幼児教育

理科が好きになる!人気の「実験遊び」で探求心の扉を開こう

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ブロックやプラレールにおままごと!子ども達は楽しそうに遊んでいるけれど、最近遊びがマンネリ化してきたなぁ…。そんな風に感じている人はいませんか?

  • 子どもの遊びにバリエーションを持たせたい。
  • 学びの多い遊びをもっと取り入れたい!

そんな時におすすめなのが、理科をベースにした「実験遊び」です。

「理科」や「実験」と聞くと難しいイメージをもつ人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。幼児から気軽に楽しめるものが、意外に多くあるのです。

今回は【幼児~小学校低学年】が楽しめる実験を大特集!実験を通して身に付くことや、3歳の息子が実験遊びにチャレンジした結果もレポします。

是非実験遊びにチャレンジし、お子様の探求心の扉を開きましょう!

1、人気の「実験遊び」とは?

実験遊びは「簡単な実験で遊んでみよう!」という気軽なもの。本格的な科学実験とは異なりますが、子どもの食いつきは「凄い」の一言です。

事実、実験中の子ども達は好奇心のかたまり。「これから何が始まるの!?」「どんなことが起きるの!?」と目を輝かせ、ワクワクしている様子がうかがえます。

このように子ども達を夢中にさせる実験遊びですが、ただ単に楽しいだけではありません。実験遊びなら、楽しみながら「理科」に触れることができるのです。

そのため、算数や国語の取り組みはしていても、理科の楽しさに触れる機会がほとんどない!とお悩みのママパパにも、実験遊びはおすすめです。

最近問題となっている「子どもの理科離れ」にも、一石を投じることができるかもしれませんね。

2、理科の実験を通して身に付くこと

子ども達をワクワクさせてやまない実験遊びでは、様々な能力が身に付くとも言われています。詳しくみていきましょう。

(1)考える力が養われる

子どもにとって実験遊びは不思議の連続!「どうしてこうなるの?」「なぜなの?」と考えることが沢山あります。

実はこのように疑問をもつことは、子どもにとって大変良いこと!じっくり考える力や、分からないことを自ら学ぶ姿勢を、身に付けることができますよ。

実験中は、子どもの「なぜ!?」「どうして?」に沢山出くわし、ママパパは対応に追われるかもしれません。しかし、ここでしっかり相手をすることで、お子様の学ぶ力が育つと言われています。

  • 質問の答えが分からない時には「ママパパも分からないから一緒に調べよう!」など、親子で答えを調べる
  • 質問の答えが分かる時でも、すぐには教えない
  • 子どもにヒントを与え、自ら考える機会を作る

など、「考える力」を育む声掛けや工夫をすれば、実験遊びがさらに充実したものになりますよ。

(2)集中力が身に付く

実験の種類によっては、結果が分かるまでに時間を要するものや、慎重な作業が必要なものもあります。

「飽きないのかな?」と思われがちですが、実験に没頭している時の子どもは、優れた集中力を発揮しています。きっと、楽しい!もっと知りたい!やってみたい!という気持ちが溢れ出しているのでしょうね。

ただし、その子にとって簡単すぎる実験や、反対に難しすぎる実験では、かえって集中を邪魔してしまうこともあるようです。お子様のレベルに適した実験を選び、将来に渡って役立つ集中力を養いましょう。

(3)好奇心や探求心を刺激する

実験遊びは、子どもにとってマジックのようなもの!普段の遊びではなかなか実感できない、好奇心や探求心を刺激することができますよ。

与えられたものも淡々とこなす「受け身の姿勢」では、AI時代では通用しないとも言われています。お子様の好奇心や探求心を大切にし、積極的に物事に挑む姿勢を育みましょう。

(4)説明を理解する力が育つ

実験遊びでは説明を理解する力も育ちます。実験手順を間違うと思うような結果が出ないため、説明や手順をしっかりと理解し、その通りに進めることがとても大切なのです。

一通り説明した後、もしお子様が「うまくいかない!」と困っている時には、「どうすればいいと思う?」と優しく問いかけてみましょう。ママパパが手取り足取り教えるのではなく、実験のサポート役に徹することがポイントです。

説明が理解できるようになると、そこからの自立もスムーズです。将来、教科書や説明書を自分で読み、自らの手で疑問を解決できる大人を目指しましょう。

3、【3歳・7歳の我が子がチャレンジ!】人気実験遊びを通して学んだこと

沢山のメリットがある実験遊びを、我が子にも体験させたい!そんな想いから、手軽にできる「砂鉄採集」にチャレンジしました。

(1)砂鉄採取のやり方

①準備するもの

  • 紙コップ
  • 磁石
  • ビニール袋

②遊び方

砂鉄採集の遊び方はとてもシンプル!公園の砂場に磁石を入れ、くっ付いた砂鉄を紙コップに集めましょう。

後から分かったことですが、磁石をビニール袋に入れておくと集める時に楽です!私達は磁石に直接砂鉄を付けたため、紙コップに移す際に少々苦労しました。

(参考:footfoot|http://ka-mato-ru.sub.jp/top/?p=24690

③注意点

砂鉄採集はとてもシンプルな実験遊びですが、幼児が行う際には注意が必要なこともありました!

  • 砂や砂鉄が目に入らないよう注意する
  • 強力磁石を使うと沢山の砂鉄がとれるが、「超強力」と呼ばれる磁石には注意が必要!子どもが指を挟む危険性がある
  • 砂場を占領しないよう周囲に気を配る

など、安全に楽しく遊ぶことを心がけました。

(2)砂鉄採取の感想

ただ砂鉄を集めるだけで子ども達は楽しめるのだろうか…?そんな不安は、公園で磁石を出した途端に消えました!

「ママ、それ何?何するの!?教えて!」と、質問の嵐。砂鉄のとり方を教えると、夢中になって砂鉄を集め始めました。

小一時間ほど頑張った結果、大さじ1杯程度の砂鉄採集に成功。これでよし!帰宅しようと思ったその時、3歳の息子が私に磁石をピタッとくっつけてきました。「ママにはくっ付かないね。」そう言ったかと思うと、今度は公園の木にピトッ!「これもくっ付かないねぇ…。」

息子は、磁石が何かにくっ付くものだということを自然に学んでいたのです。

(3)実験の後は「考察」もしよう

せっかく湧き出てきた好奇心を活かそうと、家に帰ってからも磁石で遊ばせました。

  • 金色や銀色の折り紙
  • 硬貨
  • アルミホイル
  • フライパン

など、7歳のお姉ちゃんの手も借りながら、磁石が付きそうなものをチョイス!その結果、今回一番興味深かったのが「金色」と「銀色 」の折り紙を息子が選んだことでした。幼い子どもは、「色」で磁石が付きそうなものを判別していたのです。

さて、集めたものに磁石がくっ付くか実験した結果…皆さんは分かりますか?

この中で磁石がくっ付いたのは、意外にもフライパンのみ!金属なら何でもくっつきそうですが、アルミホイルや硬貨には磁石は反応しないのです。子ども達と一緒に調べた結果、磁石にくっ付く金属は【鉄・ニッケル・コバルト】ということが分かりました。

今回、砂鉄採集からここまで実験が広がったことに驚いたと同時に、実験を遊びで終わらせないためには、「考察」することが大切!ということを改めて感じました。

4、理科の実験をする時の注意点

楽しく学びの多い実験遊びですが、注意すべき点もあります。

(1)隠れた危険に注意する

幼児向け実験の多くは安心して楽しめるものですが、隠れた危険に注意が必要です。

例えば、先ほどご紹介した超強力磁石もその一例!まさか磁石に指を挟まれるなんて、あまり思いつきませんよね。

また、「クエン酸」や「重曹」を使う実験にも落とし穴があります。

クエン酸や重曹にはグレードがあるため、食品として使う時には「食品用」を選ぶ必要があります。家にある掃除専用の重曹を、うっかり食品の実験に使うことがないよう注意して下さいね。

(2)実験は必ず大人と一緒に行う

隠れた危険を見逃さないためにも、実験遊びは必ず大人と一緒に行いましょう。

大人が適切な声掛けでサポートすることにより、更なる学びの効果も期待できますよ。

(3)汚れてもよい格好で行う

実験遊びでは洋服が汚れることもしばしば。汚れてもよい&作業しやすい服装で、思いきり遊びましょう。

5、幼児におすすめの理科実験遊び

幼児でも楽しめる!おすすめの実験遊びをご紹介していきます。

(1)みかんの汁であぶり出し

①実験方法

みかんやレモンの果汁を水で薄め、筆にとって画用紙に文字や絵をかいてみましょう。そのままでは何も見えませんが、乾いてからコンロであぶると…何と文字や絵が浮き出てきます!

②実験原理

なぜ文字が浮き出るのか?それは、柑橘類に含まれる酸などが、紙の成分であるセルロースと反応するためだと言われています。紙は水分を含むためすぐには焦げませんが、柑橘類の酸の部分は水分を保ちにくいため、紙よりも早く焦げてしまうのです。

(2)空気砲

①実験方法

テレビで一躍有名になった「空気砲」も、簡単に作ることができます。ダンボール箱の小さい方の側面に、半径8cmの穴を開けましょう。両手で勢いよくダンボールを叩けば、空気が飛び出します!

動画では空気を可視化するためにフォグマシーンを使っていますが、なくても全く問題ありません。空気は見えませんが、穴の前に立つと強い風圧を感じますよ!

私も子ども達と空気砲を作りましたが、空気の勢いにビックリ!家族みんなで大盛り上がりしましたよ。

②実験原理

空気砲の原理は実は複雑。空気と摩擦の関係や流体力学などが関係しているため、子どもには噛み砕いて教えましょう。

空気が穴の外に出る「一瞬」を切り取り、言葉で説明してみるのがおすすめです。

【ダンボールを叩くと中が狭くなり空気が押し出される→押し出された空気が穴の外に出ることで広がる→叩いたダンボールの側面が元に戻ると、穴から出ようとしていた空気の中心が吸い戻される→そのため、空気はドーナツ状になって進む】

幼児の場合は原理が理解できないかもしれませんが、空気の勢いを体験するだけでも新鮮でした。

(3)水が漏れない!不思議なビニール袋

①実験方法

ビニール袋に水を入れ、尖った鉛筆をどんどん刺していきましょう。水が漏れる!と思ってしまいますが、予想に反して水は全く漏れません。

鉛筆を刺すとどうなるか?ある程度予想を立ててから、実験をスタートしてみましょう。

②実験原理

水が漏れない原因は、ビニール袋の素材「ポリエチレン」が深く関係しています。ポリエチレンは摩擦があると縮むという特徴があるため、鉛筆によってできた穴の周りが縮み、結果として水漏れを防いでいるのです。

(4)色が変わる花

①実験方法

続いては、女の子に大人気の実験!水を入れたコップに食品着色料を投入。白い花(デイジーなど)をいけて一晩経つと…花びらの色が着色料の色に変化します!

②実験原理

この実験は植物の「毛管作用」を利用したもの。水には、重力に逆らって細い場所を通る作用があります。色のついた水が茎から花びらの移動するため、花びらが色付くというわけですね。

6、子ども向け【人気の理科実験】がみつかる!おすすめのサイト8選

もっと子ども向けの実験が知りたい!という方は、以下のサイトを参考にしてみて下さいね。幼児~小学生向けの実験が、沢山紹介されていますよ。

サイトを覗いてみると、楽しそうな実験が盛沢山でしたね!

実験に苦手意識がある人は、最後にご紹介した「でんじろう先生のサイエンスショップ」を覗いてみるのもおすすめです。気軽にチャレンジできる実験キットが揃いますよ。

まとめ

実験遊びは気軽にできるのが魅力ですが、そこから学べることは親子共に多々あります。

私自身、子ども達との実験遊びを通して【好奇心・集中力・考える力】などが育まれることを肌で感じることができました。

是非皆さんも、親子で実験遊びをしてみましょう!お子様はもちろん、ママパパにとっても有意義な時間になりますよ。

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