幼児教育

子どもの睡眠が危ない!?睡眠不足が招く弊害とその対策

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子どもには「規則正しい生活」が不可欠。

分かってはいても日々の慌ただしさに翻弄され、つい寝る時間が遅くなったり、毎日バラバラの時間に寝かしつけたりしている…。毎朝子どもは眠そうだし、このままで本当に大丈夫かな?と、不安に思っているママパパもいるのではないでしょうか?

そこで今回は、

  • なぜ睡眠が大切なのか?
  • 睡眠不足が子どもにどんな影響を与えるのか?
  • 睡眠時間を確保するアイディアを教えて欲しい!

このような疑問に答えるべく、「子どもの睡眠」について徹底解剖。早く寝かしつけるための秘策!先輩ママのアイディアも満載でお届けします。

それでは、早速みていきましょう。

1、子どもの睡眠の仕組み

皆さんは【大人の睡眠】と【子どもの睡眠】が、全く異なることをご存知でしょうか?

私達大人は「深い眠り=ノンレム睡眠」と「浅い眠り=レム睡眠」を、90分間隔で繰り返しています。例えば6時間睡眠の人なら、一晩で4回程ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返していることになりますね。なお、大人のレム睡眠の割合はだいたい20%と言われています。

ところが、子どもは「浅い眠り=レム睡眠」の割合の方が多く、新生児の場合は、何と睡眠時間のおよそ50%がレム睡眠だと言われています!つまり、大人に比べ深い眠りの割合がとても少ないのが、子どもの睡眠の特徴なのです。

このことを考えると、子どもがグッスリと深い睡眠をとるには、大人より長い睡眠時間が必要なことは明らか!大人と同じ時刻に就寝・起床していては、とても睡眠時間が足りているとは言えないのです。

2、子どもの理想の睡眠時間

大人とはまるで違う子どもの睡眠。では、一体何時間ほど寝るのが子どもにとってベストなのか?子どもの理想の睡眠時間を、年齢別にご紹介していきます。

(1)【0歳】の理想の睡眠時間

0歳の赤ちゃんの理想の睡眠時間は、下記の通り。

  • 生後0~3ヶ月:14~17時間
  • 生後4ヶ月~11ヶ月:12~15時間

1歳になるまでは、1日の半分以上の睡眠時間が必要なようですが、それもそのはず!

先ほどお伝えしたように、0~3ヶ月の赤ちゃんの睡眠は、およそ50%がレム睡眠(浅い睡眠)なのです。一日中寝たり起きたりを繰り返し、せっかく寝たと思っても物音で起きてしまうのはこのためです!

しかし、1歳頃までには徐々にレム睡眠の割合が減少し、生後半年頃にはレム睡眠の割合が30%程度に落ち着きます。

何度も起きてママパパは寝不足気味ですが、それも今だけ。たっぷりの睡眠で赤ちゃんの成長を見守りましょう。

(2)【1~3歳】の理想の睡眠時間

1歳頃の子どもは、まだレム睡眠の割合が大人より高いため、夜中に起きてしまう子もたくさんいます。夜中の授乳があれば尚更です。

ところが、3歳頃になるとレム睡眠の割合が20%になり、大人に随分近付きます!この頃には授乳も終わり、夜しっかり寝てくれる子が多いのも納得ですね。

以上を踏まえると、1~3歳の理想の睡眠時間は次のようになります。

  • 1歳~2歳:11~14時間
  • 3歳:10時間程度

3歳でも10時間の睡眠が必要なことに、驚いた方もいるのではないでしょうか?自我も出て親の思い通りに寝てくれない時期ですが、昼夜の区別をハッキリつけ、たくさん寝かせることを心がけましょう。

(3)【3~6歳】の理想の睡眠時間

3歳~6歳は、ノンレム睡眠とレム睡眠のリズムが随分大人に近づく時期ですが、まだ心身が急激に成長している途中です。

お子様の発育をサポートするためにも、【二桁の睡眠時間】、つまり【10時間程度の睡眠時間】を確保してあげることが理想です。

以上の結果を踏まえると、小学校入学頃までは10時間以上の睡眠が当たり前!何時に寝かしつければ理想の睡眠時間が確保できるのか?今現在、理想の睡眠時間が確保できているのか?一度確認してみましょう。

(参考:NHKライフ:https://www.nhk.or.jp

3、子どもの睡眠の現状と体験談

理想の睡眠時間に全く届いていない…。理想の睡眠時間を確保するには、19時就寝…そんなの無理!

このような声も聞こえてきそうですが、そうも言っていられないほど、現代の子ども達は深刻な睡眠不足に陥っています。

(1)子どもの睡眠が危ない!

日本の子ども達は「世界一の夜更かし」と言われていることをご存知でしょうか?

同じ先進国のアメリカでは、20時には子どもを寝かせるのが当たり前!昼寝をしない子は、さらに早い夜19時には寝かせるよう指導されます。ところが日本の3歳児は【夜10時を過ぎても起きている割合が50%を超えている】。そんなデータがあるほど夜更かしです。

これでは、先に紹介した理想の睡眠時間には遠く及びませんよね。

ではなぜ、日本の子ども達はこのように夜更かしなのでしょうか?実は私達親の行動が、子どもの睡眠を邪魔している可能性があるのです。

(2)子どもの睡眠不足の原因

「親の都合」で子どもの睡眠が邪魔されている…。とてもドキッとする言葉ですよね。

私達親のどのような行動が、子どもの睡眠時間確保の妨げになっているのでしょうか?先輩ママの体験談をみていきましょう。

20時頃に寝るのが理想なのは分かっているのですが、その時間帯は丁度パパの帰宅時間!パパが大好きな子ども達はテンションが上がってしまい、とても眠る雰囲気ではなくなります。かといってパパに帰宅時間を遅くしてとも言えず…正直困っています。(33歳・2児のママ)

我が家は共働き。18時に帰宅して、バタバタと夕食とお風呂を済ませます。そこからすぐに寝てしまうと子どもとの触れ合いの時間が皆無になるので、1~2時間絵本や好きな遊びをしているのですが…あっと言う間に21時は過ぎてしまいますね。(38歳・2児のママ)

小学校受験を視野に入れ、年長から幼児教室に通っています。宿題をこなさなければ周囲においていかれるため、19時~21時過ぎまで取り組んでいます。睡眠不足で朝きつそうな時は、幼稚園を休ませたりしていますが…ここまで頑張るのが果たして正解なのか、正直悩んでいます。(40歳・1児のママ)

みなさん睡眠時間の確保に頭を悩ませているようですが、共通点は「子どものため」という点ではないでしょうか?

パパとの触れ合いを大切にしたい。共働きでも温かな親子の触れ合いの時間をもちたい。小学校受験のためには専用の学習も大切。など、どれもお子様を思っての行動ですよね。

しかし「子どものため」と思って睡眠時間を削った結果が、良くない方向に進むとしたらどうでしょうか?子どもの睡眠不足が招く、深刻な弊害を次でご紹介していきます。

4、睡眠不足が子どもに与える弊害

慢性的な睡眠不足が続くと、子どもにどのような影響があるのか?詳しくみていきましょう。

(1)集中力の低下

大人もそうですが、眠いと頭がボーッとして全く集中できませんよね。眠気が酷い時には、一度寝てから取り組む方がずっと作業効率が上がる!そんな経験を一度はしたことがあるでしょう。

このように、睡眠不足で集中力が低下するのは大人だけではありません。子どもも全く同じなのです。

幼稚園の間は集中力がないことが目立つ場面が少ないかもしれません。しかし、小学校に入学すれば一目瞭然。授業中に手遊びをして先生の話が耳に入らない。今、教科書の何ページをしているのかさえ分かっていない。

教育の現場からは、睡眠不足による深刻な子ども達の状況も聞こえています。

三つ子の魂百までと言いますが、規則正しい生活は小学校に入学して、いきなり身に付くものではありません。幼い頃から理想の就寝・起床のリズムを習慣にし、お子様が元気に学校生活を送れるよう、サポートしてあげることが大切です。

(2)心身の発達に影響を及ぼす

「寝る子は育つ」という言葉を良く耳にしますが、これは間違いではありません!

実は、子どもは睡眠中にも成長しています。

子どもが寝ている時には、脳から「成長ホルモン」と「メラトニン」が分泌されていることが分かっています。これらの物質には、体の疲れをとったり、筋肉や骨の成長を促したりする大切な役割があるのです。

ところが、子どもが慢性的な睡眠不足に陥ると「成長ホルモン」や「メラトニン」の分泌がうまくいかず、心身の健全な成長に影響を及ぼす可能性も否定できません。

是非理想の睡眠時間を確保し、お子様の健やかな成長をサポートしてあげて下さいね。

(3)かんしゃくを起こす

「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」という物質をご存知でしょうか?

セロトニンはイライラを抑え心の安らぎをもたらす物質として知られており、セロトニンの正常な分泌のお陰で、私達の情緒は平常を保てます。

しかし、このセロトニンはストレスや睡眠不足で分泌が減ります!そのため慢性的な睡眠不足が続けば、怒りっぽくなったり、癇癪を起してしまったりすることがあるのです。

お子様が最近何となく荒れていると感じたら、それは睡眠不足のせいかもしれません。十分な睡眠時間を確保し、ゆっくり休ませることを心がけましょう。

(4)疲れやすくなる

子どもの睡眠不足が続くと、疲れやすくなることも分かっています。「たかが疲れ」と甘くみる方もいるかもしれませんが、それは危険です!

「小児慢性疲労症候群」という病気をご存知でしょうか?

この病気は疲労感を強く感じ、腹痛・眠気・頭痛などの症状が現れます。しかも睡眠や休養をとってもなかなか回復せず、不登校になる子もいると言われているのです。

この病気の原因はまだ研究段階ですが、どうやら睡眠不足と深い関係がありそうなことが分かっています。睡眠時間を削ることが続けば、睡眠負債は溜まる一方!せっかく「子どものため」を思っての行動でも、辛い症状を感じるようになれば子どもを苦しめてしまうことに繋がるのです。

いかがでしょうか?子どもの睡眠不足が慢性化すると、心身に様々な影響をもたらすことに繋がります。忙しい毎日ですが、お子様の睡眠時間をコントロールできるのは私達親しかいません。

是非年齢に適した睡眠時間を確保し、お子様の健やかな成長を守ってあげて下さいね。

5、今日から実践!質の良い睡眠のコツ

そうは言っても、どうすれば早く寝かしつけできるのか分からない…。そんなママパパのために、先輩ママが実践していた「質の良い睡眠のコツ」をお伝えしていきます!

(1)質の良い睡眠のコツ

それでは、先輩ママ直伝の質の良い睡眠のコツをみていきましょう。

①部屋を暗くする

寝る時間になったら、遊んでいても部屋を薄暗くしました。赤ちゃんの頃からこの方法を実践しているので、「部屋が暗い=寝る時間」という構図が出来上がっています。(36歳・3歳児のママ)

歯みがきが終わったら、問答無用で間接照明のみに!旅行先でもいつもの就寝時間にパタリと寝てくれるようになりました。(34歳・4歳児、5歳児のママ)

②スマホを持ち込まない

寝かしつけの時、暇なのでついスマホを見たくなるのですが…グッと我慢!子どもがスマホに興味をもつこともなくなり、寝かしつけがスムーズになりました。(29歳・2歳児のママ)

スマホのブルーライトを見ると眠れなくなると聞いたので、子どもはもちろん、私も寝る前は見ないようにしています!(31歳・0歳、3歳児のママ)

③日中に体を動かす

うちの子は元気いっぱいな男の子!昼間にじっとしていると体力を持て余し、夜も寝つきが悪いことに気付きました。そこで、天気のいい日は思いきり外で遊ばせて体力を消耗させています。運動にもなるので、一石二鳥です!(40歳・3歳児のママ)

④夕飯とお風呂を早く済ませる

夕飯とお風呂を早く済ませるために、様々な工夫をしています!我が家は共働きなので、私が帰宅後すぐに夕飯が食べられるよう、作り置きは必須。夕食後はすぐにお風呂に入れ、20時には就寝しています。(38歳・5歳、3歳児のママ)

お風呂は「夜」という固定観念を捨てました!幼稚園から帰宅したら、即お風呂!夕飯も17時には食べ、そこからたっぷり親子で遊びます。そして19時には就寝。パパの帰宅前に寝るので、興奮して寝られなくなることもありません。(29歳・4歳児のママ)

⑤寝る時間&起きる時間を習慣化する

毎日のスケジュールは変わりますが、寝る時間と起きる時間はいつも固定!習慣化すれば、年末年始や旅行中なども睡眠リズムを崩すことなく過ごせます。(40歳・5歳児のママ)

小学校受験の勉強が本格化した頃、睡眠時間がどんどん短くなりました。そこで、思い切って夜は19~20時に寝かせてみることに。すると、早朝6時には目覚めてくれるので、そこから1時間ほど学習時間を確保することができました。しかも嬉しいことに、夜に取り組むよりも断然集中力が増したように思います。(39歳・7歳児のママ)

いかがでしたか?先輩ママ達は、たくさんの工夫をして睡眠時間を確保していたようですね。

パパが帰宅する前に寝る!学習などの取り組みは朝!お風呂は夕方!など、取り入れられるものは、早速今日から実行してみて下さいね。

まとめ

慢性的な睡眠不足は、百害あって一利なし!疲れ、集中力の欠如、かんしゃくなど、お子様を辛い目に合わせてしまう原因になります。

お子様の不調は、もしかすると睡眠不足が原因かもしれません。是非、就寝時刻と起床時刻を見直し、たっぷり寝かせてあげましょう。

きっと翌朝、「おはよう!」と元気な笑顔を見せてくれますよ!

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