昔から親しまれている積み木は、非常にシンプルなおもちゃです。
しかし、そこに秘められた知育効果は素晴らしく、集中力や想像力だけでなく、空間認知力などを育むことができるのを、ご存知でしょうか?
今回は、優れた知育教材である積み木の良さをもっと皆さんに伝えたい!そんな想いから、積み木について徹底調査しました。
積み木で遊ぶメリットやおすすめの積み木はもちろん、選び方や年齢別の遊び方など、幅広い情報をお届けします。
積み木を活用し、お子様の将来に繋がる能力を育ててあげましょう。
目次
1、おもちゃの王道!積み木で遊ぶメリットとは?
「賢い子を育てる」、「最高の知育玩具」などの呼び名が高い積み木ですが、具体的にどのようなメリットがあるのかご存知でしょうか?積み木の優れた知育効果について、詳しく見ていきましょう。
(1)手先が器用になる
積み木で遊ぶと手先が器用になる!このことは、何となく想像できる方も多いのではないでしょうか?
はじめは、手の平全体で不器用に掴むことしかできなかった赤ちゃんも、積み木を積む、並べるなどの動作を繰り返すことで、次第に指先を使った細かい動作が出来るように成長していきます!
このように「手先の動作を自然に促す遊び」、その代表とも言えるのが積み木なのです。
現代社会はボタン一つで行える動作が増えており、それに伴い子どもの遊びも大きく変化しました。
積み木はもちろん、ビーズやおはじきなどの手先を使う遊びから、ゲームやDVDなど、視覚に訴えるものが多くなり、その影響からか、年々手先が上手に使えない子どもが増えているとも言われているのです!
このことは、子どもにとって大変な損失。実は、「手は脳である」という言葉があるほど、手先の器用さと頭の良さは直結しているのです。
一説では、子どもの脳を鍛えるためには、「2歳頃までに手先を使わせる動作沢山すべき!」とも言われています。
是非積み木を活用し、子どもの手先が器用になるよう導いてあげて下さいね。
(2)集中力が育まれる
積み木で遊んでいる時の子どもは、実に真剣!遊び方は違えど、赤ちゃん~小学生まで、幅広い年齢の子ども達が、集中して遊んでいる姿をよく目にします。
幼児の集中力は「年齢+1分」とも言われていますが、積み木で遊んでいる時は、優にそれを超えていることもしばしばです。
子どもが集中力を発揮する条件としては、
- 自分が興味のあることをしている
- 外からの刺激に邪魔をされない
などが挙げられますが、積み木はこの条件を満たしている素晴らしい知育玩具!
集中力が養われる時期は、乳児期から7歳頃までとも言われています。この時期を逃さぬよう、積み木で楽しく集中力を養いましょう!
(3)五感が発達する
五感とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚を指しますが、積み木でこれらの感覚が鍛えられると言われています。
- 視覚・・・積み木の形(三角・丸・四角)などを認識
- 聴覚・・・積み木をコツコツぶつけて鳴る音など
- 触覚・・・形や材質による触った感覚の違い
- 味覚・・・積み木を噛んだり舐めたりした時の感覚(特に赤ちゃん)
- 臭覚・・・積み木の素材(ヒノキ・ブナ)など自然素材特有の香り
積み木でこれだけの感覚が刺激されるとは、正直驚きですね!特に、臭覚や味覚まで発達するとは予想外だった!というママパパも多いと思います。
部屋でじっとしているだけでは、五感を刺激することが難しいですが、積み木さえあれば、雨の日でもお子様と豊かな時間を過ごすことができそうですね!
(4)創造力・想像力が育まれる
積み木で「創造力」や「想像力(イメージ力)」が育まれるとは、よく耳にする話ですが、これには、積み木の「潔いシンプルさ」が関係しています。
積み木には、決められたルールや一定の遊び方がありません。そのため、子ども達は自分の思うがままに積み木を使って遊ぶことがでるのです。
丸・三角・四角・半円・長方形など、沢山の形を組み合わせて、自分の「想像(イメージ)」した形を作り出す作業は、「創造」以外の何物でもありません。
時にはうまくいかず崩れてしまうこともありますが、子ども達はその失敗からも、新たなアイディアを生み出します!そのため、お子様が上手に積み木を積めない時でも、手や口を出すことをグッと我慢して欲しいのです!
子どもが自由に発想する力を、是非、積み木を使って伸ばしてあげて下さいね。
(5)空間認知力が育まれる
積み木が壊れた!グラグラ揺れてバランスが悪い!
このように、子どもにとって「トラブル」とも言える事態に陥った時、どこに置けば崩れないのか?もう少し横に置いたらいいのか?など、子ども達はああでもない、こうでもないと格闘し、やがて解決策を導きだします。
実は、このような実体験こそが空間認知力を育む一番の方法!幼い頃から鍛えておくことで、後に習う図形問題などに繋がる力を育むことができるのです。
実際に、小学校受験では積み木の問題が頻出しています。このような積み木の問題を付け焼刃で解くのは至難の業。幼い頃からいかに積み木に慣れ親しんだかが物を言うのです。
積み木を活用し、お子様の隠れた数的才能を引き出してあげましょう!
2、積み木の選び方
こんなにも多くのメリットがある、積み木遊び。早速積み木を購入したい!と思っても、どれを選べばいいか分からないとお悩みのあなたへ。積み木の選び方を、詳しくご紹介します。
(1)安全性
積み木を選ぶ際、安全であることは最も大切な条件です!
- 面取りがされており怪我をする心配がないもの
- 表面が滑らかに加工されているもの
- 口に入れても安心な無塗装のもの
- STマークの「玩具安全基準」を満たしたもの
このような積み木を選んであげれば、安全面はバッチリです。
安価な積み木の中には、表面を滑らかにする加工が不十分で木片が裂けて指に刺さったり、安全性の低い塗料を使っているものもあるようです。
リーズナブルな価格は魅力的ですが、安全を第一に考えた積み木を選んであげることが大切です。
(2)素材や色
積み木の素材には、木材はもちろん、プラスティックや布など様々なものが使われていますが、基本的には木材がオススメです!
木材は適度な重みがあり積みやすく、自然の香りや手触りも実感できるため、子どもの想像力などをさらに膨らませてくれることが期待できます。
また、積み木の色については2通りの解釈があります
- 塗装していない積み木の方が、子どもの自由な発想を妨げない
- カラフルな色彩の積み木の方が、子どもがより飽きずに楽しめる
2つの考え方は両方納得できるものですね!
低年齢の子どもや赤ちゃんには、興味関心を引きやすい「カラフルな積み木」、ある程度成長したら、想像力を引き出す「無塗装の積み木」というパターンで購入するのもオススメです。
(3)大きさ
積み木には、「基本となる寸法=基尺(きじゃく)」があります!ほとんどの積み木が、この基尺に則った寸法で作られているため、安定して積むことができるのです。
年齢に応じた最適な基尺は以下の通りです。
- 0~1歳・・・4.0~5.0cm
- 2~4歳・・・4.0cm
- 5歳~・・・3.3~4.0cm
幼い頃は、大きめで掴みやすい基尺のものを与え、成長するに従い、細かい表現が可能な小さな基尺の積み木を選んであげましょう。
(4)個数
積み木の個数にも、年齢ごとにオススメの数があります。
- 0~1歳・・・20個程度
- 2~4歳・・・100個あれば十分楽しめる
- 5歳~・・・300~400個あれば大作も製作可能
赤ちゃんのうちは、20個程度あれば十分楽しめますが、成長と共にどんどん高度な作品が作れるようになるため、多くの個数があることが望ましいと言われています。
しかし、予算やスペースの関係から、300個以上の積み木を用意するのは難しい!というケースもあるでしょう。
そんな時は、同じシリーズで少しずつ買い足せる積み木を購入し、成長と共に追加していくのがオススメです。
また、壮大な数の積み木と触れ合える「積み木教室」を利用するのも、一つの方法!
積み木教室については、後ほど詳しくご紹介するのでお楽しみに!
3、年齢別の遊び方
シンプルな積み木は、工夫次第で様々な遊び方が可能です。年齢別に最適な遊びを、知育要素も盛り込みながらご紹介します。
(1)0歳
- 積み木を掴む
生後3ヶ月頃から、手のひら全体を使って積み木を掴むことができるようになります。物を持つという、人間としての基本動作を育むことができますよ!
- 積み木を打ち鳴らす
掴むのが上手になってきたら、積み木を両手に持たせ「コンコンコン」と打ち鳴らしてみましょう。
音のリズムや力加減など、赤ちゃんの脳に刺激を与えることができるうえ、両手を上手に動かす練習にもなりますよ。
- 積み木を壊す
積み木を壊す!?と、驚くママパパもいるかもしれませんが、積み木壊しは赤ちゃんにとって立派な知育遊び!
ママパパが積んだ積み木を壊すことで、赤ちゃんは積み木が壊れることを学び、その時の音や振動など、様々な刺激を感じることができるのです。
- 同じ色を選ばせる
生後11か月前後になると、赤ちゃんは色の識別も徐々にできるようになってきます。
もしカラフルな積み木をお持ちでしたら、ママパパがとった色と同じ色を選ばせるゲームをしてみましょう!2択から始めると、簡単ですよ。
(2)1歳~2歳
- 自由に積み木を積む・並べる
1歳~2歳になると、子どもは自分の意思で様々なものを作り始めます!
男の子は電車や車、女の子はお人形が使う椅子など、アッと驚くようなアイディアが出ることも珍しくありません。
このような「見立て遊び」は、創造力や想像力を育むのに大いに役立つ遊びです。
ママパパも一緒になって、見立て遊びを楽しみましょう!
- 10までの数を教える
数の概念を教えるのにも、積み木は最適!
積み木でタワーを作ったら、「何個あるかな?」と一緒に数えたり、「お人形さんに、積み木を2個プレゼントしてあげよう!」など、遊びを通して楽しく数を学びましょう。
よく、「うちの子は10まで数えられるから心配ない!」と安心しているママパパを見かけますが、本当にそうでしょうか?
10までの数をただ暗唱しているだけで、「3個取ってみて?」と言われても、取れない幼児は意外と多いです。
単に数を暗唱するだけではなく、「量」として捉える訓練をしておくことで、数的センスも磨かれますよ!
(3)3歳~
- アイディアを形にしてみる
3歳以上になると、自分のアイディアを積み木で上手に表現できるようになってきます!
沢山の積み木で家を作ったり、ままごとの材料にして遊んだり、思い思いの遊び方を自由にさせてあげることで、発想力に磨きがかかります。
- お手本と同じ形を作ってみる
ママパパが作ったお手本の積み木を、同じようにお子様に作らせてみましょう!
これはなかなか高度な遊びで、最初は難しいと感じることもあるでしょう。しかし、慣れてくると同じように積めるばかりか、絵に描かれた積み木と同じ積み方ができるまでに成長しますよ。
- 10以上の数を教える
子どもの様子を見ながら、10以上の数も教えてみましょう。
やり方は、10までの数と同様に遊びを通して行うのがポイント!高いタワーを積み上げ、ママパパとどっちが多く積めるか競争!なんていう遊びも、子どもは大好きですよ。
4、積み木で知育!遊びながら学べる幼児向け教室
積み木に思いきり親しめる、幼児向けの教室をご紹介します。
(1)和久洋三のワクワク創造アトリエ
ワクワク創造アトリエは、和久洋三さんが考案した玩具+学具=「童具」を用いて、様々な創造体験ができる幼児向けのアトリエです!
中でも、積み木の種類と数は圧巻の一言!家庭では決して体験できない様な、膨大な数の積み木を使った製作活動ができますよ。
積み木の販売もしているため、興味のある方はこちらにお問い合わせください。
(2)積み木のにっしん
参考:https://www.tsumiki-fukuoka.com/
積み木のにっしんは、40年以上も前から積み木教育を行っている幼児教室です。
一般的な幼児教室との違いは、多くの種類の積み木を使うこと!
積み木を使った取り組みを通し、子ども達に今後必要になる知能はもちろん、チャレンジ精神や諦めない心など、人生の土台とも言える能力を育むことを最大の目的にしています。
5、おすすめの積み木14選
お待たせしました!お子様にオススメの積み木を、一挙に14種類ご紹介します。
- ピープル お米のつみき いろどり 価格:¥10,584(税込)
参考:https://www.people-kk.co.jp
- 素材:国産米
- 生産国:日本
- 対象年齢:0ヶ月以上
- 名入れ:不可
国産米を原料にした積み木。赤ちゃんが口に含んでも安心です!
- ボーネルンド オリジナル積み木S 価格:¥8,964(税込)
- 素材:ぶな
- 生産国:日本
- 対象年齢:1歳頃~
- 名入れ:不可
手に取るだけで丁寧な作りだと分かる、高品質な積み木。筆者も6年前から子どもに与えていますが、劣化は皆無!小学生になる子どもも、未だに楽しく遊んでいます。
- エド・インター 音いっぱいつみき 価格:¥4,104(税込)
- 素材:木
- 生産国:中国
- 対象年齢:1歳頃~
- 名入れ:不可
仕掛け付きで音が鳴る珍しい積み木。小さなお子様はラトルとして遊ぶことも可能ですよ。
- オークヴィレッジ 寄木の積木 価格:¥12,960(税込)
- 素材:12種類以上の国産無垢材
- 生産国:日本
- 対象年齢:1歳頃~
- 名入れ:可
ブナ・トチ・ホオなど、国産無垢材を12種類以上も使用した特別な積み木。木の種類によって重さや香りが異なるため、お子様の五感をフルに刺激してくれます!名入れをすれば、お子様だけの積み木に仕上がりますよ。
- 山のくじら舎 基本つみ木 価格:¥21,600(税込)
- 素材:ヒノキ・スギ
- 生産国:日本
- 対象年齢:1歳頃~
- 名入れ:可
良質なヒノキやスギを使用した、国産の積み木。職人さんが一つ一つ丁寧に仕上げた逸品は、お子様の心にも温もりを届けてくれます。特別感を演出できる名入れは、贈り物にもピッタリ!
- ニチガン つみきぐるま 価格:¥16,200(税込)
- 素材:木
- 生産国:日本
- 対象年齢:1歳半~
- 名入れ:可
何とこちらは、手押し車と積み木が一緒になったセットです!手押し車は、歩き始めの時期に購入するママパパも多いため、2つがセットになっているのは有難いですね!
- くもん NEWひらがなつみき 価格:¥6,480(税込)
参考:https://www.kumonshuppan.com
- 素材:積み木・・・ブナ、木箱・・・桐・MDF
- 生産国:日本
- 対象年齢:2歳以上~
- 名入れ:不可
知育玩具に定評のある、くもんから発売されている積み木。こちらの積み木は、一つ一つに平仮名と可愛らしいイラストが描かれています!積み木を楽しみながら、自然に平仮名の学習ができる優れた知育玩具です。
- カプラ KAPLA200 価格:¥9,180(税込)
- 素材:フランス海岸松
- 生産国:フランス
- 対象年齢:10ヶ月頃~
- 名入れ:不可
カプラは、細長い形状をした珍しい積み木。工夫次第でどんな形でも作ることができるため、「魔法の板」と呼ばれています!究極のシンプルさが、お子様の創作意欲を刺激します。
- HEROS 筒入り積み木 価格:¥3,870(税込)
- 素材:ブナ・カエデ
- 生産国:ドイツ
- 対象年齢:1歳~
- 名入れ:不可
カラフルな積み木が、100ピースも入っている積み木セット。お手頃な価格ながら、口に含んでも安全な塗料を使っているため、赤ちゃんにも安心です。
- キュボロ スタンダード 価格:¥34,560(税込)
- 素材:ブナ
- 生産国:スイス
- 対象年齢:3歳~
- 名入れ:不可
天才棋士の藤井聡太さんが、幼少期に遊んでいたことで一躍有名になったのが、キュボロ!立体パズルの要領でビー玉の通り道を作っていくのですが、これがなかなかの難しさ。親子で脳トレできる積み木です!
※人気のため、現在売り切れが続いています。
- トイザらス イマジナリウム 木製カラフルつみきセット 価格:¥3,238(税込)
- 素材:ブナ
- 生産国:中国
- 対象年齢:3歳~
- 名入れ:不可
トイザらスのオリジナルブランド、イマジナリウムの積み木です。150ピースという圧巻のボリュームで、壮大な作品にもチャレンジできますよ!
- 七田式 しらきのつみき 価格:¥2,160(税込)
- 素材:ケヤキ
- 生産国:中国
- 対象年齢:2歳~6歳
- 名入れ:不可
幼児教育に定評のある、七田式から発売されている積み木。数えたり、積み上げたり、並べたりすることで、数や空間認知力を育みます。付属のカードを使えば、学習効果もさらに高まります。
- つみき井筒屋 ウッドキュウブ 価格:17,820(税込)
- 素材:ブナまたはヒノキ
- 生産国:日本
- 対象年齢:3歳~
- 名入れ:可
国産の良質なブナまたはヒノキを使用した、高品質な積み木。この積み木の素晴らしいところは、1個からでも追加購入ができる点!成長に応じて、もっと積み木を増やしたい!と思った時に大変便利です。
- ネフ社 ネフスピール 価格:¥18,144(税込)
- 素材:カエデ
- 生産国:ドイツ
- 対象年齢:1歳~
- 名入れ:不可
スイスで40年以上も愛されている積み木。斜めにカットされた珍しい形の積み木が、お子様の想像力や好奇心をかき立てます!
まとめ
これだ!という積み木は見つかりましたか?
自由に、独創的に、思うがままに!そんな遊び方を叶えてくれる積み木は、お子様のファーストおもちゃにピッタリです。
是非ご家族一緒に、楽しい積み木の時間を作ってみてくださいね!
バランスよく生きる、がモットー。ワークライフバランス重視の生活を模索中。
年子男子(5歳と4歳)のママ。大人になっても仲の良い兄弟に育てること、を意識している。
騒々しい嵐のような日中のあと、夜にひっそりと晩酌するのが一番の楽しみ。