白く可愛い歯が顔を出しはじめる、生後6ヶ月前後。
我が子の健やかな成長を喜ぶと同時に、虫歯にならないためにしっかりと歯磨きをしなければ!と意気込んでいるママパパも多いでしょう。
ただ、デリケートな赤ちゃんの口に歯ブラシを入れるのは心配!と、少し不安を感じることもありますよね。
そこで今回は、赤ちゃんの歯みがきについて徹底解剖!
正しい歯のみがき方やコツはもちろん、タイプ別のオススメ歯ブラシなど、盛沢山の内容でお伝えします。
乳歯の虫歯は、その後に生える永久歯にも、影響を及ぼすことがあると言われています!
お口の健康を守り、お子様の未来に美しい歯をプレゼントしましょう。
1、歯みがきはいつ頃から?
赤ちゃんの歯が生え始めたら、歯磨き開始の合図です!
乳歯の生え始めには個人差がありますが、多くの子どもが生後6ヶ月~1歳頃にかけて、下の歯が生え始めるようです。
生後6ヶ月~1歳頃の赤ちゃんといえば、動くのが好きで何にでも敏感に反応します!そのため、初めての歯みがきに動揺して大泣き!何てこともよくある話です。
どうにかしてみがこう!と、焦るママパパもいるかもしれませんが、母乳やミルクしか飲んでない間は、過剰に虫歯の心配をする必要はありません。
あまり神経質になりすぎず、少しずつ歯ブラシに慣らすことを意識しましょう。
2、歯みがきの進め方
少しずつ歯みがきに慣らすと言っても、一体どんな風にすればいいのか分からない!
そんな歯みがき初心者のママパパのために、上手に歯みがきを進める方法をお伝えします。
(1)まずは口に物が入ることに慣れさせよう
ほとんどの赤ちゃんは、初めて歯みがきをする時には嫌がります!
そんな時、無理に歯ブラシを入れると怪我に繋がることも。
まずは歯ブラシ以外の柔らかく清潔なものを口の中に入れ、口に物が入ることに慣れさせてあげましょう!
オススメは、綿棒やガーゼ。少ない本数の歯なら、ガーゼや綿棒でそっと拭うだけでも十分汚れが落とせます。
「歯みがきしようね~!」と、優しく声を掛けてあげることも忘れずに!
(2)自分で口に入れさせてみよう
口に物が入ることに慣れてきたら、自分で歯ブラシを持ってみがかせてみましょう!
自分で率先して歯みがきをする習慣作りにもなるため、是非幼い頃から歯ブラシを持たせる練習をしましょう。
ただし、まだ赤ちゃんには歯をきちんとみがくスキルはありません。仕上げみがき用歯ブラシを準備し、終わりには必ずママパパがみがいてあげて下さいね!
(3)フッ素入りの歯みがき粉を試してみよう
歯みがきに慣れたら、フッ素入りの歯みがき粉を使ってみましょう。
フッ素入りの歯みがき粉には、
- 歯を強くする
- 虫歯菌の活動を抑える
- 歯の再石灰化を助ける
などの効果があるため、虫歯予防に大きなメリットをもたらします。
一方で、フッ素は飲み込んでしまうと、その摂取量次第では体に害があるという報告もあるようです。
そのためしっかりとうがいをして、吐き出せる年齢になってからの使用が安心です。
※フッ素入りの歯みがき粉関しては様々な見解があるため、心配な場合は小児歯科医に相談してみましょう。
3、歯みがきのコツ
少しの工夫で楽に歯みがき!赤ちゃんの歯を上手にみがくためのコツをお伝えします。
(1)歯ブラシを歯に垂直に当てる
赤ちゃんの歯をみがく際、歯ブラシが歯に垂直に当てることを心がけましょう。
歯ブラシが歯に対して斜めに当たっていると、接地面が狭く汚れをしっかり落とせません。
赤ちゃんの小さな乳歯に合う歯ブラシを用いて、垂直かつ小刻みに歯ブラシを動かすのがポイントです。
後ほど、オススメの歯ブラシをご紹介するので、お楽しみに!
(2)無理にみがかない
赤ちゃんの歯を無理にみがくのは禁物。
綺麗にみがきたい!という気持ちが強すぎるあまり、強い力でブラッシングしてしまうと、歯茎に傷がつく恐れがあるのです。
特に、「歯茎」と上唇と歯茎をつなぐ「スジ」には注意が必要。この部分にブラシが当たると、赤ちゃんは痛みで不快感を示します。
ブラッシングする時は、優しく、手早く、丁寧に!がポイントです。
(3)休憩をはさみながらみがく
乳歯の数が増えるに従い、歯をみがく時間も長くなりがち。
大人でも、歯医者で長い時間口を開けておくのは疲れますが、赤ちゃんもそれと同じです!
顎の疲れをとり、溜まった唾液を流す休憩タイムがあれば、丁寧なブラッシングもしやすいですよ。
(4)定期的に歯ブラシの交換をする
歯の汚れを綺麗に落とすには、定期的な歯ブラシの交換が不可欠です。
歯ブラシの先が広がったら交換するのはもちろんのこと、衛生面の観点からも、1ヶ月を目安に新品のもと取り換えることをオススメします。
4、歯ブラシ選びのポイント
ドラッグストアのデンタルコーナーには、色んな種類の子ども用歯ブラシがずらり!
一体どんなものを選べばいいの?!というあなたに、歯ブラシ選びのポイントをお伝えします。
(1)乳歯の段階に応じて歯ブラシを変えていこう
最初は下の歯だけだった赤ちゃんも、成長するに従いどんどん乳歯が増えていきます。
前歯だけの頃と比べると、みがき方や最適な歯ブラシも変わってくるため、乳歯の段階に応じて歯ブラシも変えていきましょう!
①乳歯の生え始め
乳歯の生え始めには、シリコン製の歯ブラシがオススメ。歯の汚れを落とす意味合いより、歯ブラシに慣れることを目的として使用するのにピッタリです!
シリコン製歯ブラシは丈夫なため、赤ちゃんがカミカミしても安心ですよ。
②乳歯が増えた頃
乳歯が増えるに従に、離乳食もしっかり食べられるように成長します。
すると、歯の汚れも付きやすくなるため、歯をみがくことを目的としたブラシタイプのものに変えましょう。
ブラシタイプと言っても、種類がありすぎて迷う!そんな時は、以下の2つのポイントを参考に選んでみてくださいね!
(2)ヘッドが小さいもの
当たり前ですが、赤ちゃんの口と歯は、大人に比べてとても小さいですよね!
そのため、大人用の歯ブラシでは大きすぎてうまくみがけず、口の中を傷つけてしまう心配もあります。特に奥歯の側面は隙間が狭く、大きなヘッドの歯ブラシでは到達することができません。
赤ちゃんの歯ブラシには、なるべく小さなヘッドのものを選びましょう!
(3)毛が短く柔らかいもの
赤ちゃんの歯茎は大人に比べてとても柔らか!固いブラシでゴシゴシみがくと歯茎を傷つけ出血してしまうこともあるため、赤ちゃんの歯ブラシには、柔らかい毛を選びましょう。
もう一つ大切なポイントは、柔らかいだけでなく「短い」毛先のものをチョイスすること!
柔らかく長い毛先のものは、奥歯にブラシを当てた時にパックリと毛先が割れてしまい、きちんと歯がみがけないことがあるためです。
赤ちゃんの用歯ブラシの毛は、「柔らかく短い」がポイントです!
5、タイプ別おすすめの歯ブラシ17選
オススメの歯ブラシを、3つのタイプ別にご紹介します!
(1)歯ブラシに慣れよう!練習用歯ブラシ
初めての歯みがきに最適!歯ブラシに慣れることを目的とした、オススメの練習用歯ブラシをご紹介します。
- EDISONmama カミカミBabyバナナ 価格:¥665
参考:amazon
子どもの興味を引く、可愛らしいバナナの形をした歯固め。口に物が入る感覚に慣れるのに最適です。喉突き防止にバナナの皮が役立ちます!
“口の奥まで入っちゃうか心配もありましたが、めくれた皮がちゃんと引っ掛かるので問題ありませんでした!”
- EDISONmama はじめて使う歯ブラシ 価格:¥580
参考:amazon
歯みがきの習慣づけに役立つ、シリコン製のブラシです。シリコン製だから、歯茎を傷つける心配もなく安心して持たせることができますよ!両手持ちできる形状もGood!
“10ヶ月の娘はとても気に入っていて、ご飯の後は毎回暫く自分でガシガシ噛んでくれています。そのあとの仕上げみがきまでの流れが、とてもスムーズで助かっています”
- FINE
参考:amazon
こちらもシリコン製の歯ブラシ!カミカミして歯茎を鍛えるのもよし!おしゃぶりにして遊ぶのもよし!赤ちゃんの目を引く配色と、持ちやすいまんまるハンドルが魅力です!
“歯ブラシを嫌がる一歳児のために購入ました。見せた瞬間からとても食いつきが良く、食事後に手渡しすると進んで黄色のシリコン”
(2)自分でみがく用
続いては、自分でみがく用!子どもが歯みがきしやすいよう、工夫された歯ブラシの数々をご紹介します。
- HAMICO 価格:¥800
参考:amazon
まるでおもちゃのような形状で、歯みがき嫌いな子も思わず手に取る可愛らしさ!柔らかくやさしいブラシと小さなヘッドで、歯みがきの役割もきちんとこなしてくれる優れものです。
“歯科医師です。医院で下の切歯2本が生えてきた8ヶ月の娘に購入し、非常に気に入ったので、2つ目をこちらで購入。これくらいの毛が、この時期(初めての歯ブラシ)の歯肉を傷つけずに適当な柔らかさだと思います。”
- 和光堂 にこピカ ベビー歯ブラシ ¥807
参考:amazon
360°ブラシが歯にフィット!どの角度からでもみがきやすいこちらの歯ブラシは、まだ上手にみがけないお子様にも最適です。
“安全な構造が気に入って購入しています。また、360°ブラシなので磨く感覚がより早く掴めるかなとも思い、こちらを選びました。1歳半の子供も気に入って使ってくれています。”
- Combi teteo はじめて歯みがき 乳歯ブラシセット ¥875
参考:amazon
自分で握ってくわえる練習から、奥歯をみがく練習まで、この3本で完結する便利な歯ブラシセット。乳歯の段階に合わせて長く使えるため、歯ブラシを選ぶ手間も省けます。
“これ1つ買えばステップアップできるので楽です。1本はえたところで好きに遊ばせて慣れたので、仕上げ磨きをほとんど嫌がりません。育児ストレスを事前に予防できて、とても有り難いです。”
- Pigeon 親子で乳歯ケア 乳歯ブラシセット 価格:¥1,163
参考:amazon
こちらも、乳歯の成長に合わせて使える歯ブラシ3本セット。喉突き防止の安全プレート付きだから、安心して子どもに持たせることができますよ!
“7か月を迎え、歯が生え始めた我が子用に購入。飲み込み防止のストッパーがあるので安心して使用しております。子供は噛み心地が良いのかよく咥えております。”
- Richell ミッフィー 乳歯ブラシセット 価格:¥972
参考:amazon
同じく、成長に合わせて使える歯ブラシセット。専用のケース付きだから、持ち運びにも便利です!
“磨きやすいし、可愛いのでお気に入りです。ケース付きも嬉しいです。”
(3)仕上げみがき用
ママパパの仕上げみがきをお助け!仕上げみがき専用の歯ブラシをご紹介します。
- STB Higuchi 360度歯ブラシ 360do BRUSH キッズ 価格:¥450
参考:amazon
医療施設でも多数の実績を持つ、360°歯ブラシ。前歯の裏側や奥歯のくぼみにもフィットする形状で、みがき残しを防ぎます!
“口の中に入れた後長い時間磨けないので、歯ブラシの向きを考えずに磨ける360度歯ブラシは期待通り便利でした。”
- Pigeon 親子で乳歯ケア 仕上げみがきセット 価格:¥498
参考:amazon
乳歯ブラシと仕上げブラシの2本がセットになった、お得なセット。2本の併用で、幼い頃からの歯みがき習慣を身に付けることができますよ。
“生え始めた乳歯を磨くのに便利な歯磨きセットです。仕上げブラシは短い毛で出来ていて、残りカスも簡単に落とせます。”
- Combi teteo はじめて歯みがき 仕上げみがき用 価格:¥399
参考:amazon
歯の隅から隅まで届く、「15°ななめネック」が特徴!歯医者さんの医療器具に学んだ角度で、奥歯の溝のよごれも効率よく掻き出します。
“こちらのものは絶妙な角度があるので、口の中に挿入しやすく、干渉もせず、とても磨きやすいです。こちらを使いだして、グズることも少なくなりました。”
- アカチャンホンポ 仕上げみがき用 歯ブラシ 価格:¥208
参考:アカチャンホンポ
3本セットで208円という、他にはないリーズナブルな価格が魅力!仕上げみがきに便利なコンパクトヘッドと細長ネックで、機能面もバッチリです。
“ブラシ部分が、一本一本磨きやすい大きさ。子供も嫌がらなかった。3本も入っててコスパもよい。”
(4)デンタルフロス
子どもにデンタルフロス?と思う方もいるかもしれませんが、歯と歯の間の汚れをきれいに落とすには必須です!
小さな子どもの口にもピッタリな、オススメのデンタルフロスをご紹介します。
- 小林製薬 糸ようじKids 価格:¥342
参考:amazon
小さなヘッドが、子どもの口でも使いやすい糸ようじ。握りやすいグリップで使い心地も抜群です!
“大人のモノは先がとがっていたりするので、こちらをフッ素ジェルでの歯磨き後に使用。前歯の間が黄色信号だった娘に毎晩やって、何とか改善されました(^.^)”
- プローデント 子供用 フロスちゃん 価格:¥1,180
参考:amazon
小さなヘッドはもちろん、可愛らしいクマのキャラクター付きだから、子どもが喜んで使います!デンタルフロスの習慣づけにも、一役買ってくれる商品です!
“見た目が可愛く、子どもが「くま!」と喜んで手に持ちます。大きさもちょうど良く、使いやすいです。”
- フロッシーこども専用フロス 価格:¥537
参考:amazon
こちらは、何と6種類のフレーバー付きのデンタルフロス!個包装パックでいつでも清潔に使えるのも魅力です。
“このフロスのかわいいパッケージとフロスのカラーと香りに魅力されて「フロスしたい フロスしたい」と歯ブラシでのブラッシングをしたがるようになりました。”
- ライオン ウルトラフロス 価格:¥515
参考:amazon
歯科医推奨!歯医者さんでも販売されているデンタルフロス。子ども専用ではありませんが、使いやすいY字型ホルダー採用で、家族みんなで使えます。
“子どもも使ってます。使いやすいのでこれからも使って行くとおもいます。”
- アカチャンホンポ カラフル ベビー用 デンタルフロス 価格:¥208
参考:アカチャンホンポ
アカチャンホンポならではの、ベビー用デンタルフロス!大変小さなヘッドで、赤ちゃんの歯間も無理なく掃除できます。リーズナブルな値段もGood!
“この小さいサイズを探していました。フロス中に口を閉じて噛んでしまっても、深く刺さらず安心です。”
6、その他、虫歯にならないために気を付けること
丁寧やブラッシングや仕上げみがきは、もちろん虫歯の予防に繋がります!
しかし、その他の食生活や日ごろの生活習慣に注意することで、更なる虫歯予防が期待できることをご存知でしょうか?
(1)お菓子の食べ過ぎに注意
お菓子をはじめとする甘い食べ物には、虫歯菌の好物「糖」がたっぷり含まれます!
虫歯菌はこの糖を栄養分として、虫歯のもとになるプラークを作り出してしまうのです。
特に小さいうちには、歯に留まりやすい粘性のあるお菓子や、糖分の高いチョコレートなどの摂取は控えた方が安心でしょう。
(2)ダラダラ食べない!
人が食べ物を口にすると、口の中は酸性に!すると歯の表面のエナメル質が溶け始め、虫歯のリスクが高まります。
しかし、食後しばらくすると「唾液」が口内を中性に戻してくれるため、私達は過剰に虫歯の心配をすることなく、食事をとることができるのです。
ところが、ダラダラと食事をし続けるとどうなるでしょうか?
常に食べ物が口にある状態では、唾液が口内を中性に戻す時間がありません!そのため、歯はずっと酸性状態にさらされることとなり、その分虫歯のリスクも上がってしまうのです。
三食規則正しい食生活を心がけ、おやつは決まった時間にあげるなど、子どものうちに正しい食事の習慣を身に付けさせましょう!
(3)定期的な歯科検診を受けよう
歯が生えてきたら、小児歯科で歯科検診を受けさせてあげましょう。
歯科検診では、虫歯予防に効果を発揮する「フッ素」の塗布はもちろん、虫歯になりやすい歯並びの箇所や、正しいブラッシングの仕方など、子どものお口にまつわる様々な情報を専門のスタッフが伝えてくれます。
遅くとも2歳頃までには歯科検診を受け、その後も歯科医師の指示に従い、定期的に小児歯科を受診しましょう!
(4)仕上げみがきを続けよう
仕上げみがきは2、3歳ごろまでで十分!と思っているママパパが多いようですが、乳歯を虫歯から守るためには、小学校入学前までは仕上げみがきを継続することをオススメします。
仕上げみがきは虫歯の予防はもちろん、歯並びの問題などにいち早く気付くきっかけにもなりますよ!
(5)キシリトールタブレットなどを取り入れてみよう
どうしても歯をみがく時間がない!風邪で歯みがきができなかった!子育てをしていると、こんなシーンもよくありますよね。
そんな時には、キシリトールタブレットを取り入れてみるのがオススメ!
キシリトールは歯の再石灰化を促すため、虫歯予防に効果があると言われているのです。
ただし、砂糖不使用、キシリトール配合率50%以上のものでないとその効果は半減するため注意しましょう。
まとめ
正しい歯みがき習慣は、お子様の未来へのプレゼント。
赤ちゃんに合う歯ブラシと仕上げみがきで、お子様の「虫歯ゼロ」をめざしましょう!
バランスよく生きる、がモットー。ワークライフバランス重視の生活を模索中。
年子男子(5歳と4歳)のママ。大人になっても仲の良い兄弟に育てること、を意識している。
騒々しい嵐のような日中のあと、夜にひっそりと晩酌するのが一番の楽しみ。