病気

うちの子は肥満!?幼児の肥満にひそむリスクと予防方法を知っておこう

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愛する子供たちの健康は、パパやママの大変気になるところですよね。

その中でも特に子供の肥満への関心は高くなってきています。

この記事では、子供の肥満の判断基準や肥満が将来にどういう影響を与えるのか、また、食事や生活習慣などによる肥満の予防方法をご紹介しています。ぜひ参考にして、お子さんたちが元気に楽しく過ごせるようにしてあげてください。

では早速、子供たちをとりまく肥満の状況からみていきましょう。

1、子供の肥満は増えている?

子供の肥満は、昭和30年代後半と比較してなんと3倍にもなっていて、1割近くの子供が肥満といわれています。

肥満や高コレステロール血症が大変な勢いで増えており、生活習慣病予備軍と考えられている状態の子供は5人に1人です。

小児肥満は海外の話ではありません。日本人の20歳以下の血清総コレステロール値は、欧米の平均値を上回っています。

では、肥満が増えた原因はなんでしょうか?

主に食生活の変化、食事の時間が不規則であること、おやつの食べ過ぎ、運動する環境が少ないことなどがあげられます。

2、肥満を気にするのはいつ頃から?

将来の肥満を引き起こす原因は脂肪細胞にあり、その脂肪細胞が増えやすいのは「生後1年まで」といわれていますが、0歳のころはまだ気にする必要はありません。母乳やミルクの節制などは栄養不足になりますので、医師の指示が無い限りはやめましょう。

では、いつ頃から気にする必要があるのか、というと3歳ぐらいからと言われています。3歳頃から肥満の傾向があると、小学生になってからも体重増加がみられ、小学高学年になるころには高度肥満になる子もいます。その後も肥満は続き、大人になっても肥満傾向が高いというデータもあります。

3、幼児の肥満の判定方法

大人の肥満と幼児の肥満は判定方法が違い、幼児の肥満については一般的によく知られているBMIは用いません。

(1)肥満度による判定方法

一般社団法人 日本小児内分泌学会によれば

肥満度(%)=(実測体重-標準体重)×100÷標準体重

とされています。判定基準は以下の通りです。

①幼児

15%以上 太りぎみ

20%以上 やや太りすぎ

30%以上 太りすぎ

②小学生

20%以上 軽度肥満

30%以上 中等度肥満

50%以上 高度肥満

③乳児

乳児にはこの基準は用いません。2次性肥満(症候性肥満)と呼ばれる状態以外は経過をみてよいとされています。2次性肥満の特徴は、身長の伸びが悪くなることです。病気が隠れていて肥満という状態になっていることがあるので、気になる場合は医師に相談してみましょう。

(2)カウプ指数による判定方法

カウプ指数=体重(kg)÷身長(cm)²×10⁴

カウプ指数とは、乳幼児 (3ヶ月〜5歳) につかわれるものですが、月齢や年齢によって「肥満」とされる数値が変わります。

1歳半くらいまでの乳児であれば

14未満 やせている

14 以上~21 未満 普通

21 以上 肥満

となります。

4、幼児の肥満はリスクがいっぱい!将来の生活習慣病予備軍に

(1)大人だけはない!子供でも生活習慣病に

幼児の肥満は、健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか?幼児期の肥満は成人肥満につながりやすいと言われています。25%が成人肥満になるというデータもあります。それだけでなく、将来の生活習慣病予備軍になることはもちろん、幼児期にも影響があることがわかってきました。

一昔前は成人病と呼ばれていたものが、生活習慣病と呼ばれるようになった背景は、加齢のみならず主に生活習慣から来る病気だとみられるようになったためです。生活習慣病は、大人のものだけではなく子供でもなるということが言われるようになってきたのです

生活習慣病は、生活を管理しなければいけません。子供は管理できないので、パパやママがしっかりと見てあげる必要があります。

(2)生活習慣病になるとどうなるの?

生活習慣病の多くは、その疾患自体が直接的な原因となって命に係わるものではなく、多くは糖尿病・脂質異常症・高血圧症へと移行し、一定の期間を経て動脈硬化などの血管の障害を引き起こします。

そして動脈が破れる、詰まるなどすると、そこから先の細胞機能が死滅や低下します。太い動脈(胸部大動脈・腹部大動脈)が破損の場合は、死に至ることもあります。脳卒中、心筋梗塞なども生活習慣病によって引き起こされる大変こわい病気です。

(3)大人になってからよりこわい!子供の生活習慣病

子供が生活習慣病にかかるとどうなるでしょうか?大人になってからかかる場合と比べて、血管に障害をかかえる期間がとても長くなります。子供でも糖尿病、高血圧、脂質異常症になることがあり、動脈硬化も進行してしまいます。

虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳卒中など)になって時には命に係わる状態になるか、合併症(動脈硬化、脂肪肝、睡眠時無呼吸など)をおこすことがあります。一度身についた幼児期からの生活習慣は、続いてしまうことも珍しくありません。幼児期から気を付ける必要があるのです。

5、肥満になる原因は?

消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ることがなければ、肥満になっていきます。具体的には

  • おやつやジュースの摂り過ぎ
  • 食事バランスの悪さ
  • 不規則な生活リズム
  • 運動不足

などがあげられます。

1970年代以降に、ライフスタイルの変化から子供の肥満が増えていったのが原因と考えられています。

6、早ければ早いほど良い!肥満に向けた予防法とは?

(1)早めに始めよう

早いうちに、なぜ肥満対策をしたほうがよいのでしょうか?

①大人になってもずっと肥満のままに?

幼児期の肥満は思春期の肥満につながり、思春期の肥満はその後の長い人生にも大きな影響を与えます。小学校入学前に太り始めることをアディポシティリバウンドといいます。このアディポシティリバウンドを避けねばなりません。

②幼児期の肥満は骨の成熟を早め、成長を止まらせる?

体重は骨にのしかかります。そのため、肥満の子供は骨の成熟が早くなることから成長期が早まり、痩せている子よりも身長が高いことが多いとされています(もちろん絶対ではありません)。

成長期が早まると早く成長が止まってしまうことになり、それ以上身長が伸びなくなるので 中学生や高校生になると他の子達の背が伸び、大人になるころには「身長が低い」といった状態になる確率が高いとされています。

③思春期になると子供が親からのアドバイスを聞き入れにくくなる

子供にもよりますが、思春期になるとより自尊感情が芽生えているため、親からのアドバイスや周りからの指導を受けたがらないお子さんも少なくありません。

また、幼児期のころについた食生活、習慣は思春期になってから変えようとしてもかなり難しく、これが大人になってしまえば更に難しくなります。

(2)おやつは禁止しないで、量と内容に気を付けよう

子供が大好きなおやつですが、糖分が多く、おやつの量が多すぎると肥満の原因になります。しかし、おやつを禁止にすると子供の楽しみを奪うことになってしまいます。考慮すべきは、おやつをあげるあげないではなく、おやつの内容と量です。健康的な太りすぎないおやつに変更しましょう。

大人が思う子供向けのものと、実際に子供が食べるものは違ったりもします。子供の楽しみや奪わないようにしながらも、健康に配慮したものを選んであげましょう。

また、3食しっかりと食べれているでしょうか?食事の量が足らず、おやつを食べてしまっていないでしょうか?糖分と動物性脂肪の取りすぎに注意して、3食の食事もしっかり食べるようにしましょう。

(3)外で遊ぶ時間を増やす 公園などに連れだして、体を動かす

子供は「一緒に遊ぶ」ことが大好きです。ゲームが好きで室内にずっと閉じこもっている子もいるかもしれませんが、幼いころから外遊びが好きになるには パパやママが外で一緒に遊んであげ、走り回って遊ぶ楽しさを教えてあげましょう。

広い公園や広い場所で、思い切り遊んでみるようにしましょう。そうすれば、エネルギーの消費も進んで、肥満になりにくい体になりますよ。

(4)家族で食卓を囲む

ミネソタ大学とコロンビア大学の研究によると、家族で食事をする子供は肥満になりにくいことが分かっています。

研究によると、

①標準体重の子

  • 家族のだんらんに加え、その中で親が子供を励ましたり理解しあう関係性がある
  • 食事の80%を食卓でとっている
  • 食卓に親がいる
  • 野菜・果物・カルシウム・全粒穀物の摂取量が多いという結果が示されている

②肥満の子供

  • 食卓の雰囲気がよくなく、時間や場所もバラバラだった
  • 肥満の子は食事の55%を食卓でとっている

家族で毎日一緒は難しい家庭の場合は、週1-2日程度でも肥満の比率は低下しているというデータがあります。忙しいご家庭でも、週の何回かは一緒に食事をとることを心がけてみてはどうでしょうか?

まとめ

今回は子供の肥満の判断基準や、肥満がその子にどのような影響を与えるのかを書きました。

食事や生活習慣などの予防方法も参考になりましたか?子供のころの健康は生涯にわたって、良くも悪くも影響を与えます。

家族一緒に、健康な子供の生活、体を目指していきましょう!

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