病気

水ぼうそうってどんな病気?かかってしまった時の注意点と予防方法を徹底解説!

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「水ぼうそう」はよく耳にする病気ですね!

しかし、水ぼうそうについて詳しく知っている人は意外に少なく、「よく子どもがかかる!」「赤い発疹が出る!」という認識程度の人が、ほとんどだと思います。

確かに水ぼうそうは、「発疹が出て、子どもがかかりやすい病気」ですが、

時に重症な合併症や後遺症が残ること、妊婦がかかった時のリスクなど、知っておくべきことが沢山あるのをご存知でしょうか?

ここでは、水ぼうそうの症状や予防接種に関する基礎知識はもちろん、感染経路や稀に起きる合併症についてまで、幅広い知識をお届けします!

いざと言う時に慌てずに済むよう、水ぼうそうについて正しい知識を持ち、家族の健康を守りましょう!

1、水ぼうそうとは

(1)水ぼうそうの特徴

水ぼうそうは「水痘・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルス」による、感染症!

皆さんご存知のように、10歳以下の子どもに多い病気です。

このウイルスに「初めてかかった状態」=「水ぼうそう」で、一度かかると終生免疫ができるため2度かかることはありません!

そして、水ぼうそうの最大の特徴とも言えるのは、その感染力の高さ!

一度も感染したことのない子どもが、家庭内で患者に接触すると、何と90%の確率で発症すると言われています!

そのため兄弟姉妹間での感染は、ほぼ避けられないのが現状です。

(2)水ぼうそうの症状

初期症状は、2~5日の発熱と赤い発疹です。この発疹はやがて全身に広がり、以下のような段階を経て変化していきます!

まず「紅斑(こうはん)」(赤い小さな発疹)が発生し、次第にそれが盛り上がって「丘疹(きゅうしん)」になります。さらにその後、水ぶくれを伴う「水疱」に変化し、最終的に「痂皮(かひ)」(かさぶた)になって完治します。

この間はおよそ一週間前後と言われており、発疹が水疱になった時に痒みが一層強くなります。

紅斑

【赤い発疹】

水疱

【水ぶくれ】

【かさぶた】

痂皮

丘疹

【発疹が盛り上がる】

38℃前後の発熱

(ピーク時には4種の発疹が混在)

強い痒み!

一週間程度

(写真参考:http://himez.jphttp://www.tanpopokodomo-clinic.comhttps://www.miyake-naika.or.jp

2、水ぼうそうの感染経路は?

感染力が強いと言われている水ぼうそう!一体どのような経路で感染するのでしょうか?

(1)空気感染

水痘・帯状疱疹ウイルスは非常に小さく軽いため、空気中をフワフワと漂っています。

この空気中を漂うウイルスを吸い込んで、水ぼうそうに感染してしまうことを、空気感染と言います。

水ぼうそうは、「患者がいた部屋に30分以内に入れば空気感染する!」と言われるほど、かかりやすい病気です!

流行時期には、いつどこで感染してもおかしくありませんね。

(2)飛沫感染

「せき」や「くしゃみ」などで、体の外に出されたウイルスを吸い込んでしまい感染することを、飛沫感染と言います。

水ぼうそうには、「せき」や「くしゃみ」の症状はありませんが、くしゃみなどは何かの拍子で出ることも珍しくありません。

水ぼうそうに限らず、具合の悪い時にはマスクをするなど、マナーを守ることを子どもにも教えましょう!

(3)接触感染

水ぼうそうの特徴的な感染経路に、「水疱から出た液体」による接触感染があります!

水疱は痒みが強いため、子どもは我慢できずに掻き壊すことがよくあります。

すると水疱が破れてしまい、そこから出た液体が口や粘膜に付着し水ぼうそうに感染してしまうのです!

水疱に触らないことが一番ですが、もし水疱が破れて中の液体に触れてしまった場合は、すみやかに手を洗いましょう!

3、うつりやすい時期は?

感染力が非常に強い水ぼうそう!できるだけ人に感染させないよう対策を講じるためにも、うつりやすい時期がいつなのか把握しておきましょう!

流行時期

一年中かかるが、特に冬から春にかけて流行する

潜伏期間

2~3週間

人にうつしやすい時期

発疹が出る2~3日前から、全ての発疹がかさぶたになるまで

いかがでしょうか?

特に注目すべき点は、「潜伏期間」と「人にうつしやすい時期」です!

潜伏期間は2~3週間と長いため、お兄ちゃんが完治したら弟が発症!なんてことも珍しくありません。

そして、肝心な人にうつりやすい時期は「発疹が出る2~3日前から、全ての発疹がかさぶたになるまで」です!

つまり、発疹が出た時には、既に人にうつしている可能性があるのです!

発熱や、痒みを伴う赤い発疹などの症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診し、交友関係や習い事などにも配慮しましょう。

4、水ぼうそうにかかってしまったら

いざ子どもが水ぼうそうに感染すると、治療はどうするの?いつから登園できるの?家庭で気を付けることは?など、分からなことが沢山!

そんな疑問にズバリお答えします。

(1)治療法

水ぼうそうには、特効薬があります!

水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を防ぐ「アシクロビル」や「バラシクロビル」という薬で、発症後2日以内に飲むことで発疹の広がりを抑え、発熱期間が短くなる等の効果を発揮します!

水疱の強い痒みに対しては、痒み止め効果のある「抗ヒスタミン薬」を用い、「亜鉛化軟膏」という塗り薬で皮膚を保護します。

水ぼうそうかな?と感じた場合は速やかに小児科を受診し、処方してもらった薬を医師の指示に従い正しく服用しましょう。

(2)家庭での過ごし方

子どもが水ぼうそうになった時、家庭でどのように過ごせばよいのかご紹介します!

①水疱のケア

水ぼうそうの水疱は痒いため、幼児はどうしても掻いてしまいます。

水疱から出た液体は、他人へ水ぼうそうをうつす原因になる他、掻き壊した箇所から菌が入れば、二次性皮膚感染を起こすこともあります。(※二次性皮膚感染に関しては、5.(1)をご参照下さい。)

掻き壊しを未然に防ぐためにも、子どもの爪は短く切り、赤ちゃんの場合はミトンをするなど工夫をしてあげましょう!

②入浴

入浴は基本的に可能ですが、湯船は控えてシャワーにしましょう。

また、熱があって著しく体調が悪い時の入浴は避けましょう。その場合は、蒸しタオルで拭くなどして、清潔に保ってあげましょう!

③食事

脱水症状予防のため、発熱時にはこまめに水分補給を行ってあげましょう!

湯冷ましや麦茶、子ども用イオン飲料などがオススメです!

また、食事は喉越しがよく柔らかい食べ物を与えましょう。

これは、消化に良いということはもちろん、口の中に発疹がある場合にも有効です!

④安静に過ごす

無理をして寝かせておく必要はありませんが、なるべく外出は控え、室内で安静に過ごさせましょう。

(3)周囲にうつさないため

周囲に極力感染を広げないために、私達親にできることは何でしょうか?

①早めに医療機関を受診する

赤い発疹や発熱など、水ぼうそうの兆候が見られた場合はできるだけ早く病院へ行き、適切な治療を受けましょう!

水ぼうそうだと知らずに普段通りの生活をしていると、気付かないうちに周囲を感染の渦に巻き込んでしまうことがあります!

また、病院を受診する際には、水ぼうそうの可能性があることを事前に伝えておくのがオススメです!病院側が、隔離室などを準備してくれることがありますよ。

②出席禁止期間を守る

水ぼうそうは「学校保健安全法」で第2種の感染症に定められています。

そのため、全ての発疹が痂皮(かさぶた)になるまで、幼稚園、保育園、学校には出席することができません!

※ただし、病状により、学校医その他の医師が感染の恐れがないと認めた場合は、この限りではありません。

また、登園する際には医師の「治癒証明書」が必要です。

不明な点がある場合は、一度保育園や幼稚園、学校に確認してみましょう。

5、要注意!合併症と後遺症

多くの子どもは、先ほど紹介したような経過を辿り順調に回復していきます。

しかし、稀に合併症などを起こし死に至るケースも報告されています。

(1)合併症

 

水ぼうそうの合併症には、二次性皮膚感染、敗血症、肺炎、無菌性髄膜炎、脳炎、小脳失調などがあり、赤ちゃんと15歳以上の患者に発症する傾向があるようです。

 

特に子どもは、水疱を掻き壊すことで傷から菌が侵入し、二次性皮膚感染を起こしてしまうことがあります。

二次性皮膚感染の中でも、A群溶連菌感染症は死亡リスクが高いため注意しなければなりません。

(2)後遺症

一度水ぼうそうになると終生免疫が身体にできるため、二度水ぼうそうにかかることはありません!

つまり、水痘・帯状疱疹ウイルスは一生身体に住み着くのです!

そのため、水ぼうそうが完治した後でも、免疫力や抵抗力が下がった時に「帯状疱疹」になることがあるのです!

さらに帯状疱疹が重症だった場合には、その後に「帯状疱疹神経痛」になることがあります。

帯状疱疹神経痛は、神経に痛みが残る後遺症で、治りにくいと言われている厄介な病気です。

(3)先天性水痘症候群

妊娠中の女性が水ぼうそうに感染した場合、妊娠早期なら流産の危険があり、中期以降では、生まれた赤ちゃんが「先天性水痘症候群」になる可能性があると言われています。

先天性水痘症候群とは、四肢低形成(手足がうまく形成されない)など、多発先天奇形が生じる症候です。

水ぼうそうにかかった妊婦のうち、2%程の確率で先天性水痘症候群の赤ちゃんが生まれると言われています。

また、たとえ出生時に問題がなかった赤ちゃんでも、その後生後6ヶ月前後で帯状疱疹になる確率が高いという報告もあります。

これは、赤ちゃんが胎児の時に感染した水ぼうそうが、身体に潜伏していたことが原因です。

(4)水痘肺炎

出産5日前~産後2日までの母親が水ぼうそうに感染した場合、赤ちゃんも重い水ぼうそうを発症しやすく、母親自身も「水痘肺炎」と呼ばれる合併症が重症化しやすいと言われています。

いかがでしょうか?

稀に起きる重い合併症や後遺症のなかには、妊婦やお腹の中の大事な我が子にまで影響を及ぼすものがあるのです。

何とかして避けたい水ぼうそう!防ぐ手立てはあるのでしょうか?

6、予防接種を受けよう

水ぼうそうを未然に防ぐ手段!それは予防接種を受けることです!

水ぼうそうの予防接種は免疫獲得率が非常に高く、ワクチンを接種した人の90%以上の人が、免疫を獲得することができると言われています!

またその有効性も高く、罹患防止には80%以上、重症化防止にはほぼ100%の効果が見られるという報告もあります!

さらに、もし水ぼうそう患者と接触した場合でも、3日以内に予防接種を受ければ発病が抑えられるケースもあるようです。

非常に効果が高い水ぼうそうの予防接種!実は、2014年から乳幼児は公費で受けることができるようになりました!

お子様はもちろん接種をオススメしますが、妊娠の予定があるママも、妊娠前に抗体があるか調べてみましょう!

※妊娠中に水ぼうそうの予防接種を受けることはできません。

まとめ

水ぼうそうの特徴や、対処法は分かって頂けたでしょうか?

子どもが痒がる姿を見るのは辛いものです。

是非、乳幼児のうちに予防接種を受け、大切なお子様を水ぼうそうから守りましょう!

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