赤ちゃんが大好きな絵本として有名な、「だるまさんシリーズ」!今回は、そんな人気絵本を生み出した【かがくいしろしさん】に大注目していきます。
- かがくいひろしさんってどんな人?
- かがくいひろし絵本が愛される秘密を知りたい!
- だるまさんシリーズ以外で、人気のかがくい作品が知りたい。
このようなママパパは、是非続きをお読みくださいね。
面白くて心がじんわり温まる…。そんな絵本が、かがくいひろし作品には沢山あります。
かがくい絵本が、あなたのお子様の絵本デビューや、絵本好きになるきっかけになってくれることでしょう!
目次
1、かがくいひろしさんってどんな人?
Ehon Navi :https://www.ehonnavi.ne
1955年、東京都生まれの「かがくいひろし」さんは、あの大人気シリーズ「だるまさん」の作者です。
多くの絵本作家が若い頃から活動を続けている中、かがくいひろしさんは、ちょっと変わった経歴を持っています。実はかがくいさんは、美術の先生として長きに渡って教鞭をとっていたのです!
そのため、絵本作家デビューを果たしたのは2005年、何とかがくいひろしさんが50歳の時!デビュー作「おもちのきもち」では、第27回講談社絵本新人賞受賞を受賞、その後発表した「だるまさんシリーズ」は大きな反響を呼びました。
このように、絵本作家として華々しいスタートを切った矢先、かがくいさんがすい臓癌のため急逝というニュースが飛び込んできました。デビューからたった4年…。世間は深い悲しみに包まれましたが、かがくいひろし絵本を世に広める活動は、10年以上たった今でも衰えてはいません!
2016年には、デビュー10周年を記念して「うめじいのたんじょうび」という作品が発表され、かがくいファンから絶賛の嵐を受けました!こちらについては、後ほど詳しくお伝えするのでお楽しみに。
たった4年の活動期間で、多くの人気絵本を生み出したかがくいひろしさん。人々に愛される秘密はどこにあるのか?次で詳しくみていきましょう。
2、かがくいひろし絵本が人気の理由
ブロンズ新社 :https://www.bronze.co.jp/
それでは、かがくいひろし絵本が人気の理由に迫っていきましょう!
(1)原点はハンディキャップを持つ子ども達
先ほど、かがくいひろしさんは元々学校の先生だと紹介しましたが、実は、障がいをもつ子ども達が通う「特別支援学校」の教員でした。
その当時、かがくいさんは、ハンディキャップを持つ子や小さな子どもにも受け入れられる人形劇を制作していました。「音」、「動き」、「見立て遊び」をふんだんに用いた構成で、どんな子にも喜んでもらえる作品に仕上げたのです。
その作風は、かがくいひろし絵本にもハッキリと受け継がれています。例えば、有名な「だるまさんシリーズ」を開いてみると、「どてっ」という音と共にだるまさんが倒れたり、「びろーん」と伸びたり、「音」と「動作」が満載です!
このようなユニークな作風こそが、赤ちゃんやまだ言葉が分からない小さな子に、大ウケしている理由なのです。
(2)目・耳・口「五感」で感じる絵本!
かがくい絵本には、目と耳と口、「五感」で感じる絵本が揃っています。
かがくいさんは身近なテーマを題材にし、イメージ力を促す表現を多用しています。そのため、子どもは絵本の世界が現実になったような錯覚を覚えるのです!
例えば、「がまんのケーキ」という絵本は、美味しそうなケーキを食べたい「こいたろう」と、「けろこさんが帰ってくるまで我慢しよう!」と、止めている「かめぞう」さんが、駆け引きをするお話です。
絵本では、「こいたろう」がケーキについて説明しているのですが…その表現がすごいのです!「畑でつんできたばかりの苺みたい」、「泡のお風呂のような生クリーム」、「ふわふわのベッドのような夢心地のスポンジ」など、まるで敏腕営業マンのトークのような誘惑を聞いていると、口から「ゴクリ…。」と生唾が出てきそうです。
もちろん、目から入る情報も一級品!本物より美味しそうに描かれたケーキは、読み聞かせしているうちに「食べたい!」という気持ちにさせられます。
このように、目・耳・口で感じる絵本は、かがくいひろし作品ならでは!お子様の「想像力」や「感性」を刺激してくれる、最高の絵本と言えるでしょう。
(3)「おもしろい」を詰め込んだ秘密のノート
子どもの興味をひくものに常にアンテナを張っていたかがくいさんは、「秘密のノート」を持っていました。
何かアイディアを思いついたらすぐにメモ!それが、何十冊にも及んでいたというから驚きです。
そのノートをもとに、アイディアを形にする作業を少年のように楽しんでいたかがくいさん。「絵本作りが大好き!」という純粋で強い想いが、かがくい絵本が愛される最たる理由なのかもしれないですね。
3、かがくいひろし絵本「うめじいのたんじょうび」を読んだ感想
講談社絵本通信:http://ehon.kodansha.co.jp/read/29.html
「うめじいのたんじょうび」は「講談社絵本新人賞佳作」を受賞した作品ながら、かがくいさんが亡くなられた後、出版されることなく眠っていた絵本です。かがくい作品の中では、「幻の作品」と呼ばれています!
そんな幻の絵本は、かがくいさんを生前に担当していた編集者と、かがくいさんの奥様である加岳井久美子さんが協力し、2016年に満を持して出版されました!とても感慨深い作品と知り、最初に手にした時には緊張しました。
ドキドキしながらページをめくっていくと…そこはかがくいワールドが溢れていました!
登場するのは、何と全員漬物!梅干しの「うめじい」は、100歳なの?200歳なの?物知りな「つけもの石のじっちゃん」に聞いても分かりません…。でも、何歳かだなんてどうでもいい!「うめじい」の誕生日をお祝いしよう!そんな、心がほんわかするストーリーです。
このお話は、奇をてらった派手なストーリーではありません。しかし、
- お年寄りをいたわる心
- 細かいことは気にせず、楽しく生きる前向きな気持ち
- 元気で年を重ねることの素晴らしさ
- 平和に過ごせることへの感謝
など、生きていることの楽しさ、嬉しさ、有難さなどが滲み出ている、素晴らしい作品だと感じました。
かがくいさんが新たに描く絵本は、もう二度と見ることはできません。でも、過去に生み出した作品が世に出ることが、再びあるかもしれません!その時を楽しみに、かがくいさんの遺作に触れてみてはいかがでしょうか?
4、親子で読みたい!おすすめのかがくいひろし絵本8選
それでは、日本中の子ども達に愛されている、おすすめのかがくいひろし絵本を一挙にみていきましょう!
(1)だるまさんシリーズ 「が・の・と」3点セット
- 価格:¥2,805(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
赤ちゃんの絵本デビューにピッタリな、「だるまさんシリーズ」の3巻セット。この絵本を読んで笑わない赤ちゃんはいない!と言われているほど、赤ちゃんに大うけする作品です。だるまさんの動作に合わせて、ママパパも同じ動きをしてみて下さい。子どもが大笑いしてくれますよ。
(2)おしくらまんじゅう
- 価格:¥1,078(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
紅白のおまんじゅうさんが、おしくらまんじゅうをして子ども達を楽しませてくれます。おまんじゅうさん以外にも、どんどん仲間が集まってきて…さて、どうなるのでしょうか!?おまんじゅうさんたちの、豊かな表情にも注目です!
(3)もくもくやかん
- 価格:¥1,650(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
台所の中では、地味な存在の「やかん」。そんなやかんが主人公の絵本だなんて、どんなお話なのか気になって仕方ありませんね。じょうろやポットなど、やかんの仲間達も集まって、必死の形相でおもしろいことが巻き起こります!何が起こるか、是非手に取って確かめてみて下さいね。
(4)おもちのきもち
- 価格:¥1,650(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
「おもちのきもち」は、是非お正月に読んであげたい絵本です。ぺったんと叩かれ、ちぎられ、色んな味をつけられ…最後には食べられてしまうお餅の気持ちが分かりますか?食べられたくないお餅さんは、とんでもない行動に出ます!沢山の擬音やユニークな絵のおかげで、幼いお子様でも楽しめますよ。
(5)おむすびさんちのたうえのひ
- 価格:¥1,320(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
おむすびさんが田植えをするという、何ともユニークな発想が面白い!たらこや鮭など、おむすびの具達も、一緒になって田植えを頑張ります。最近では「田植え」が何なのか分からない子も多くいますが、こちらの絵本なら、楽しく日本文化について学べそうですね。
(6)ふしぎなでまえ
- 価格:¥1,650(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
「ふしぎなでまえ」そのタイトルだけでは、一体どんな絵本なのかさっぱり分かりません。しかし、読んでみてビックリ!面白いです!ものぐさなお芋さん家族が出前をとることにしたのですが…あらら、出前を頼んだのに空っぽのお皿さんが来てしまいました。さて、一体どんな展開が待っているのか?ページをめくるのが楽しみな一冊です。
(7)みみかきめいじん
- 価格:¥1,320(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
「ぷっとまいて ぷっとまいて ぷっぷっぷっ」そんな楽しい歌から始まる、耳かき名人のお話。「耳かき草」という面白いアイディアは、かがくいさんならでは!おおきな象さんや耳の長いうさぎさんの耳は、どうやってお掃除するのでしょうか?独特の言い回しや、リズムが楽しいお話です!
(8)なつのおとずれ
- 価格:¥1,320(税込)
- 楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp
タイトル通り、「夏の訪れ」を体中で感じることができる1冊。「夏」ってどんな感じだろう…?この絵本を読んであげれば、お子様もよーく理解することができますよ。太陽やスイカ、流しそうめんなど、夏の風物詩達と一緒に暑い季節を楽しみましょう!
まとめ
いかがでしたか?かがくいさんが亡くなられた後も、その素晴らしい作品は子ども達に愛され続けています。
ユニークで面白いのに、心がポカポカ温かくなる…。そんなかがくい絵本の数々を、是非手に取ってみて下さい。きっと、親子で楽しいひと時を過ごせるはずですよ。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。