誰もが読んでいる絵本のベストセラー10選【5、6歳編】

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5、6歳と言えば、幼稚園や保育園での生活にも、随分慣れてきた頃!

子どもは集団生活の中で、自己肯定感や仲間に対する思いやりなど、様々なことを学んできたことでしょう。

しかし、その成長はまだ途中段階。時には友達とケンカをしたり、悲しい気持ちをうまく処理できなかったり・・・壁にぶつかることもあるでしょう。

そんな時、子どもの心にそっと寄り添いサポートしてくれるのが、絵本の存在

特に、長年親しまれてきたベストセラーの絵本には、勇気や感動、励ましや元気を与えてくれるものが沢山あります!

今回は、5、6歳にピッタリなベストセラーの絵本を10冊ご紹介。さらに、5、6歳で絵本を読むメリットや、絵本選びのポイントまで、詳しくお伝えします。

この記事を参考に、是非ご家庭の本棚にも、そんなベストセラーの絵本を仲間入りさせてあげましょう。

1、もうすぐ小学生!自分でも長い本を読めるように

小学校入学を目前に控えた、5、6歳。赤ちゃんの頃から考えると、絵本の読み方も随分変わってくる頃です。

(1)自分でも絵本が読めるようになる

個人差はありますが、5、6歳頃になると平仮名が読めるようになる子も少なくありません。

はじめは、「む・か・し・あ・る・と・こ・ろ・に」という具合に、一文字ずつしか読めなかった子どもも、繰り返し音読するうちに、一つの文章として読むことができるようになりますよ!

このように、文章を「正しく理解」して読み進めることができれば、小学校入学後の学習もスムーズ!章を正しく理解できる力は、国語のみならず、全ての教科に共通して必要な能力だからです

もし、5、6歳の段階で平仮名を読むことができなければ、早速今日から教えてあげましょう!2、3歳の頃に比べ、この時期の子どもは理解力もアップしているため、案外すんなり覚えてくれるケースも多々あります。

まずは短い文章の絵本からトライ!赤ちゃんの頃に読み聞かせていた絵本を使うのも、おすすめですよ。

(2)読み聞かせも続けよう

自分で絵本を読めるようになったとは言え、そこはまだ5、6歳児。十分に物語を理解しながら読める子は、そう多くはいません。

平仮名を読むことに神経が集中し、絵本の内容が頭に入ってこない!という現象は、この時期の子どもによくあることです。

子どもが読んでいる本を奪ってまで、読み聞かせてあげる必要はありませんが、「絵本読んで~!」と言ってきたら、「自分で読めるでしょ!」ではなく、快く引き受けてあげることが大切です。

(3)幅広いジャンルに興味を示す

早期から読み聞かせをしていた子どもなら、5、6歳にもなると、様々なジャンルの絵本に興味を示していると思います!

絵本以外にも、図鑑や漫画、子ども用雑誌など、読みたがる本があれば積極的に与えてあげましょう。

様々な考え方がありますが、漫画や子ども用雑誌も「活字に触れる」という意味では「読書」に変わりありません。ゲームの攻略本を読みたい一心で、平仮名や漢字を会得した!という例もあるほどです。

子どもが読みたがるジャンルは、好きなだけ読ませてあげましょう!

2、5歳〜6歳で絵本を読むメリットは?

5、6歳で絵本を読むメリットを、具体的にご紹介します。

(1)国語の基礎となる力を養う

子どもが絵本を読む時には、「絵と文章から物語を理解し、それについて思いを巡らせる作業」をしますが、これは国語力を鍛えるトレーニングにピッタリ!

この作業を何度も繰り返すうちに、正しく文章を理解する力が自然に養われるのです。

国語力は全ての教科で必要となる力で、幼い頃から鍛えておいて損はありません!その分かりやすい例を、一つご紹介します。

絵本を通して国語力が身についていれば、小学校入学後に学習面でつまずくことはまずありません!お子様の将来のためにも、是非絵本を活用し、確かな国語力を養ってあげて下さいね。

(2)知識が増える

絵本の中には、普段の生活では知ることがない「言葉」や「物」が溢れています!絵本の世界を通してそれらに触れることで、子どもはどんどん新しい知識を蓄えることができるのです。

もし、お子様が絵本を読んでいて「これは何?どういうこと?」と尋ねてきたら、手を止めてきちんと説明してあげましょう。

この際、図鑑などを活用して調べれば、分からないことを自ら調べる習慣もつきますよ!

※図鑑については、「子どもの好奇心を伸ばそう!知識が楽しく身につくおすすめ図鑑13選」でも詳しくお伝えしています。併せてご覧ください!

(3)想像力や感性が育まれる

絵本の世界に想いを巡らせることにより、子どもの「想像力」や「感性」が磨かれます。

主人公と自分を重ねたり、なぜこのような結果になったのか考えたり、絵本の世界に想いを馳せる経験を通し、子どもは自然に、想像力や感性を育んでいくのです。

お友達とケンカをして悲しい。仲間外れにされた。今日は友達をからかってしまった。そんなネガティブな気持ちも、絵本で培った想像力や感性があれば、プラスに転じさせることができるでしょう。

3、絵本を選ぶポイントは?

まだまだ成長途中の5、6歳児!そんな子ども達にピッタリな絵本を選ぶには、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか?詳しく見ていきましょう!

(1)人の気持ちに焦点を当てた絵本

5、6歳児にとって、自分以外の誰かの立場になって物事を考えるのは、容易なことではありません。

友達を傷つけたから謝りたい!でも、自分の意見も譲れない!そんな場面に直面した時、子どもの揺れる心をサポートしてくれるのが、「人の気持ちに焦点を当てた絵本」です!

友達の気持ちを考えることができる。素直な気持ちを、言葉や態度で表現できる。そんな子どもは、人間関係も穏やかに作り上げることができます。

人の気持ちに触れた心温まる絵本を選び、お子様の心に優しさの種をまいてあげて下さいね。

(2)考えさせられる内容の絵本

「さて、〇〇はどうなったのでしょうか?それは誰にも分かりません。」こんな結びの言葉で終わる絵本も多いことを、ご存知でしょうか?

このように、その先の展開を子どもに考えさせる絵本は、想像力や感性の育成にも一役買ってくれるためおすすめです!

また、ハッピーエンドではなく、悲しい結末で終わる絵本にも触れさせてあげましょう。「悲しみを知ることで優しさを知る。」そんな経験をさせてくれますよ。

(3)童話や昔話、民話

昔から伝わる童話や昔話、民話には、人として「大切なメッセージ」が込められたものが多くあります。

怠けていると後に困ることを諭す「アリとキリギリス」や、知らない人についていってはいけないことを教えてくれる「赤ずきんちゃん」などが、その例です。

また、民話や昔話には、独特な言葉の表現が使われているため、新たな語彙の習得にも繋がりますよ。

4、5〜6歳におすすめのベストセラー10選

5、6歳児におすすめ!長年親しまれてきたベストセラーの絵本を、ご紹介します。

(1)【小学館】おこだでませんように 作:くすのき しげのり 絵:石井 聖岳 価格:¥1,620(税込)

参考:ehonnavi

いつも怒られている男の子。「おこだでませんように」は、七夕の短冊に書いた、男の子の願いです。

5、6歳頃は、まだ感情のコントロールが上手くできない子も多い時期。そんな子ども達の揺らぐ心を描いた作品は、男の子の気持ちが理解できず悩んでいる、ママの心にも響きます。

最後には、ママにギュッと抱きしめてもらった男の子!その傍らには、笹に下げられた短冊が3枚。ママに教えてもらい、正しく書き直したのでしょうか?

(2)【偕成社】さっちゃんのまほうのて 作・絵:たばた せいいち 価格:¥1,296(税込)

参考:ehonnavi

生まれつき右手の指がない、さっちゃん。おままごとでお母さん役になりたいのに、「手のないお母さんは変!」と皆に言われます。

自分の手が周囲と違うことを意識し、なぜ手がないの!?と葛藤するさっちゃんの様子に、読み手の胸が痛みますが、さっちゃんの両親は、さっちゃんに勇気と元気を与えてくれます。「さっちゃんの手は、魔法の手なんだよ。」と。

これから社会に出る子ども達。時に、ハンディキャップを持つ友達に出会うこともあるでしょう。そんな時どうすればいいのか、子どもの心に伝えてくれる一冊です。

(3)【童心社】じごくのそうべえ 作・絵:田島 征彦 価格:¥1,512(税込)

参考:ehonnavi

軽業師のそうべいは、ある日綱渡りの最中に誤って転落!死のふちを彷徨う最中に、山伏のふっかい、歯ぬき師のしかい、医者のちくあんと共に、地獄に落とされてしまいました。

とてつもなく恐ろしいはずの地獄ですが、4人はそれぞれの特技を生かして、次々に直面する地獄の制裁も軽々とかわしてしまします。

怖いはずなのにユーモラス!そんな軽快なストーリーに、大人も子どもも大爆笑すること間違いなしです!

(4)【福音館書店】はじめてのおつかい 作:筒井 頼子 絵:林 明子 価格:¥972(税込)

参考:ehonnavi

ママから「赤ちゃんにあげる牛乳を買ってきて」と、おつかいを頼まれたみいちゃん。張り切って出かけますが、途中でいくつものアクシデントに見舞われます。

お店の坂の下で待っていてくれたママ、自分で牛乳を買いに行った方が早いでしょうに、みいちゃんに自立の第一歩となる経験を、させてあげたかったのかもしれませんね!

(5)【ブロンズ新社】りんごかもしれない 作:ヨシタケ シンスケ 価格:¥1,512(税込)

参考:ehonnavi

一つのリンゴに疑問を抱いた男の子。「もしかしたら、これはリンゴじゃないかもしれない!」

リンゴ一つから、これほど話が膨らむの!?と驚くようなストーリー展開に、思わず大人も引き込まれます。

他とは一線を画す独創的な絵本!奇才、ヨシタケシンスケさんの大ヒット作を、是非親子でお楽しみください。

(6)【福音館書店】きょうはなんのひ? 作:瀬田 貞二 絵:林 明子 価格:¥1,296(税込)

参考:ehonnavi

ママに手紙探し遊びを仕掛けた、まみこ。ママが次々と手紙を見つけていくと、会社にいるパパの背広のポケットにまで手紙が入っています!

この手紙遊び、実はまみこからママパパへのサプライズプレゼント。結婚記念日のお祝いのプレゼントに辿りつくのですが・・・何と、最後にはまみこが驚かされる結末が待っています!

読み終わった後、家族の幸福を体中で感じ、胸がいっぱいになる一冊です。

(7)【好学社】スイミー 作:レオ・レオニ 価格:¥1,572(税込)

参考:ehonnavi

赤い兄弟達の中で、一匹だけ黒いスイミー。ある日、兄弟達は大きな魚に食べられ、スイミーは一人ぼっちになってしまいました。

それでも、スイミーは自分と似た赤い魚達に声をかけ、皆で協力して大きな魚のフリをします!黒いスイミーが目になり、大海原を泳ぐシーンはあまりにも有名ですよね。

不安や恐れを跳ねのけ、前へ進む勇気を持つことの大切さを教えてくれる一冊です。

(8)【童心社】おしいれのぼうけん 作:ふるた たるひ・たばた せいいち 価格:¥1,404(税込)

参考:ehonnavi

言うことを聞かない子が入れられる「おしいれ」と、人形劇に出てくる「ねずみばあさん」は、さくら保育園で怖いものの2トップ!

ある日、「あきら」と「さとし」はケンカになり、2人とも先生から押し入れに入れられてしまいます。なかなか「ごめんなさい」を言わない2人に、先生達も困っている頃、何と二人は押し入れの中で冒険に出ていたのです!

冒険の様子は事細かく描写され、あの「ねずみばあさん」も二人の前に現れます!長編の絵本ですが、子ども達はハラハラドキドキ!一気に物語に引き込まれます。

(9)【福音館書店】きょうのおやつは 作:わたなべ ちなつ 価格:¥1,620(税込)

参考:ehonnavi

世にも不思議な絵本。それが、この絵本を表すのにピッタリな言葉です!

こちらの絵本、実は半分が鏡のような素材でできており、もう片方のページが映り込むと立体的な絵に見えるのです!

おやつのパンケーキが完成するまでの様子を、実にリアルに感じることができますよ。

(10)【フレーベル館】やさしいライオン 作・絵:やなせ たかし 価格:¥950(税込)

参考:ehonnavi

正義のヒーロー!アンパンマンの作者である、やなせたかしさんの作品ですが、こちらの絵本はとても悲しいお話です。

犬のムクムクに育てられた、ライオンのブルブル。二人は本当の親子のような愛情で結ばれていましたが、ある日離れ離れになることに。

昔を懐かしみ、思わず檻から飛び出してしまったブルブルに、町中は大騒ぎ!ムクムクとブルブルは、再会できたのもつかの間・・・銃で撃たれてしまうという衝撃の結末が待っています。

悲しい結末に泣き出す子もいますが、その悲しさは愛情が深いからこそ!ということを、再認識させてくれる絵本です。

まとめ

5、6歳にピッタリなベストセラーの絵本を10冊ご紹介しましたが、どれも長年親しまれてきた理由がわかる、素晴らしい絵本でしたね。

悲しみ、喜び、感動、勇気など、子どもの心に響く絵本は、きっと将来の糧となります。

是非、お子様にピッタリな一冊を選んであげて下さいね!

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