お子さんが小学校に差し掛かってくる頃、考え始めることがあります。
「小学校前に、勉強についていくことが出来るように、勉強の基礎みたいなものに触れておいたほうが良いのではないか。」
いわゆる3〜5歳はプレ小学生期とも呼ぶことが出来るのですが、この時期からプリントに触れて慣れておくことで小学生に上がったときに苦労しなくなります。
最近では、ネットを検索すると高品質な幼児向けのプリントが無料で配布されています。
ここでは、どのようなサイトがあるのか、どういったジャンルのプリントがあるのか、どのような内容にチャレンジしていくべきなのかをお伝えしていきます。
1日数分、1枚からでも成果が出てしまうプリント。お子さんが興味を持ったプリントに挑戦していって、華麗な小学校デビューを果たしましょう。
目次
1、プレ小学生の幼児時期からプリントで遊ぼう!
(1)親の伝え方一つでプリントは「遊び」になる
「プリント」というと、どうしても私達がこれまで小中高大と過ごしてきた「勉強」を想像してしまいますよね。
勉強に対する皆さんの一般的なイメージは「負」の感情だと思うので、幼児に対して勉強をさせるなんて!と思ってしまうかもしれません。
しかし、幼児向けのプリントとは、確かに勉強なのですが、プリントでありながら、「遊び」の一種だといえるのです。
線を引くこと、めいろを抜け出すこと、数を数えること、同類を見つけること。親の伝え方次第でこれら全て楽しい遊びになります。
遊びであれば、小学校前でも取り組むことができそうですよね。
(2)プリントに慣れると小学校の勉強で困らないってホント?
幼児の時期からプリントに慣れることによって、小学校から始まる勉強に困らなくなると言われています。
これは、先程お伝えしたように、プリントで勉強するという姿勢に慣れることももちろんですが、プレ小学生時期と呼ばれる幼稚園時代に、小学生で習う内容を先取りすることも出来るからです。
幼児時期のお子さんの成長速度は凄まじいです。その頃にほんの少しずつでも、例えば1日1枚だけプリントをするだけでもどんどん知が蓄積されていき、小学校から初めて勉強を始める子に比べてかなりの差が生まれていきます。
2、無料で高クオリティなプリントを配布しているサイト一覧
(1)プリントキッズ — 就学前幼児プリント
http://print-kids.net/print/youji.html
検索でも上位表示されている、お子さんを持っているママが自分で制作されているプリントサイトです。
配布されているプリントは全て無料、年齢別や、習熟度別に公開されているので、お子さんに合わせたプリントも探しやすく、おすすめのサイトです。
プリントの掲載枚数も多いので、お子さんの好みに合えば3年生になるまでずっと付き合っていくことが出来るサイトです。
(2)キッズステップ
http://kids-step.com/
習熟度に合わせたジャンル別のプリントが無料で配布されているプリントサイトです。
考えることが楽しくなる、わかることが嬉しくなる、をコンセプトに作っているので、配布されているプリントは、誰でも楽しく勉強を始めることが出来る仕上がりになっています。
トップページに何歳から何を始めたら良いかの目安が書かれているので、それを参考にプリントを選ぶことが出来ます。
逆に難しかったら、一つ前の年代のどのプリントをすればよいのか、も見てわかります。
(3)一年まえ組 — 幼稚園模擬入学試験
http://www.itscom.net/contents/maegumi/yochien/sham/
受験を考えている方向けの模擬試験を想定した無料プリント配布サイトです。
内容は前の2つと比べて難易度が少々高めですが、受験勉強の練習の一環としてはもってこいな内容です。
こちらのサイトも全てのプリントが無料で配布されています。
(4)キッズ@nifty — プリントあそび
http://kids.nifty.com/enjoy/index.htm
無料のぬりえが配布されているサイトです。
ぬりえ以外にも点つなぎやめいろなどが配布されていますが、全てモノクロでこれらも最後に色をぬることが出来るようになっています。
線だけなので、他のサイトと比べて印刷代も安く済みそうですね。
3、年齢別!プリントの難易度カテゴリー別早見表
さて、無料サイトはいくつか紹介させていただきましたが、どれくらいの年齢の子がどれくらいの難易度のプリントに触れてみたら良いのか、わかりませんよね。
ここでは幼児向けにプリントを3つのジャンルに分けてどういった難易度のものがあるのかをご紹介していきます。
教材を買うわけではなく、1枚1枚印刷するのが無料プリントです。
「試しに難易度の低いものから始めて子供の様子を見る」というのが簡単にできてしまいますので、これからご紹介していく習熟の図を参考にお子さんにあった難易度を選択してみてください。
(1)運筆—自分の思うように線を書けるようにする
最初は鉛筆やクレヨンを持って線を書くことすらとっても大変です。
自由にお絵かきをしているときに、ある程度書くものをコントロールすることが出来るようになってきたら、簡単な線をなぞったりするところからスタートしてみましょう。
めいろや図形を書くことはお子さんによって得手不得手があると思うので、順番を前後させてみてもいいかもしれません。
(2)算数—数の数え方や大小数字を理解する
算数のジャンルは、最初はものの数を数えることができるようになるところからスタートします。
数を数えることが出来るようになったら、数の比較に挑戦してみましょう。例えば「右のいちごは3つ、左のいちごは4つ、どっちのほうが多いかな?」等。
そして数の大小を理解することができたら、次は「1,2,3,4…」と数字を覚えて、数の大小が理解できるようになれば、一年生へのスタートはもうバッチリです。
四角いつみきの数を数えたり、足し算をし始めるのはかなり難易度が高く、様子を見てチャレンジしていくようにしましょう。
(3)国語—ひらがな・カタカナを覚える
先にひらがなの読み書きができるようになってから、次のステップとしてカタカナに挑戦していきましょう。
ひらがなは無料プリントで配布されている「あいうえお表」や「フラッシュカード」などがおすすめ教材で、指を指しながら即興でママやパパと歌を歌いながら遊び感覚で取り組むと、すぐに覚えますよ。
4、プリントはいつから始めるべき?
(1)子供がやってみたい!と思ったときが始めるタイミング
一概にプレ小学生時期に!と言っても、お子さんの成長速度は人それぞれですから、どのタイミングで始めたら良いのか悩みますよね。
何歳に差し掛かったら、と紹介されている記事もありますが、この記事では「お子さんが興味を持って、『やってみたい』と言った時期」がプリントを始めるタイミングだと考えています。
興味のないものを無理やりやらせても逆効果になることの方が多いですし、まだプリントをやり始めるための身体と心の準備が出来ていないのかもしれません。
この時期からプリントを始めるのはむしろ早いくらい、ということを忘れずに、お子さんがプリントを見てやってみたいと言うまで、待ってみてはいかがでしょうか。
(2)ママやパパがやっていることに興味を持ったときがチャンス!
パパとママが机に向かって紙に何かを書いている時、お子さんが「なにしてるの〜?」と興味を持って見に来ることがあります。
このときこそが、プリントを始めるチャンス。
一緒にやってみようか、と用意してあったプリントをセットしてみてください。最初の頃は真っ白な紙でもOK。
お子さんのプリントを見ているうちに、自分の書いていた書類のことを忘れて、お子さんと一緒にお絵かきに夢中にならないよう注意してくださいね。
5、プリント教育をするときのあれこれと気をつけたいポイント
(1)正解することがゴールじゃない
お子さんには無限の発想力があります。
プリントを行う上で最も大切なのは2つ
問題に対して考えていった仮定
考えて出てきた結果
めいろあそびや線を引くプリントで、パパやママが正解だと思っている内容にたどり着かないことは、多々あると思います。
しかし、それもまたお子さんが考えた一つの結果であり、発想を評価してあげることがこの時期の大切なことです。
(2)まだ出来なくてあたりまえ
記事の中で何度もお伝えしていますが、このプレ小学生時期でそもそもプリントを始める、ということはかなりアドバンテージな遊びです。
3〜4歳のこの時期は机に向かっても10〜15分くらいしか集中することができません。
これは、ご紹介しているプリントサイトのプリントを1枚終わらせることが出来るかどうかの時間です。
まだ出来なくてあたりまえ、ということを念頭に置いておけば、親が思いつめること無くプリントを進めることができそうですね。
(3)全然興味を持ってくれない時は?
そろそろ小学校に入る時期も差し掛かってきているし、プリントなどを始めたほうが良いのでは…?と親が思ってプリントを用意しても、全然お子さんが興味を持たない。
プリントに限らずですが、こういったことってありますよね。
「興味を持った時で良いと思っているのだけれど、息子・娘が1年生に上がったときに困らないようにしてあげたい。」
だから、少しだけでも触れさせてあげておきたい親の気持ちもあると思います。
ではどうするのかですが、興味を持ったものから親が上手く誘導してみましょう。
お子さんは日常の様々なことに興味津々です。日常の中に隠れているプリントと似たような状況に興味が出たら、すかさずプリントに誘導していく。
例えばママやパパと一緒に何かの数を数えるようなシチュエーションが家の外であったら、自宅に帰ってきて少し落ち着いてからプリントでも数を数える課題にちょっと触れてみましょう。
でもあまり神経質になる必要はありません。この場合、外で数を数えている段階ですでにもうお勉強はできているのですから。
どうしても少しプリントに触れさせたいママやパパは、プリントはあくまでももう一歩、と言った感じでトライしていくようにしてみましょう。
(4)1日1〜2枚が目安?集中力が切れるのが早いのはしょうがない理由
よくこの時期のお子さんを持っているパパやママの悩みとして、「集中力が全然続かない」といった声が聞こえてきます。
しかし安心してください。この時期は、まだ一つのことに集中することができなくて当然です。
年齢が5歳以下のお子さんの集中力は、15分続いたら長いほうなのです。
掲載しているプリントは比較的難易度の低いものも多く掲載されていますが、難易度が低いものであっても、初めての課題は1枚あたり10〜15分以上かかってしまいます。
つまり、1回集中したときに1枚のプリントを終わらせることが出来るかどうかなのです。
色んなことをしたがるこの時期は、一回集中力が切れてしまうともう一回取り掛かろうとするのに時間を要したり、できなかったりします。
集中力が切れてしまう時間を考慮して、例えばママやパパが休憩を入れてあげると最後までやり遂げられる確立がアップします。
6、プリントをする際の環境を整えよう
(1)集中できる環境
集中力は最長でも15分ぐらいしか続かないと言われていますが、気が散る環境にいるとこの時間はもっと短くなってしまいます。
まずはお子さんが集中出来る環境を整えましょう。
静かな空間を用意する(テレビなどは消す)
机と椅子 → リビングのテーブルや折りたたみ式の簡易的なものでもOK
幼児向けの鉛筆やクレヨン → 年齢に合わせて書きやすいものを!
周りに気が散るようなものを置かない(おもちゃなどは片付ける)
勉強机などが無くても、お子さんがプリントに向かいやすいテーブルがあれば十分です。
気が散ってしまった場合は、原因を分析してみて、年齢に応じて、というのもありますが、一つ一つ解決していくと更に集中力が続く時間が増えていきますよ。
(2)幼児向けの文具
勉強机なども大事ですが、お子さんが書きやすい幼児用の文具を揃えましょう。
①クレヨン
http://amzn.to/2wiJvHF
幼児向けにデザインされたクレヨンです。
お子さんの小さい手に合わせて握りやすく、少ない力で書くことが出来るのでおすすめです。
ロケット型なので何色使ったとしてもお片付けもとっても簡単です。
プリントだけでなく、お絵かきなどでも使えそうですね。
②子供向け鉛筆(2〜4歳向け)
http://amzn.to/2wiZwNu
握りやすい形をした、三角形の鉛筆です。
鉛筆の持ち方の練習もすることができちゃいます。
③お絵かき用ロール紙
http://amzn.to/2wt1nA7
紙がすぐになくなってしまうといったママにおすすめなのがロール紙です。
のびのびと、自由な発想でたくさんの絵を描くことが出来ます。
プリントの復習などにも使えますね。
④プリント用紙(500枚)
http://amzn.to/2wiOFDl
ご紹介したサイトのプリントを印刷するためのプリント用紙です。
たくさん使うでしょうし、家計のことを考えてアマゾンで一番安いものを探してきました。
ちなみに大量購入の場合は5パックセットの2,500枚入りのものが1,700円くらいで販売されているのですが、たくさんあって困ることはないので、少ないサイズで様子を見てすぐに消費してしまうようでしたら5パックセットの購入を検討をしても良いかもしれませんね。
5パックセットはこちらからどうぞ(http://amzn.to/2ikMcm9 )
まとめ
いかがでしたでしょうか。
無料のプリント配布サイトがたくさんあるおかげで、プリントを始めるハードルはぐっと下がりました。
お子さんの成長に合わせたプリントも習熟度に合わせて探すことが出来るので、課題の方に困ることはなさそうですね。
パソコンとプリンターがある方は、是非一度プリントしてみて、お子さんとチャレンジしてみてくださいね。
趣味は薬膳料理とヨガ。
よく食べよく寝る元気いっぱいの息子(3歳)のママ。
かわいいけれどいつも足にまとわりついてくる甘えん坊の息子の将来が心配。
あと仕事と育児で毎日がいっぱいいっぱい。
きちんと料理や掃除をしたいのに家事の時間が確保できないのが悩み。