「子どもは可愛いけど、ストレスがたまる…。」子育て中の親なら、一度はこのような感情を抱いた経験があるでしょう。
自分を犠牲にし、押しこらえ、我慢しながら子育てをしているママも沢山いますが、本当にそれが正解なのでしょうか?我慢の限界でストレスが爆発すれば、かえって子どもに良くない影響が及ぶこともあるのです。
そこで今回は、育児ストレスの原因に迫りながら、その発散方法を詳しくご紹介!現役ママが実践している、15の具体的なストレス解消法もありますよ。
自分に合う発散法をみつけ、上手に育児ストレスを解消しましょう!
1、なぜ?育児ストレスがたまる原因とは
可愛いはずの子どもに、ストレスを感じるのはなぜなのか?その原因を詳しくみていきましょう。
(1)ワンオペ育児
「ワンオペ育児」という言葉は、今やすっかり定着し珍しさのカケラもなくなりました。しかし、だからと言ってワンオペ育児を「当たり前」にするのは危険です!
夫婦共働きが一般的になった今、母親は「育児と仕事の両立」という大変な作業をこなすことに必死です。
内閣府の「によると、夫が育児や家事にかける時間は少しずつ増えているものの、2016年時点では【妻の1/5にも満たない】ことが分かっています!
このような状況の中、
- 仕事から帰宅してから子どもが寝るまで、全て母親一人でこなしている
- 夫は仕事が忙しく、子どもが寝た後に帰宅し起きる前に家を出る
という家庭も多く、このままでは働くママのストレスはたまる一方です。
また、核家族化が進んだ今、ワンオペ育児の重圧は専業主婦でも決して無視できるものではありません。
- 自分が体調不良でも、実母や義理母が遠くて頼れない
- 夫以外に育児相談を気軽にできる人がいない
など、一人っきりで育児を担っている人も大勢います。
このように「女性の働き方」や「家族の在り方」が変化した現代では、専業主婦・ワーママ問わず、ワンオペ育児がママの育児ストレスを増やす原因になっているのです。
(2)社会からの孤立感
育児は、ある意味【孤独との戦い】です。
- 自分は家事・育児に追われているのに、夫はのびのびと仕事!なぜ私だけ!?
- 一日中子どもと一緒。終りの見えない家事・育児に心が折れそう。
- 日中は子ども以外誰とも話せない…。孤独感を感じる。
など、社会から孤立しているように感じる。自分のキャリアが妨げられているように感じる。そんなママも少なくありません。
育児は仕事と違い「達成感」を得にくいため、孤独が無限に続くような気がして、それが大きなストレスになるのです。
(3)完璧主義で頑張り屋さんな性格
「何でもきちんとしないと気が済まない!」
そんな、頑張り屋さんで真面目なママほど、「家事・育児を完璧にできない自分」を責めてしまうことがあるようです。
- 子どもが立つのが遅い、喋るのが遅いなど、何でも他の子と比較し不安が募る
- 家事・育児が自分の思い通りに進まないことに苛立つ
- 「いつも完璧なママでいたい。」「隙を見せたくない!」という思いが先行し、ママ友や周囲の人を頼れない
など、上手に周囲の人を頼ることができないため、不満やイライラがどんどん蓄積し、大きなストレスを感じることもあるようです。
このように、ママなら誰もが経験するようなことが、育児ストレスの原因になり得ます。
疲れが限界に達しイライラを制御できなくなる前に、是非、次でご紹介するストレス解消法を試してみましょう!
2、育児ストレスを解消するには
育児ストレスを解消したい!そんな時は、以下の方法を試してみましょう。
(1)ありのままの気持ちを吐き出そう
育児ストレスを大きくしないためには、こまめに発散させることが大切です。
特に、「話す」ことはストレス発散に効果的!人に悩みを聞いてもらうことで自分の気持ちが整理できるため、なぜ悩んでいるのか?解決策は何なのか?をはっきりさせることができますよ。
そのためには、ありのままの自分をさらけ出すことが必要ですが、核家族化が進んだ現代では「気を許せる人が側にいない…。」というママも少なくありません。
そんな特には「心理カウンセラー」など、プロに頼ることをおすすめします!
日本では、心理カウンセラーを頼ることにハードルを感じる人が多いようですが、恥ずかしがったり、引け目を感じたりする必要はありません。知り合いではないからこそ、正直に胸の内を語ることができますよ。
(2)自分の状況を客観的に見直そう
人に話すのが良いと言われても、「そもそも人と話すことが苦手…。」というママもいますよね。そんな人は、育児の悩みや不安を紙に書き出すのがおすすめです!
- なぜストレスを感じているのか?客観的に自分を見て受け入れることができる
- 自分を客観的に見ることで、ストレスの原因が分かる
- 書くことで気分がスッキリ!リフレッシュできる
など、紙に書き出すことは、人に話すのと同じような効果が得られますよ。
(3)「まぁいっか!」の精神を大切に!
成果が見えにくい育児では、「完璧主義」はやめましょう!
台所に洗い物がたまっている。夕食を作る気力がない。自分の体調が悪いけど、子どもの習い事がある…。このような状況になった際、時には「まぁ、いっか!」と自分を甘やかすのも大事です!
少々洗い物がたまっていても、夕食がお惣菜でも、子どもの習い事を1回くらい休んでも、大きな影響は全くありません!それより、ママのストレスが膨らむ方が、余程育児に影響を与えます。
家事・育児をストレスフリーでこなすには、【無理をしない・諦める・気にしない】という一見マイナスに思われがちなことが、大切なこともあるのです!
(4)時には「自分にご褒美」を!
ママが趣味や楽しみを持つことは、決して悪いことではありません!
「ママだから我慢しなきゃ…。」という固定観念は捨て去り、是非、育児から離れて楽しむ時間を持ちましょう!その方が心に余裕が生まれ、家族に対し冷静に接することができますよ。
- 平日ワンオペ育児なら、土日のいずれかは「自分時間」を確保する
- 月に1度は夜に友人と出掛ける
- 夫婦2人で出掛ける機会も持つ
- マッサージやネイル、美容室などリフレッシュの時間を作る
など、積極的に自分にご褒美をあげましょう!
3、ママ達が実践!15の育児ストレス発散法
それでは、現役ママ達が実践している、おすすめの育児ストレス発散法をお伝えしていきます。
(1)リフレッシュの時間を確保する
①美容室に行く
白髪染めやヘアカラーは自分でもできるけど、リフレッシュするために必ず美容室に行きます!やっぱり綺麗になると嬉しくて、ストレス発散できますよ!(32歳・2児のママ)
②ランニングを楽しむ
夫が休みの日には、早朝に留守番をお願いして近所を走っています。わずか1時間ほどですが、一人で黙々と走ると頭の中が整理されてスッキリします!体を動かすので、心身共によい状態が保てていますよ。(41歳・2児のママ)
③丸一日子どもを夫に任せる
子どもと夫はアウトドアが好きですが、私は苦手。そこで、私は無理せず留守番することにしました。留守番中はたまった家事をしているのですが、なぜかルンルン!一人でいる時間が大事だと、改めて思いましたよ。(43歳・1児のママ)
(2)遠慮なく趣味を楽しむ!
①週1回夜はママさんバレーの日!
ママさんバレーが趣味で、毎週1回夜19時~21時まで練習に参加!最初は夫からブーイングがありましたが、週に1度の練習以外はほぼワンオペなので、説得して理解を得ました。バレーがあるから育児も頑張れます!(38歳・2児のママ)
②家族と趣味を楽しむ
私は手芸が好きなんですが、子どもがいるとなかなか没頭できません。そこで思いついたのが、一緒に手芸を楽しむこと!最初は子どもに手が掛かりましたが、小学校に上がってからは、一緒に黙々と手を動かしています。できた作品を見せ合うのも楽しいー!(34歳・1児のママ)
③自分の特技を活かす
1歳の娘がいますが、フラワーアレンジメント教室の先生を週1回しています!娘を預けてまでする必要があるのか?と自問自答することもありましたが、大好きな花に囲まれて生徒さんと触れ合う時間が、私には最高の癒しです!(30歳・1児のママ)
(3)食べ物で発散!
①お酒は最高のストレス解消法
平日17時…。子ども達は自由にテレビ鑑賞。私は料理をしつつワインを1杯!この時間があるから、寝かしつけまでの数時間を乗り切れます!(33歳・2児のママ)
②子どもに隠れてケーキを…!
美味しいお菓子やケーキはいつも子どもの口に入り、自分には残らないのがママの宿命。でも、最近では隠れて食べています!それが密かな楽しみであり、私のストレス解消法です!(29歳・2児のママ)
③お惣菜に頼る!
金曜の夕方は電池切れ…。何も作りたくありません!夕食を作るのは早々に諦め、朝のうちにお惣菜を買っておきます。夕食のことを考えずに1日を過ごせるため、物凄く気持ちが楽ですよ。また1週間頑張れます!(37歳・3児のママ)
(4)自宅で出来る発散法も!
①子供が寝た後に半身浴を楽しむ
子どもが寝た後は自分時間。好きなバスソルトを入れて、スマホを持ち込んで、ゆっくり半身浴を楽しみます!子どもが起きても、この時ばかりはパパに任せます!(30歳・2児のママ)
②録画したドラマを見る
子どもが寝た後、録画しておいたドラマを見ています。ドラマを見て思いきり泣いたり笑ったりすると、不思議と気分がスッキリしますよ。深夜に見ると翌朝眠いですが、今の私には必要な時間です!(39歳・1児のママ)
③お風呂で歌う
イライラ解消には、お風呂で熱唱するのが一番!お腹の底から本気で声を出すことで、モヤモヤも吹き飛びます。鼻歌ではなく、大声を出すのがポイントです!(33歳・3児のママ)
④みじん切りをする
子どもが3人いるので、なかなか自分の時間を確保するのが難しい私。イライラしている時、一心不乱にみじん切りをするとスッキリすることに気付きました!ミートソースやハンバーグが食卓に並ぶ時は、私がイライラしている時かも!?(42歳・3児のママ)
⑤断捨離をする
育児ストレスは断捨離で解消しています。家は片付くし、イライラも解消するので一石二鳥です!時々必要な物まで捨ててしまい、「あれ?俺の○○は?」なんて夫が言っていますが、心の中で謝りながら知らないフリをしています!(28歳・1児のママ)
⑥スマホを持ってトイレにこもる
うちの子ども達はママっ子。私がいるとちっとも夫と遊ばないため、休日はスマホを持ってトイレにGO!小一時間、ネットサーフィンを心おきなく楽しみます!(35歳・2児のママ)
いかがでしたか?皆さん、上手にストレス解消をしていることが分かりましたね!育児ストレスはためずにこまめに解消し、新たな気持ちで家族と向き合いましょう。
4、【番外編】ストレスが頂点!「体罰をしてしまいそう…。」と感じた時には
ストレスが頂点に達すると、「いい加減にしなさい!(パシッ!)」っと、子どもを叩いてしまう親もいます。
家庭内で体罰がどれほどあるのか?を正確に把握するのは難しいですが、体罰が未だ無くなっていないのは事実です。
文部科学省「体罰の実態把握について(平成30年度)」によると、平成30年度は、小学校179校、中学校220校で体罰が発生したことが判明しています。つまり、学校現場ですら未だに体罰がはびこっているのです。
家庭内外問わず、しつけで1回叩くのも立派な体罰。法律で禁止されています!体罰が発生する前に、ご紹介した育児ストレス解消法を試し、早めに「ストレスの芽」を摘み取りましょう。
それでも、どうしても子どもを叩いてしまいそうになったら、自治体の保健センター、子育て支援の窓口やNPOなどに相談しましょう。あなたに手を差し伸べてくれる人が、きっといます。
- 東京都:相談窓口 いじめ・体罰・虐待・子育て・育児放棄
- 大阪府:体罰等の相談・通報
- 福岡県:DVや児童虐待の相談窓口
まとめ
子育て中の親なら、多少イライラすることは珍しいことではありません。
肝心なのは、小さなイライラが積もりに積もって爆発するのを防ぐこと。日頃から「ストレスの芽」をこまめに摘み取り、ためこまないのが大切です。
ご紹介した育児ストレス解消法を参考に、心に余裕を持って子どもと向き合ってみて下さいね。
hiromiです!幼少期、言葉の発達に悩んだ息子も今や小学1年生。普通に会話できるように成長しています。子育てが少し落ち着いた今、酵母から手作りするパン作りに夢中!ナチュラルで豊かな暮らしを目指しています。