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子どもの耳掃除を徹底解剖!耳鼻科に行くべき?家で掃除する方法は?

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子どもの耳をふと見てみると、「うわッ!耳垢が沢山ある!」と、驚いた経験はありませんか?

  • 鼓膜を傷付けてしまいそうで、自分で掃除するのは怖い…。病院へいくべき?
  • そもそも子どもの耳掃除は不要と聞くけど、こんなに汚くて大丈夫!?

と、悩んでいる人もいるでしょう。

そこで今回は、子どもの耳掃除について徹底解剖!耳鼻科を受診すべきタイミングや、家庭での正しい耳掃除方法などを詳しくお伝えしていきます。

たかが耳垢、されど耳垢。耳垢が原因で聞こえが悪くなる例もあるため、耳掃除を侮らないようにして下さいね!

それでは、早速みていきましょう。

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1、耳掃除は必要?そもそも耳垢って何?

そもそも、どうして耳垢が出るのか皆さんはご存知でしょうか?

耳垢は、耳垢腺や皮脂腺からの分泌物や埃、髪の毛などが混ざり合ってできたもので、

  • 乾性耳垢…カラカラに乾いた耳垢
  • 湿性耳垢‥‥ベトベトした粘性のある耳垢

この2種類に分けられます。ちなみに、日本人の半数以上が「乾性耳垢」だと言われています。

多くの人が、「耳垢は耳から出る排出物で不要なもの」というイメージを抱いていると思いますが、実はそうとも言い切れません!

実は、耳垢は耳を保護する役割がある!という説もあり、埃や汚れから大切な鼓膜を守り、しかもその抗菌性で外耳道の正常を守っていると言われているのです

ということは、「耳垢って、もしかして取り除いてはいけないの!?」と迷ってしまいますが、実際のところどうなのでしょうか?

次で詳しくみていきましょう。

2、子どもの耳掃除は基本的に不要

子どもの耳掃除は必要なの?不要なの?

結論から言うと、子どもの耳掃除は「基本的」には不要です

耳の中の皮膚は、毎日動いて自然に耳垢を排出しています。喋ったり食べたりすると顎が動くため、その影響で耳の皮膚も動くのです。

特に、乾いた耳垢(乾性耳垢)の人は耳垢が排出されやすいため、めったに掃除をする必要がない!と耳鼻科の医師も言っていました。

「そういうことなら耳掃除が不要な理由も納得!」と思った私ですが、1つ気になることが…。そうです。「基本的に」という言葉が引っ掛かりますよね!

そこで医師に詳しく尋ねたところ、なんと耳鼻科で耳掃除が必要なケースがあることが判明しました

一体どんな時に耳鼻科を受診するべきなのか!?次で詳しくみていきましょう。

3、耳掃除が必要なのはこんな時!耳鼻科を受診するタイミングとは?

耳鼻科で耳掃除が必要なケースとは、ズバリ耳の穴が耳垢で塞がり、聞こえが悪くなっている時です!

このような症状は耳垢栓塞(じこうせんそく)と言われており、耳掃除を頻繁にする子によくある症状と言われています。ちゃんと耳掃除をしているつもりでも、実際は綿棒で奥に詰め込んでいることがあるのです。

  • 最近聞こえが悪いようだ
  • 耳の閉塞感を訴える
  • 頻繁に耳を触っている
  • 耳鳴りの症状があるようだ
  • 自分の声が響くと訴える

このような症状がある場合は、「耳垢栓塞」の可能性があります。

コルクのように耳垢が奥に詰まっている場合、家庭で安全に除去するのは難しいです無理に取ろうとすると、外耳道や鼓膜を傷付けてしまう可能性があるため、耳鼻科を受診しましょう。

先輩ママの声!5歳の息子は、話し掛けると「え!?何?」と聞き返してくることが多かったため、「聞こえが悪いのかな?」と思い耳鼻科を受診しました。

すると、なんと耳垢がコルク状に詰まり、鼓膜が全く見えない状態になっていたんです!

しかも、カチカチに固まっていたため即日取り除くことができず、次回受診の数日前から、耳に薬を入れて耳垢をふやかすように指示されました。

耳掃除はしていたので、まさかの出来事でしたよ…。

4、家でできる子どもの耳掃除の3つのステップ

さて、耳掃除は基本的に不要とは言え、耳の穴から沢山の耳垢が見えるのは、不潔な印象を与えてしまいますよね。

どうしても家庭で耳掃除をしたい時には、どのような点に気を付ければよいのか?詳しくお伝えしていきます。

(1)耳掃除は必ず綿棒を使う

子どもの耳掃除をする時には、必ず「綿棒」を使いましょう!

子どもの耳は柔らかく傷つきやすいです。また、不意に動いた瞬間に思わぬ怪我をしてしまう可能性もあるため、絶対に耳かきは使わないようにして下さいね

カサカサした「乾性耳垢」の場合は、特に耳かきを使いたくなってしまいますがやめましょう。

(2)耳掃除は見える範囲にとどめる

子どもの耳掃除は、ハッキリと見える範囲のみで行いましょう

「奥にまだ耳垢があるのでは?」と無理に綿棒を突っ込むと、怪我や耳垢栓塞の原因になってしまうため注意して下さいね。

  1. 子どもを横向きに寝かせ、頭をしっかり押さえて固定する。
  2. 耳を斜めに軽く引っ張り、耳垢が見えるか確認する。
  3. 入口から1cmの付近の、ハッキリと見える箇所のみをサッと綿棒で拭う。

基本的には、この3ステップでOKです。

耳垢が奥に残っていて気になる!という場合もありますが、絶対に無理やり除去することはやめましょう。耳鼻科でも、耳垢が完璧になくなるまで耳掃除をすることはない!という先生もいるようです。

耳垢がカサカサして取りにくい場合は、綿棒をベビーオイルなどで軽く湿らせるといいですよ!

(3)耳掃除は月1~2回

先ほどお伝えしたように、耳垢は顎の動きと共に自然に外へ排出されます。そのため頻繁に耳掃除をする必要はなく、月1~2回程度で十分だと言われています!

  • 子どもが耳を痒がる
  • 耳の入口に耳垢が沢山溜まっている

このような時に、サッと入口付近を掃除すれば十分です。

5、子どもの耳掃除をする時の注意点

耳掃除の正しい方法が分かったところで、気を付けるべき注意点を詳しくお伝えしていきます。

(1)周囲をよく確認する

子どもの耳掃除をする際には、周囲に危険がないか必ず確認しましょう

特に、兄弟姉妹がいるご家庭は要注意!耳掃除の最中に他の子がじゃれて暴れたりすると、大ケガに繋がることもあるのです。

中には、鼓膜を突き破り手術が必要になるケースもあるため、十分気を付けて下さいね。

先輩ママの声!:耳掃除の最中に下の子が私に抱きついてきて、ヒヤッとしたことがありました。耳に綿棒を入れる直前だったので最悪の事態は免れましたが、もう少しタイミングがずれていたらと思うとゾッとします。以来、子どもの耳掃除は必ず別室で行うようにしています。

(2)大き過ぎる綿棒はNG

子どもの耳掃除には、子ども専用の小さい綿棒を使いましょう

最近では、大人向けの綿球が大きい綿棒なども販売されていますが、耳垢栓塞の原因になるため子どもに使うのは控えましょう。

この記事の最後には、おすすめの子ども専用綿棒も多数ご紹介しています!是非参考にして下さいね。

先輩ママの声!一般的な綿棒で1歳児の耳掃除をしようと思いましたが、綿球が大きくて上手に耳垢が取れませんでした。絶対に子ども専用の綿棒がおすすめですよ!

(3)綿棒は子どもの手の届かない場所に収納する

耳掃除をしていると、子どもは綿棒の使い方を覚えます

子どもの手が届く場所に収納していると、子どもが耳に綿棒を突っ込み、大ケガをする可能性があるため注意して下さい!

  • 綿棒は子どもの背が届かない高い位置に収納する
  • 小分けに包装されている綿棒を使う

など、ママパパが工夫しましょう。

また、使い終わった綿棒はすぐにゴミ箱に処分するのがおすすめです放置している隙に、子どもが勝手に使う可能性があるため気を付けましょう。

先輩ママの声!2歳の娘がいきなり「ギャー!」と泣きだしたため、慌てて見にいったところ、傍らに大量の綿棒が散乱していました。

どうやら、収納棚から丸ごと引っ張り出し、耳に入れてしまったようでした。幸い大事には至りませんでしたが、耳鼻科を受診するなど大変な騒ぎになったので、綿棒の保管には気を付けて下さいね!

6、おすすめの子どもの耳掃除グッズ7選

それでは、子どもにおすすめの耳掃除グッズをご紹介していきます!

※価格は記事作成当時のものです。

(1)赤ちゃん綿棒 ごくぼそ

こちらは、赤ちゃんの小さな耳にピッタリな極細のベビー綿棒。まずはこのような基本のベビー綿棒を試し、使い心地を確かめてみましょう。

(2)赤ちゃん専用綿棒

こちらも、赤ちゃん専用のスリムな綿棒。1本ずつ個包装になっているため、子どもが持ち出して耳に入れる心配も軽減されます。衛生面はもちろん、持ち運びにも便利ですよ。

(3)デルガードスパイラルベビー綿棒150本

こちらの綿棒は、綿球部分に凹凸があるため耳垢が取りやすいと評判です。カサカサの耳垢は凹凸部分でしっかりキャッチ!湿った耳垢もスムーズに絡めとることができますよ。鼻やおへそのケアにも便利です。

(4)ピジョン ベビー粘着綿棒

子どもの耳垢がカサカサしていて、普通の綿棒だと奥に詰め込みそうで心配…。そんな人に是非おすすめしたいのが、ピジョンのベビー粘着綿棒です!綿球部分に粘着力があるので、カサカサ耳垢をくっつけて放しません!しかも、反対側の綿球には粘着剤が付いていないため、仕上げにも便利。もちろん、粘着剤は肌にやさしい素材を使っています。

(5)山洋 赤ちゃんにやさしい綿棒 200本入 × 5個セット

耳掃除以外にも、鼻やおへその掃除に何かと便利な綿棒。良い品を大容量で欲しい!という方には、こちらの200本入りの5個セットがおすすめです。国産なのも嬉しいポイントですね。

(6)ジョンソン ベビーオイル 無香料 300mL 

綿棒にベビーオイルを少々つけて耳掃除をすると、耳垢がスムーズに取れます。ベビーオイルの王道、ジョンソンベビーオイルと綿棒のセットなら、耳掃除以外にもオールマイティーに使えそうですね。赤ちゃんにはもちろん、ママの肘や膝のケアにもおすすめですよ。

(7)AMOMA 天然ベビーオイル

小さな子どもに使うものだから、安心安全のこだわりのベビーオイルを使いたい!そんなママにおすすめしたいのが、こちらの米ぬかオイルです。低刺激&高保湿なので、耳掃除はもちろん、赤ちゃんの全身マッサージにもおすすめです!

まとめ

子どもの正しい耳掃除の方法はお分かり頂けましたか?

子どもの耳掃除は基本的に不要ですが、どうしても汚れが気になる場合は、月に1~2回にサッとお掃除してあげましょう。

耳掃除のやりすぎは、外耳道炎や耳垢栓塞を引き起こす可能性があるため、注意して下さいね。日頃のケアと耳鼻科を上手に利用し、お子様の耳の健康を守りましょう!

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