言葉も発達し、自分で出来ることがグッと増える3歳~4歳。入園をきっかけに、社会への第一歩を踏み出す子も、多い時期ですね。
そんな大切な時期に、お子様の心をのびやかに育んでくれるのが、絵本の読み聞かせ!
こちらの記事では、誰もが読んできた3、4歳児にピッタリな絵本のベストセラーをご紹介するほか、「脳の栄養」ともいえる絵本の素晴らしさについても、余すことなくお伝えします!
1、2歳の頃に読み聞かせていた絵本では物足りなくなっている今、この時期のお子様にピッタリな絵本を購入し、本棚を更新してあげましょう。
目次
1、絵本を楽しめるのは、心身ともに大きく成長する今!
心身共に大きく成長する、3、4歳頃は、赤ちゃんの頃と比較すると、より一層絵本を楽しむことができるようになってきます!
(1)語彙が増える
3~4歳頃は、言葉が発達し日常会話も難なくこなせるようになる時期。
3歳では約600~1,000語、4歳では約1,700語を操れるようになり、数や、過去・現在・未来を表す言葉など、様々な概念を理解できるようになってきます。
それに伴い、絵本の理解度も各段にアップ!1、2歳頃は、「繰り返し表現」や「色彩」、「形」などを中心とした絵本に興味関心を示していましたが、3、4歳頃には、「物語(ストーリー)」が理解できるように成長します!
語彙を増やし物語を楽しむためにも、幼い時期からの継続的な読み聞かせを大事にしましょう。
(2)好奇心や興味の対象が広がる
3歳~4歳頃は、好奇心や興味の対象が大きく広がる時期!
男の子なら、電車・戦隊モノ・昆虫・恐竜。女の子なら、ごっこ遊び・人形遊び・可愛らしいものなど、性別により興味関心が向かう先も異なります。
また、3歳~4歳頃と言えば、ちょうど幼稚園の年少さん!これまでの、家庭内で親との関わり合いが主だった生活から大きく飛躍し、「子どもの社会」へ飛び出す時期です。
子どもは、友達や先生を通し、家庭内では体験できない様々な経験をしていきます。その中で、自分の思い通りにいかないことや、時には我慢が必要なシーンも出てくることもあるでしょう。
そんな経験を元に、子どもは絵本のストーリーに自分の経験や思いを重ねるなど、様々な角度から読み聞かせを楽しむことができるように成長していくのです。
2、3~4歳で絵本を読むメリットは?
社会への第一歩を踏み出す、3、4歳児!この時期に絵本を読み聞かせるメリットとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
(1)語彙力がつく
語彙力が飛躍的に伸びる3、4歳児ですが、皆一律に成長するわけではありません。
子どもの語彙力には個人差がありますが、特に「家庭内での会話」が大きく関係していることをご存知でしょうか?一説では、「3歳までに聞いた単語数が語彙力を決める」とも言われており、家庭環境の大切さがお分かりいただけると思います。
このような観点から見ても、絵本の読み聞かせは最高の知育!沢山の言葉のシャワーを子どもに浴びせることができるのはもちろん、内容について話すなど、絵本をきっかけに親子の会話を増やすことも出来るのです。
さらに、絵本には日常生活の会話では馴染みのない言葉も沢山登場するため、新たな語彙の獲得にも繋がります!
絵本との触れ合いは、お子様の語彙力を確実に伸ばします!是非、お子様に沢山の絵本を読み聞かせてあげて下さいね。
(2)感性や想像力が磨かれる
子どもは、「絵」と「読み聞かせの声」を頼りに絵本を理解します。
その際、子どもは主人公の気持ちを考えたり、自分と主人公を重ねたり、なぜこのような結果になったのか考えたり、様々なことに想いを巡らせます!
このような思考を通し、子どもは自然に「想像力」や「感性」を育んでいくと言われているのです。
また、創造力や感性は、社会で人とコミュニケーションをとる際にも、とても大切な能力!他人の喜びや痛みを理解し、共に分かち合うことができる「共感性」を持つ子どもは、人間関係をスムーズに構築することができるとも言われています。
絵本を通し、人の根幹とも言える能力を育んであげて下さいね!
(3)親子のコミュニケーション
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションにも大切な役割を担っています。
赤ちゃんの頃は毎日ギュッと抱きしめてあげていたのに、最近抱っこする機会もグッと減ったなぁ・・・と、ふと寂しい気持ちなったことはありませんか?
そんな時こそ、絵本がおすすめ!お子様を膝にのせ、温もりを感じながらの読み聞かせタイムは、親子の最高のコミュニケーションになります。
さらに、読み手の私達親にも愛情ホルモンと言われる「オキシトシン」が分泌されるため、子どもに対する愛着が一層増すとも言われているのです!
沢山の愛情をこめて、今しかできないお子様との読み聞かせタイムを、楽しんでみてくださいね!
3、絵本を選ぶポイントは?
3、4歳児にピッタリな絵本を選ぶには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
(1)子どもが興味を持つ絵本を選ぶ
1歳前後から読み聞かせをしているお子様は、3、4歳頃には既に絵本が大好きになっている子も少なくないと思います!しかし、何度となく読んだ絵本は飽きてしまい、段々と興味を示さなくなることもあるようです。
そんな時には、子どもが大好きで、興味のある分野の絵本を選んであげるのがおすすめ!「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、人は、好きなことに対しては熱中し、上達も早くなるものです。
幼稚園で縄跳びをしているなら、縄跳びを題材にした絵本。電車が好きな子なら、電車を題材にした絵本など、子どもの日常をよく観察し、ピッタリ合う絵本をタイミングよく与えることを心がけましょう。
平仮名や数字の絵本など、ママパパの希望もあるかと思いますが、まずはお子様の「好き」という気持ちを大切にして、絵本選びを行うことが大切なのです。
(2)迷う時はベストセラー
子どもが興味のある絵本を選ぶとは言っても、毎日忙しい中、なかなかゆっくり絵本を吟味する時間がない!というママパパもいるでしょう。
絵本選びに迷ってしまい、結局新しい絵本を買わないまま何度も書店を後にした・・・。そんな勿体ない時間を過ごす前に、迷った時にはベストセラーの絵本を手に取ってみることをおすすめします!
長年に渡り読み継がれているベストセラーの絵本には、それだけの理由があります。是非、お子様にも読み聞かせてあげましょう!
4、3~4歳におすすめのベストセラー10選
絵本選びに迷っているママパパへ送る、3~4歳児におすすめのベストセラー10選をご紹介します!
(1)【福音館書店】ぐりとぐら 作:中川 李枝子 絵:大村 百合子 価格:¥972(税込)
参考:ehonnavi
野ネズミの「ぐりとぐら」はお料理が大好き。ある日、森で料理の材料にするどんぐりを拾っていると、大きな卵を発見しました!
さて、ぐりとぐらは、卵を使って何を作るのでしょうか?
誕生から50年以上を迎えた「ぐりとぐら」は、いつの時代も子ども達に大人気。優しいタッチの絵と見事な描写で、まるで自分が森の中でお料理をしているかのようなイメージを抱くことができるお話です。
「ぐりとぐら」シリーズは他にも沢山の絵本があるので、是非、手に取ってみてくださいね!
(2)【偕成社】からすのパンやさん 作:かこ さとし 価格:¥1,080(税込)
参考:ehonnavi
カラスのファミリーが営むパンやさんは、いつも大忙し!そんな中、子ども達の世話に追われてお店を放っているうちに、お客さんがどんどん減ってしまいました。
人気のパン屋さんにするべく、カラスのファミリーは大奮闘!沢山のパンを焼いて森の動物達を迎えます。
発売から40年以上が経過しているこちらの絵本は、何といっても可愛らしい絵が魅力です!綺麗に並べられたパンの絵に、子ども達は目を輝かせます。
家族が協力して一生懸命頑張る姿が、子どもの心に、支え合うことの素晴らしさを教えてくれる一冊です。
(3)【ポプラ社】ねずみくんのチョッキ 作:なかえ よし 絵:上野 紀子 価格:¥1,080(税込)
参考:ehonnavi
こちらも、発売から40年以上親しまれている絵本。緑色の枠に、モノクロで書かれたねずみくんと動物達がちょこんと登場!ふと気付くと、ねずみくんのチョッキだけが赤で表現されています。
このねずみくんの赤いチョッキを、次々に動物達が着ていくのですが・・・さて、最後にはどうなってしまうのでしょうか?
小さくても大切なものがある!というメッセージを子どもに伝えてくれる、心温まるストーリーです。
(4)【福音館書店】ちょっとだけ 作:瀧村 有子 絵:鈴木 永子 価格:¥972(税込)
参考:ehonnavi
なっちゃんは、妹が生まれてお姉ちゃんになりました。
自分するのは、まだちょっと難しいボタンも、髪の毛を結ぶのも、牛乳を注ぐのも、ママに迷惑を掛けないように自分で何とか頑張ります!でも、やっぱり疲れて眠たくなってしまったなっちゃんは、ママに「ちょっとだけ」抱っこをお願いしました。
「ちょっとだけ」抱っこをお願いされたママは、どんな反応を示したのでしょうか?
子どもはもちろん、育児に奔走しているママにも、熱いものがこみ上げて来るストーリー。思わず涙がこぼれる一冊です。
(5)【福音館書店】ももたろう 作:松居 直 絵:赤羽 末吉 価格:¥1,188(税込)
参考:ehonnavi
皆が知っている日本昔話の「ももたろう」ですが、こちらの絵本は、民話調の独特な言葉の言い回しや表現が多く使われている、珍しい一冊!
リズミカルな抑揚や大迫力の水彩画で、これぞ日本昔話!という本格的な内容を楽しむことができますよ。
(6)【福音館書店】3びきのやぎのがらがらどん 作:ノルウェーの昔話 絵:マーシャ・ブラウン 価格:¥1,296(税込)
参考:ehonnavi
ノルウェーの昔話。このお話を語るうえで外せないのは、「トロル」の恐ろしさ!トロルは北欧に伝わる妖精の一種で、悪意に満ちた恐ろしい生き物です。
主人公の3匹のヤギ達は、そんなトロルが待ち構える谷川を通り、草場に行かなければなりません。ヤギ達は、恐ろしいトロルとどのようにして戦うのでしょうか?
大人も子どもも、ドキドキハラハラしながら楽しめる一冊!古典作品ならではの言い回しや表現にも、注目してみましょう。
(7)【童心社】くれよんのくろくん 作・絵:なかや みわ 価格:¥1,296(税込)
参考:ehonnavi
子ども達に大人気の、「くれよんのくろくん」。他の色のクレヨン達が次々と白い画用紙に絵を描きますが、真っ黒にされるのは嫌だとくろくんは仲間はずれにされていまいます。
悲しそうにしているくろくんに、シャープペンのお兄さんがあるアイデアをくれました。その結果、くろくんはみんなをあっと驚かせるすてきな絵を描くことができたのです!くろくんはすっかりみんなの人気者になりました。
大人でも予想できない結末に、子ども達もビックリ!みんなで協力して仲良く遊ぶことの大切さや一人一人の個性を大切にする気持ちなど、読み終わると心が温かくなる絵本です。
「くれよんのくろくん」シリーズには、他にも心温まるお話が沢山!是非、併せて読んでみてくださいね。
(8)【偕成社】100かいだてのいえ 作:いわい としお 価格:¥1,296(税込)
参考:ehonnavi
トチ君がもらった手紙には、「100かいだてのいえの てっぺんにすんでいる」との文字が!トチくんは、色々な経験をしながら100階を目指し、とうとう到着!さて、誰が住んでいるのでしょうか?
驚くほど大きなサイズと、縦に開くユニークな仕掛けが、子ども心を鷲掴み!普通の絵本とは一味違う、まるで宝物のような一冊になること間違いなしです。
(9)【福音館書店】てぶくろ 作:ウクライナ民話 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ 価格:¥1,080(税込)
参考:ehonnavi
ウクライナの昔話。寒い雪道に落ちていた、おじいさんの片方の手袋。最初に見つけて入ったのは、小さなねずみさんでした。そこへ、カエルやウサギが次々に入り、最後には大きなクマさんが!
大人は「どれだけ大きな手袋なの!?」と、疑問を抱いたりしますが、子どもは違います。自分も手袋の中の一員になったかのように感じ、イメージの世界を膨らませていくのです。
子どもの想像力や感性に訴えかける、素晴らしい一冊です!
(10)【偕成社】おばけのバーバパパ 作・絵:アネット・チゾン タラス・テイラー 価格:¥1,080(税込)
参考:ehonnavi
世界各国で親しまれているバーバパパは、姿を自由に変えることができるユニークなおばけ!トラブルを巻き起こすこともあるけれど、いざという時頼れるバーバパパは人気者です。
愉快で軽快なストーリーに、いつの間にか子ども達も夢中になりますよ!
「バーバパパ」シリーズには、他にも面白い話が沢山あります。是非合わせて読んでみて下さいね!
まとめ
いかがでしたか?先輩ママパパ達も読み聞かせてきたベストセラーの絵本は、どれも素敵なものばかり!
是非お子様と一緒に、楽しい読み聞かせのひと時をお過ごしください。
バランスよく生きる、がモットー。ワークライフバランス重視の生活を模索中。
年子男子(5歳と4歳)のママ。大人になっても仲の良い兄弟に育てること、を意識している。
騒々しい嵐のような日中のあと、夜にひっそりと晩酌するのが一番の楽しみ。