャンルよりも少し遅いものももちろん出てきてしまうと思います。
結論から言ってしまうと、親側で調節してあげることが大切です。
十人十色、兄弟でも学ぶ力にムラが出てくることなんてザラにあると思います。Yahoo!知恵袋を検索してみると、皆さんも同じように
- 「パズルができなくて不安」
- 「簡単な計算ができないけど大丈夫か」
- 「数が全然把握できない」
- 「ひらがなを覚えてくれない」
と沢山の人が同じような悩みを抱えていることを見ることができます。
ベストアンサーに選ばれている答えは皆さん同じで、こちらも結論はゆっくり待つことです。
今日できなくても、明日、明後日にはちょっとまた前進してくれて、しばらくしたらまたできるようになってくれる。そんな気持ちでお子さんと一緒に勉強に向き合うと良いでしょう。
調節の方法ですが、例えば5才児向けと言われている内容を解くことが難しいと感じているのであれば、3,4才児向けの内容にシフトしたり、それ以上簡単なものがないのであれば自作してみるのも良いかもしれません。
遊びや体を動かすことに苦手分野の内容を取り入れてみるのも良いでしょう。そうすることで、もしかしたらまた別の新しい発見があるかもしれません。
何回も一緒に挑戦していると、これまたいつの間にかできるようになっているのが幼児のパワーです。焦らず一歩一歩いきましょう。
まとめ
幼児を勉強させる上で大切なことをもう一度簡潔にまとめてみました。
- お子さんの好奇心第一
- ゆっくりと待つこと
- 怒らずにただ褒めること
- 興味を持ってくれたことを伸ばすこと
こういった内容が大切なのだと言われています。
教えられる人を自分に置き換えながら、どんなことをしたら嬉しいかな、もっとやりたいという気持ちになってくれるかな、と考えながら実践してみると良いかもしれません。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。