幼児教育

【画像付き】幼児がかかりがちな湿疹20種とその対処法を解説

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幼児の肌、実はとてもデリケートで、外からの刺激に非常に弱いのをご存知ですか。

大人が感染したらちょっとの炎症で終わるような虫刺されも、子供だと大きな腫れ物になってしまい、初めて炎症を起こした時はびっくりするパパやママも多いものです。

症状次第で、その対処方法は異なります。

痒がっている我が子を早く良くしてあげたい!

お子さんに湿疹が出た時のその対処法、ご紹介します。

【ご注意】

症状には個人差があり、素人の目ではパッと見どれが原因なのかわからない場合もあるので、一人で判断せずに、心配であれば必ず医療機関に相談しましょう。

目次

1、子供にありがちな湿疹

赤ちゃんや子どもは、大人に比べ湿疹が出やすい傾向にありますが、まずは、子供によく起こる湿疹について解説します。

(1)脂漏性湿疹

(出典URL:http://amonik.jugem.jp/?eid=6

①症状

赤ちゃんの脂漏性湿疹は、主に耳や顔、頭皮などに出やすい湿疹です。太もものしわの間や脇の下など、皮膚が重なる場所にも起こる場合があります。

厚く黄色いかさぶたができるのが特徴で、皮膚が赤くザラザラになり、剥がれているように見えることも

②原因

産まれたばかりの赤ちゃんは、母体のホルモンの影響で皮脂分泌が盛んです。しかし、毛穴が十分に発達していないため過剰な皮脂分泌により毛穴が詰まってしまい、これが脂漏性湿疹の原因となります。

③対処法

石鹸で、優しくしっかり洗うことを繰り返せば、自然治癒することがほとんどです。

しかし洗いすぎは禁物!乾燥性の湿疹になることがあるので注意が必要です。洗った後は、ワセリンなどで十分に保湿して下さい

④治療法

湿疹が酷い場合は、病院では抗真菌薬やステロイド軟膏などが処方される場合があるようです。痒みを伴う場合は、抗アレルギー剤が処方されることもあります。

湿疹の程度は、特に初めての場合は判断するのが難しいですよね。迷った時は医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。

(2)おむつかぶれ

①症状

おむつが当たる部分に出る湿疹。お尻や肛門周辺に赤い湿疹ができます。酷い場合にはジュクジュクと赤く腫れ、血がにじむことも。

②原因

赤ちゃんの肌は非常に薄く敏感なため、頻回な便や尿が原因となり、かぶれが生じます。おむつによる蒸れや、1日に何度も拭くことでお尻が擦れてしまうことも、原因の1つです。

③対処法

おむつ替えの際、ぬるま湯で洗い流したり、ひたひたに湿らせたコットンでお尻を拭うなど、極力摩擦を避けるように心がけましょう。最近では、赤ちゃん用のお尻拭き洗浄機も市販されているようです。

お尻を拭った後、ワセリン、オーガニックのハーバルバームなどで、皮膚表面を保護してあげることも大切です!尿や便が直接肌に付くことを防いでくれます。固めのテクスチャーの保湿剤の方が、落ちにくくて良いようです

④治療法

おむつかぶれの治療は、創部を乾燥させる作用がある亜鉛化軟膏が処方されることが多いです。炎症が酷い場合は、ステロイド軟膏を使用することもあります。

酷いおむつかぶれは、二次感染を起こす可能性があります。たかがおむつかぶれと自己判断で放置せず、少しでも気になる場合は医師に相談しましょう。

(3)小児乾燥性湿疹

①症状

主に、幼児や小児のお腹や背中に現れる湿疹。毛穴に粟粒大の小さなポツポツが沢山でき、痒みを伴います。酷い場合は皮膚表面がガサガサに粉をふき、赤い湿疹が出ることも。

②原因

皮膚の乾燥が主な原因で、空気が乾燥する冬場に多く見られる症状です。子どもの皮膚は非常に薄く皮脂分泌も少ないため、皮膚の水分保持機能が充分ではありません。そのため、すぐに肌が乾燥してしまうのです。

③対処法

乾燥を助長するため熱いお風呂に入ることは避け、体を洗う時もゴシゴシ強く擦ることはやめましょう。

お風呂上りは、すぐに保湿剤を塗り、乾燥を防ぎましょう。保湿成分入りの入浴剤も効果が期待できます。

②治療法

乾燥や痒みが強い場合は、ステロイド軟膏や抗ヒスタミン薬が処方される場合があります。また、酷く長引く乾燥は、アトピー性皮膚炎の疑いもあるため医療機関を受診しましょう

2、体質などによって突然起こる湿疹

生まれ持った体質や生活環境などの影響で、突然出現する湿疹があります。

(1)あせも

水晶様汗疹            赤色汗疹

(出典URL左:https://wakuwakutuhan.jp/cork/25.html

(出典URL右:http://syoujyo.blog.shinobi.jp

①症状

あせもは首や脇の下やおむつ周りや頭など、汗をかきやすく、そしてかいた汗がたまりやすい箇所に起こる皮膚トラブルです。

夏場の子どもによく起こる皮膚トラブルのあせもですが、2つの種類があることをご存知でしょうか?

あせもには、「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」と「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」があります。水晶様汗疹は、皮膚表面に小さな水ぶくれが沢山できますが、痒みはありません。しかし、紅色汗疹は赤いブツブツが沢山でき、痒みを伴います。子どもは痒い箇所を掻いてしまうため、紅色汗疹は悪化しやすい傾向にあるので注意が必要です。

②原因

あせもの原因は、子どもと大人の皮膚の違いにあります。体の小さな子どもは、大人に比べ狭い面積に汗腺が集中しているため、汗を沢山かいてしまいます。さらに、子どもは皮膚のバリア機能が未熟なため、拭き残された汗が刺激となり、あせもができやすい状態になるのです

③対処法

汗をこまめに拭いたり、肌着を吸水性や通気性の高いものにするなど、皮膚表面に汗が残らないよう気を付けましょう

汗をかいたら、シャワーを浴びるのも効果的です。

④治療法

多くのあせもは、家庭での適切対処で自然に治ります

しかし、紅色汗疹は赤く炎症が起きている状態のため、ステロイド軟膏が処方される場合もあります。さらに、掻きすぎて悪化し、膿が出るような状態になった場合は、抗生剤が処方されることも。

あせもが酷くなる前に、早めの対策をしましょう。

(2)アトピー性皮膚炎

①症状

アトピーは、痒みと、左右対称な湿疹が慢性的に繰り返されます。乳幼児では、これらの症状が2か月以上続くとアトピー性皮膚炎と診断されます。

②原因

アトピー性皮膚炎のはっきりとした原因はまだ分かっていません。ダニやほこり、食品添加物、汗、気候、ストレス、食べ物など、実に様々な原因が複雑に関係していると言われています。

③対処法

アトピー性皮膚炎は、人によって原因も微妙に異なると言われており、その対処法も様々です。アトピー性皮膚炎の疑いがある場合は、医療機関を受診しましょう

④治療法

アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の炎症のコントロール、痒みのコントロール、適切なスキンケアなど、症状の程度に合わせて様々な方法を組み合わせ行われます。

自己判断はせず、専門の医師の指示に従いましょう。

幼児のアトピーについて詳しく知りたい方は「幼児 アトピー」も合わせて読んでみてください。

3、ウイルスなどが原因でおこる湿疹

ウイルスが原因の感染症に伴う湿疹は、子どもにしばしば見られる病気です。その特徴を知っていれば、いざ子どもが罹患した際、慌てることなく対処できます。

(1)突発性発疹

(出典URL:http://hobab.fc2web.com/sub6-Exanthema_subitum.htm

①症状

突発性発疹は、生後6か月~2歳ぐらいの子どもがかかる病気です。高熱が3~4日続き、熱が下がった頃に全身に発疹ができるのが特徴です。潜伏期間は10~14日と言われています。感染力は弱いですが、発熱中は周囲に感染させてしまう可能性あるので気を付けましょう。

また、突発性発疹は「不機嫌病」とも言われており、発疹が出たタイミングで、パパやママが驚くほど子どもが不機嫌になる場合があります

突発性発疹にかかる子どもの多くはまだ喋ることが出来ない年齢のため、不機嫌の理由は定かではありませんが、倦怠感が原因とも言われています。

②原因

突発性発疹の原因は、「ヒトヘルペスウイルス6型・7型」という2種類のウイルスです。ウイルスが2種類あるため、1度感染し抗体ができたとしても、どちらか一方の違うウイルスに感染し、2回突発性発疹になることも珍しくありません。

③対処法

突発性発疹の特効薬はありません。そのため、子どもが熱を出した時と同様の対処法です

体力を消耗するため、衰弱している時の入浴は避け、こまめな水分補給を心がけましょう。また、布団などで、適切な体温調整をすることも大切です。

高熱が下がり発疹が出始め、そこで初めて突発性発疹だと分かります。発熱の段階では他の病気の可能性もあるため、様子を見ながら小児科を受診しましょう。

④治療法

突発性発疹は、基本的には自然治癒する病気ですが、まれに脳炎などの重い合併症を引き起こすことがあります。39度以上の高熱や、呼吸の乱れ、けいれんなどの症状がある場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

(2)伝染性膿痂疹(とびひ)

(出典URL:http://www.nsknet.or.jp/~katoh/impetigo.html

①症状

伝染性膿痂疹(以下とびひ)は、水ぶくれができたり、厚いかさぶたがつき、炎症が強く出たりする皮膚の感染症です

火事の飛び火のように、触れた箇所にあっという間にうつるため、「とびひ」と言われています。

②原因

とびひには、「ブドウ球菌」が原因のものと、「溶血性連鎖球菌」(以下溶連菌)が原因のものの2種類があります。

細菌が付着した手で、あせもや湿疹、虫刺されを酷く引っ掻くことや、転んだ擦り傷に細菌が入ることが原因でとびひになります

③対処法

とびひは第3種学校感染症に分類されています。学校によって判断が異なり、ほとんどの場合出席は可能ですが、他の園児や児童に移る可能性があるため、きちんと治療し患部を露出しないようにしましょう

④治療法

 

軽度のとびひには、抗菌薬軟膏が処方されます。また、大きな水疱がある場合は、水疱の内容物を排出する処置がとられることもあります。治療後は、4、5日で完治することが多いようです。

治りが遅い場合は、処方された抗菌薬軟膏が原因菌に効いていない可能性があるため、薬が変更されることもあります。抗菌薬を内服する場合もあります。

正しい治療をするためにも、とびひの可能性がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

(3)みずぼうそう

(出典URL:http://surreynote.exblog.jp/17056976/

①症状

みずぼうそうは、全身に小さな赤い発疹ができることで知られていますが、発症後すぐに発疹ができるわけではありません。

まず、37度程度の発熱(3日程度)、食欲不振や頭痛など、風邪に似た症状が現れます。小さい子の場合、これらの症状には気付かないこともあるでしょう。

発熱から1~2日程度経過後お腹や顔に赤い発疹が出現します。さらに数時間後には痒みを伴う水疱に変化し、全身に広がり始めます

②原因

みずぼうそうは「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスが原因の病気です。この水痘・帯状疱疹ウイルスは人間のみに感染します。

水疱瘡の潜伏期間は10~21日程度ですが、発疹が現れる1~2日前には、ウイルスはどんどん体の外に出ていて、他の人に感染するおそれがあります。

また、水疱の内容物にもウイルスが含まれているため、そこから感染させてしまう場合もあります。ただし、水疱はかさぶたになると感染力はありません。

③対処法

水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力がとても強いのが特徴です。

みずぼうそうの感染が疑われる場合は、速やか医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。また、みずぼうそうは第2種学校感染症に分類されています。完全にかさぶたになるまで周囲との接触は避けましょう。

④治療法

みずぼうそうの治療には、ウイルスを退治する薬=抗ウイルス薬を用います。発疹出現後2日以内に処方すると、水疱の数や、かさぶたに変化するまでの期間を短くすることができ、症状が軽くなります

みずぼうそうの水疱は痒みを伴うため、かゆみ止め軟膏が処方されたり、熱が高い場合は解熱剤が処方されることもあります。

(4)手足口病

(出典URL:http://kapokun.com/teasikuchibyo

①症状

手足口病は、夏季に流行するウイルス性の感染症で、夏風邪の一種です。潜伏期間は3~6日と言われており、口の中や手のひら、足の裏、甲などに水疱が現れるのが特徴で、1~3日間ほど発熱を伴うこともあります

手足口病の水疱はかさぶたにならず、1週間程度で消えて無くなるのが特徴です。治る過程で皮膚や爪が剥けることがありますが、多くの場合は大事には至りません。

②原因

原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」で、複数の種類があるため繰り返しかかる可能性があります。

③対処法

手足口病の特効薬はないため、対処療法が基本です。

口内にできた水疱がつぶれると、口内炎になり痛みを伴うため、刺激の強い食品は避けて与えましょう。オレンジや苺など、酸味の強い果物も痛がる場合があります。刺激が少なく、のど越しの良い食品(ヨーグルトやおじや、豆腐など)を与えると良いでしょう。

また、手足口病は第3種学校感染症に分類されていますが、全身状態の回復すれば、登園・通学して良い場合が多いです。

④治療法

口内炎の痛みが強い場合や熱が高い場合は、解熱鎮痛剤が処方されることがあるようです。

口内の痛みから食事や飲み物が飲めない状態になると、脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあります。子どもの様子をよく観察し適切に医療機関を受診しましょう。

(5)水いぼ(伝染性軟属腫)

①症状

水いぼは、いぼ状に出っ張ったできものが皮膚に現れる感染症です。皮膚のバリア機能が未熟な子どもによく見られます。イボが確認できる以外に症状は無く、痒みもほとんど感じません。

水いぼとは名ばかりで、いぼ状の内容物は液体ではなく「モルスクム小体」というウイルスと変性した表皮組織からなる白っぽい塊です

掻いて潰れたり、自然に取れたものが他の皮膚に付着することで感染し、次々と広がります。

②原因

水いぼの原因は「ポックスウイルス」というウイルスです。このウイルスが接触することで感染します。

③対処法

水いぼに直接触れなくても、タオルや衣類を介して感染したり、水いぼに触れた手を介して周囲に広がったりします。

通常、水いぼは6か月~2年ほどの期間で自然治癒すると言われていますが、すぐに水いぼを除去するには、皮膚科で処置する必要があります

また、水いぼは第3種学校感染症に分類されています。水いぼが複数できている患者は、プールに入ることは可能ですが、ビート板などの共用は避けるよう指示されています。

④治療法

見た目の問題や、他の人やほかの箇所への感染が心配な場合は、皮膚科を受診し水いぼ除去の処置をします。

水いぼの除去は痛みを伴いますが、全て除去しなければ再発するため、治療には根気が必要です。健康な子どもなら自然治癒を待つのも一つの方法でしょう。

4、素人では判断がつきにくく、医者の診察に行ったほうが良い湿疹

湿疹の形状やその他の症状が似ていて、素人では判断が付きにくい湿疹がいくつかあります。少しでも判断に迷う場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

(1)じんましんと多型浸出性紅斑

①症状

じんましんは子どもによく見られる皮膚疾患の一つですが、一口にじんましんといっても、典型的なものや、じんましんに似た多型浸出性紅斑といわれるものなど、様々な症状があります。

じんましんの典型的な症状は、突然皮膚に赤いまだら模様が現れ、時間がたつと消え去る、痒みが強い、皮膚が盛り上がることなどが挙げられます。

多型浸出性紅斑は、赤いドーナツ状の発疹が現れるのが特徴で、3~5週皮膚に残ることがありますが、痕は残りません。また、複数回繰り返すこともあります。

②原因

じんましんや多型浸出性紅斑のはっきりとした原因は、まだ分かっていません。

③対処法

自然に治ることも多いですが、長引く場合や発熱を伴うなど、少しでも気になる場合はかかりつけ医に診断してもらいましょう。

④治療法

抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を処方されることが多いようです。酷い場合はステロイドを処方されることも。痒みや腫れの程度で処方される薬も異なるため、医師の指示に従いましょう。

(2)麻疹(はしか)

(出典URL:http://www.yamato-gr.co.jp/ans/14-04/index.html

①症状

麻疹(以下はしか)は、春から初夏にかけて流行する感染症です。約11日前後の潜伏期間を経て、咳、鼻水、発熱など、風邪に似た症状から始まります。

1度熱は下るものの、再度高熱が出て発疹が現れるのが大きな特徴です。2度目の熱はなかなか下がらず4~5日ほど続くこともあります。

②原因

はしかの原因は「麻しんウイルス」と呼ばれるウイルスです。このウイルスが咳などから飛沫感染してうつります。

はしかには予防接種があります。予防接種をしていない状態で感染してしまうと、脳炎など、重い合併症を引き起こす場合があります

③対処法

はしかの特効薬はないため、基本的には対処療法が主になります。

口内にできた発疹が痛く、食事をとるのが難しい場合は流動食(おじややヨーグルト、ゼリーなど)を無理せず少しずつ与えましょう。

また、高熱が何日も続くため、子どもは体力を消耗しがちです。水分補給をこまめにし、適切な体温調節を心がけましょう

また、はしかは第2種学校感染症に分類されています。解熱後3日が経過するまでは出席できないので注意しましょう。

④治療

高熱には解熱剤、咳には咳止めなど、症状に合わせた対症療法が基本となります。

また、はしかに感染すると抵抗力が落ち細菌感染などの合併症にかかりやすくなります。重篤化する前に、速やかに医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。

(3)風疹(三日はしか)

①症状

風疹は、はしかに似た症状が現れます。しかし、はしかほど重症にならず3~4日間で治癒するので「三日はしか」とも言われています

潜伏期間は14日~21日間で、2~3日間発熱と発疹が現れます。また、リンパ節腫脹がみられることもあります。

症状が軽いため、風疹と気付かれない場合もありますが、妊婦が感染すると胎児に奇形が生じる場合があるため注意が必要です。

②原因

風疹は風疹ウイルスの飛沫感染により発症し、発疹が出ている期間が最も移りやすい期間と言われています。

③対処法

風疹は自然に治ることが多く、基本的には対処療法が主になります。熱が高い場合は、水分補給をこまめにし適切な体温調節を心がけましょう。

また風疹は第2種学校感染症に分類されています。発疹が消えるまでは出席できないので注意しましょう。

④治療法

高熱には解熱剤など、症状に合わせた対症療法が基本となります。

風疹の症状である、発疹、リンパ節腫脹、発熱、いずれかの症状がみられない場合は、他の病気と見分けることが難しく診断できない場合があります。

(4)りんご病(伝染性紅斑)

(出典URL:http://www.kodomo-homecare.com/page_38.html

①症状

りんご病は、感染力の弱い感染症の一つです。潜伏期間は約10~15日程度で、最大の特徴はほっぺたに赤い紅斑が現れることです。その様がりんごのようなので、りんご病と言われています。

ほっぺたに紅斑が出現した後、続いて全身にレース様または網目上の紅斑が出現します。この紅斑は数日で消えることが多いですが、再び出現することもあります。

また、このような紅斑が出現する前には、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が発症します

妊娠初期にりんご病に感染すると、死産や流産の危険性があるため、注意が必要です。

②原因

りんご病の原因は「ヒトパルボウイルスB19型」と言われるウイルスです。長い潜伏期間の間にウイルス感染をおこします。

③対処法

りんご病の特効薬はないため、対処療法を行います。風邪を引いたときと同じように、熱が高い場合は水分補給をこまめにし、適切な体温調節を心がけましょう。

紅斑に痒みを生じる場合は、紅斑が出ている部分を少し冷やすと痒みが落ち着くことがあるようです

また、りんご病は第3種学校感染症に分類されていますが、りんご病の発疹が出る頃には感染力が弱まっているので、全身状態がよければ出席可能です。

④治療法

りんご病は高熱が続くことはあまりありませんが、熱が高い場合は解熱剤など、症状に合わせた対症療法が基本となります。

(5)溶連菌感染症

①症状

溶連菌感染症の主な症状は発熱と喉の痛みです。潜伏期間は約2~5日で、小さく赤い発疹が出たり、舌にブツブツができたりします。頭痛や腹痛、リンパ節腫脹がみられることもあります。また、この病気は、風邪のような咳や鼻水が出ないのも特徴の一つです

②原因

溶連菌感染症は「溶連菌連鎖球菌」といわれる細菌が原因です。この細菌は喉に感染する病原体のため、咽頭炎や扁桃炎を引き起こします。

③対処法

喉の痛みがあるため刺激の強い食事は避け、のど越しと消化の良い食事を与えましょう

食事がどうしても喉を通らない場合は、栄養機能ゼリーと水分だけでも摂らせ、脱水症状を防ぎましょう。

④治療法

溶連菌感染症の治療には、溶連菌連鎖球菌退治する抗菌薬が用いられます。抗菌薬服用後数日で症状は軽くなりますが、確実に溶連菌連鎖球菌を退治するために、症状が消えてもしばらく(およそ5~10日間)薬の服用を続ける必要があります

長期に渡る服用は、子どもにとって少々大変かもしれません。しかし、しっかりと溶連菌連鎖球菌を退治しなければ、時に重い合併症を引き起こす場合があります。薬は、決められた期間、正しく内服しましょう。

5、虫などが原因で起こる湿疹

子どもには、元気に野山をかけて遊んで欲しいものですが、虫刺されには注意が必要です。「たかが虫刺され」という考えは、実は危険!中には重症になる虫刺されもあるので注意しましょう。

(1)毛虫かぶれ

毛虫に触ると皮膚に炎症を起こすことがありますが、これは、毛虫の毛に「毒」があるからです。毒のある毛=有毒毛には、「毒針毛」と「毒棘」があり、毛虫の種類により有する毒毛が異なります。

毒針毛を有する毛虫に刺されると、激しい痒みを伴うじんましんのような症状や、赤いブツブツができます。庭木の手入れ後に、ケムシに触れた覚えがなくても炎症が起こる例もあるようです。

また、毒棘を有する毛虫に触れると、触れた瞬間にピリピリと激しい痛みと共に赤くなります。この痛みは1~2時間で一旦治まりますが、次の日に再び赤く腫れて痒くなる場合もあるようです。

もし毛虫に刺された場合は、棘が肉眼で確認できる場合はピンセットなどを用いて抜き、流水で患部を洗い流しましょう。その後、冷やすなどの応急処置をしましょう。決して掻くことはせず、痒みや腫れの酷い場合は医療機関を受診しましょう。

病院では炎症を抑えるステロイド軟膏が処方されることが多いようです。患部からばい菌が入り、化膿している場合は、抗生物質が処方されることもあります。

子どもが茂みや草むらで遊ぶ時には、充分注意しましょう。

(2)虫刺され

いちばん身近な虫刺されと言えば、夏場の蚊を思い浮かべる人が多いと思います。しかし蚊以外にも、日常生活やレジャーで、刺される危険のある虫が思いのほか多く生息しています。

①ブヨ

「ブヨ」という虫をご存知でしょうか?ブヨは、コバエに似た昆虫で、春から夏に、キャンプ場や川、山など、家族で出かけるレジャースポットに出没する虫です。

このブヨに刺されると猛烈な痒みと痛みに襲われます!ブヨは蚊のように皮膚を刺すのではなく、皮膚を噛みちぎって吸血します。噛まれた瞬間は痛みはありませんが、数時間後から翌日に激しい痒みと痛みが起こります。皮膚も赤くなり、大きく盛り上がります。酷い場合は水ぶくれ、発熱や頭痛、アレルギー症状が起こることも

噛まれた直後の対処法としては、噛むように傷口を吸い、毒を絞り出します。毒が絞り出せたら、すぐに温めましょう。42度以上で約30分間温めると、ブヨの毒は変性し中和されます。ブヨに刺された直後、冷やしてしまうと痒みが酷くなるので注意してください!反対に、数時間から半日経過後は、患部を冷やしましょう

子どもがブヨに刺された場合、痛みや痒みを我慢するのはとても難しいと思われます。家庭で応急処置後は、速やかに医療機関を受診し、ステロイドや痒み止めを処方してもらいましょう。

②ノミ

ノミによる被害は、ほとんどが「ネコノミ」によるものだと言われています。猫や犬の体に寄生して吸血しているネコノミ。ペットに寄生しているネコノミが、人間を刺したり、庭や公園にいるネコノミが、側を通った人間の足元から飛びついて吸血することも。

ネコノミに刺されると、赤く腫れ水ぶくれができることもあります。家庭では、患部を冷やすなど応急処置をし、医療機関を受診しましょう。

病院では、痒み止めや炎症を抑えるステロイド軟膏を処方される場合が多い様です。

(3)疥癬(かいせん)

「疥癬」という病気は聞き慣れない人も多いと思います。疥癬とは、「ヒゼンダニ」による感染症です。疥癬(かいせん)は、このヒゼンダニが人の皮膚に寄生して起こる皮膚病で、人から人へうつります

疥癬には「通常疥癬」と「角化疥癬」の2種類があります。

通常疥癬は、寄生するヒゼンダニの数が数十匹以下なのが特徴で、ヒゼンダニが皮膚表面を通った跡=疥癬トンネルや、痒みを伴う赤いブツブツが現れます。

角化疥癬は、寄生するヒゼンダニの数が百万匹以上に上り、灰色でザラザラとしたかさぶたのようなものが、まるで蠣殻(かきがら)のように厚く積もります。痒みがある場合と全くない場合があるようです。

疥癬の症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。ヒゼンダニを退治するための飲み薬や塗り薬や、かゆみ止めが処方されます。薬は、必ず決められた期間飲み、ヒゼンダニを完全に退治することが大切です。

(4)頭虱(あたまじらみ)

頭虱(以下あたまじらみ)とは、頭髪部に寄生し吸血するシラミのことです。清潔、不潔関係なく、全ての人に寄生する可能性があります

あたまじらみが発生すると、吸血されることが原因で頭がとても痒くなります。

帽子や寝具、タオルなど、身の回りの物を介して寄生するため、学校などの集団生活の場で流行しやすいのが特徴です。子どもが頭を痒がった時は、あたまじらみの可能性があります。よく頭を観察し、髪に付着している白い卵を見つけましょう。

もしあたまじらみが見つかった場合は、毎日シャンプーすることが基本的な対処法ですが、駆除剤入りのシャンプーや頭髪にかける駆除剤も有効です。薬局で購入できるので、薬剤師の指示に従い正しく使用して下さい。

6、即診察したほうが良い湿疹 ― 川崎病

川崎病は、発見されてからまだ50年ほどしか経っていない新しい病気です。川崎富作博士により発見されたため、「川崎病」と名付けられました。

川崎病は全身の血管に炎症が起きる病気と考えられており、時に心臓の動脈に後遺症が残ることがある重い病気です

主に4歳以下の乳幼児に発症しやすく、女の子に比べ男の子の方がやや多くみられます。

①症状

川崎病には、以下のような特徴的な症状がみられます。

  • 5日以上続く発熱(38度以上)
  • 発疹
  • 両目の充血
  • 唇が赤くなり、舌にブツブツが現れる
  • 初期に手足の腫れや手のひらや足の裏が赤くなる。解熱後、手足の指先から皮膚が剥ける。
  • 片側の首のリンパ節が腫れる

これらの症状は川崎病の急性期の症状です。冠動脈障害のような心疾患が、後遺症として現れる場合もあります。

②原因

川崎病の原因は、まだ明らかになっていません。現在原因究明が進められていますが、その中で川崎病の「かかりやすさ」に関係する遺伝子を、明らかにする研究が進められています。

③対処法

現在、川崎病にかかる患者は増え続けており、近年では一年間に1万5千人以上の新たな患者が出ています。長引く発熱や発疹、目の充血など、普通の感染症とは異なる症状がみられる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう

④治療法

川崎病は、その特徴的な症状と、血液検査、レントゲン、心電図、エコーなどを駆使し診断をつけます。その後の治療は、入院治療が基本となります。

炎症を抑える「アスピリン」の投与や、免疫をつかさどるたんぱく質の「ガンマグロブリン」の大量投与など、血管の炎症を抑え、心臓の冠動脈瘤を作りにくくする治療が行われます。その他にも、様々な薬を投与し、より強力に血管の炎症を抑える治療が行われます。

小さな我が子が、突然原因不明の病気と診断されれば、不安になるでしょう。しかし、川崎病は治療方法や検査方法がきちんと確立されているため、適切な治療を受けさえすれば、必要以上に不安になる病気ではありません!

7、子供に湿疹が出た時に親ができること

子どもの湿疹が出た時、親がその様子や経過を残すことで、その後の診断や治療がスムーズに行える場合があります。

(1)経過を細かく観察してメモしておくこと

症状の経過をいざ医師に伝える!という場面で、上手く思い出せなかったという経験はありませんか?

子どもの急な発熱や見慣れない湿疹を目にした時、ママやパパは慌ててしまい、正確な症状を覚えていなかった!という状況をよく耳にします。

そんな時に役立つのが、「メモ」を取ることです!湿疹の状況はもちろん、医師に質問したいこと、兄弟姉妹の病歴、アレルギーの有無など、思いついたことは何でもメモする癖をつけましょう

そうすることで、医師にスムーズに、正しく具体的にその時の症状を伝えることができ、結果として正しい診断がつきます。

最近では、簡単に詳しく、病気のメモがとれるアプリも登場しています。

(2)携帯で写真をとっておくことはかなり有効?

湿疹は、刻一刻と変化する場合もあります。「激しく湿疹が出ていたのに、病院に到着した頃には薄くなっていた!」なんてことも。そんな時に写真があれば、湿疹の状況を正しく医師に伝えることができます

携帯電話のカメラで、サッと1枚写真を撮ってから受診することをおすすめします。

8、幼児の湿疹、小児科と皮膚科 どちらにいけばいい?

湿疹は皮膚に出現するものなので、皮膚科を受診すべきか、かかりつけの小児科を受診すべきか迷うママもいるでしょう。最初はかかりつけの小児科を受診することをおすすめします

小児科医は、子どもの病気の専門家です。大人の体とは異なるため、専門知識を有した専門医でなければ見抜けない症例も沢山あります。さらに、かかりつけの小児科なら、過去の病歴などから総合的に疾患を判断することができます。

また紹介したように、子どもに起こる皮膚トラブルには、皮膚だけの湿疹や、発熱を伴った感染症による湿疹など、多くの種類があります。小児科医は、これらの湿疹の診断に慣れているため、正確に病気を見抜き、治療することができます。

一方で、皮膚科医は皮膚のプロフェッショナルです。診断がつきにくい皮膚トラブル、例えば、原因不明のアトピー性皮膚炎などの診断や治療、家庭での正しいケア方法など、皮膚科専門医でなければ分からないことが沢山あります。信頼できる皮膚科のかかりつけも、見つけておくと安心ですね。

9、日常からできる対策方法は?

(1)爪を短く切っておく

子どもの爪を常に短く切りそろえておくことは、衛生的に非常に大切なことです。

子どもは、日常生活で様々なものに触れます。爪が長いと、砂場の砂やほこりが入り込み、雑菌が爪の間で繁殖し大変不衛生です。この状態で、湿疹や虫刺されを掻くと、傷口からばい菌が入り二次感染をおこし治りも遅くなります。

個人差はありますが、爪は1日に0.1mm伸びると言われています。週1~2回はチェックし、深爪にならない程度に切りそろえてあげましょう

(2)手洗い

手洗いは、様々な病気を予防する基本です。ウイルスによる湿疹は、そもそもウイルスに感染しなければ出現することもありません。

手のひら、甲、指や爪の間、手首まで、薬用ハンドソープで丁寧に洗うことを習慣付けましょう!

(3)スキンケアも有効?

皮膚の乾燥によりバリア機能が低下すると、湿疹など様々な皮膚トラブルが起きることが分かっています。小さい赤ちゃんの頃から保湿をしっかりして、乾燥からお肌を守りましょう!

お風呂上りや乾燥が気になる時に、ワセリンやベビーローション、その他医師に処方してもらった保湿剤などを用い、保湿することをおすすめします。

幼児のスキンケアについて詳しく知りたい方は、「幼児 スキンケア」も合わせて読んでみてください。

10、まとめ

いかがでしたか?子どもの湿疹には多くの種類があり、対処法も様々であることが分かっていただけたでしょうか?

適切な治療と正しい対処法を行い、我が子のお肌を健やかに保ちましょう。

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