生活・ケア・しつけ

まだ飲み足りないのかな?母乳不足の見極めと増やす方法

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初めての育児は、わからないことや不安なことがたくさん。

赤ちゃんが成長する上で大切な役割を持つのが母乳です。ママの体からできるものですが、自分が思ったようにコントロールをすることは難しいです。

周りの赤ちゃんと見比べて、自分の赤ちゃんが小さかったりするとちゃんと成長できているのか心配になってしまったり。

まだ言葉を話せないので、赤ちゃんに関してはママが様子を見て判断しなければいけないことも多くあります。

母乳だけで赤ちゃんはお腹いっぱいになっているのだろうか?

授乳したばかりなのに赤ちゃんの機嫌がよくないのはなぜ?

もっと母乳を増やす方法はあるのかな?

母乳に関してのそんな不安を一気に解決していきましょう。

1、母乳量が足りているか見極め方法&サイン

授乳したばかりなのに赤ちゃんの機嫌が悪い、他の赤ちゃんよりも小さいような気がする。

赤ちゃんが飲んだ母乳量は計れないので、必要な量をしっかり飲めているのか不安になってしまう時がある。

自分の母乳が足りているのかわからないというママも多いと思います。

焦ってミルクを足す前に、自分は母乳不足なのか確認するヒントをご紹介していきます。

(1)赤ちゃんの体重をチェック!

母乳が足りているかどうかを判断する上で一番わかりやすいのは赤ちゃんの体重をチェックすることです

授乳をしているのに体重がなかなか増えなかったり、逆に体重が減ってしまっている時はもしかすると母乳が足りていないのかもしれません。

赤ちゃんの体重増加の目安は、新生児は一日20~30グラム、生後1か月からは一日30グラム、生後2か月を過ぎると一日1キログラムくらいです。

成長には個人差があります。少しずつだとしても体重が増えていれば大丈夫です。

(2)赤ちゃんの排泄量

赤ちゃんの排泄量にも注目してみましょう。

おしっこの回数が少なかったり便秘になったりしていませんか?もしかしたら、飲んでいる母乳量が少ないのかもしれません

赤ちゃんによって差があるので、普段から排泄の周期を把握しておくと、何か変化があった時などに役立ちます。

(3)赤ちゃんの機嫌は?

授乳した後、赤ちゃんは機嫌よく過ごしていますか?

機嫌が悪い、泣きやまないといった状態の場合は母乳不足が考えられます

まだお腹が空いているということをママにお知らせしているのかもしれませんね。

(4)授乳までの間隔

赤ちゃんに母乳を与える間隔は短くありませんか?

その場合も1回の母乳が少なく、赤ちゃんが満たされていない可能性があります。

(5)寝つきは良いですか?

赤ちゃんにとって睡眠は重要なことです。

なかなか眠ってくれない、眠ってもすぐに目覚めてしまう。このような場合は赤ちゃんのお腹が空いていることが原因で起こっているのかもしれません

2、母乳が出にくい原因

母乳を安定して出すためには体内のホルモンバランスに気をつける必要があります

まず母乳を作りだすためにはプロラクチンというホルモンの働きが大きく影響します。

このホルモンは乳首に刺激を与えることでその濃さが変わってきます。授乳の回数が少ないと母乳が減ってしまう原因になります。

こうして作られた母乳を授乳できるように外に出す働きをするのがオキシトシンというホルモンです。

これらのホルモンバランスが母乳不足に関係しています。

ママのストレスや疲労などがホルモンの分泌に影響を与えてしまい母乳が出にくい状態に繋がる可能性があります

また母乳は多くの水分でできているため、ママの体が水分不足だと作られる母乳の量が減ってしまうこともあります。

3、母乳をふやす方法〜食事&飲み物

(1)食事

母乳をしっかりと出すためにはママの体を整えることが重要です。栄養不足にならないように気をつけて食事をするようにしましょう。野菜や魚、豆製品などは特におすすめです。

揚げ物や高カロリーなもの、ケーキなどの甘いものはおいしいですが、乳管が詰まってしまったり、乳腺炎を引き起こしたりする原因になるので食べすぎには気をつけましょう

①煮物

煮物なら様々な種類の野菜や肉など、栄養素を一緒に食べることができます

具がたくさんの煮物はメインのおかずにもなるので育児と家事で忙しいママにぴったりです。

また温かくして食べるものなので体の冷えも防ぐことができておすすめです。ただ、煮物は塩分も多いので気をつけて

②お味噌汁

ワカメや豆腐のお味噌汁にすれば海藻や豆製品を積極的にとることができます

野菜をたくさん入れても美味しいのでいろんなバリエーションで美味しく食べられます。

③和菓子

甘いものが食べたくなる時がありますよね。そんな時は、洋菓子よりは脂肪分を抑えることができる和菓子を選びましょう。

(2)飲み物

水分補給は母乳育児をしているママにとって、とても大切です。ただ、一気にたくさん飲んでも体に吸収できる量は限られています。

水分は時間を分けて、少しずつ摂るようにしましょう。1日の目安は1.5〜2リットルです

また、飲み物は常温や温かい状態で飲むことをおすすめします。体の冷えは血行を悪くし、母乳が出にくくなることがあるので気をつけましょう。

授乳中に控えたい飲み物はアルコールやカフェインが入った飲み物です

これらを摂取すると母乳を通して赤ちゃんの体にも入ってしまうことになるので要注意です。

①たんぽぽ茶

たんぽぽコーヒーと呼ばれることもあります。

たんぽぽの根っこからできているこのお茶はカフェインが入っていないので安心して飲むことができます。

そしてビタミンや鉄分、ミネラルなども多く入っています

②麦茶

麦茶にはミネラル・食物繊維など体に良い影響を与える成分が入っています。またカフェインが含まれていないので授乳中にはおすすめです。

③ルイボスティー

こちらのお茶もノンカフェインです。

亜鉛などのミネラルだけではなくカルシウムも含まれています。

冷え症や貧血のかたは特におすすめです

4、母乳をふやす方法〜マッサージ

乳管の詰まりが原因で母乳が出にくくなってしまうこともあります。詰まりを防ぐために簡単にできるマッサージを紹介します。

(1)乳首のマッサージ

1 親指・人差し指・中指で乳首を優しくつまむ

2 体側に乳首を押すようにする

3 押したままの状態でつまんでいる力を強める

4 いろいろな角度から乳首をマッサージする

(2)おっぱいマッサージをしてもらう

自分でできるマッサージだけではなく専門家にお願いするのも良いかもしれません。

「桶谷式母乳マッサージ」というものを知っていますか?

乳房の血流をよくすることで母乳を出やすくするというマッサージ法です。乳腺症の予防などの効果も期待できます

このマッサージは桶谷式母乳育児相談室またはマッサージの認定者がいる助産院などで受けることができます。

5、母乳をふやす方法〜授乳の仕方

赤ちゃんが上手く母乳を飲めていないと母乳不足になってしまう場合もあります。無理のない体勢で授乳することが大切です。

飲ませる時は赤ちゃんに乳輪のあたりまでしっかりと口に入れてもらうようにすると母乳を吸いやすくなります

授乳中の赤ちゃんの体勢も確認しましょう。体がねじれてしまっているとおっぱいを吸う力が弱くなってしまいます。

産まれたばかりの赤ちゃんの体は非常に柔らかいため体を安定させる必要があります。ママの体になるべく密着させて赤ちゃんが吸いやすいように支えてあげましょう

また、乳首への刺激で母乳が作られやすくなるので授乳の回数を増やしてみるのも良いでしょう。

6、母乳をふやす方法〜ママの生活

慣れない育児をしていると、どうしてもストレスが溜まってきてしまいますよね。

母乳を出すためにはホルモンバランスを整えることが大切です。

不安な気持ちや悩みなどがママのストレスになり、母乳の量に影響を与えるという悪循環になってしまう可能性もあります

これを断ち切るためにはママのストレス解消することも重要になってきます。

(1)睡眠不足を解消する

夜中の授乳や泣き声で落ち着いて寝る時間を確保することは難しいですよね。そんな時はお昼寝をおすすめします。

子どもが寝ている間も家事など休みなく頑張っているママも多いと思いますが、体を休めることが一番です。

短い時間だけでもいいので休むように心がけましょう

パパがいる時は子どもを任せてひとりでリラックスできる時間をつくれるように育児を分担できるといいですね。

(2)子どもと一緒に気分転換

家の中でずっと過ごしているとどうしてもイライラが溜まってしまいます。外の景色を見てのんびりと過ごすことはストレス解消にはぴったりです。

一緒にお散歩に行くことでママも赤ちゃんもリフレッシュできるかもしれません

7、ミルクと混合する場合の方法

ママや赤ちゃんの体調に合わせて、母乳とミルクのどちらも使う授乳方法があります。

この方法を使う時は、授乳後の赤ちゃんの様子を見ながらミルクの量を調節していきましょう。

授乳したばかりなのに機嫌が悪い、泣きやまない場合などはまだお腹が空いているのかもしれません。このような場合は授乳の間隔が2〜3時間くらいになるようにミルクを与えるようにします。

ミルクだけでお腹がいっぱいになると母乳を吸わなくなってしまうことがあります。

母乳を出しやすくするためには赤ちゃんに飲んでもらいおっぱいに刺激を与える必要があるので、母乳はしっかり飲んでもらった後、補助的にミルクを足しましょう

まとめ

いかがでしたか。

自分の体から作りだされる母乳ですが上手くコントロールすることが難しく、いろいろと不安に感じてしまうことも多くあると思います。

赤ちゃんの様子を見て授乳量を判断する、授乳のペースを把握するといったように慣れるまでは大変なことも多いかもしれません。

ママの体調や心が影響する母乳育児。焦らず、ゆっくりと自分たちのペースで授乳できるようになるといいですね。

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