赤ちゃんの皮膚は、大人に比べ薄くデリケート。
大人なら何てことのない日焼けでも、赤ちゃんにとってはどうなのか、とても気になりますね。
実は、赤ちゃんが直射日光を浴びると、日差しが強い夏場などは、ヤケドや水ぶくれになってしまうこともあるのです。
ここでは、赤ちゃんの日焼け対策と、日焼けしてしまった場合の正しい対処法をご紹介します。
太陽のもとでも、しっかり対策して楽しく遊びましょう!
目次
1、赤ちゃんの日焼けが良くない理由
強い日差しを一定時間浴びると、肌が赤く炎症を起こし、その後黒く変化します。これが、一般的に言われる「日焼け」です。
太陽光線には3種類の紫外線が含まれていますが、中でも長波長紫外線(UVA)と中波長紫外線(UVB)が、日焼けに深く関係しています。
一般的に、UVAはメラニンの生成を促すため、肌を黒くし、UVBはエネルギーが強いため、肌に炎症を起こすと言われています。
赤ちゃんにとって、肌の炎症が良くないことは、誰もが感じることでしょう。
では、こんがり焼けた小麦肌も良くないのでしょうか?
ひと昔前までは、「子どもの日焼けは健康の証」とも言われ、問題視されることはほとんどありませんでした。しかし、現在では美容や健康の観点からも、日焼けにデメリットがあることが明らかになっているのです。
日焼けは皮膚の老化を加速させ、しみ、しわ、たるみの原因になるばかりでなく、皮膚がんの発症率を高めます。
さらに、日焼けによるダメージは消えずに蓄積されるため、赤ちゃんの成長後、様々な影響をおよぼす可能性があるのです。
将来の子どもの肌のためにも、赤ちゃんの頃から日焼け対策をしっかりと行い、子どもの肌を守ってあげましょう!
2、赤ちゃんが日焼けした時の症状
赤ちゃんが日焼けした時、どのような症状がみられるのでしょうか?
病院に行った方が良い場合など、詳しくご紹介します。
(1)病院に行ったほうがいい場合
赤ちゃんが日焼けし、以下のような症状がある場合は、病院に行きましょう。
- 肌が赤くはれ、お風呂で痛がって泣く
- 肌の赤みがなかなか治らない
- 皮膚が乾燥し、カサカサしている
- 赤いブツブツのような湿疹が出ている
- 発熱がある
- 水ぶくれやヤケドのような症状が出ている
これらの症状は、日焼けした箇所全てに現れる可能性があります。日差しを浴びた後は、顔だけでなく、体全体をチェックしてあげましょう。
(2)肌が赤くなる、黒くなる
日焼け後の症状には個人差があります。
肌が赤くなったり黒くなったりする体質を、「スキンフォトタイプ」といい、6つのタイプに分類されます。
スキンフォトタイプ |
紫外線にあたった後の肌の反応 |
日本人の割合(%) |
Ⅰ |
すぐに赤くなり、その後黒くならない |
18% |
Ⅱ |
すぐ赤くなり、少し黒くなる |
28% |
Ⅲ |
赤くなった後、必ず黒くなる |
30% |
Ⅳ |
あまり赤くならず、すぐ黒くなる |
16% |
Ⅴ |
ほとんど赤くならず、黒くなる |
7% |
Ⅵ |
赤くならず、必ず黒くなる |
1% |
スキンフォトタイプは、体質や年齢に左右され変わってきますが、日本人にはスキンフォトタイプⅡ、Ⅲの人が多い様です。
これは赤ちゃんの場合も同様で、赤くなった後黒くなる赤ちゃんや、すぐに黒くなる赤ちゃんなど様々です。
若く健康な肌は、大人と比較してターンオーバーが正常に機能していることが多く、一定期間が過ぎればもとの肌色に戻ることがほとんどです。
赤ちゃんが真っ黒になると、「ずっとこのままなのでは?!」と心配になるママもいるかもしれませんが、安心してくださいね。
3、赤ちゃんの日焼け後ケアまとめ
赤ちゃんが日焼けしてしまった場合、適切にケアすることが大切です。正しい対処法を詳しくご紹介します!
(1)先ず冷やして熱を取る
①冷やす
日焼けにより赤くなった赤ちゃんの肌は、火照っている状態です。冷やすことで、肌の火照りを落ち着かせることができます。
②冷やすタイミング
太陽光を沢山浴びたお出掛けの後、帰宅後に赤ちゃんの肌が赤く火照っていたり、赤みを帯びていると感じたら、すぐに冷やしましょう。
③冷やし方
濡らしたハンカチやガーゼ、タオルなどを、日焼けした部分に優しく当てて冷やしましょう。
④その他
保冷剤や氷などを直接当てて冷やすのは、赤ちゃんにとって冷たすぎるのでやめましょう。
ガーゼなどを濡らす際も、氷水ではなく、水道水で十分です。
(2)熱が取れたら保湿する
①保湿の目的
日焼け後の肌は、デリケートで乾燥しやすくなっています。保湿することで、赤ちゃんの肌を保護する目的があります。
②保湿するもの
赤ちゃんの肌の保湿には、低刺激で保湿効果の高いものを使用しましょう。
赤ちゃんのために作られた、オーガニック系のベビーローションや、ワセリン、ベビーオイルなどがおすすめです。
③塗り方
優しくパッティングしながら塗ってあげましょう。
強く塗り込むと、赤ちゃんの肌を痛めることがあるので注意しましょう。
(3)肌の保湿だけでなく、水分補給も!
肌の保湿と合わせて大切なのは、水分補給です。
日焼けした肌は、水分を逃した状態になっているため、身体の水分も失いやすくなります。
特に赤ちゃんは、大人に比べ新陳代謝が活発な分、保湿と並行して水を飲むなどの水分補給を忘れずに行いましょう!
4、効果的に日焼けを防止しよう
日焼けをさせたくないからと言って、赤ちゃんと一日中室内に閉じこもるのは考えもの。お天気のいい日は、赤ちゃんと一緒に外出して、沢山の刺激を感じて欲しいですよね!
赤ちゃんに合った、正しい日焼け予防を行えば、日焼けを怖がる必要はありません!
日焼け予防に関する知識を深め、赤ちゃんと一緒に元気に外に繰り出しましょう!
(1)帽子・長袖・長ズボン
日焼けは、太陽光線が肌に直接当たった箇所に起こります。そのため、一番の予防は太陽光線を肌に当てないことです。
赤ちゃんに、帽子や長袖、長ズボンを着用させ、肌の露出を最小限にしてあげましょう。最近では、UVカット加工された子ども服もあり、おすすめです!
とは言え、夏場に長袖や長ズボンを履かせると、熱中症やあせもが心配ですよね。
暑い夏場には、バスタオルや、通気性の良いガーゼ素材のおくるみを使いましょう!
赤ちゃんに直接かけて日差しを防ぐのもいいですし、ベビーカーを覆うようにかけてあげれば、即席サンシェードにも早変わり!
1枚持ち歩いておけば、赤ちゃんをすぐに日差しから守ってあげることができるので、とても便利です!
(2)日陰に入る
日焼けの原因となる紫外線は、日陰にいるだけで、浴びる量を少なくすることができます。
太陽から地上に届く紫外線には、以下の3つの種類があります。
- 太陽から直接届く光(直達光)
- 空気中の様々な粒子とぶつかり、散乱して達する光(散乱光)
- 地面などで反射して達する光(反射光)
遮るものが何もない場所では、3つ全てのパターンの紫外線を、直接浴びることになります。
一方日陰では、紫外線を遮る建物などがあるため、太陽から直接届く光(直達光)は、避けることができます!
しかし、日陰でも散乱光や反射光の影響は受けます。日陰にいるからと言って安心せず、日焼け対策を怠らないようにしましょう!
また、外出先で、もし日陰がない場合の対策としては、以下のような方法があります。
①ベビーカーではシェードをおろす
ベビーカーのシェードをおろさないと、赤ちゃんは太陽光を直接浴びてしまします。日差しが気になる時は、すぐにベビーカーのシェードをおろしてあげましょう。
②レジャーでは、日陰の休憩スペースをつくる
海や山にレジャーに行った際、日陰の休憩スペースを確保することはとても大切です。ポップアップテントなどで、赤ちゃんがゆっくり休めるスペースを確保しましょう。
③車内には車用シェードを取り付ける
赤ちゃんが車に乗っている時間は案外長いものです。
車の窓ガラスは、UVカット加工されているものが多いですが、完全に紫外線を遮っているわけではありません。車専用のシェードを取り付け、うっかり日焼けを防ぎましょう!
(3)日焼け止めを塗る
①大人と同じ日焼け止めはNG
大人と比べて、肌がとてもデリケートな赤ちゃん。そんな赤ちゃんのために作られた日焼け止めは、低刺激で肌に優しい仕様になっています。
大人の日焼け止めは、「日焼けしにくさ」に重点を置いた製品が多く、様々な化学原料が含まれているものもあります。赤ちゃんには、できるだけ使用を避けた方がいいでしょう。
以下のポイントを参考に、赤ちゃんの肌や、ママのライフスタイルに合った日焼け止めを、選んでみてください。
②ノンケミカルの日焼け止めを選ぶ
「ノンケミカル」とは、現在では、合成界面活性剤や合成ポリマーなど、化学合成物質を一切使用していない製品を指すのが一般的です。
もとは、紫外線吸収剤を配合していない日焼け止めのことを指していました。紫外線吸収剤は刺激が強く、赤ちゃんの肌への負担が大きいため、なるべく避けましょう。
赤ちゃんの日焼け止めには、紫外線吸収剤が配合されていない製品が多いですが、品質表示を確認して購入することをおすすめします!
③のびが良く、しっかり落とせるものを選ぶ
日焼け止めが長時間残ると、肌に負担がかかります。大人なら、メイク落としや専用の洗顔フォームで洗浄することが可能ですが、赤ちゃんはそうはいきません。
のびが良くムラにならず、落とすのが簡単な日焼け止めを選びましょう!お湯や石鹸で簡単に落とせるものがおすすめです。
④レジャーには、SPFが高めの日焼け止めを選ぶ
赤ちゃんの日常生活には、SPF15程度の日焼け止めで十分と言われていますが、直射日光を長く浴びるレジャーには、SPF30以上の日焼け止めを使うのがおすすめです。
目的に合わせて、日焼け止めを数本準備しておくと、いざという時困りません。
(2)日焼け止めの塗り方
初めての日焼け止めを使用する時は、念のためパッチテストを行うと安心です。
使用する前日の夜、腕の内側などに薄く日焼け止めをのばし、翌朝の様子を観察しましょう。赤くなったり、湿疹ができていなければ大丈夫です!
そして、日焼け止めを塗る際は、ちょんちょんと間をあけて、数か所に日焼け止めを置いていきます。そして両手でまんべんなく伸ばしましょう。この時強くごしごしこすると、赤ちゃんの肌を痛めることがあるので、優しく塗ってあげてくださいね。
(3)塗り直すタイミング
赤ちゃんは、日焼け止めが落ちやすい動作をよくします。
汗をかいたり、顔をこすったり、口を拭った際にも、日焼け止めが落ちてしまします。
せっかく塗った日焼け止めも、落ちてしまうと効果が無くなるため、こまめに塗り直しましょう!
SPFの値によっても変わりますが、しっかり日焼け対策するには、2~3時間ごとに塗り直すのが良いと言われています。
(4)外出時間、外出先に気をつける
1日のうちで最も日差しが強いのは、午前9時~午後3時と言われています。日焼けを予防するには、この時間帯を避けて外出することが望ましいでしょう。
しかし、午前9時~午後3時は、赤ちゃんや子どもの活動時間と重なるため、外出を避けることが難しい場合もあるでしょう。
そんな時は、季節や外出先によって、臨機応変に対応することが大切です!
例えば、真夏の日差しが強烈な日だけは、午前9時~午後3時の外出を避け、過ごしやすい季節は、しっかりと紫外線対策をしたうえで、外出を楽しみましょう。また、外出先に、日陰や休憩スペースがある場所を選ぶのもポイントです。
色々な工夫をし、赤ちゃんとの外出を楽しみましょう!
5、おすすめの日焼け対策グッズ
沢山の日焼け対策グッズが販売されている今、一体どれを選択すれば良いか、迷ってしまうママも多いと思います。
そんなママのために、おすすめの日焼け対策グッズをご紹介します!
(1)赤ちゃんにおすすめ日焼け止め
①ロート ベビーセバメド UVミルク (価格:¥1,080)
こちらの日焼け止めは、敏感な赤ちゃんの肌にも使える日焼け止めです。紫外線吸収剤不使用、無香料、無着色。皮膚と同じ弱酸性で、赤ちゃんの肌を紫外線からやさしく守ります!さらに、石鹸で簡単に落とせるのもポイントです。
②パックスベビー UVクリーム(価格:¥505)
天然エキス配合で、赤ちゃんのお肌を乾燥からも守る日焼け止めです。紫外線吸収剤、合成界面活性剤不使用、無香料着色。石鹸で簡単に落とせます。リーズナブルな価格が、日常使いにピッタリの日焼け止めです!
③UVライトベール ママ&キッズ(価格:¥3,200)
この日焼け止めの大きな特徴は、紫外線吸収剤をカプセルに内包することで、肌に直接触れないようにしている点です!さらに、低刺激でサラっとしており、ママも満足できる使用感。石鹸で簡単に落とせるのも魅力です!
④ラロッシュポゼ アンテリオス キッズ ミルク (価格:¥4,320)
番外編!こちらの日焼け止めは対象年齢3歳以上ではありますが、SPF50+と、強い日焼け止め効果が期待できます。さらに、敏感肌の子どもにも使える優れもの。真夏のレジャーなどでおすすめです。
(2)日よけグッズ
①Tomus ワンタッチテント (価格:¥1,999)
手軽な価格と持ち運びやすさが魅力の、ワンタッチテント。組み立てが必要なく、パット開くだけで、すぐに2~3人が日よけできるスペースの出来上がり!車に1つ積んでおくと重宝します。
②ZOMAKE 軽量ポップアップテント (価格:¥5,990)
シルバーコーティングを施すことで、真夏の強い日差しから守ってくれるUVプロテクション仕様。袋から出して広げるだけで、テントに早変わり!両親と子ども3人が入る、大きめサイズも魅力です!
③WAQ タープテント (価格:¥9,800)
3メートル四方の大きいサイズのタープテント。大人8人が入ることができるため、大人数でのレジャーに最適です。さらに、テント生地にシルバーコーティングを施しているため、紫外線対策もバッチリ!軽量で持ち運びもらくちんです!
(3)車内で使えるサンシェード
①Toplus 車用サンシェード (価格:¥1,399)
98%の紫外線を遮断することができる、車用サンシェード。紫外線はしっかりと遮断する一方、視界はしっかり確保できる優れもの。3枚組なのも魅力です。
②Sotical Veamor 車用遮光サンシェード (価格:¥2,950)
子どもが喜ぶ可愛いデザインが魅力のサンシェード。鮮やかなデザインで、低月齢の赤ちゃんから楽しめます。UVカット率も約95%で機能的にも優れています!
③ナポレックス ディズニー 車用カーテン (価格:¥2,210)
メッシュカーテンと遮光カーテンが2重になった構造。メッシュカーテン使用時は外が見えて退屈しません。子どもが寝たタイミングで、遮光カーテンを閉めて日差をカットするなど、状況に応じて様々な使い方ができます。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんの日焼けは大人同様「予防」と「対策」が大切です。
正しい知識で、大切な赤ちゃんのお肌を守り、親子の外出を思いっきり楽しんでくださいね!
趣味はHIPHOPダンスとショッピング。
最近では3歳になる娘と渋谷や原宿の古着屋巡りがブーム。
仲良しな反面、口が達者になった娘との言い合いも増え、毎日イライラする事も多し…。
子育ての息抜き時間を、どう上手く確保すればいいのか模索中。